左ドアから降りる習慣が仇に! 自宅駐車場で痛恨のインロック……
馬場敏光さんの自宅駐車場には上り坂の傾斜があり、普段から前向きに駐車していた。ある日の買い物帰り、駐車場に頭から入り、右側のブロック塀にぎりぎりに寄せて駐車。運転席側のドアは開けられないので、いつものように助手席側へ移動して車を降り、内側のロックをしてからドアを閉じた。玄関の鍵置きに車の鍵を掛けようとしたところ、鍵が見当たらない。もしやと思い駐車場に戻ると、鍵は車内に残されていた……。
ドアの開放には金属の工具を使用するので、まずは作業内容を説明させていただき、車に傷が付かないように養生してから作業を開始しました。車種や年式によって鍵穴の構造が異なるので、難度は現場により変わります。輸入車などは特別な工具が必要な場合があり、事前に車種を把握して準備しておくことが大切です。馬場様の車はドアの開放経験がある車種でしたので、速やかに作業を終えることができました。
鍵の閉じ込み防止の基本は、車内に鍵を残さないことです。車内に置きっ放しにしたリモコンキーが誤作動してドアを施錠したケースもあります。また、長崎の住宅地では駐車場が傾斜していることがあり、馬場様のように前向きに駐車されることが多いようです。今回のように助手席側から車を降りるという方法は、鍵を車内に残したまま降りてしまう原因になりえます。その後、馬場様は後ろ向きで駐車されるようになったそうです。
鍵の閉じ込みではありませんが、スマートキーの電池切れでドアが開けられなくなったり、エンジンの始動ができなくなるケースもありますので、適切な時期の電池交換もお忘れなく。交換可能な種類の電池であれば、現場対応もしています。(林田隊員)
JAF Mate 2021年7月号掲載
JAF RESCUE TRIVIA
バッテリー上がり時のリモコンキーやスマートキーに注意!
バッテリーが上がると、リモコンキーやスマートキーでドアを開放できなくなることがありますが、差し込み式の鍵や内蔵のメカニカルキーを使えば開けられます。他車とブースターケーブルを接続した瞬間に、セキュリティーが作動してドアがロックされる場合もあるので、鍵は常に携帯しましょう。