JAFロードサービスストーリー

丁字路の手前にあった階段に気づかず、痛恨の落輪……

2022.03.15

イラスト=花くまゆうさく

2022.03.15

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相原良平さんが、いつも走り慣れたルートを走行していたときのこと。その日は誤って手前の角で曲がってしまったが、「どこかでまた曲がれば元のルートに戻れる」と考えた。そのまま進むと正面に丁字路が。どちらに行けば元の道に戻れるか、と思案しながら運転していると、ガタン! なんと前輪が落輪。交差点の手前に階段があることを見落としていた……。

丁字路の手前にあった階段に気づかず、痛恨の落輪……

4コマ漫画は、神奈川県・相原良平さんのエピソードを基に作成しました。

現場の丁字路手前には歩行者用の階段があるのですが、道路が傾斜しているため、見落としやすくなっていました。相原様の車の状態を確認すると、前2輪が階段部分に落ちて車体下部が接地している状況。こんな場合はサービスカーのウインチで引き上げるのですが、車体になるべく傷がつかないようにする下準備がとても大切で、作業の8割はそのために時間を割くと言っても過言ではありません。

具体的には、まずジャッキを使って前輪の下に角材を積み木のように置き、車体下部と階段が接触しない高さを確保します。次に前2輪を引っ張る方向にさまざまな道具でスロープを作り、スムーズに引き上げられるようにセッティングし、車体を引き上げるのです。

作業後、無事に道路へ戻った相原様の車は、目視で点検したところ異常ありませんでしたが、念のため、「早めに販売店で点検してください」とお伝えしました。

今回のようにお客様の車にダメージを与えかねない場合、私は丁寧な作業で、車を大切に扱うことを第一に心掛けています。たとえ少し時間がかかっても、お客様の大切な車を傷つけないほうが、結果的に喜んでいただけるからです。もちろん時間をかけ過ぎるのも良くないので、常に安全に配慮した作業効率の良い仕事を目指して努力しています。(手島隊員)

JAF Mate 2020年11月号掲載

JAF RESCUE TRIVIA

落輪・脱輪の救援後は、早めに販売店などで点検を!

手島健太隊員・神奈川支部

落輪や脱輪の際に、無理に脱出しようとすると、事態が悪化する場合も!
手島健太隊員・神奈川支部

落輪・脱輪した場合、タイヤ以外の箇所が路面などと接触し、重要な部品が変形、破損していることがあります。救援完了後にJAF隊員が車両を点検しますが、このような場合は、普通に走行できても、後でトラブルに発展することがあります。販売店などで早めに点検を受けるようにしてください。

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