集中豪雨の農道で脱輪! 苦闘の末にJAFへ救援要請……
午前中から畑仕事に精を出していた佐々木静男さん(81歳)。突然、天候が悪化し、小型ワゴン車で帰宅しようと農道を走っていると、豪雨で滑りやすくなった路面でスリップし、まさかの脱輪……。現場があまりに狭い道だったので、JAFの救援は望めないと思った佐々木さん。資材置き場から、丸太、板、布、スコップなどを持ち出して脱出を図るも悪戦苦闘。その後、土砂降りの中、JAFへ救援要請を行った。
4コマ漫画は埼玉県・佐々木静男さんのエピソードを基に作成しました。
救援現場は河川敷の土手を越えた先の農道でした。現場に続く農道は予想以上の狭さで、レッカー車の後輪が幅ギリギリの状態。さらに大雨で所々がぬかるんでいて、途中でスリップしてしまうほどでした。滑る雪道を走行するときのように、車体を前後させたりして慎重に進み、なんとか現場にたどりつきました。
佐々木様の小型ワゴン車が脱輪していた場所はさらに狭い道で、レッカー車が進入できず、近くまで寄せられませんでした。そこで、レッカー車のウインチワイヤーに吊り上げ用のチェーン、けん引ロープを足して約35mに延長し、離れた場所から小型ワゴン車を引き上げようと思いました。
まずは、脱輪した前輪の前に角材を置き、ウインチワイヤーで引っ張る作業はワイヤレスリモコンを使用。小型ワゴン車の前輪がうまく角材に上がるよう慎重に作業を行い、なんとか脱出できました。
車の下部には燃料ホースやオイルパンなど重要な部品が多いので、引き上げの際には、 角材が当たってそれらを傷つけないよう注意しました。何より、こういった現場でお客様は不安でいっぱいだと思いますので、佐々木様に安心していただくことを第一に、作業に臨みました。(根岸隊員)
JAF Mate 2020年5月号掲載
JAF RESCUE TRIVIA
未舗装の駐車場では、ぬかるみでのスタックに注意!
雨の日やその翌日など、未舗装の駐車場に車を止める際には注意が必要です。雨で路面の土が軟らかくなり、移動するときにタイヤが空転して動けなくなることがあるからです。駐車時は、砂利が敷いてある場所や、短い草が生えている平たんな場所を選ぶと、トラブルに遭うリスクを減らせます。
深い側溝で脱輪したとき自力で脱出を試みるのは危険です!!
根岸幸雄隊員・埼玉支部
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