スキー場近くの駐車場で愛車が凍結の憂き目に
中澤英之さんファミリーが、お気に入りのスキー場で1日中滑り、ゲレンデそばの立体駐車場に戻ったときのこと。サイドブレーキを戻して車を発進させようとしたが、左の後輪が凍結して動かない! 「ちょっと暖機運転をすれば溶けるだろう」と考えていたが、効果がないまま、あたりはだんだん暗くなってきて……。
4コマ漫画は東京都・中澤英之さんのエピソードを基に作成しました。
現場の立体駐車場は吹きさらしになる場所が多く、以前から凍結のトラブルが発生していました。周辺の道を観察すると、路面は乾いていましたが、路肩周辺には雪が溜まっていて、その雪解け水が左後輪のサイドブレーキのワイヤーにかかり、何らかの原因で水分がしみ込んで凍結したようです。中澤様は輸入車に乗られており、「この車種は、サイドブレーキが凍りやすい」とおっしゃっていました。
中澤様の車はサーキット走行をすることもあるそうで、車高が低く、エアロパーツも装着されています。そのため、ジャッキアップができず、凍結箇所に直接お湯をかけることができません。しかも、レッカー車と積載車は、現場の立体駐車場に入って搬送することができないため、その場で救援作業を終わらせる必要がありました。そこで、スキー場のスタッフの方に長いホースを借り、シャワー室につなぎました。車の下回りにたくさんのお湯をかけると、1〜2分で凍結箇所が溶け、左後輪が動くようになりました。
今回のように寒冷地では、雪が降っていなくても車が凍結することがあります。特に風が通り抜けやすい立体駐車場では、風向きによって凍結トラブルが発生しやすくなるので、風が当たりにくい場所に車を止めることも、凍結防止策となります。(藤井隊員)
JAF Mate 2020年1月号掲載
JAF RESCUE TRIVIA
寒冷地では、少しの水滴でも凍結トラブルに!
寒冷地では、さまざまな原因によって自動車の部品が凍ります。なかでも注意したいのが、ドアやドアの鍵穴、イグニッションキーの鍵穴などが凍結するケース。これらの場所に水滴が少し残っているだけで、凍結トラブルの可能性があるので、水気をしっかり拭き取るようにしましょう。
寒冷地では車が凍結することをお忘れなく!
藤井允仁隊員・群馬支部
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