デリカD:5 アクティブキャンパー LOGOS Editionの屋外キャンプシーン
編集=伴 隆之

コールマン、キャプテンスタッグ、ロゴスがキャンピングカーに!? 人気アウトドアブランドとのコラボモデル3選

ハイエース、キャンピングトレーラー、デリカD:5! キャンピングカービルダーとの豪華タッグ
伴 隆之

人気アウトドアブランドとキャンピングカービルダーがタッグを組んだ、“コラボキャンピングカー”に注目。コールマンとキャンパー鹿児島、キャプテンスタッグとカトーモーター、ロゴスとダイレクトカーズがそれぞれ共同開発した3モデルは、ブランドの世界観が注入された個性豊かな仕上がり。内外装から装備、使い勝手まで、それぞれのこだわりを詳しく紹介します。

目次

家具メーカーやファッションブランドなどとのコラボで新たな価値を提案

異業種やアーティストなどと、お互いの付加価値や商業的な知名度などを高めるために行うコラボ企画。タイアップ企画とは異なり、お互いがアイデアを出し合いながら対等かつ共同製作することで、さまざまな商品で新たな価値を産み出しています。

キャンピングカーにおいても、2019年にバンコンビルダーであるトイファクトリーが老舗家具ブランド「カリモク」とのコラボモデルである「BADEN karimoku ver.」を発売。また、2026年は老舗キャンピングカービルダーのRVランドがソファブランドの「blocco」とコラボしたバンコン「Lino Premium blocco Edition」、ダイレクトカーズがファッションブランドの「ディッキーズ」とコラボしたキャブコン「PLAT Model Dickies」を発表するなど、さまざまなコラボモデルが登場しています。

今回は現在販売されているアウトドアブランドとコラボしたキャンピングカー3モデルを厳選し、紹介します。

キャンパー鹿児島×コールマン「LAMP&(ランプ)」

キャンパー鹿児島 LAMP&(ハイエースベース)の外観全景

Camper Kagoshima LAMP&/全長4695×全幅1695×全高1980mm/乗車定員6人/就寝定員2人

ハイエースの車内がキャンプサイトに変身

「キャンプをはじめるのって大変そう……」という初心者の思いを「楽しい」に変えるべく、キャンパー鹿児島とコールマンがタッグを組んで開発。ベース車両はトヨタ・ハイエースDX4ドア。コンセプトは「快適 > 移動する​キャンプサイト」で、車内がそのままキャンプサイトのような空間になるよう設計されています。

LAMP&の右側キャビネットとコールマン製ギアが収まる収納スペース。ウッド調で統一されたLAMP&の車内インテリアと左側キャビネット

左キャビネットは脱着式スパイスボックスのほか、黒板などを装備。右キャビネットには車載クーラーをはじめ、カウンター下の棚扉は跳ね上げ式のテーブルとしても利用が可能

ウッド調でまとめられたインテリアは優しさや落ち着きのある印象。荷室左右に設けられたキャビネットはコールマンのキャンプギアがたっぷりと収まるようになっており、出し入れのしやすさにもこだわっています。

また、フロア部分には縞鋼板を採用することで靴を履いたまま車内に出入りでき、車内とアウトドアとの親和性を高めるだけでなく、手入れのしやすさや耐久性も実現。

ムク材を使用したLAMP&の天井とLEDダウンライト。縞鋼板を採用したLAMP&のフロア(床面)

ムク材を使用した天井にはLEDダウンライトを搭載。フロアは縞鋼板を採用し、靴を履いたまま車内外の行き来ができる

ほかにも車内外で利用できるテーブルやドリンクホルダー、スパイスラックなど、コールマンとのコラボモデルならではの装備も見逃せません。

車内に配置されたランタンスタンドとドリンクホルダー。コールマンのロゴが刻印されたウッドキャビネットとクーラー設置部

好みの位置にセットできるドリンクホルダーやランタンスタンドも装備。クーラー下にはロゴ入りの小物入れを配置。付属のスマホ・タブレットスタンドが収納できる

そして、キャンピングカー装備のほうも車載クーラーをはじめ、200Ahリチウムイオンサブバッテリーに1500Wインバーターの電装系、さらに断熱加工など、抜かりない装備群により快適性は折り紙付き。

キャンプやキャンピングカー初心者からヘビーユーザーまで納得の仕上がりになっています。

フルフラットにベッド展開したLAMP&の車内就寝スペース。車内外でシームレスに使えるコールマンコラボの木製テーブル

ベッドサイズは長さ2255×幅1400(最小920)mm。車内外で使えるテーブルも付属

■標準装備 
車載クーラー/1500Wインバーター/走行充電器/200Ahリチウムイオンサブバッテリー/LEDダウンライト/間接照明など
■価格
746万円
キャンパー鹿児島ウェブサイト

カトーモーター×キャプテンスタッグ「キーメイカー」

キャプテンスタッグとコラボしたキャンピングトレーラー「キーメイカー」の外観

katomotor keymaker/全長4860×全幅1990×全高2430mm/就寝定員3〜5人

新潟県の2ブランドが“自然と共存”をテーマに開発

新潟県燕市にあるカトーモーターと新潟県三条市のキャプテンスタッグという同県にある企業が、燕三条のものづくりとアウトドアスピリットを注入して製作したキャンピングトレーラーがこの「キーメイカー(keymaker)」。「自然と共存」をテーマに「自然の中で家族と過ごす時間をより豊かにする」という夢を具現化しています。

自走式ではなく、オリジナルのキャンピングトレーラーという点もポイント。車両総重量が750kgを切るため、けん引免許は不要でヘッド車もコンパクトSUVなど幅広いモデルに対応。エクステリアではフロント・リアにあるキャプテンスタッグのロゴが印象的です。

ナチュラルウッドとホワイトでまとめられたキーメイカーの広いリビング室内。キッチンとマルチルームを備えたキーメイカーの後方レイアウト

ホワイトを基調に木の温もりが感じられるインテリア。アクリルウインドーは3か所にあり、採光と通気性を確保

リアエントランスを採用し、室内後方にはキッチンとマルチルームを配しており、前方すべてがリビングスペース。コンパクトなボディながらもこのレイアウトによりリビングはすっきりかつ広々。二の字ソファのリビングでは各ソファに大人3人が座れるよう設計されているので、家族や仲間とゆったりくつろげる広さを確保。

ソファを展開して3人就寝可能になったキーメイカーのフルフラットベッド。二段ベッドマットを追加して最大5人就寝に対応したベッドスペース

リビングのベッド展開で長さ1840×幅1480mmと3人就寝を実現。追加の上段ベッドにより5人就寝まで可能

ベッド展開はソファ間にソファの背もたれをセットすれば3人が就寝可能。また、オプションの2段ベッドマットを追加すれば最大5人までに対応できるようになっています。

キャプテンスタッグのエクスギアガスツーバーナーを標準装備した車内キッチン

キッチンには上部収納庫やLEDダウンライトが備わるほか、エクスギア ガスツーバーナーコンロとシンクも装備し、本格調理も可能

中央の通路両脇にカウンターキャビネットも備わるほか、キッチン上部収納庫や前方の収納棚など、収納スペースが豊富なのも魅力。ナチュラルウッドとホワイトで構成されるインテリアは開放感と清潔感があり、カトーモーターならではの家具類の作り込みの高さにより上質な空間に仕上がっています。

装備面ではキッチンにキャプテンスタッグの「エクスギア ガスツーバーナーコンロ」を搭載。ほかにも家庭用エアコンが標準で装備されている点も見逃せません。さらに600Ahものバッテリーシステムを搭載しており、車内での電力も充実しています。

キャプテンスタッグのロゴが大きくあしらわれたキーメイカーのリア外観

エクステリアのフロント・リアにはキャプテンスタッグのロゴが大きくあしらわれている

■標準装備 
家庭用エアコン/600Ahリチウムイオンバッテリーシステム/49L冷蔵庫/LEDダウンライト/10L給排水タンクなど
■価格
536万5800円〜
カトーモーターウェブサイト  

ダイレクトカーズ×ロゴス「デリカD:5 アクティブキャンパー LOGOS EDITION」

ダイレクトカーズ デリカD:5 Active Camper LOGOS Editionのフロント外観

DIRECT CARS DELICA D:5 Active Camper LOGOS EDITION/全長4800×全幅1815×全高1875mm/乗車定員4人/就寝定員2人

ロゴスの世界観を取り入れたログハウスのような室内

ダイレクトカーズは2026年にファッションブランドの「ディッキーズ」やアニメ「北斗の拳」など、異業種とのコラボモデルを発表し大きな話題を集めているだけでなく、2025年にはロゴスとも「AMAHO LOGOS Edition(アマホ ロゴス エディション)」を発売。

また、2026年の東京オートサロンでは三菱の人気ミニバンであるデリカD:5をベースに、ロゴスの世界観を注入した「デリカD:5 アクティブキャンパー LOGOS EDITION」を発表し発売を開始しました。

ブラウン生地を採用したi-Seat REVO対面シート。天井にロッドホルダーを備えたデリカD:5 LOGOS Editionの室内レイアウト

乗車定員は4人でセカンドシートとサードシートに単座のキャンピングカー専用シートを装備。対面のリビングに展開ができるようになっている

普段使いのしやすさに加え、キャンピングカーとしての機能を両立させることができる仕様となっており、運転席後方のセカンドシートとサードシートにはキャンピングカー専用のシートである500mm幅のi-Seat REVOを採用。

これにより、セカンドとサードシートで対面リビングが展開でき、簡単操作でベッドにもなります。また、助手席後方はソファとしても使えるシングルベッドを搭載。

シートを全面フラットにして2人就寝仕様にした車内ベッド空間

セカンド&サードシートをフラットにし、助手席側のソファと合わせ2人就寝が可能。ベッドサイズは長さ1800×幅1200mm

インテリアは家具類にホワイトバーチのウッドパネルを使い、シート生地もブラウンに統一することで、ログハウスのようなアウトドアイメージを演出。さらに、各所にロゴスのロゴをアクセントに入れることでアウトドア感をプラス。

左側キャビネットに埋め込まれた車内液晶コントロールパネル。ホワイトバーチ材を使用した右リアクオーターの車載クーラーとモニター

右リアクオーターウインドー部分に車載クーラーを配置。また、左キャビネット内には使い勝手の良いオリジナルの液晶コントロールパネルを装備。家具にはホワイトバーチを用い明るさと自然の風合いを演出

装備面では快適装備である車載クーラーをはじめ、300Ahリチウムイオンサブバッテリーや800Wインバーター、走行充電システムなど充実の電装システムを搭載。

また、オプションで運転席・助手席の回転シートやロッドホルダー、24インチモニター、冷蔵庫などの装備も用意。

2026年12月24日までの期間限定販売となっているので、欲しい人はお早めに。

ソファ下部にすっきりと収まるオプションの30L引き出し式冷蔵庫。回転機構付きフロントシートを活用して空間を広げた車内レイアウト

ソファ下にはオプションの30L冷蔵庫が搭載可能。運転席と助手席の回転機構付きシートもオプション。車内空間をより有効活用でき、広々感もアップ

■標準装備 
車載クーラー/300Ahリチウムイオンサブバッテリー/LEDダウンライト/アクティブテーブル/バッテリーモニターなど
■価格
798万円〜
ダイレクトカーズウェブサイト
https://www.cars-drt.com/

外遊びのワクワク感が増すアウトドアブランドとのコラボモデル

自然豊かなロケーションに停車するキャンピングカーの全景後ろ姿

キャンピングカーメーカー×アウトドアブランドのコラボモデル3台はベース車はもちろんのこと、方向性が大きく異なり興味深いものでした。

LAMP&はコールマンのランタンをはじめとしたギアが積みやすく、スパイスボックスや持ち出せるテーブルなど、アウトドアとの親和性を強く感じる仕上がり。

また、キーメイカーのほうはコンパクトなボディながらもゆったりと落ち着ける部屋感が印象的でマルチルームも備わっているのも実用的です。さらに、キャプテンスタッグの定番ガスツーバーナーコンロにより車内調理も思い切り楽しめそう。

そしてデリカD:5 Active Camper ロゴスエディションは普段使いはもちろん、趣味の基地としてガンガンと使える作りが魅力。どのモデルも車載クーラーやエアコンが標準装備されており、車内で快適に過ごせるのも特徴的でした。

よくリアウインドーなどにアウトドアのデカールを貼っているクルマを見かけますが、オフィシャルのコラボモデルはさらにエクステリアのインパクトもあって存在感・特別感もたっぷり。

アウトドアメーカーもビルダーも業種は異なりますが物づくりのプロ。企業のこだわりがキャンピングカーに凝縮されているのがコラボモデルのいいところだと感じました。

伴 隆之

ばん たかゆき 自動車専門誌の編集者を経て、その後独立。2年ほどカリフォルニアに住んでいたこともあり、アウトドアと旅が趣味。ニュージーランドでのキャンピングカー旅が特に好きで南北計4回ほど走破。旅やキャンピングカーを中心にライフスタイル誌などに執筆している。愛車は1967年式イノチェンティ・ランブレッタに加え、日産エルグランドをベースに自身で製作した車中泊カー。現在はキャンピングカー専門誌にて全国のRVパークを紹介する連載も担当中。

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