バンコンの車内。対面シートと冷蔵庫など
写真・編集=大森弘恵

2人旅にちょうどいい新作キャンピングカー7選! 東京キャンピングカーショー2026注目モデル

ハイエース、キャラバン、タウンエースなど人気ベース車を採用した最新バンコンを厳選

「東京キャンピングカーショー2026」で初公開された新作バンコンの中から、2人旅におすすめの注目モデル7台を厳選。ハイエース、キャラバン、タウンエースなど人気ベース車を採用した最新モデルの内装や装備、車中泊での使い勝手を詳しく紹介します。

目次

運転の不安が少ない「バンコン」はやっぱり注目の的

東京キャンピングカーショー2026に展示されたカスタム車両やブースの様子

過去最多の展示車両が並んだ「東京キャンピングカーショー2026」

日本RV協会の年次報告書(2025年版)によると、国内キャンピングカーの保有台数は17万3000台と言われています。

その内訳は明確ではありませんが、生産台数の推移を見ると、主力はやはりワンボックスやミニバンをベースにした車中泊カーやキャンピングカー。ベース車の供給不足から販売台数の“伸び”はありませんが、運転への不安がなく、軽バンベースよりも広くてストレスなく過ごせてとっつきやすいため、キャンピングカー選びの候補から外れることはありません。

「東京キャンピングカーショー2026」でもワンボックスやミニバンベースの新作モデルがズラリ。初お披露目の車両も多く、需要の高さは健在です。

そんな新作バンコンから、2人旅にちょうどいい注目モデルを探してきました。

RVトラスト「CROSS」「LIM」 日常使いしやすいタウンエースに広々ベッドを搭載

オレンジのラインが入ったレトロスタイルのホワイト系カスタムバン

RVトラスト「LIM」(550万円〜/展示車両656万1830円)。5人乗車/2人就寝

キャブコンに定評のあるRVトラストは、2台のバンコンを発表しました。ベースはどちらも同社初の取り組みとなるトヨタ・タウンエース(バン GL)で、空気層を取り入れた天井断熱とクラス最大級の広々ベッドを備えています。

「LIM」は白を基調としたインテリアで、ベッドの幅は最大140cm。足もとは40cmほど狭くなりますが、大人が余裕で寝転べる広さに仕上がっています。

後部に標準装備のクーラーが備わっていて、前方に向かって涼風を吹き出すため無駄なく車内を冷やしてくれます。

走行充電1,200Wと3,000Whクラスのポータブル電源も標準装備。ソーラーパネルやFFヒーターのオプションも用意されているので過酷な夏旅も安心です。

キッチンカウンターと広いベッドスペースを備えたキャンピングカー内装

調理スペースは後部。ベッドマットに座って作業できる

ミニシンクや電子レンジ、冷蔵庫(20L)は後部にまとまっています。車高は1,930mmと決して高くはありませんが、座って調理できるので思った以上に効率がいいんです。作業台が前後にスライドするのも気が利いています。

リアゲートから見た白基調のスタイリッシュなキャンピングカー内装レイアウト

給排水タンクは各10Lで最後部に位置する

バックドアから給排水タンクをセットできるのも便利。使い勝手のよい1台です。

サイドドアが開いた状態で展示された白と黒のツートンカラーのコンパクトバン

RVトラスト「CROSS」(583万円〜/展示車両685万1,130円)。5人乗車/2人就寝

「LIM」が明るくかわいらしいデザインとしたら、もう一台の「CROSS」はかっこよさを前面に出した1台です。

シックな黒シートと木目テーブルが落ち着いた雰囲気を演出するバンコン内装

ブラック基調でベッドは段違い

「CROSS」は運転席側を調理スペースとし、こちらも座りながら作業できるようになっています。

ミニシンクは引き出し式で作業台はフラット。じつはこの作業台にマットを置くことでベッドスペースとするのです。ベッドスペースが段違いに並んでいることで、肩や膝がぶつかる心配はありません。

また、メインスイッチはセンターコンソールにあり、ベッドに寝転んで手を伸ばして操作しやすい位置でもありました。

キャンピングカー車内後部から見た運転席方向と棚付きキャビネット

電子レンジ、両開き冷蔵庫がまとまっている

キッチンスペースには同社のキャブコン、C-LHに採用されているのと同じ電子レンジや冷蔵庫が収まっています。なんだかラグジュアリーなたたずまいです。

カトーモーター「NOCTI M」 デリカD:5の走破性にくつろぎをプラス

東京キャンピングカーショー2026でお披露目されたデリカD:5ベースのバンコン

カトーモーター「NOCTI」(604万4500円〜/展示車両749万5000円)。5人乗車/2人就寝

カトーモーターの「NOCTI(ノクチ)」は新型デリカD:5をベースとしたバンコンです。

過剰なキャビネットなどは装備しておらず、洗練されたインテリアとゆったりした空間を演出することで、デリカD:5ならではの走破性の高さを生かし、あらゆるところでくつろげる車中泊カーとなっています。

シンクや調理器具などは搭載していませんが、ベッド下にクーラボックスを置くのに十分なスペースがあります。

スタンダードの「NOCTI SL」でもいいのですが、手持ちのIHコンロや電子レンジも使う予定なら、600Ahのリチウムイオンバッテリーや外部電源、リアクーラーを装備した「NOCTI M」のほうが使い勝手がいいでしょう。

中央通路と両側ベンチシートを備えたバンコンの車内レイアウトとフルフラット展開の2枚写真

3列目シートを取り外すことで素早いベッドメイクと広いベッドを実現

「土地のモノを楽しむので料理はせず、車内で湯沸かしできればいい」という人は案外多いので、広いベッド・ゆとりのリビングというのは現実的なレイアウトともいえます。

それに機能を厳選し、過剰さを抑えることでベッドメイキングだってスムーズにできるのです。

トイファクトリー「ZARA」 名車復活! オプションで4人就寝もOK

東京キャンピングカーショー2026で展示されたハイエースベースのバンコン

トイファクトリー「ZARA」(持ち込み架装468万円〜/展示車両架装価格1061万9900円)5人乗車/2人(OP4人)就寝

ハイエース ワイドミドルをベースに、家族みんなで乗車でき、後部を2段ベッドにもできると人気を博していた「ZARA(ザラ)」。ベース車両となるハイエースの供給不足により持ち込み架装のみですが、なんと10年ぶりに復活しました。

2段ベッド仕様の木目調バンコン車内レイアウト

後部を2段ベッド化すれば家族4人で就寝できる

人気のオプション2段ベッドは健在。ベッド下にはたっぷりの収納スペースをもち、展示車には水を使わないポータブルトイレ「クレサナX1」(オプション)を搭載していて備えも万全です。

木目テーブルとグリーンシートを備えたバンコンのダイネットスペース

2列目シートは3人掛けのREVOシート。背もたれを倒し、マットをつなげれば幅1,200mmのベッドとなる

リビングは2列目のREVOシートと、フロントシートの背もたれを利用したサポートクッションを利用します。センターコンソールをフラット化してマットを取り付けているので、ここに座ってもいいし、ペットの場所としてもOK。

2列目REVOシートの脇には電子レンジやクーラー、専用バッテリーシステムを装備。タワー型のキャビネットでスッキリ。

サイドドア横に給排水タンクを配置したバンコンの車内配置

調理系装備はすべて運転席側に集中している

運転席のすぐ後ろは40L冷蔵庫とシンク、外部シャワーを配置。乗り降りはできませんが、給排水のケアはもちろん、買い物後の食品を車内に持ち込みやすくなっています。

気になるバッテリーは1,408Wh。充実していますが、さらにもう1台追加して合計2,816WhにしてもOK。このゆとりは家族に安心感をもたらすでしょう。

LIFE WALK「Plaything350」 運転しやすいキャラバン ナローボディに常設2段ベッド!

東京キャンピングカーショー2026で展示されたガンメタリックカラーのキャラバンベースバンコン

LIFE WALK「Plaything350」(700万円〜/展示車両768万2283円)。6人乗車/4人就寝

山田建築工房の自社ブランドLIFE WALKは「Plaything350」を展示していました。

ベース車は運転しやすさとゆとりの車内空間をあわせもつ日産キャラバンのナローボディ・ハイルーフ。車内は大人が立ったまま移動できる高さを生かして、後部に常設2段ベッドを装備しています。

リアゲートから見た中央通路と収納キャビネット付きのバンコン内装

ベッドスペースと調理スペースを分離。向かって右側の上段に冷蔵庫、下段に電子レンジが備わっている。屈むことなく冷蔵庫にアクセスできるのが便利

運転席側にギャレー、反対側は2段ベッドというレイアウト。

2段ベッドの幅は上段56cm・下段60cmと、上段はスリム仕様なのですが小柄な人や子どもなら十分。

のびのび横になりたいなら2列目REVOシートを用いたベッドを利用すればOK。その場合、2人旅なら2段ベッドを荷物置き場として利用できるので車内はスッキリ。

間接照明と上質シートを備えたバンコンのソファスペース

家族4人でくつろげるリビング

ベッド以外の標準装備は49L冷蔵庫、換気扇(マックスファン)、シンク、12Vクーラー、大きめの靴箱など。リチウムバッテリー300Ahと走行充電、外部充電そしてソーラーパネル300Wも標準に含まれているのでなかなかオトクな1台です。

レクビィ「プラス リビン」 レイアウトを選べるバンコンにワイド幅が登場

サイドドア横に給排水タンクを配置したバンコンの車内配置

レクビィ「プラス リビン オールシーズン」(803万円〜/展示車両923万6700円)。6人乗車/3人就寝

レクビィの注目はキャラバンを自分好みのカスタマイズできる「プラス リビン」。シート形状とマルチルームの有無を選び、さらにシート生地やフロアの柄、家具の扉柄を選んで自分好みにカスタマイズするセミオーダー式のバンコンです。

なかでも展示されていた「オールシーズン」はFFヒーター、電子レンジ、リチウムバッテリー300Ah、インバーター、ソーラー発電システム、家庭用エアコンが装備された全部入り。

シリーズには家庭用エアコンをのぞいた「スタンダード」(726万円〜)、よりシンプルな「ライト」(660万円〜)があり、家具や部品を共通化することで価格を抑えることに成功したのだといいます。

2列目に横向き対面シート、後部がリクライニングシートを備えた明るいトーンのバンコン車内

展示車両は2列目に横向き対面シート、後部がリクライニングシート

後部横向きシートは新規で設置できませんが、2人旅で移動時に2列目に座ることがないのであれば対面シートを選択するのもあり。ベッドメイクが楽ですし、広々ソファでゆったりくつろげるのですから。

シンクと冷蔵庫が設置されたバンコンのギャレー部分

前列のすぐ後ろがギャレー。シンクが一番ドアよりで、窓側に冷蔵庫が設置されている

また、座ったときの頭の位置にキャビネットなどが見えないので開放感があります。

車内前方から見渡したベージュ調インテリアのバンコン内装

レクビィ「プラス リビンワイド オールシーズン」(816万2000円〜/展示車両904万9700円)。6人乗車/3人(2段ベッド選択時は4人)就寝

「プラス リビン」は2月の「ジャパンキャンピングカーショー2026」でお披露目されたのですが、「東京キャンピングカーショー2026」では待望のワイドボディ「プラス リビンワイド」が登場しました。

こちらもシート形状やフリールームの有無だけでなく2段ベッドも選択OK。

展示車両は2段ベッドと前座りシート、フリールームというレイアウトになっていて、2人旅ならベッドメイク不要です。

2段ベッド仕様とリア側にポータブルトイレを設置したバンコン車内の2枚写真

常設2段ベッドはフリールーム選択時のみ装備できる

フリールームを選択すると、後部に壁ができるのでその分狭くなりますが、ビッグな荷室が生まれるわけで遊び道具が多い人にはうれしい装備。もちろんポータブルトイレを置いたり、着替えスペースにするなんていう使い方も可能です。

CRAFT CAMPER「Eleganza」 リビング・寝室・荷室を独立

間接照明と上部収納棚を備えたバンコンのリア空間

CRAFT CAMPER 「Eleganza」(999万9000円〜/1057万8500円)。5人乗車/4人就寝(大人2人+子供2人)

日産ピーズフィールドクラフトはカトーモーターと共同開発した新作バンコン「Eleganza(エレガンツァ)」を初お披露目しました。

ベース車両は日産NV350キャラバン スーパーロング・ハイルーフで、ゆとりの車内空間を活かした常設ベッド+下段に大容量荷室を備えていて、リビング・寝室・荷室を独立させているのが特徴です。

これはカトーモーターのバンコン「シエスタ」のコンセプトを継承しているのだそう。

コンロ付きキッチンとダイネットテーブルを備えたバンコンの車内インテリア

電子レンジ、壁掛けエアコン、FFヒーター、リアシャワー、ポータブルトイレが標準装備

サブバッテリーは600Ahで走行充電、外部充電、ソーラーパネルを備えているのでエアコンや電子レンジの使用は問題なし。

新潟を拠点とするカトーモーターとの共同開発だけあって、高断熱とFFヒーターまで標準装備となっていて、どこでもガマンせず過ごせる1台に仕上がっています。

限られた車内だからこそ必要な装備を見極めよう

今回ご紹介したバンコンは、都市部や狭い道路でも運転しやすいものばかり。長距離移動でも同乗者と交代できるのがメリットです。

ただし、キャブコンのようなゆとりはないので装備の取捨選択が肝心。広々ベッドに振り切るか、ベッドよりもキッチン周りを充実させるか、それとも大容量の荷室を備えるか。自分が求める車中泊スタイルを見直すことが、バンコン選びの第一歩です。

大森弘恵

おおもり・ひろえ フリーランスのライター、編集者。主なテーマはアウトドアと旅で、ときどきキャンピングカーと料理の記事も。身軽なソロキャンプ歴は約40年、愛車はヤマハ・WR250R

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