森の中でクーラーボックスを運ぶシーン
文=大森弘恵 / 編集=後藤ちり

夏のソロ車中泊、クーラーボックス選びで失敗しない! 7L〜45Lのおすすめ6選

保冷力・重量・価格で厳選! 飲み物用から2泊旅向けまで用途別に紹介

夏の車中泊旅で意外と悩むのがクーラーボックス選び。大きければ安心と思いがちですが、容量が増えるほど本体は重くなり、必要な氷の量も増えてしまいます。逆に小さすぎれば飲み物や食材が入りきらず、旅先で不便を感じることも。そこで本記事では、7L〜45Lまでのクーラーボックスを用途別に厳選。1泊の飲み物用から2泊旅、お土産の持ち帰りまで、夏のソロ車中泊にちょうどいいおすすめ6モデルを紹介します。

目次

夏のソロ車中泊、“大容量クーラーボックス”が正解、とは限らない!?

クルマのラゲッジに荷物とともに積んであるクーラーバッグ

ソロ車中泊旅のクーラーボックス、「大きければ安心」と思っていませんか?

クーラーボックス容量の目安は、“ソロ=20L前後”ですが、これは“キャンプ”での指標。

ソロ車中泊旅の場合、センターコンソールや助手席に置ける7〜10Lは小休憩のときに手を伸ばしやすく使い勝手よし。ポータブル冷蔵庫と併用する際もこのクラスが役立ちます。

一方、20L台後半以上になれば2Lペットボトルを縦置きできるので、こまめな水分補給が必要な夏は25〜30Lも選択肢に入ります。35〜45Lクラスになると2泊分の食材管理をしつつ、心置きなくお土産の購入もOK。

クーラーボックスの蓋を開け、食材を取り出す男性

写真のHUGEL「真空断熱クーラーボックス」は容量40Lで、2泊分の食材や飲み物などたっぷり保冷できる

だったら大容量がいいように思えますが、そうとは言い切れません。

クーラーボックスには断熱材が埋め込まれていて、分厚いほど外気温の影響を受けにくくなる=保冷力が高くなります。そして庫内を冷やし続けるのに必要な氷の量はクーラーボックスの容量の3〜4割程度。

つまり、大容量になるほど本体は重く、必要な氷の量も増えるのです。だからといって氷や食材の量を減らして庫内がスカスカだと自慢の保冷力を発揮できません。

エンジンを止めた駐車中は車内が高温になるため、できるだけ保冷力が高いものを選びたいのですが、保冷力が高いクーラーボックスほど空の状態でも重くて大きい!

そこで今回は、車中泊旅で重宝する「重量10kg以下」「車内で邪魔になりにくい」「手に取りやすい価格帯(1.5万円以下。真空断熱パネル搭載モデルは3万円台前半まで)」を基準に、夏のソロ車中泊で使いやすいクーラーボックスを用途別に紹介します。

製品 容量 重量 価格 向いている用途
ロゴス ハイパー氷点下クーラー・スリップリッドTALL 約7.4L 約750g 1万800円 夏の1泊飲み物用・アイス保管
コールマン テイク9 約8.3L 約1.2kg 3300円 夏の1泊飲み物用・ポータブル冷蔵庫併用
HUGEL エアロゲルソフトクーラーボックス 15L 約15L 約1.4kg 1万5000円前後 夏の1泊飲み物+おやつ用・春秋の1泊車中泊・日常の買い物用
Hilander 真空断熱ハイランドクーラーボックス 約25L 約6.2kg 1万9800円 夏の1泊車中泊用
HUGEL 真空断熱クーラーボックス 40L 約40L 約9.45kg 3万3000円前後 2泊車中泊+お土産用
キャプテンスタッグ 真空断熱スーパーコールドクーラーボックス45 約45L 約6.1kg 2万1780円 1〜2泊車中泊・週末まとめ買い用

ロゴス ハイパー氷点下クーラー・スリップリッドTALL

ロゴスのクーラーバッグの単体写真

サイズ(外寸):約26×20×高さ29.5cm/サイズ(内寸):約20×14×高さ26.5cm/容量:約7.4L/重量:約750g/価格:1万800円

【夏の1泊飲み物用・アイスクリーム用】
500mLが縦に入る! ノージッパー仕様で開閉楽々

本体の凹と蓋の凸がしっかりかみ合うことで密閉性を高めたスリップリッド構造を採用したクーラーボックス。

ファスナーなしで素早く開閉できるうえ、どちら側からでも蓋を開けられるのが便利。蓋を完全に取り外せるので使用後のお手入れも簡単です。

クーラーバッグの蓋を手で空けているシーン

蓋の固定はボタンとマグネットなので、軽い力で操作できる。両開きなので狭い車内で重宝する

クーラーバッグの蓋を取り外して本体側面に立てかけている画像

蓋を取り外せるほか、インナーも外して丸洗いできる。メンテナンス性の良さが光る

容量はコンパクトですが、500mLペットボトル6本と保冷材を収納できるので1〜2泊分の飲み物保管には十分。枕元に設置しておけば、寝起きの喉の渇きにもすばやく対応できます。

クーラーバッグの蓋を開けて500mLペットボトルを縦置き

500mLペットボトルを縦置きしても、底と上部に保冷材を入れるスペースがある

クーラーバッグの断面写真。保冷剤とカップアイスを入れている写真

「氷点下パックGT-16℃・ハード600g」で挟めばアイスクリームの保管OK

また、超低温をキープする保冷材「氷点下パックGT-16℃・ハード600g」との相性がよく、半日ほどカップアイスの保管が可能です。友人への手土産、そして食後のお楽しみにアイスクリームを持ち運べるのは最高。

ロゴスウェブサイト

コールマン テイク9

コールマンのクーラーボックス・テイク9の製品切り抜き画像

サイズ(外寸):約29.5×21×高さ27.5cm /サイズ(内寸):約23.5×17×高さ23cm/容量:約8.3L/重量:約1.2kg/価格:3,300円

【夏の1泊飲み物用・ポータブル冷蔵庫併用】
そのまま持ち出してチェアに変身! 小休憩にも大活躍

爆発的ヒットを記録したミニクーラー「テイク6」が約10cm高く伸びたのが「テイク9」。500mLペットボトルを6本縦置きしたうえで保冷材(コールマン「アイスブリック/S」2個)を差し込める容量です。超保冷力自慢の製品ではありませんが、1泊分の飲み物保管には十分。

コールマン製クーラーボックスの蓋を開け中身のペットボトルを縦置きしている写真

500mLペットボトルを縦置きOK。2.5cm厚の保冷材を入れる隙間がある

コールマンの3種類のクーラーボックスの横並び画像

左から、毎日のお弁当保管に便利な「テイク6」、新発売の「テイク9」、ソロ1泊の食材+飲み物保管向き「エクスカーションクーラー/16QT」

軽い力で開く蓋はラッチ(蓋を密閉するための留め具)などはなく、ただ引っ張り上げるのみ。閉める際もパチッと音がして閉め忘れを防止してくれるのも◎。

コールマンのクーラーボックスを持つ横向き男性の写真

片手でしっかり持てるベイルハンドル付き

コールマンのクーラーボックス6色並びの写真

カラバリ豊富で車内のインテリアにマッチした色を選べるのもポイント。上段左からブルー、デイドリーム、ミント、レッド、オレンジ、ジェットブラック

車種によりますがセンターコンソールに収められるので、ふたり旅でも邪魔になりません。うれしいことに蓋の耐荷重は60kgですから、見晴らしのよい公園に持ち出して腰掛け、冷たい飲み物で一息つくなんてことも可能です。

コールマン カスタマーサービスウェブサイト

HUGEL エアロゲルソフトクーラーボックス 15L

アイリスオーヤマ製クーラーバッグの単体切り抜き写真

サイズ(外寸):約36.5×24.5×高さ約30cm/収納サイズ:約45×30×高さ18cm /容量:約15L/重量:約1.4kg/価格:1万5000円前後

【夏の1泊飲み物+おやつ用・春秋の1泊車中泊用・日常の買い物用】
宇宙服の技術を搭載したソフトクーラーは保冷力自慢

-270℃の環境で活動するための宇宙服に採用される高断熱素材“エアロゲル”を、底・蓋を含めた6面すべてに搭載したソフトクーラー。8層エアロゲルと14mm発泡ポリエチレンを組み合わせた本体は冷気が漏れにくく、ハードクーラーの3分の1の重量でありながら、保冷力は約3.7日。ハードクーラーに迫る実力派なのです。

野原でクーラーバッグを開けて飲み物を取り出している写真

内側に保冷材を入れておけるポケットを装備。ヒューゲル「氷点下保冷材 超低温タイプ」とのコンビで使おう。底には5つの脚を装備し、地面の熱の影響を受けにくい仕様でもある

1.5Lペットボトルを4本横置きできる容量で、夏の車中泊なら飲み物+ゼリーなどのおやつ、春や秋なら1泊分の食品と飲み物をまとめて保管できます。

キャンプ場でクーラーバッグを肩にかけて歩く男性

重量わずか1.4kg。肩にかけて気軽に持ち出せる。また表面は、はっ水加工済みで汚れがつきにくい

クーラーバッグを畳んで自宅の棚に収納

使わないときはたたんで収納

このサイズは車中泊旅はもちろん、日常の買い物にも使いやすく使用頻度も考慮するとコスパのよさはピカイチ。

超断熱インナークーラー付きでより保冷力の高い25L、40Lもラインアップしているので、一年を通して食品と飲み物をまとめて保管したい人は大容量モデルを選ぶのも手。

アイリスオーヤマウェブサイト

Hilander 真空断熱ハイランドクーラーボックス

野外に直置きしたクーラーボックス

サイズ(外寸):約55.3×31.4×高さ38cm/サイズ(内寸):約41×23×高さ27.5cm/容量:約25L/重量:約6.2kg/価格:1万9800円

【夏の1泊車中泊用】
取り回しやすいサイズで氷が溶けきるまで8日間

6面に発泡ウレタンだけでなく真空断熱パネルも搭載した新製品のクーラーボックスで、最大氷保持期間は8日間。観光中に暑くなった車内でも庫内温度が上がりにくい性能が自慢です。

クーラーボックスの中に瓶ビールと果物が入っている写真

蓋と本体が触れる部分に発泡シリコンパッキンを埋め込み、外気温が伝わりにくくなっている。ちなみに中央の金属は栓抜き

こだわりは軽さと大きさ。保冷自慢のクーラーボックスは「ゴツいボディなのに庫内は狭い」ことが多いのですが、ハイランダーは断熱材の厚みを抑えることで保冷性能とほどよいサイズ感を両立させています。

クーラーボックスの蓋を開けてペットボトル飲料が入っている写真

500mLペットボトルが18本、350mL缶なら30本入る

クーラーボックス蓋の一部のカップホルダー

カップホルダーも付いている。ネジなど小物のちょい置きにも便利

容量は2Lペットボトルを横置きで4本、500mLなら縦置きで18本収納可能。ソロの車中泊旅なら食品と飲み物をまとめて保管できますし、春や秋ならふたり旅にも対応できます。重量6.2kgでラゲッジへの持ち上げも苦になりません。

クーラーボックスに腰かけている

蓋の耐荷重は約80kg。スツール代わりになる

栓抜き機能付きなので、瓶飲料を手にして慌てずにすむのもユニークです。

ハイランダーウェブサイト

HUGEL 真空断熱クーラーボックス 40L

アイリスオーヤマ製の真空断熱クーラーボックスの置き画像

サイズ(外寸):約66.3×42.3×高さ40.9cm/サイズ(内寸):約49×28.4×高さ31cm/容量:約40L/重量:約9.45kg/価格:3万3000円前後

【2泊車中泊+お土産用】
冷蔵庫の仕組みを応用して氷保持は驚異の14日!

6面すべてに発泡ウレタンと真空断熱パネルを採用。冷蔵庫の仕組みを応用し、冷たい空気が外に漏れにくい構造となっています。そのおかげで氷の保持期間は最大14日(30〜20℃の環境)。

クーラーボックスの蓋開けシーン

庫内整理に役立つインナートレイ付き。2Lペットボトル14本の保管が可能な容量で、2泊分の食品と飲み物からお土産までたっぷり入る

立ち寄りスポットで炎天下の駐車場を利用するなど、過酷な環境になりやすい夏の車中泊旅。保冷実験のように何時間も蓋を開閉しないなんてことはありえませんが、それでも開閉回数を抑え、駐車場所とクーラーボックスの設置場所にも気をつければ、2〜3泊でも氷を保持できる可能性大!

キャンプサイトで地面に直置きしたクーラーボックス

天面はフラットで耐荷重100kg。友人とのBBQではミニテーブルとしても活躍する。ハンドルのほかにショルダーベルトが付属

クルマのラゲッジでクーラーボックスを使用しているシーン

週末のまとめ買いにも便利な容量40L。重量は9.45kgなのでソロなら空の状態で車内に設置して、後から食材や氷を詰め込むのが安全

溶けにくい板氷はコンビニで手に入りますが、酷暑が続くと売り切れてしまう店もあるわけで、2泊以上の車中泊旅は氷の管理が大変。そういう意味でもこの保冷力は頼りになります。

また、蓋の固定は軽めの力で固定できる金属製バックル、小物や保冷材を置くのに便利なインナートレイなど細部への配慮も見事です。

アイリスオーヤマウェブサイト

キャプテンスタッグ 真空断熱スーパーコールドクーラーボックス45

キャプテンスタッグの真空断熱クーラーボックス単品画像

サイズ(外寸):約58×37×高さ41cm/容量:約45L/重量:約6.1kg/価格:2万1780円

【1〜2泊車中泊用・週末まとめ買い用】
大容量なのに重量わずか6.1kg! 開閉ストレスもない

6面に高密度ウレタン、5面に真空断熱パネルを採用し、蓋のロックはあえて非搭載。扱いやすさにこだわった設計なのがキャプテンスタッグの新型クーラーボックスです。

クーラーボックスの蓋を開けた画像

蓋は持ち上げるだけ。バックル非搭載なので片手で楽に操作できる。蓋が開きすぎないワイヤー付き

気になる保冷力は、庫内の水温差が8時間後4℃以下。一般的な同社クーラーボックスだと8時間後の温度差は9.5℃なので2倍以上の保冷力を実現しています。

クーラーボックスの蓋の上にカップや皿を置いたシーン

ふたつのカップホルダーを搭載し、フラット形状なのでミニテーブルとしても優秀だ

ライバルの多くがJIS簡便法をベースに氷が溶けきる時間を算出しているのに対し、キャプテンスタッグはJIS規格準拠のため単純比較できませんが、1泊の車中泊旅には十分だと考えられます。

クーラーボックスに2Lペットボトル12本を縦置き

2Lペットボトルを12本縦置きできる容量45L。ソロなら1〜2泊分の食品と飲み物を余裕で保管できる

クーラーボックスに350mL缶を詰めた写真

350mL缶70本、500mL缶50本を収納できるので、友だちとのBBQパーティーにも対応

容量は2Lペットボトルを12本縦置き可能で、1〜2人の食品と飲み物、そして要冷蔵土産までたっぷり保管できる45L。軽さ(6.1kg)と保冷力のバランスが絶妙なプロダクトです。

キャプテンスタッグウェブサイト

クーラーボックス選びに必要なのは、どんな車中泊旅をするか、のイメージ

車中泊旅に必要なクーラーボックスは、必ずしも「ソロだから容量20Lが1個あればいい」というわけではありません。「10L前後が複数」あれば宿泊日数や季節にあわせて増減でき、使い勝手がいいと思う人もいるでしょう。

また、コンパクトに畳めるソフトクーラーなら使わないときも邪魔になりません。釣りをするなら「食材管理20Lと持ち歩き用に15L」とするのも便利な使い方。

友人と集まることが多いなら、お土産がたっぷり入る「40〜45L」が活躍します。真空断熱パネル搭載モデルは高い保冷力を保ちながら壁面を薄くできるため、同じ容量でも外寸を抑えられます。容量が増えるほどその恩恵を受けられるので、30L以上を選ぶなら一考の価値があります。

車中泊でのクーラーボックス選びは、どんなふうに使うかをイメージするのが第一歩。夏の計画を立てながら、自分のスタイルにあったクーラーボックスを見つけてください。

大森弘恵

おおもり・ひろえ フリーランスのライター、編集者。主なテーマはアウトドアと旅で、ときどきキャンピングカーと料理の記事も。身軽なソロキャンプ歴は約40年、愛車はヤマハ・WR250R

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