ラゲッジに置いたぽーたうる冷蔵庫とコップで飲み物を飲む女性
文=大森弘恵 / 編集=後藤ちり

真夏の車中泊で氷探し不要! -20℃まで冷凍できるポータブル冷蔵庫4選

飲み物キンキン&アイスも運べる! 夏の車中泊で手放せなくなるポータブル冷蔵庫

夏の車中泊で頭を悩ませるのが、飲み物や食材の保冷問題。旅先で板氷を探し回ったり、ぬるい飲み物にガッカリした経験がある人も多いのでは?

そこで活躍するのが、冷蔵から冷凍までこなせる「ポータブル冷蔵庫」です。

今回はソロ車中泊に使いやすい16~30Lモデルを対象に、クーラーボックスと併用しやすい小型タイプから、連泊やお土産の保管にも便利な大容量タイプまで、アイスや冷凍食品も運べる4台を厳選して紹介します。

目次

クルマに冷蔵庫があれば、夏の車中泊ライフが激変する!

クルマのラゲッジに積載したポータブル冷蔵庫

夏の車中泊旅では食品の管理が大変。よほど保冷力が高いクーラーボックスでないと氷の補充に追われます。

万一、氷の補充が間に合わない場合、缶やペットボトル飲料なら多少ぬるくてもガマンすればいいだけですが、夏の気温(30〜40℃)は細菌が繁殖する温度帯のため健康を害する危険もあるのです。

そんな不安を解消したいなら、ポータブル冷蔵庫を手に入れてはどうでしょう。

ポータブル冷蔵庫は氷の代わりに電気が必要ですが、DC対応なら移動中の保冷が可能。RVパークや一部のオートキャンプ場なら電源ポストを利用できるので、氷探しに奔走するよりも楽になります。

では、どんなポータブル冷蔵庫を選ぶべき? まずチェックしたいのが容量です。目安は下記。

・クーラーボックス併用=20L未満
・食材も飲み物もまとめて保管=20〜30L
・連泊・お土産保管も重視=30L以上


また、電気を用いるポータブル冷蔵庫の冷却方式には「コンプレッサー式」と「ペルチェ式」があり、稼働音が大きめではありますが素早く冷却するコンプレッサー式がベター。

これらを踏まえ、日本にサービス部門があり信頼のおけるメーカーの中から、扱いやすい容量と重量、そして価格のバランスがよい「ソロ車中泊旅向きのコンプレッサー式ポータブル冷蔵庫」を探してみました。

LOGOS (野電)エレキャン・冷凍冷蔵庫 16-BF(-20℃/20℃)

ロゴスのポータブル冷蔵庫切り抜き製品画像

容量:約16L/温度設定:-20~20℃/電源:AC100V、DC12V・24V/定格消費電力:60W/サイズ:約60×32×深さ26cm/内寸:約35×24×高さ19cm/重量:約8.8㎏/価格:3万4800円(ロゴス)

クーラーボックスと併用しやすいサイズで夏の危険を低減

ひとり分の生鮮食品+飲み物の保管にちょうどいい容量16L。

高さを抑えたデザインで、スタンドに載せていてもシートに座ったまま中身を確認しやすくなっています。カップホルダー使用中でも蓋を開閉できるのも“わかって”ます。

ロゴスのポータブル冷蔵庫の蓋を開け、真上から撮影した写真と食材を詰めた写真

凹凸のないスッキリ庫内で食品を詰め込みやすい。右写真で中に入っているのは肉600〜800g、ソーセージ、500mL缶3本、600mLペットボトル3本、サンチュとキムチ、チーズ、カットパイン

電圧が低下すると自動的に保冷を停止する車載バッテリー保護機能付きなのも車中泊向き。

コンプレッサー式の冷蔵庫は、本体が大きく傾くと内部の潤滑オイルが片寄ってうまく作動しないこともあるのですが、こちらは国内有数のキャンプブランドが作っただけあり、悪路走行を考慮した傾斜対応・防振設計のため比較的安心です。

ロゴスのポータブル冷蔵庫のモニター部

オン/オフボタンと温度調節ボタンで行うシンプルな操作スイッチ。そばにはロープを引っかけて固定するスロットが付いている

クルマのラゲッジにポータブル冷蔵庫を積載

ACとDC(12V/24V)に対応しているので移動中も保冷できる。電源を入れて20分後には0℃に達する(室温23〜25℃、庫内温度21℃からスタート)実力だ

万一、電気が止まっても、ボディには発泡PUフォームを内蔵しているので、蓋を開かない限り冷たさが長時間持続するのも優秀です。設定温度は−20〜20℃で冷凍食品はもちろん、氷や保冷材の保管も可能なので、クーラーボックスとの併用も便利。

ロゴスウェブサイト

BougeRV CRH20 ポータブル冷蔵庫

BougeRVのポータブル冷蔵庫単品写真

容量:約20L/温度設定:-20~20℃/電源:AC100V~240V(50Hz/60Hz)、DC12V・24V/定格消費電力:60W/サイズ:約48×34.2×高さ46.4cm/内寸:約36.1×21.1×深さ34.1cm(コンプレッサー部含む)/重量:約10.24kg(バッテリー含まず)/価格:本体のみ2万9499円、バッテリー付き4万3499円(ボージアールブイ)

万一の水しぶきにも負けない生活防水が頼もしい

冷気が逃げにくく、足もとなど狭い場所にも置ける縦型デザイン。1.5Lペットボトルであれば縦置きも可能です。ただし、電源や冷却を司るコンプレッサーは本体右側の下部にあるため、庫内の右側は浅くなっています。全面が深くないのはもったいなく思えますが、右側の浅いところは細かな食材を保管するのにちょうどよく、底をあさらなくても見つけやすい! とても使い勝手がいいデザインでもあるのです。

ポータブル冷蔵庫をクルマの2列目シートの足元に設置

狭い場所でも置き場所に困らない縦型スリムデザイン

ポータブル冷蔵庫を運ぶシーン

ボディカラーはブラックとカーキの2タイプ

容量はソロ〜デュオ1泊には十分な20L。

また、うれしいことに防水等級はIPX4。ドアのそばに置いて、万一、水しぶきがかかっても問題なく使えるとのこと。車中泊にはありがたい機能を搭載しています。

ポータブル冷蔵庫のバッテリーを取り出す

別売の内蔵バッテリーを使うと約39時間コードレスで稼働できる。別売内蔵バッテリーの残量確認はアプリで確認可能

電源はACとDC(12V/ 24V)のほか、ソーラーパネル(別売)や別売の内蔵240Whリン酸鉄リチウムイオンバッテリーにも対応していて防災アイテムとしても優秀。

ポータブル冷蔵庫をアプリで操作している写真と、ラゲッジにポータブル冷蔵庫を積んでくつろぐ女性の写真

操作パネルは本体前面なので床置きするとイスに座った状態では液晶パネルを確認しづらいのですが、スマホのアプリで温度調整OK。冷却優先のMAXモード、消費電力を抑えるECOモードの切り換えも簡単

別売内蔵バッテリーを使えばコード不要で車内はスッキリ。コードに足を引っかける心配もありません。また、クルマのバッテリーを保護するバッテリー過放電防止機能も搭載しています。

ボージアールブイウェブサイト

PowerArQ ICEBERG 29L

ブルーグレーとベージュの2色のポータブル冷蔵庫

容量:約29L/温度設定:-20~10℃/電源:AC100V(50Hz/60Hz)、DC12V・24V/消費電力:MAXモード60W、ECOモード45W/サイズ:約64.6×39×高さ42cm/内寸:約32.3×27.4×深さ32.9cm/重量:約14.75㎏(バッテリー含まず)/価格:本体のみ3万9800円、バッテリー付き5万9600円(パワーアーク)

冷蔵/冷凍を区切れる2気室! ミニテーブルや水抜き穴も使いやすい

連泊やファミリー利用も可能な容量29Lのコンプレッサー式ポータブル冷蔵庫は、仕切りを使って左右別の温度設定が可能。-20℃から10℃まで1℃単位で設定でき、片側は-20℃で保冷材や氷を保管し、もう片側はギリギリ凍らない1℃で肉や魚を保管なんてこともOK。この使い方なら多少の時間であれば電源を切っても、仕切りを外しておけば温度上昇を抑えられます。

ポータブル冷蔵庫に仕切り板を入れている写真

取り外し自在の仕切り板。仕切り板があるときは左右別の温度を設定できる

それに庫内の高さは32.9cmで2Lペットボトルの縦置きOK。庫内にライトがあるなどストレスなく使える設計となっています。

容量が大きいのでその分重量級ではありますが、ホイール付きなので友人とのBBQ会場への持ち運びも楽々。ソロ車中泊の場合、車内から降ろすことはまれですが、ホイールを引っ張る際のハンドルをミニテーブルとして活用できるのは優秀です。

フィールドでポータブル冷蔵庫をキャリーハンドルで引いているシーン

キャリー用のハンドルは板状で、カップなどを置くミニテーブルに変身する

テントの前にポータブル冷蔵庫とテーブル、チェアをセッティング

カラーはコヨーテタンとチャコールの2色。操作パネルは上部右側(蓋の脇)にあり視認性良好だ

また、10kgを超える重量では結露などで庫内が濡れるとケアが大変なのですが、こちらは底に水抜き穴付き。

ほかにもAC、DC(12V/24V)対応で、別売バッテリーを取り付けることで最大14時間稼働できることも見逃せません。

パワーアークウェブサイト

IRIS OHYAMA ポータブル冷蔵庫 30L

アイリスオーヤマ製ポータブル冷蔵庫の単品写真

容量:約30L/温度設定:-20~20℃/電源:AC100V、50Hz/60Hz(ACアダプター使用)、DC12V及び24V/消費電力:急速モード45W、節電モード30W/サイズ:約61.5×39×高さ37.5cm /内寸:約46.5×25.4×深さ28.6cm /重量:約12㎏/価格:3万3000円前後(アイリスオーヤマ)

消費電力30Wの節電モードなら、いつものポタ電で一晩稼働

ユニークなアイデア家電、アウトドア用品でヒット商品を連発するアイリスオーヤマのポータブル冷蔵庫がこちら。買い物カゴ1個分の食品や飲み物が入る容量30Lで、2〜3泊分の食品はもちろん、道の駅やローカルスーパーで小休止するたびに増えてしまうお土産の保管も余裕!

ポータブル冷蔵庫の蓋を開いて冷やしている飲料が見えている写真

大きく開く蓋は、密閉力を高めるバックル付き。本体カラーはブラックとホワイトの2タイプあり

庫内温度を-20〜20℃に設定でき、急速モードなら外気温25℃、庫内20℃から28分で-5℃に到達。5℃までなら約16分とスピーディに希望温度まで冷やせます。

ちなみに急速モードと節電モードの切り替えは「モード切替」ボタンを長押しするだけ。直感的な操作も魅力。

原っぱでポータブル冷蔵庫をキャリーで引っ張っている写真

比較的コンパクトなホイールが付いていて、舗装路や凹凸の少ない地面なら引っ張って運べる

キャンプサイトに直置きしたポータブル冷蔵庫

フラットな天板にはドリンクを置きやすいくぼみを装備。また、操作パネル部にはUSB給電ポートも付属している

天面はフラットで操作ボタンのほかにUSB給電ポート付き。就寝時など、狭い車内でのスマホ置き場としても活躍しそう。

電源はAC、DC(12V/24V)。アクセサリーソケットから電気をとる場合、クルマのバッテリー電圧が下がると本体の運転が自動停止するという安全仕様となっています。

節電モードなら消費電力はわずか30W。人気の500Whクラスのポータブル電源で13時間以上動かせる計算となり、電源ポストのないキャンプ場での宿泊も安心です。

アイリスオーヤマウェブサイト

駐車時に注意すべきこと

ポータブル冷蔵庫はおおむね定格消費電力が60W以下のため、ポータブル電源も利用可能。ポータブル電源は容量の8割ほどが実際に使える電力量の目安となるので、600Whのポータブル電源なら約8時間、1000Whあれば約13時間、さらに1500Whクラスなら、夏の車中泊で欠かせない扇風機(約40W)と併用しても約12時間稼働する計算です。

ただし、ポータブル電源や内蔵バッテリーは暑さ、寒さに弱いため、観光などで一時的に車内を閉め切った状態にする場合は、AC、DCに限らず電源コード類を外してスイッチオフ。

夏は炎天下の駐車を避け、すべての窓にシェードを貼るなどして車内の温度上昇を抑えましょう。そのうえで後部座席の足もとにスノコを敷いてポータブル電源やポータブル冷蔵庫の内蔵バッテリーを設置するなど熱対策は不可欠です。

購入前に設置場所も要チェック! 意外と気になる稼働音

今回ご紹介したポータブル冷蔵庫は、AC電源用コードだけでなくアクセサリーソケット用コードが付属していて購入後すぐに車中泊で利用できます。

気になる稼働音は45dB以下が多く、これは図書館や静かな住宅街並み。とはいえ突然ファンが動くと音に敏感ではなくても驚きます。就寝時にできるだけ頭から離れた場所(排気口を塞ぐことなく、蓋の開閉がしやすいこともチェック!)に設置できる大きさであることも確認すべきポイントです。

大森弘恵

おおもり・ひろえ フリーランスのライター、編集者。主なテーマはアウトドアと旅で、ときどきキャンピングカーと料理の記事も。身軽なソロキャンプ歴は約40年、愛車はヤマハ・WR250R

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