最高峰バンコンがさらなる進化! デュカトベースのキャンピングカー最新モデル5選
日本上陸から4年、デュカトのキャンピングカーはどこまで進化した? ジャパンキャンピングカーショー2026でチェック!圧倒的なゆとりある空間とスポーティーな走行性能を兼ね備えているのがフィアット・デュカトベースのキャンピングカーです。
日本のキャンピングカー市場向けにデュカトが正式に日本上陸し、ビルダー5社で開発がはじまったのは2022年のこと。あれから4年、いったいどんなスタイルに進化したのでしょうか。
ゆったり過ごせる最高峰バンコン
乗り心地と居住性を両立したデュカト
バンコン(バンコンバージョン。キャラバンやハイエースなどベース車のバンの外装をそのまま利用)は乗用車感覚で乗れるけれどもちょっぴり居住空間に制限があるキャンピングカー。
一方、キャブコン(キャブコンバージョン。運転席部分はそのまま、荷台部分にシェルを架装)はゆったり過ごせるけれど、重心が高くて山道の運転がちょっと不安というイメージがあります。
結局のところ、居住スペースを優先すれば走りはガマンせざるを得なかったのですが、キャンピングカー市場にデュカトが本格参戦して、新たな選択肢が加わりました。
それがゆとりの居住空間もスポーティーな走りもガマンしないですむデュカトベースのバンコンです。各社2023年のジャパンキャンピングカーショーで初お披露目されましたが、2026年の今はどんな風に進化したのでしょうか?
千葉・幕張メッセで開催された「ジャパンキャンピングカーショー2026」で発表されたデュカトベースの新型キャンピングカーを集めてみました。
早くもフルモデルチェンジして快適性アップ
トイファクトリー/DA VINCI 6.0(1639万円〜/展示車2026万2550円)、4人乗車・2人就寝
2023年、いちはやく発表したDA VINCI 6.0が早くもフルモデルチェンジ。常設ベッド幅を20cm拡張して全長1940×全幅1470mmにするほか、マットレスも高密度・高反発なウレタンを採用してしっかり身体を支えてくれるものに変更。一眠りで運転の疲れをいやせる設計としました。
ほかにも冷蔵庫とクローゼット位置を見直し、電子レンジも標準装備とするなど細かな変更が見られます。これらは実際に使っているユーザーの意見も取り入れたとか。
また、今はマストアイテムのエアコン(オプション)も運転席の真上に設置することで、車内に冷気がムラなく届くようになりました。
現行モデルのオーナーからも「乗り換えたい」と言われるほど完成度を高めています。
ベース車はL3H2で全長5995×全幅2100×全高2525mm。
ベッドマットの快適性を高め、幅も広げた後部常設ベッド。オプションで2段ベッドも選択できる
インテリアはガラリと変更。明るく開放感があり穏やかに過ごせる空間となった。マルチルームにはウォーターレストイレを標準装備
電子レンジが標準装備。冷蔵庫もエントランス脇に変更し、車内からも車外からもアクセスできる両開きとなっている。ちなみに鏡が付いているのがクローゼット
2023年発売のDA VINCI 6.0。インテリアやエアコンの位置など細かな仕様が異なることがわかる
より都会的なアーバンエディションが登場
ナッツRV/フォルトナ タイプM アーバンエディション仕様(1054万8000円〜/展示車1426万940円)、6人乗車・2人就寝(プルダウンベッド使用で4人)
ナッツRV独自の超急速充電システムのノウハウを用いたFIAT専用リチウムイオンバッテリーEVOLITEを搭載し、ストレスなく家庭用エアコンを使用できるフォルトナ。
広々としたツインダイネット・ツインベッドのタイプM、クローゼット付きのタイプCに、新たに仲間入りしたのが家具やファブリックを一新したアーバンエディションです。
展示されていたのは遊び道具を積み込むのに便利なマルチルーム付きのタイプMのアーバンエディションです。旅と日常をつなぐ大人のキャンピングカーに仕上がっています。
ベース車はL2H2で全長5410×全幅2050×全高2525mm。
家具色やファブリックを一新。天板や棚のダークカラーがキリッと引き締める。家庭用エアコン、FFヒーター、換気扇はオプションだがぜひとも装備したい
電動で昇降する可動式ベッド。完全に上げておけば、下段はゆとりのダイネットになる
エントランスには容量70Lの両開き冷蔵庫を搭載している。スライド式延長テーブルを備えたシステムキッチンも使いやすそう
シンガーソングライターの清木場俊介さんとコラボしたジョカーレ。清木場さんの愛車をプロトタイプとして展示されていたもので、市販モデルがどうなるのか期待大
清木場さんはトランポとして活用する予定とのこと。道具としての使い勝手はどうなのか気になるところ
現地で疲れをいやすマッサージチェア付き
RVランド/LAND HOME DUCATO(1452万円〜/展示車1517万8440円)、7人乗車・3人就寝
日本のキャンピングカーはファミリー利用を想定したレイアウトですが、RVランドはあえて欧州風の夫婦旅を想定した、L3H2をベースとしたLAND HOME DUCATOを発表しました。
来場者を驚かせたのは、一席のみのセカンドシートには電動マッサージ機能を搭載していること。室内にゆとりが生まれ、なおかつより積極的に疲れを癒やしてくれる仕様となっています。
「長距離移動で疲れた奥さまも、リラックスしてくれることでしょう」とはRVランド担当者の弁。
後部にはラウンジを思わせるダイネットもゆとりの証です。
全長5995×全幅2100×全高2525mm。
常設2段ベッドはなく開放的なリアのダイネット。夫婦旅なら十分すぎる空間だ
マッサージ機能付きのセカンドシートはリクライニングも自在。SA・PAでの休憩中にコリをほぐせるのはうらやましい
マルチルーム、電子レンジ、両開きの69L冷蔵庫、FFヒーター、換気扇など標準装備が充実している
釣りとアウトドアを楽しむコンセプトモデル
KYB×RVランド/Fishing Camper(参考出展)、4人乗車・3人就寝
KYBとRVランドは昨年、「別荘を持ち運ぶ」をコンセプトとしたヴィラトールを発表しましたが、今年はさらにアウトドアブランドのスノーピークとコラボした、釣り特化型のキャンピングカーを提案しています。
建築家の隈研吾が設計したスノーピークのトレーラーハウス「住箱」をイメージした室内、IGT対応の引き出し式テーブルなど自然を楽しむスノーピークの世界観を表現しています。もちろんショックアブソーバーは専用開発したカヤバ謹製。山道での乗り心地もよさそうです。
L3H2ベースで全長5990×全幅2050×全高2720mm。
濡れたウェーダーを吊るして収納できるボックス。FFヒーターを利用した乾燥室になっているのは秀逸。手前にはIGTを組み込めるテーブルを装備
住箱をイメージした室内は、取っ手などを排除してスッキリ。天井に置いたお気に入りのロッドを眺めながら過ごせる
電子レンジやポータブル冷蔵庫など暮らしに必要なものはすべてキャビネットの中に収まっている
内装を自分流に彩るクラフテッド
ホワイトハウス/デュカト クラフテッド(1191万9000円〜)
ホワイトハウスは自分好みにカスタムできるクラフテッドを発表。ファブリックの色見本、板材の質感など、見本をもとに組み合わせを楽しめるというもので、かなり理想的なインテリアを作れます。
L2H2ベースで全長5410×全幅2100×全高2525mm。
天井や壁だけでもこれだけの色から選べる。シートやフロアなどもこまかく指定できるのでセンスの見せ所!
デュカトの次に注目すべきはEV車!?
ヒョンデ/ST1
ほかとは違ったベース車両をそろえるホワイトハウスでは、ヒョンデの商用EV、ST1を紹介しました。約76kWhのバッテリーを搭載し、航続距離は300km。パワースライドドアや車外から駐車をサポートするリモートスマートパーキングアシストを備えるなど狭い駐車場にも止めやすく、都市生活者のキャンピングカーにいいかも。シャシーキャブ全長5465×全幅2015×全高2005mm、カーゴ全長5625×全幅2015×全高2230mm。
LACホールディングス/LAC EV CAMPER P(879万円〜)
LACホールディングスはキアの電動モビリティPV5を用いたコンセプトキャンピングカーを公開。パッセンジャーベースの「LAC EV CAMPER P」とカーゴベースの「LAC EV CAMPER C」という2モデルです。いずれもサブバッテリーなしでもエアコンや電子レンジ、IHクッキングヒーターを使えるのは大きなアドバンテージです。また静かに走り、静かに過ごせるのもアウトドア向きと言えるでしょう。
LAC EV CAMPER Pのインテリアは、ナチュラルなイメージ
LACホールディングス/LAC EV CAMPER C (679万円〜)
青いLEDが印象的なLAC EV CAMPER Cの内装
バンコンのイメージを一新したデュカトのキャンピングカーは、より使いやすく進化しています。インテリアやレイアウトのバリエーションも増えました。最小回転半径はカムロードやトラヴィオベースのキャブコンに分がありますが、直進安定性は抜群。山道でも比較的安定しています。キャブコンかデュカトベースのバンコンか。大いに悩んでみてはどうでしょう。
大森弘恵
おおもり・ひろえ フリーランスのライター、編集者。主なテーマはアウトドアと旅で、ときどきキャンピングカーと料理の記事も。身軽なソロキャンプ歴は約40年、愛車はヤマハ・WR250R
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