運転中や歩行中に、ふと目に留まる電柱の広告、その歴史は明治時代に始まった!
知っているとちょっと自慢できるクルマ関連の記念日地域に密着した屋外の広告として親しまれている電柱広告。街のあらゆる場所に立つ電柱に掲示され、クルマを運転中にも見ることが多い。その歴史は明治時代中期に始まり、防災や防犯、交通安全の表示などにも使われている。
5月28日は「電柱広告の日」
1890(明治23)年5月28日、東京の麹町区飯田町2丁目と麹町区麹町通の電柱に日本で初めて広告掲出許可が出され、電柱広告事業が始まった。これを記念して、全国の電柱広告関連団体(約400社)で組織される全国電柱広告連合会が2022年に制定。この記念日には、電柱広告の歴史や重要性を再認識する機会にしてほしいという思いも込められている。
電柱広告は視認性が高く、主に地域の情報や企業の宣伝、目的地までの道案内などに利用される。また、電柱という生活のインフラ設備を利用していることから、安全で安心な街の暮らしを応援する「公共表示」に使われることも多い。災害時の避難場所への誘導案内や津波注意、想定浸水深などの「防災表示」、通学路や飛び出し注意などを呼びかける「交通安全表示」は、その代表例といえるだろう。
普段は何げなく見ている電柱広告にも、いろいろな役割がある。この日は親しみを込めて、電柱広告を観察してみよう。
※一般社団法人日本記念日協会認定日
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電柱広告の形状には、遠くからでもよく見えて通行者や車両の誘導に適している「突出広告」(写真)や、歩行者の目の高さにあり注視される「巻付広告」などがある。記念日の日付は日本で初めて電柱広告の広告掲出許可が出された日であり、不慣れな場所でも電柱広告の矢印が道案内をしてくれることから「い(5)つ(2)も や(8)さしい道案内」(5月28日)の語呂合わせにもなっている