開通までに約20年! 本州と九州を結ぶ世界初の海底道路トンネルが1958年に完成
知っているとちょっと自慢できるクルマ関連の記念日資材不足や軟弱な地質など、数々の困難を乗り越えた末に開通した関門国道トンネル。世界初の自動車用海底トンネルは日本の技術を世界に示し、開通から60年以上がたった現在も物流において重要な役割を果たしている。
3月9日 は「関門国道トンネル開通記念日」
1958(昭和33)年3月9日、本州(山口県下関市)と九州(福岡県北九州市)を結ぶ世界初の海底道路「関門国道トンネル」が開通。これによって、関門海峡という海の難所をクルマでも安全かつ短時間で渡れるようになった。計画は1938年に立案されていたが、掘削に不向きな地質や第二次世界大戦による資材不足などで工事は困難を極め、開通まで約20年の歳月を費やした。トンネルの全長は3,461m。上下の二重構造で、上は自動車道、下は人道が通る。開通から60年以上が経過しているので地元では老朽化が懸念され、代替ルートの必要性を検討する声もある。しかし、世界初の海底道路トンネルという話題性は現在も衰えず、観光客が散歩を楽しむ観光名所にもなっている。
●関門トンネルに関する情報はこちらもチェック!
下関と門司を結ぶ関門海峡って、実は歩いて渡れるんです
関門海峡の海底下を通るトンネルは関門国道トンネルのほかに、鉄道用の「関門鉄道トンネル」と新幹線用の「新関門トンネル」がある。関門国道トンネルは有料で、普通車の通行料は160円、軽自動車は110円。歩行者は無料だが、原付・自転車などは20円の通行料がかかる
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