鼻水・目のかゆみ・くしゃみ…花粉症がつらいときに! ドライバーのための「花粉症に効くツボ」8選
もう花粉に悩まされない! 花粉症対策で快適ドライブを![](/writer/__icsFiles/afieldfile/2025/01/17/DSC_7172A.jpg)
春先に多くのドライバーを悩ませるのが、花粉症の症状。鼻水や鼻づまりが一日中続く、くしゃみが止まらない、頭がボーッとする……。これらの症状は、運転中には特に気を付けたいものです。そんな季節のトラブルを解決してくれるのが、東洋医学の「ツボ押し」。鍼灸師の田中友也さんに、花粉症に効く8つのツボを教えてもらいました。
体のバリア機能が足りなくなると花粉症が悪化する
花粉症は、花粉が鼻や目、喉などの粘膜に付着することで、免疫機能が過剰に反応して起こります。東洋医学では、体のバリア機能を表す「衛気(えき)」が不足することで、花粉症が起こると考えられています。衛気は、花粉はもちろん、細菌やウイルスなどのあらゆる外敵から体を守っています。
しかし、睡眠不足や疲労の蓄積、ストレス、冷え、食生活の乱れ、不規則な生活などが続くと、衛気の働きが低下。バリア機能が崩れ、花粉が侵入しやすくなります。衛気不足になるとガードが緩くなり、さまざまな邪気(じゃき)が体に入ってきやすくなります。たとえば、風による邪気の「風邪(ふうじゃ)」や、寒さによる邪気の「寒邪(かんじゃ)」が侵入すると、ダラダラと鼻水が止まらなくなり、熱の邪気の「熱邪(ねつじゃ)」が侵入すると、目や肌のかゆみが起こります。
花粉症シーズンは、いかに衛気を保つかが症状を悪化させないカギを握ります。大事なのは、春先こそしっかり睡眠と休息をとり、生活習慣を整えること。そのほかに、鍼灸療法でも使われているツボ押しも、体を整えて邪気を払う働きがあり、症状を緩和・予防するのに効果的です。
ツボ押しは、即効性もあるので鼻水や鼻づまりなどをすぐ止めたいときにもおすすめ。習慣にすれば、症状を和らげる効果も期待できます。
※運転中のツボ押しはやめましょう。
ダラダラ・ポタポタをストップ! 「鼻水」に効くツボ
ダラダラと水っぽい鼻水が止まらない、鼻をかんでもポタポタと落ちてくるといった鼻の症状。そんな止まらない鼻水で困ったときに試してほしいのが、小鼻の左右にある「迎香」。鼻づまりなどを含め、鼻のトラブル全般に効果的なツボです。
【ツボの位置】小鼻の両脇から、約小指1本分、上にあがったところ
【押し方】人さし指もしくは中指でイタ気持ちいい程度に押す。目安は鼻が通った感じがするまで
スーッと鼻が通ってラクに! 「鼻づまり」に効くツボ
鼻の症状の中でも特に鼻づまりに効果的なのが、おでこのやや上にある「神庭」。鼻がスーッと通って呼吸がラクになるまで押すのがポイント。押すと「痛い!」と感じる人が多く、目覚ましの効果もあります。呼吸がしづらく、頭がボーッとするときにも最適。
【ツボの位置】顔の左右の中心にあり、髪の生え際から約指1本分、上にあがったところ
【押し方】人さし指もしくは中指でイタ気持ちいい程度に数回押す
ムズムズを鎮めて運転を快適に! 「目のかゆみ」に効くツボ
目のかゆみがつらいときは、目頭にある「睛明」が効きます。「晴れる」「明るくなる」の文字通り、目のかゆみ以外に、疲れ目、かすみ目など、目のトラブルに効果的なツボ。かゆみでムズムズする不快感を解消して、快適な運転を手助けします。
【ツボの位置】目頭と鼻の付け根の間のくぼんだところ
【押し方】両手の中指の腹で5秒押して、指を離す。これを10回程度繰り返す
目がシャキッと爽快に! 「目の炎症を抑える」ツボ
体に熱がこもると炎症が起こり、かゆみがあらわれます。「攅竹」は、熱を冷まして炎症を鎮め、目をシャキッとさせる効果があるツボ。花粉の影響でショボショボ、グズグズした目がすっきり爽快に! かゆみがつらいときは、「睛明」と「攅竹」の両方を押すとさらに効果的。
【ツボの位置】眉頭の内側の少しくぼんだところ
【押し方】顔をやや下に向け、両手の中指もしくは親指の腹で5秒押して、指を離す。これを10回程度繰り返す
連発する症状をストップ! 「くしゃみ」に効くツボ
体が冷えて、風の邪気といわれる「風邪(ふうじゃ)」が侵入すると、くしゃみが出やすくなります。首の後ろにある「大椎(だいつい)」は、風邪を追い払いくしゃみを抑える効果が。即効性も期待できるので、くしゃみが連発するときに温かいペットボトルやドライヤーなどで温めてみましょう。
【ツボの位置】頭を下げたときに、首の後ろの一番飛び出す骨の下の部分
【押し方】ツボをドライヤーや温かいペットボトルで温めて刺激。中指や人さし指で押してもOK
頭が重だるいときにも! 「くしゃみ・頭痛」に効くツボ
「大椎」と同じく、体に入ってきた風邪を取り去るツボが「風池(ふうち)」。くしゃみを止めるほか、花粉の影響で起こりやすい頭痛や目の充血の緩和にもおすすめ。くしゃみをしすぎて頭が重だるい、目や頭がすっきりしないときにツボを押してみましょう。
【ツボの位置】耳の後ろの出っ張った骨と、盆のくぼ(首の後ろの中央のくぼんだ部分)を結んだ中間あたりのくぼみ
【押し方】両手で頭を抱え、親指で押す。右の親指で左目の方向に、左の親指で右目の方向に押すイメージで、ズーンと響くまで押す
体の熱をとってムズムズを緩和「肌のかゆみ」に効くツボ
花粉症シーズンになると肌が敏感になりかゆみが現れるケースがあります。そんなときは、かゆみの原因となる熱をとるツボ「曲池(きょくち)」がおすすめ。
【ツボの位置】肘を曲げたときにできるシワの一番外側。押すとくぼむところ
【押し方】肘を反対の手で包むように支え、親指で数回押す。反対側の腕でも同様に
シャキッと目を覚ましたいときに! 「眠気」に効くツボ
花粉症の症状がひどいときはボーッとして眠くなり、運転時の集中力・注意力が低下することも。そんなときは目覚ましの効果があるツボ「人中(じんちゅう)」を。薬を飲んだあとに起こる眠気対策にも。
【ツボの位置】鼻の下のくぼみにあり、鼻と上唇の中間のところ
【押し方】人さし指もしくは中指で、イタ気持ちいい程度に数回押す
![](/writer/__icsFiles/afieldfile/2025/01/17/DSC_7172A.jpg)
田中友也
たなか・ともや 鍼灸師(しんきゅうし)、国際中医専門員(国際中医師)、国際中医薬膳管理師、日本中医薬研究会会員。兵庫県神戸市の漢方相談薬局「CoCo美漢方(びかんぽう)」で、健康相談に応ずる傍ら、鍼灸師として施術も行う。季節ごとの健康的な過ごし方や、心身の不調を改善する方法を、Xで発信。フォロワーは15.8万人以上。『心と体を整えるおいしい漢方〜季節の食養生で不調を改善』(扶桑社)など、著書多数。
X(CoCo美漢方 田中 友也)
CoCo美漢方
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