肌を気にする女性のイラスト
文=矢島 史/イラスト=北極まぐ

困った「肌のかさつき」や「静電気」。冬を快適に過ごすための乾燥対策

適正な部屋の湿度や入浴、衣類、スキンケアの注意点について紹介

四季の変化が美しい国、日本。その一方近年では寒暖差など気候の変化も激しく、たとえば東京の気温は夏と冬とで約30℃、同じく湿度は30%近くの差があります。ただでさえ空気が乾燥しやすくなる冬の季節、さらに室内で暖房を使用すれば、何の対策もなしでは湿度は10%台にまで下がるようなこともあります。この乾燥、体や生活にどんな影響を及ぼすのでしょうか。ポイントをしっかり押さえて、冬を健康で快適に過ごしましょう。

目次

「カサカサ」や「ビリビリ」など、肌の乾燥が引き起こすこと

コートを着た女性の手元

乾燥した空気は、肌表面の水分を奪います。そればかりか気温が下がることにより、血液循環が悪くなって代謝が下がることも肌の乾燥の一因に。夏とは違って肌を守る役割を持つ汗や皮脂もあまり出てきてくれません。さらには防寒のために着るインナーが吸湿発熱素材などの化学繊維である場合は、とくに摩擦が起きやすく肌に刺激を与えがち。

冬は重ね着をしたり、防寒の合成繊維を着たりするため摩擦も起きやすい。摩擦で体にたまった静電気もまた刺激となり、肌にかゆみを引き起こしてしまいます。冬の乾いた冷たい空気が肌の乾燥を招き、加えて肌が刺激を受けやすい条件がそろって「カサカサ」「カユカユ」の状態になってしまうんですね。

ドアノブを握る手元

ここでもうひとつ、冬の乾燥した空気が招く「静電気」もやっかいなもの。ドアノブなど金属に手が触れた瞬間、「ビリビリ」っとすることがありますよね。これは空気中の水分量が少なくなることで、静電気が空気中に逃げず体にたまっていることが原因の一つとされています。夏、静電気に悩まされないのは、空気中の水分も多めで、かつ汗をかくことで静電気が体にたまりにくくなっているという側面も。

長風呂や重ね着は要注意? 健康維持につながる乾燥対策のポイントを押さえよう

観葉植物に水やりする女性

【室内】湿度を40~60%に保てるように、加湿器を使用するのがベストですが、洗濯物を室内に干すことも効果的です。ハンガーなどに濡れたタオルをかける、室内で観葉植物を育てて水やりをするのもよいでしょう。

【入浴】長湯や高い温度のシャワーは、皮脂を落としすぎてしまいます。40℃以下の湯温を目安に、体が温まったら早めに上がりましょう。ナイロンタオルで強くこすったりせず、ボディーソープは柔らかい素材のタオルや手で泡立ててから体を洗いましょう。

美容液を使う女性の手元

【スキンケア】乾燥肌に効果的と言われる「ヘパリン類似物質」「セラミド」「ヒアルロン酸」等の含まれたスキンケア商品がおすすめです。お風呂上がりにはボディークリームを塗り、水仕事や寒風にさらされる手にはこまめにハンドクリームを。肌に押し込むように塗るのがコツです。顔は、乾きを感じるようならいつものケアに美容液やクリームをプラスするのがおすすめ。こまめな水分補給で、内側からの保湿も忘れずに。

【衣類】プラスの電気を帯びやすいナイロン、ウールと、マイナスの電気を帯びやすいポリエステル、アクリル素材。特に合成繊維は電気をためやすい性質を持つため、重ね着などではその組み合わせに注意しましょう。綿、麻、シルクといった静電気の起こりにくい素材がおすすめです。また洗濯の際に柔軟剤を使用すると、摩擦が減って静電気を減らす効果があります。

室内の湿度を適正に保つことは、湿度に弱いウイルスへの対策になるなど感染症の予防にも役立ちます。乾燥対策に心を配り、冬を健康で快適に乗り切りましょう。

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矢島 史

やじま・ふみ フリーランスライター。暮らし、育児、教育系のブックライティング、一般社団法人ACCの会報誌ライターとしてクリエイティブ系の取材多数。整理収納コンサルタント・本多さおりさんのYouTubeチャンネル、Voicyでアシスタントとして出演中。高校生、中学生、小学生の三姉妹の母かつトレイルランニングとフットサルに夢中なアラフィフ。
https://yajimafumi.studio.site/top

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