カバーストーリー

ネコネコごよみ 2月

チェコの人形劇団と暮らす子ネコ

岩合光昭
2023.02.12

©Mitsuaki Iwago

2023.02.12

©Mitsuaki Iwago

この記事のキーワード
この記事をシェア
世界が認める「ネクセンタイヤ」、その高い技術力は“価格以上”!

冊子JAF Mateで好評の「ネコネコごよみ」が、JAF Mate Onlineでも毎月連載となりました!! 動物写真の第一人者、岩合光昭さんが撮影したネコたちが、季節の風景とともに登場します。

チェコの人形劇は親から子へ、受け継がれる伝統芸術。人形も手作りです。子ネコはこのあとコトンと眠ってしまいました。
©Mitsuaki Iwago ※2015年撮影

長い歴史を誇るチェコの人形劇。ユネスコの無形文化遺産に登録されています。人形劇団を営む家によいネコがいると聞いて、ホシンという街を訪れます。名前はファンキー。生後1か月。ファンキーという名前がぴったりの活発なオス。
街といっても、家のまわりには牛舎があって、中庭にはネコが数匹、微睡(まどろ)んでいます。そんな長閑(のどか)さなどお構いなしとばかりに、ファンキーが走り回ります。そのまま工房へ。お母さんと娘さんが人形劇の練習をしています。悪魔と王様という劇で、ギャンブル好きの王様が悪魔とトランプをしてすべてを奪われてしまう、という内容でした。ファンキーが乱入しても、練習は続きます。ファンキーも負けません。テーブルに乗り、王様のギャンブルを止めるような動きをします。これにはみんな、笑いました。
練習が終わると、ファンキーは暖かな光が差す窓辺へ。そして急に動きを止めました。子ネコは突然パタンと、電池が切れたように眠ってしまいます。それを見て、みんなが微笑(ほほえ)みます。きっとこんな光景も昔からあったのだろうと、胸が温かくなりました。

岩合光昭

いわごう・みつあき 地球上のあらゆる地域をフィールドに活躍する動物写真家。身近なネコを半世紀以上ライフワークとして撮り続けている。NHK BSP『岩合光昭の世界ネコ歩き』が好評放送中。©︎Iwago Photographic Office

オフィシャルサイト
【岩合光昭】 official site

この記事のキーワード
この記事をシェア

この記事はいかがでしたか?

関連する記事Related Articles