カバーストーリー

ネコネコごよみ・秋

岩合光昭
2022.10.12

©Mitsuaki Iwago

2022.10.12

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世界が認める「ネクセンタイヤ」、その高い技術力は“価格以上”!

動物写真の第一人者、岩合光昭さんが撮影したネコたちが、季節の草花とともに登場します。

京都はさまざまな顔を持ちます。宮津市にある天橋立(あまのはしだて)は、宮津湾と阿蘇海の間にある砂州、全長約3.6㎞の砂の道です。日本三景に選ばれるほどの美しい場所。
その風光明媚(めいび)な景色に臨む智恩寺。こちらも日本三文殊と謳(うた)われ、文殊信仰の聖地として知られています。そこに愛らしいネコたちが暮らしていました。
早朝の境内を、住職が肩にネコを乗せて歩きます。お母さんネコのペル。彼女は住職の肩に乗るのが大好き、毎朝の日課です。本堂の脇には大きな紅葉(もみじ)の木があります。
ペルの娘が見上げています。鳥のさえずりが聞こえます。足元には苔(こけ)。紅葉がハラハラと舞い落ちます。娘ネコの真剣な顔がいっそう愛らしく、この美しさを撮りたくて、脚立に乗り真上から撮影しようと思います。秋の日は釣瓶(つるべ)落とし、ネコの心も秋の空。間に合うか、動かないで、と気持ちは焦りますが、おどろかせないようにゆっくりと脚立を立てます。またネコに、この国の美しさを教えてもらいました。

早朝、住職の肩に乗り、ペルが境内を巡ります。このあと住職は着替えて、本堂に入ります。
©Mitsuaki Iwago ※2016年撮影

岩合光昭

いわごう・みつあき 地球上のあらゆる地域をフィールドに活躍する動物写真家。身近なネコを半世紀以上ライフワークとして撮り続けている。NHK BSP『岩合光昭の世界ネコ歩き』が好評放送中。©︎Iwago Photographic Office

オフィシャルサイト
【岩合光昭】 official site

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