カバーストーリー

ネコネコごよみ 11月

機織り機の中で戯れる子ネコ

岩合光昭
2022.11.12

©Mitsuaki Iwago

2022.11.12

©Mitsuaki Iwago

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1年点検を受けると、だれにでもチャンス

冊子JAF Mateでも好評の「ネコネコごよみ」が、JAF Mate Onlineで毎月連載となりました!! 動物写真の第一人者、岩合光昭さんが撮影したネコたちが、季節の風景とともに登場します。

標高の高いところでも、ヒトが暮らしていればネコがいます。富士山より高い、南米ペルーのチチカカ湖。その標高3,810mの湖には41もの島があります。伝統織物で有名なタキーレ島を訪ねます。段々畑に覆われた島に到着すると、集落まで200mほど斜面を登ります。息も絶え絶えで一軒の家の前にくると、石垣から三毛ネコが飛び出してきました。内側からはカタンコトンと、機を織る音が聞こえてきます。
暗い室内を通り、太陽光が差す裏庭へ。伝統織物の技術を受け継いだ夫婦が、織り機を使い美しい布を織っています。足元には子ネコたち。どうやら、先ほど石垣から飛び出した三毛は放任主義の母ネコで、子ネコを夫婦に預けて出かけたよう。織り機を止めて複雑な手作業を巧みにこなす夫人の下で、小さな手が伸び、貴重な織物に爪をかけます。夫人が優しく外すと、そのまま寝てしまいました。カタンコトンと織り機が動き始めると、子ネコたちは目を覚まし、激しく戯(たわむ)れ始めます。夫人はほほ笑むと、また織り機を止めて、子ネコに手を伸ばします。

機織り機のそばでご主人と遊ぶ子猫たち

伝統を受け継ぐ仕事の合間に子ネコと遊ぶ。何よりもの楽しみだとか。©Mitsuaki Iwago ※2016年撮影

岩合光昭

いわごう・みつあき 地球上のあらゆる地域をフィールドに活躍する動物写真家。身近なネコを半世紀以上ライフワークとして撮り続けている。NHK BSP『岩合光昭の世界ネコ歩き』が好評放送中。©︎Iwago Photographic Office

オフィシャルサイト
【岩合光昭】 official site

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