ごきげんロードトリップキービジュアル
文=高橋 剛/写真=佐々木実佳/イラスト=田中 斉

栗スイーツとジビエに舌鼓! 日本初の水力発電ダムと城下町を堪能! 岐阜県恵那市の歴史とグルメを全身で味わう旅へ

五平餅に寒天グルメも! 岐阜県恵那市の自然と文化に感嘆

何度も通過したことはあった。でも、立ち寄ったことはなかった。そして、そのことを今、心から後悔している。恵那市の旅は、見るべきもの、食べるべきもの、感じるべきものがあふれていたのだ。日本の魅力がギュッと詰まった恵那市は、さりげないバラエティーに富んでいて、とても趣深い発見に満ちた、穴場エリアだった。

目次

【重要なお知らせ】JAFナビのシステム改修に伴い、2025年4月4日(金)20:00~4月9日(水)12:00(予定)の期間は一部の情報の閲覧、プレゼントの応募ができません。

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初めて来たとは思えない!
地元のおばあちゃんが切り盛りする道の駅

ちらし寿司 おふくろの味定食

ちらし寿司 おふくろの味定食 1,000円

中央自動車道・瑞浪(みずなみ)ICを降りて、しばらく一般道を走り、「道の駅 おばあちゃん市・山岡」に車を停め、ドアを開ける。冷たい空気がどっと流れ込む。外に出ると、凍てついた風が容赦なく吹きすさぶ。白いものが舞っているように見えるが、いやいや、気のせい、気のせい……。

「みはらし茶屋」は、初めて訪れたレストランなのに、初めてとは思えなかった。おじいちゃん、おばあちゃんたちが集い、おいしそうに食事する姿。お孫さんらしき若者たちも楽しげだ。厨房からは、威勢のいい女性たちのかけ声が聞こえてくる。

わちゃわちゃした空気に、ほろりとする。心の奥のほうに隠れていた郷愁が刺激される。その名も「おふくろの味定食」は、煮物、天ぷら、味噌田楽に、ところてん、そしてちらし寿司……。特別なところは何もないのに、すべてが特別という不思議な感覚は、久々に帰った実家のようだ。

質素にさえ見えたのに、食べてもなかなか減らない。たっぷりのボリュームに、「もうおなかいっぱいだ」「もっと食べなさいよ」という、実家での会話が脳裏に浮かぶ。道の駅の名前は「おばあちゃん市(いち)・山岡」だが、ここはもう完全に「おばあちゃんチ」だ。

水車

道の駅 おばあちゃん市・山岡で目を引く巨大木製水車は、直径24m。「埼玉県立川の博物館」の水車に20cm抜かれてしまったそうだが、圧巻の迫力と地域のシンボルであることに変わりはない

店内

本当に地元のおばあちゃんたちが丹精込めて作り上げている商品が並ぶ。開店と同時に瞬く間に売り切れてしまう人気商品も多く、買う人はもちろん、作るおばあちゃんをも喜ばせている

店内販売品

もともとご当地の農家は、それぞれに漬物や農産品の加工場を持っており、おばあちゃんたちが腕を振るっていた。道の駅 おばあちゃん市・山岡に並ぶのは、「おらが家の特産品」だ

おばあちゃんのダムカレー

小里川(おりがわ)ダムのほとりにあるだけに、「おばあちゃんのダムカレー」(1,400円)も人気。古代米と白米の二層構造のダムが、寒天入りのカレーを堰き止める。寒天サラダと飛騨牛のコロッケ付きだ

道の駅 おばあちゃん市・山岡で目を引く巨大木製水車は、直径24m。「埼玉県立川の博物館」の水車に20cm抜かれてしまったそうだが、圧巻の迫力と地域のシンボルであることに変わりはない

本当に地元のおばあちゃんたちが丹精込めて作り上げている商品が並ぶ。開店と同時に瞬く間に売り切れてしまう人気商品も多く、買う人はもちろん、作るおばあちゃんをも喜ばせている

もともとご当地の農家は、それぞれに漬物や農産品の加工場を持っており、おばあちゃんたちが腕を振るっていた。道の駅 おばあちゃん市・山岡に並ぶのは、「おらが家の特産品」だ

小里川(おりがわ)ダムのほとりにあるだけに、「おばあちゃんのダムカレー」(1,400円)も人気。古代米と白米の二層構造のダムが、寒天入りのカレーを堰き止める。寒天サラダと飛騨牛のコロッケ付きだ

●道の駅 おばあちゃん市・山岡/恵那市山岡町田代1565‐169 Tel. 0573-59-0051
【JAF優待】

自然と人の豊かな営みが生み出した景勝地
大井ダムをクルーズ船で巡り、野鳥を探す

恵那峡遊覧船イメージ

「ダムと峡谷を巡る遊覧船」という言葉だけで、ワクワクする。ごまかしようがないほどたっぷりと降っている雪さえ、かなりうれしい。実年齢を忘れ去り、久々に実家に帰った孫になった気分だ。恵那峡クルーズのジェット船に乗り込むとき、ジャケットに雪が一粒、静かにくっつく。きれいな六角形がはっきり見えた。

恵那峡クルーズは、想像以上に楽しかった。まず奇岩群が素晴らしい。豪快なホームランバッターぞろいといった趣で、船長さんが説明してくれるどの岩も見応えがありすぎる。「右手の岩は、カエルさんに見えますでしょうか」「見える見える!」「あちらが獅子岩でございます」「うわ、ホントにライオンだ!」と、コーフンが止まらない。

さらに冬の恵那峡は、渡り鳥たちの休息地でもある。オシドリ、マガモ、カワアイサなどが湖面に浮かび、間近で観察できる。「あちらの岩棚に、ハヤブサが来ていますね」「どこどこどこ!?」。もう、大コーフンである。船長さんの指す岩棚に、ぽっちりと佇むハヤブサを発見できた。最高だ。

春には桜が、秋には紅葉が楽しめる恵那峡クルーズ。それはそれで絶景ということだが、冬ならではの渡り鳥と、それを狙うハヤブサを見ることができ、童心のワクワクを完璧に満たしてくれた。

恵那峡遊覧船

ジェット船の客室の窓は天井まで回り込んでおり、窓を開けなくても壮大な景観が楽しめる仕組み。静水域を進むから揺れもほとんど感じられず、約30分のクルージングは快適そのものだ(乗船料 1,500円)

恵那峡遊覧船船内

桜が咲き乱れる春や、紅葉が見事な秋などは満席になることも。冬の平日は空いていたが、その分、左右両方の景色を堪能することができた

恵那峡大橋

鉄製の作業台、アンビルに似ていることから金床岩(かなどこいわ)と名付けられた奇岩は、恵那峡大橋の土台にもなっている。クルーズ船でしか見られないダイナミックな光景だ

ホシハジロ

写真のホシハジロをはじめ、オシドリ、マガモ、カルガモ、コガモ、オオバン、カワウ、カワアイサなど、多くの水鳥を観察できる。運がよければハヤブサなど猛禽類の姿も

恵那峡の桜

恵那峡は、桜の季節も壮観。「2025全国さくらシンポジウムin恵那」では、桜について学ぶシンポジウムや交流会、恵那市内の桜の名所を巡る現地見学会などが行われる 

ジェット船の客室の窓は天井まで回り込んでおり、窓を開けなくても壮大な景観が楽しめる仕組み。静水域を進むから揺れもほとんど感じられず、約30分のクルージングは快適そのものだ(乗船料 1,500円)

桜が咲き乱れる春や、紅葉が見事な秋などは満席になることも。冬の平日は空いていたが、その分、左右両方の景色を堪能することができた

鉄製の作業台、アンビルに似ていることから金床岩(かなどこいわ)と名付けられた奇岩は、恵那峡大橋の土台にもなっている。クルーズ船でしか見られないダイナミックな光景だ

写真のホシハジロをはじめ、オシドリ、マガモ、カルガモ、コガモ、オオバン、カワウ、カワアイサなど、多くの水鳥を観察できる。運がよければハヤブサなど猛禽類の姿も

恵那峡は、桜の季節も壮観。「2025全国さくらシンポジウムin恵那」では、桜について学ぶシンポジウムや交流会、恵那市内の桜の名所を巡る現地見学会などが行われる

恵那市は、大井ダム完成100周年事業の最終事業として、2025年4月4日、5日に「2025全国さくらシンポジウムin恵那」 を開催。
●恵那峡遊覧船/恵那市大井町奥戸2709-104 Tel. 0573-25-4800
【JAF優待】

木曽川の中流にある大井ダムは、電力王・福澤桃介が手がけた日本初の高堰堤式(こうえんていしき)発電用重力式コンクリートダム、とのことだ。大正10年に建設を開始し、幾多の困難を乗り越えながら、大正13年にはこの立派な水力発電ダムが完成した。

昨年100周年を迎えた大井ダムは、今もなお5万2000kWを出力する現役。当時の人たちの「国をよくしよう」という思いの強さと実行力、そして技術力の高さに胸を打たれる。

ダムの建設は、功罪のいずれも生むものだ。大井ダムの完成によって豊富な電力が得られるようになった一方で、減ってしまった生き物もある。そして、木曽川の両側に点在していた奇岩群がダム湖に映り込むことになり、新たな景勝地を生んだ。

どうしたって自然に影響を及ぼすのが、人の営みの常だ。であれば功罪のいずれにもきちんと目を向け、最良のバランスを探っていくのが、人智というものだと思う。恵那峡クルーズの船着き場の至近にある恵那峡ビジターセンターには、多くの学びが詰まっていた。

大井ダム

100年以上前に作られながら、今も現役の大井ダム。当時、最高峰の土木技術が用いられ、莫大な投資の末に完成した

恵那峡ビジターセンター内

恵那峡の見どころや歴史などを案内してもらうこともできる恵那峡ビジターセンター。ウッドデッキやテラスで休憩することも可能だ

ダムのほとりにある恵那峡ビジターセンターでは、大井ダムの歴史や自然について学ぶことができる

大井ダム周辺

今も現役で稼働している日本初の水力発電ダム。さすがの迫力と貫禄がある

恵那峡の見どころや歴史などを案内してもらうこともできる恵那峡ビジターセンター。ウッドデッキやテラスで休憩することも可能だ

ダムのほとりにある恵那峡ビジターセンターでは、大井ダムの歴史や自然について学ぶことができる

今も現役で稼働している日本初の水力発電ダム。さすがの迫力と貫禄がある

●恵那峡ビジターセンター/恵那市大井町2709-79 Tel. 0573-32-1790
https://www.kankou-ena.jp/6387.php

山で作り上げられる海の幸!?
恵那市の名産・細寒天をラーメンでいただく

かんてんかんイメージ

恵那市の名産品といえば、細寒天なのだそうだ。……えっ!? 山間にあるのに、海藻から作る寒天が名産……? さらに驚かされるのは、恵那の細寒天は国内シェア約80%を占めている、という事実である。……ええっ!?

あまりにも普通に食生活の中に溶け込んでいたので、寒天についてほとんど知らなかった。寒天は、テングサなどの海藻からできたところてんを屋外に干すと夜間に水分が凍り、昼には解けて水分が蒸発し、また凍り……を繰り返しながら乾燥させたものだ。だから寒天作りには、夜キリリと寒く、昼カラッと晴れる気候が最適とされる。

恵那市山岡町は周囲を山に囲まれた盆地で、冬の夜間はマイナス5〜マイナス10℃と厳しく冷え込み、昼は晴れが多く乾燥している。この気候の恩恵で、大正14(1925)年に岐阜県で農家の副業として始められた寒天の製造は大いに盛り上がり、最盛期には山岡町内だけで130にも及ぶ生産工場があったそうだ。

……といったことを、明知(あけち)鉄道・山岡駅に隣接する「山岡駅かんてんかん」の寒天資料館で学んだ。学んだら、食べたくなる。というわけで、寒天カフェ&レストランで名物 寒天ラーメンをいただいた。麺に細寒天を使うのはいいが、基本的にほぼ無味のはず。どうなることかと思いながらすすってみると……。

う、うまい……! またしても驚きである。ほどよく縮れた細寒天の麺にはスープが絶妙に絡み、喉ごしはすっきり。ほとんど味がしないはずの寒天が、ラーメンにクリアな質感と独特な深みを与え、しっかりと存在感を放っている。素朴でありながら、実に上質なラーメンに仕上がっているのだ。

ラーメンをいただいた後は、森の列車カフェでひと息入れた。アケチ1号の車両が、当時の雰囲気のままにカフェとして生まれ変わっている。「森の列車カフェ」という名称は公募によって決められたが、名付けたのは地元の小学生だそう。好き放題に触れる運転席といい、この地はとことん、のびのびとしている。

寒天ラーメン

ほぼ無味の細寒天を麺にしたラーメンは、食べてみなければわからない驚きのうまさ。磯臭さが取り除かれた細寒天だけに、クリアな奥深さが味わえる。寒天ラーメンに五平餅とところてんが付くかんてんかんセットは950円

かんてんかん店内イメージ

寒天について学び、食すこともできる「山岡駅かんてんかん」は、明知鉄道・山岡駅に隣接している。1時間に1本程度の明知鉄道を眺めながらの食事は、のんびりムードたっぷりだ

ところてん

かんてんかんセットのところてんは、ムニューッと押し出す感触が楽しめる。このところてんを凍らせて解かし……を繰り返して乾燥させると、寒天になる

アケチ1号

アケチ1号。正式名称、明知鉄道アケチ1形気動車。1985〜1999年まで実際に使用されたディーゼル車は、地域の皆さんの足として活躍した。今は森の列車カフェとして憩いの場に

アケチ1号内観

現役当時の面影をそっくりそのまま残すアケチ1号は、今はオシャレなカフェに生まれ変わった。子供はもちろん、子供の心を持つ大人なら誰でも楽しめる空間だ

アケチ1号内観

こういった施設にありがちな「触らないでください」の注意書きは、一切なかった。自由に触って遊ぶことができるのは、この地ののびやかな空気を象徴している

寒天ジュレ

食物繊維をたっぷり取れて、ダイエットにも効果的な寒天は人気のヘルシー食材。飲む寒天ジュレはプルンプルンの食感が楽しめる低カロリーなおやつだ(ぶどう味、ゆず味ともに250円)

かんてんかんセットのところてんは、ムニューッと押し出す感触が楽しめる。このところてんを凍らせて解かし……を繰り返して乾燥させると、寒天になる

アケチ1号。正式名称、明知鉄道アケチ1形気動車。1985〜1999年まで実際に使用されたディーゼル車は、地域の皆さんの足として活躍した。今は森の列車カフェとして憩いの場に

現役当時の面影をそっくりそのまま残すアケチ1号は、今はオシャレなカフェに生まれ変わった。子供はもちろん、子供の心を持つ大人なら誰でも楽しめる空間だ

こういった施設にありがちな「触らないでください」の注意書きは、一切なかった。自由に触って遊ぶことができるのは、この地ののびやかな空気を象徴している

食物繊維をたっぷり取れて、ダイエットにも効果的な寒天は人気のヘルシー食材。飲む寒天ジュレはプルンプルンの食感が楽しめる低カロリーなおやつだ(ぶどう味、ゆず味ともに250円)

●山岡駅かんてんかん/恵那市山岡町田沢3058-4 Tel.0573-56-3140
https://www.kantenkan.net/

天然国産栗と氷砂糖使用の栗きんとん
自然な甘さで、懐かしい幸せに満たされる

(栗きんとん大福モンブラン 1,500円 雪の下熟成コーヒー 370円) 

栗きんとん大福モンブラン 1,500円、雪の下熟成コーヒー 370円 

レトロとモダンが気持ちよく入り交じる、恵那の町。懐かしき香りと新しい気概が一体となって、すがすがしい空気を作り上げている。昭和21年創業の和菓子店、恵那栗工房 良平堂が、新社屋の一隅に栗カフェ&ショップをオープンしたのは、2年前のことだ。スタイリッシュな和モダンテイストの店内には、恵那栗の香りが漂う。

良平堂の栗きんとんは、国産和栗を100%使用。蒸して裏ごしした栗に混ぜるのは、上品な甘みをもたらす氷砂糖だ。ていねいに炊き上げた栗の生地は、職人さんが手作業で茶巾絞りに。かわいい栗の実の形をしているが、かなり手が込んだこだわりの逸品である。

ひとつの栗きんとんに、国産和栗が約4個分ほども使われているのだという。贅沢を極めたスイーツだが、甘みはふわりと自然だ。いかにも栗なのに、ただの栗ではない。栗の香ばしさがギュッと凝縮されていて、口の中が懐かしい幸せでいっぱいになる。

人気No.1メニューの栗きんとん大福モンブランが、また、すごい。映える見た目に思わずスマホで写真を撮ってから頬張ると、ブワッと栗の風味があふれる。たっぷり山盛りのマロンペーストは、栗きんとん3個分が使われているとか。つまり、国産和栗にして約12個分。なんとも贅沢なのに、これ見よがしな装飾はなく、シンプルに栗の甘みを楽しめる。

食べ進めると、大福に突き当たる。幸せに、幸せの上乗せ。「栗きんとん大福モンブラン」という、入っているものの名前がそのままネーミングになっている純朴さ。すべてが優しい甘さにくるまれている。

マロンペースト

モンブランのマロンペーストは、良平堂特製の栗きんとんが3個分使われている。贅沢の極みだが、それを感じさせない素朴な味わいが実に奥深い

栗きんとん

国産和栗を100%使用し、氷砂糖で味を調えた栗きんとんは1個300円。栗以上に栗らしい甘さと香りが広がる逸品は、一度食べたらリピート必至

良平堂店内

和のテイストがスタイリッシュにデザインされた栗カフェ&ショップの店内は、オシャレそのもの。上品な栗スイーツがとてもよく似合う空間だ

モンブランパフェ

モンブランの下にソフトクリームと芋あん、ヨーグルトを忍ばせたモンブランパフェ(1,200円)は、甘さと酸味のハーモニーがうれしい一品

恵那栗工房 良平堂 栗カフェ&ショップ外観

恵那栗工房 良平堂の新社屋脇に作られた栗カフェ&ショップ。2023年オープンの真新しいお店だ。良平堂は東京にも銀座店と東京八重洲店を構えている

和のテイストがスタイリッシュにデザインされた栗カフェ&ショップの店内は、オシャレそのもの。上品な栗スイーツがとてもよく似合う空間だ

モンブランの下にソフトクリームと芋あん、ヨーグルトを忍ばせたモンブランパフェ(1,200円)は、甘さと酸味のハーモニーがうれしい一品

恵那栗工房 良平堂の新社屋脇に作られた栗カフェ&ショップ。2023年オープンの真新しいお店だ。良平堂は東京にも銀座店と東京八重洲店を構えている

●恵那栗工房 良平堂/恵那市大井町2714‐66 Tel. 0573‐26‐0703
【JAF優待】

見応えのある旧家や商家が建ち並ぶ城下町
江戸、明治、大正、昭和を感じる岩村町本通り

岩村城下町

奈良の大和高取城、岡山の備中松山城と並ぶ日本三大山城、恵那の岩村城。岩村町本通りは国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されており、旧家や商家が当時の面影を残している。

武将たちが覇権を争った戦国時代、城下町として賑わった江戸時代、歴史の荒波に揉まれた幕末から明治、そして村おこし事業としての製糸業が隆盛を誇った大正から昭和初期に至るまで、文化と商いと日々の暮らしとが岩村の町を彩ってきた。

ここでも、レトロとモダンが入り交じる。昔の姿をそのまま残す旧邸があれば、古民家を改築したカフェもある。今、自分が生きている令和という時代も、やがては過去になる。岩村の町も、語り継がれるべき伝統と歴史を保存しながら、新しい気運を採り入れていくのだろう。

岩村城下町1

古い町並みは、それだけで感じるものがある。いつまでもこの姿を保っていてほしいと切に願う

岩村城下町2

今とは違う重厚な看板が、時代を感じさせる。一つひとつの造作に魂が込められている「作品」ばかりだ

岩村城下町3

約1.3kmの岩村町本通りは、覗くと面白いお店がたくさん並んでいる。レトロからモダンまで、時をまたいだ楽しみ方ができる通りだ

古い町並みは、それだけで感じるものがある。いつまでもこの姿を保っていてほしいと切に願う

今とは違う重厚な看板が、時代を感じさせる。一つひとつの造作に魂が込められている「作品」ばかりだ

約1.3kmの岩村町本通りは、覗くと面白いお店がたくさん並んでいる。レトロからモダンまで、時をまたいだ楽しみ方ができる通りだ

●岩村城下町/恵那市岩村町 Tel.0573-43-3231((一社)恵那市観光協会岩村支部)
https://iwamura.jp/castletown

昭和が香り立つ店内と五平餅
満たされるのはおなかだけじゃない

五平餅

五平餅 1人前600円

醤油が焦げる香りに、思わず鼻がぴくつく。寒空の下で嗅ぐこの香ばしさに、耐えられる日本人など、いるはずがない。あまから岩村店の少しせり出したブースで焼かれているのは、団子タイプの五平餅だ。

矢も盾もたまらずガタピシと引き戸を開けると、お父さんと一緒に五平餅を買いに来た幼い姉妹の弾んだ声が響き、奥のほうにはトイプードルとシーズー、きれいな水槽に泳ぐ金魚の姿も見える。

店内の昭和レトロに身を委ねる。自分が幼かった、あの頃の空気のままだ。棚の上に無造作に置かれた地域の写真集を開くと、若者たちの屈託のない笑顔がモノクロ写真に焼き付けられている。「あの時代はよかった」と簡単には言いたくないけれど、「はい、お待たせ」と手渡されたゴマ、クルミ、醤油、そして砂糖のタレで丁寧に焼かれた五平餅をぱくつくと、もういけない。

今、食べているのは、めちゃくちゃおいしい五平餅だ。しかも1人前は5本もあり、お漬物とお茶まで付いて600円と、実におトクなグルメだ。そして、満たされるのは味覚とおなかとコスパの良さだけじゃない。自分も、そして日本という国自体も、ピカピカに輝いていたあの時代の勢いが、懐かしさとともに胸いっぱいに広がる。「ごちそうさまでした」という言葉に、万感の思いを込めた。

あまから岩村店の店内

「これでいいんだよなぁ……」と思わずつぶやいてしまう、あまから岩村店の店内。くつろげるどころか、帰りたくなくなる魔空間だ。ここでいただく五平餅は最高のひとこと

五平餅タレ

「よく味噌と間違えられるんですよ」と店主が笑う。タレは醤油をベースに、ゴマ、クルミ、そして砂糖が絶妙な配合で使われている。餅と組み合わさって、ほどよい甘じょっぱさを楽しませてくれる

あまから岩村店イメージ

昔を懐かしむ大人も、令和の子供たちも……。誰をも分け隔てなく出迎えてくれる「ちょっとしたおやつ」が、五平餅の魅力だ

●あまから岩村店/恵那市岩村町1575‐2 Tel. 0573-43-2035

●あまから岩村店/恵那市岩村町1575−2 Tel. 0573-43-2035

ひるまず登るべき! 岩村城跡には
そこでしか味わえない歴史の重みが

岩村城城跡

鎌倉時代初期から明治時代初期まで、約680年以上も続いた岩村城。中世から近代に至る全期にわたって存在し続けたことは、日本の城郭史でも極めて稀なのだそうだ。

東の武田信玄、西の織田信長、そして南の徳川家康という天下を狙う武将たちに囲まれたこの地は、覇権がせめぎ合いながら、多くの逸話や歴史を残してきた。岩村歴史資料館に収蔵・展示された貴重な史料を眺め、岩村藩の一端を知ると、壮大な歴史の綾というものを感じる。

案内してくださった塚本恵伍さんが、「明治4年の廃藩置県で、岩村藩はいったん岩村県になったんです。同じ年の府県統合で岐阜県に編入されましたが、もしかしたら岩村県がある世の中だったかもしれないんですよ」と言って笑った。

今の47都道府県が形づくられたのも、わずか150年ほど前のこと。歴史の機微によっては、今、この時代はまったく別の様相だったかもしれないのだ。「面白いものだな」と、改めて思いながら、塚本さんが強くオススメしてくれた岩村城跡に登った。

岩村歴史資料館1

歴史的に高い価値を有する史料がズラリと並ぶ、資料館の館内(本来は撮影禁止。特別な許可を得て撮影しています)。城下町らしく、個人宅の蔵から貴重な物品が出てくることも珍しくないそう(入館料 一般300円)

岩村歴史資料館2

史料を眺め、説明を聞くほどに、岩村の歴史の奥深さに興味がそそられる。知らなかったことが本当にもったいない……

岩村歴史資料館3

岩村城にまつわる多くの史料を収蔵している岩村歴史資料館。岩村藩藩主邸跡にあって、古民家を移築した民俗資料館も併設されている

歴史的に高い価値を有する史料がズラリと並ぶ、資料館の館内(本来は撮影禁止。特別な許可を得て撮影しています)。城下町らしく、個人宅の蔵から貴重な物品が出てくることも珍しくないそう(入館料 一般300円)

史料を眺め、説明を聞くほどに、岩村の歴史の奥深さに興味がそそられる。知らなかったことが本当にもったいない……

岩村城にまつわる多くの史料を収蔵している岩村歴史資料館。岩村藩藩主邸跡にあって、古民家を移築した民俗資料館も併設されている

●岩村歴史資料館/恵那市岩村町98 Tel. 0573-43-3057
【JAF優待】

資料館から約800m。距離は長くないが、標高差は180m以上あり、斜度はそれなりにきつい。静まり返った森のつづら折りの石段を上ると、険しい山の頂上にそびえていたであろう岩村城の守りの堅さを感じる。

本丸跡に着くと、どうっと音を立てて風が通り抜けていった。見下ろすと街並みと、反対側には雪を頂いた山々が望める。六段に積まれた石垣を眺めるにつけ、明治6年の廃城令により失われた建造物が返す返すも惜しまれる。

そういえば岩村城は、織田信長の叔母であるおつやの方が城主を務めた、女城主の城でもある。今も残る石垣にどことなく優美さが見て取れるのは、おつやが愛した城だったからに違いない。

岩村城趾1

岩村城本丸は、標高717mの山頂にある。江戸諸藩の府城の中では、最も標高が高い位置に築城されたのだとか。急な上り坂が続く

岩村城趾2

岩村城には17か所もの井戸があり、籠城の際にも飲み水に困らなかったとか。敵が攻めてきたとき、霧が湧いて城を守ったという井戸もあり、岩村城は別名「霧ヶ城」とも呼ばれる

岩村城趾3

「天空の城」と形容したくなる、岩村城の本丸跡。丹念に積み上げられた石垣は、今もその美しい姿を残す。女城主・おつやに愛された城の全容を見たかった……

岩村城趾4

冬草や、兵どもが、夢のあと。松尾芭蕉に倣って一句詠みたくなる光景。かつてはここに城が建ち、栄華を誇っていたかと思うと、少しもの悲しくもなる

岩村城趾5

眼下に広がる街並みは、城下町ではないとのこと。それでも雄大な広がりを見せ、夜景も美しそうだが、夜間にあの山道を登るのはオススメできない……

岩村城趾

武田氏討伐に向かった織田信長が、明智光秀らとともに岩村城に投宿した。この地に滞在している間に、武田家滅亡の知らせを受けたのだとか

岩村城には17か所もの井戸があり、籠城の際にも飲み水に困らなかったとか。敵が攻めてきたとき、霧が湧いて城を守ったという井戸もあり、岩村城は別名「霧ヶ城」とも呼ばれる

「天空の城」と形容したくなる、岩村城の本丸跡。丹念に積み上げられた石垣は、今もその美しい姿を残す。女城主・おつやに愛された城の全容を見たかった……

冬草や、兵どもが、夢のあと。松尾芭蕉に倣って一句詠みたくなる光景。かつてはここに城が建ち、栄華を誇っていたかと思うと、少しもの悲しくもなる

眼下に広がる街並みは、城下町ではないとのこと。それでも雄大な広がりを見せ、夜景も美しそうだが、夜間にあの山道を登るのはオススメできない……

武田氏討伐に向かった織田信長が、明智光秀らとともに岩村城に投宿した。この地に滞在している間に、武田家滅亡の知らせを受けたのだとか

●岩村城跡/岩村町城山 Tel. 0573-43-3057(岩村歴史資料館)
https://iwamura.jp/castleruins/

戦国武将に思いを馳せながら
野趣あふれる囲炉裏料理を食らう

戦国料理 いろり炭火焼 1人前6,050円

戦国料理(いろり炭火焼) 1人前6,050円

山頂に本丸を構えた岩村城のふもとに、岩村山荘がある。風格のある佇まいにちょっと気圧されながら足を踏み入れると、ご主人が温かく出迎えてくれた。館内は太い梁と高い吹き抜けが特徴的。田舎の古民家ならではの柔らかさが和ませてくれる空間だ。

お食事処で、囲炉裏(いろり)料理をいただいた。戦国料理と銘打たれ、囲炉裏で炭火焼きを楽しむ。飛騨牛、名産の寒天を飼料として育てられた豚肉、恵那地鶏の味噌漬け、そしてアマゴ。追加でオーダーした恵那ジビエは、天然猪肉ロースだ。

パチパチと炭火が爆(は)ぜる。肉や魚からしたたる脂がジュジュッと音を立てながら煙になり、その香りがまた食欲をそそる。品のよい山荘にあって不釣り合いかもしれないが、「かぶりつく」とか「かっ食らう」という表現を使いたくなる。

厳選された素材を、炭火で焼く。シンプルを極めた料理は、「うまいものは、うまい」という真理を改めて教えてくれる。自然の恵みに感謝しながらも、存分に腹を満たす野趣に酔いしれる。高くて暗い天井を見上げながら、懐かしい香りの畳に寝そべりたくなった。

焼き物盛り合わせの様子

寒天で育った豚や飛騨牛など、甘みと旨みの最上級のバランスが楽しめる。素材がいいのだから、炭火で焼いたらおいしいに決まっているのだ

戦国料理の様子

肉、魚、野菜、米……。囲炉裏の炭火にくべられた数々の素材は、どれもが日本人の胃になじむものばかり。味のおいしさはもちろん、煙の香ばしさもエッセンスとなり、箸が止まらない

恵那ジビエ・天然猪ロース

濃厚な味わいの赤身と、さっぱりとしながらも旨みが染み出る脂身。地元で獲れた天然のイノシシ肉は、絶品中の絶品。野生のものとは思えないほど洗練されたうまさは、やみつきになる(恵那ジビエ・天然猪ロース 100g 2,970円)

岩村山荘内観

古民家の温かさを感じさせてくれる岩村山荘の館内。1階と2階に計10室の和室を構える旅館だ。お食事処では、予約により昼食と夕食をいただける

岩村山荘外観

今は見られない岩村城を思わせる岩村山荘の外観は、歴史ロマンにあふれている。宿泊客用の恵那ラジウム温泉「老いずの湯」も和情緒が人気だ

濃厚な味わいの赤身と、さっぱりとしながらも旨みが染み出る脂身。地元で獲れた天然のイノシシ肉は、絶品中の絶品。野生のものとは思えないほど洗練されたうまさは、やみつきになる(恵那ジビエ・天然猪ロース 100g 2,970円)

古民家の温かさを感じさせてくれる岩村山荘の館内。1階と2階に計10室の和室を構える旅館だ。お食事処では、予約により昼食と夕食をいただける

今は見られない岩村城を思わせる岩村山荘の外観は、歴史ロマンにあふれている。宿泊客用の恵那ラジウム温泉「老いずの湯」も和情緒が人気だ

●岩村山荘/恵那市岩村町富田569‐1 Tel.0573-43-3626
https://www.iwamurasansou.com/

初めて行ったのに、初めて行ったとは思えなかった。古き良きもの、新しいもの、すべてが肌身にしっくりとなじむ。山間にある恵那市は、冬、もちろん冷え込む。だが、心には懐かしさが灯り、温かさが染み入ってくる。

過剰な装飾や、見せかけだけの事柄が、ここにはなかった。軽く雪化粧された棚田さえも、慎ましやかだ。だが、こういった土地にこそ、訪れる価値がある。しみじみと堪能できる深い味わいが、自分のDNAに刻み込まれている郷愁に触れるのだ。

自然な美しさ。自然なおいしさ。自然な空気。自然な営み。どこにも、何にも無理がない時間と空間は、心の実家に帰ったかのようだ。伸びをしながら恵那をドライブしていると、この国への自然な愛がいっそう深まっていく。

棚田の様子

今回のごきげんロードマップ

恵那市ドライブマップ

A.道の駅 おばあちゃん市・山岡 B.恵那峡遊覧船 C.恵那峡ビジターセンター D.山岡駅かんてんかん E.恵那栗工房 良平堂 F.岩村城下町 G.あまから岩村店 H.岩村歴史資料館 I.岩村城跡 J.岩村山荘

「ごきげんロードトリップ」掲載自治体のご紹介

JAF Mate Onlineに掲載していないドライブコースやおすすめスポットなども掲載!

※JAF優待の内容や利用方法などの詳細は、記事内の各施設「JAF優待はこちら」をクリックしてください。JAFナビ からも検索可能です。
※記載のデータは2025年1月現在のもので、料金は大人1名分(税込)です。変わる場合もありますので、お出かけ前にご確認ください。
取材協力=岐阜県恵那市

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日本遺産ロゴ

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日本遺産とは、文化庁が地域の歴史的魅力や特色を通して、我が国の文化・伝統を語るストーリーを「日本遺産(Japan Heritage)」として認定する制度です。
今回訪れた岐阜県にも日本遺産があります。旅の続きで訪れてみてはいかがでしょうか?

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岐阜県恵那市ドライブガイド

1.恵那笠置山(かさぎやま)モーターパーク

恵那市の北部、恵那ICからクルマで約30分。ラリーやジムカーナ、ヒルクライム、オートテストなどモータースポーツ競技会の会場として利用される施設。仲間との練習会などにも貸し切り利用(1日・半日)でき、気軽にコース走行を楽しめる場を提供している。
恵那市中野方町2557-35 他
Tel.0573-22-9081

恵那笠置山モーターパーク

2.NAGI dog glamping ena(ナギ ドッグ グランピング エナ)

2024年、恵那峡湖畔にオープンした愛犬と泊まれるグランピング施設。大型ドッグランやアジリティ用アクティビティー遊具を併設し、プライベートヴィラにはワンちゃん用の設備やドッグアメニティーが充実。専用ウッドデッキでは愛犬と一緒に焚き火やBBQを楽しめる。
恵那市大井町奥戸2709-15
Tel.080-6982-4259

NAGI dog glamping ena

3.恵那峡 山菜園

恵那峡の玄関口にある、観光客や団体客で賑わう大型レストラン。飛騨牛のしゃぶしゃぶやすき焼き、恵那鶏を使った料理や秋の松茸づくしなど、多彩なメニューで地元の味覚を楽しめる。売店には山菜や飛騨牛、美濃焼など、おすすめの土産物がずらり!
恵那市大井町2709-221
Tel.0573-26-3195

恵那峡 山菜園

4.恵那 銀の森

緑豊かな公園内にスイーツショップやカフェ、レストランが点在。森林浴を楽しみながら店舗を巡り、テラス席や芝生のピクニックエリアでテイクアウト品を広げてのんびりランチはいかが。お土産には人気の「パティスリーGIN NO MORI」クッキー缶がおすすめ!
恵那市大井町2711-2
Tel.0800-200-5095

恵那 銀の森

5.横井照子ひなげし美術館

スイスを拠点に活躍した画家・横井照子氏。大胆な構図で色鮮やかに自然を描き、菓子店「恵那川上屋」の紙袋デザインでもおなじみ。氏自身が「色で描かれた詩」と称した作品の数々を鑑賞でき、飛騨から古い板倉を移築したという美術館の建物も見応えがある。
恵那市大井町2632-105
Tel.0573-20-1181

横井照子ひなげし美術館

6.お食事処 金よし

大井ダム完成100周年を記念して考案された「大井ダムえなハヤシ(市内6店舗で提供)」を味わえる食事処。ご飯がダム、ルーが木曽川、さらに金よしではエビフライでダムの放流、パプリカで恵那峡大橋を表現。インパクト抜群で旅の思い出になる一皿。
恵那市大井町2627-18
Tel.0573-26-3007

お食事処 金よし

7.明知鉄道 恵那駅

のどかな里山を走り、恵那駅から明智駅を結ぶローカル線・明知鉄道。観光客の間では恵那駅から特別運行している「食堂車」が話題だ。寒天列車やきのこ列車、じねんじょ列車など、季節の味と車窓の風景を楽しめるとリピーター続出。予約はお早めに。
恵那市大井町神ノ木
恵那駅 Tel.0573-25-6300
問い合わせ Tel.0573-54-4101

明知鉄道

8.中山道広重美術館

歌川広重の浮世絵版画を中心に約1,500点を収蔵。ほぼ毎月作品を入れ替えて企画展を開催するため、訪れるたびに違う作品に出会える楽しさがある。特に貴重な「木曽海道六拾九次之内」は毎年秋頃に公開。2階では浮世絵の重ね摺り体験もできる。
恵那市大井町176-1
Tel.0573-20-0522

中山道広重美術館

9.中山道 ひし屋資料館

「ひし屋」とは大井宿の有力な商家だった古山家の屋号。古山家は江戸時代初期から17代続いた旧家で、その大規模で立派な住宅は市の指定文化財に。改修・復元され、生活用品や資料とともに、当時の町屋建築を体感できる施設として公開されている。
恵那市大井町60-1
Tel.0573-20-3266

中山道 ひし屋資料館

10.自然薯 やま里

強い粘りと風味が特徴の恵那産自然薯のみを使った「とろろ汁」が名物。おすすめはとろろ汁と麦飯、小鉢、ミニ蕎麦などがセットになった定番の「麦とろ定食」。本店が中津川市のステーキ&洋食店「神戸館」のため、飛騨牛メニューにも定評があり人気が高い。
恵那市大井町舟山1120
Tel.0573-25-7707

自然薯 やま里

11.根の上アウトドアパーク恵那 保古グランピング

根の上高原の湖畔にある、おしゃれなドーム型グランピング施設。こだわりは“焚き火”。テントエリア中央に特大のファイヤーピットを配し、各キャビンにも専用の焚き火台を設置。揺らめく炎を眺めて過ごせば、アウトドアの醍醐味を存分に堪能できる。
恵那市東野2390-165
Tel.0573-67-7116

根の上アウトドアパーク恵那 保古グランピング

12.松浦軒本店

岩村城下町のご当地グルメ「岩村かすてら」。町内の製造販売店の中で最も歴史が古いのが江戸時代から続く松浦軒本店。この店の「カステーラ」は1種類。ポルトガルから伝来した当時の製法で作られ、長崎カステラと見た目も異なり、素朴な味わいが魅力だ。
恵那市岩村町246
Tel.0573-43-2541

松浦軒本店

13.かめや菓子舗・カステラCafeカメヤ

地元名物「岩村かすてら」を作っているのは町内3店舗のみ。そのうちのひとつが明治44年創業のかめや菓子舗。昔ながらの製法を守り、一本一本銅型に入れて焼き上げる。プレーン、ゆず、抹茶、黒ごまなど数種類を販売し、カフェでは3種食べ比べもできる。
恵那市岩村町291
Tel.0573-43-2208

かめや菓子舗・カステラCafeカメヤ

14.道の駅 上矢作(かみやはぎ)ラ・フォーレ福寿の里

夏は川遊びやキャンプができ、春には山菜、秋にはキノコが直売所にずらり。自然薯定食(期間限定)など地元食材を使った料理を提供し、自然の恵みを四季折々に楽しめる道の駅。コテージやロッジのほか、遊牧民住居「ゲル」に宿泊できる「モンゴル村」も併設。
恵那市上矢作町3566-1
Tel.0573-48-3366

道の駅 上矢作ラ・フォーレ福寿の里

15.日本大正村

町おこしの一環で、大正時代の面影が残る町並みを保存し、そのエリアを「日本大正村」として整備。重厚な建物や土蔵造りの資料館、風情たっぷりの路地や風景など見どころは30以上。タイムスリップした気分で、レトロな町を気ままに散策できるのが魅力。
恵那市明智町1884-3(事務局)
Tel.0573-54-3944

日本大正村

16.大正村浪漫亭

「日本大正村」の代表的な観光スポット。蓄音機からジャズが流れるレトロモダンな雰囲気のなか、食事やショッピングを満喫。ここで矢がすり袴をレンタルし、ハイカラさん姿で散策を楽しむ人も。子供や男性、ワンちゃん用の衣装もあり、家族みんなで変身可能!
恵那市明智町456
Tel.0573-55-0057

大正村浪漫亭

17.くしはら温泉 ささゆりの湯

恵那市の最南端・串原の小高い山頂に建ち、露天風呂からは雄大な自然が一望できる。絶景とともに「肌がツルツルになる」と評判の“美肌の湯”を満喫できる日帰り湯。屋内大浴場も広々。ジャグジーや泡風呂、薬湯のほか、サウナ&水風呂も完備する。
恵那市串原3135-2
Tel.0573-52-3131

くしはら温泉 ささゆりの湯

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