鶏焼き、伊勢うなぎ、おかげ横丁で出会うご当地極上グルメ! 伊勢神宮参拝と絶景ドライブの旅
三重県伊勢市の魅力を堪能する大人の極上旅へ伊勢神宮(内宮・外宮)の鳥居前町として発展した伊勢は、言わずと知れた日本有数の観光地だ。志摩半島の東北部に位置しており、伊勢湾と丘陵・山地に面している恵まれた地形。明治時代には鰻の養殖が盛んに行われ、今も伊勢市には数多くの鰻専門店がある。伊勢牛や伊勢うどんなどの伊勢名物も、県内外の人たちからも人気を得ている。そんなグルメと自然に恵まれた絶景を楽しみながら、王道の伊勢観光とは一味違った伊勢の魅力を巡るドライブ旅へ出かけた――。
- 運命の真珠と出会う!
自分で取り出した真珠で、思い出のアクセサリー作り - 伊勢の歴史ロマンに思いを馳せる!
江戸の賑わいを今に伝える「伊勢河崎商人館」 - 地元ブランド鰻を堪能!
関西風の絶品伊勢鰻ランチに舌鼓 - 一生に一度はお伊勢参り!
外宮・内宮を巡るお参りで心のリフレッシュを - 江戸時代にタイムスリップ⁉
おかげ横丁でグルメやショッピングを楽しもう♪ - 天空のドライブウェイ!
伊勢志摩スカイラインでパノラマビューを満喫 - 松阪発祥のソウルフード!
甘辛味噌ダレで楽しむ「鶏焼肉」は伊勢にも根付いている - 今回のごきげんロードマップ
- 三重県伊勢市の魅力たっぷり! ご当地名産品プレゼントに必要なキーワードはこれ!
- 三重県伊勢市ドライブガイド
伊勢観光のスタート地点!
二見浦「夫婦岩」と爽やかなカフェタイムを堪能
店内にて手作りのベイクドチーズケーキ(600円)が絶品。口当たりは滑らかで甘すぎず、タルト生地も美味。コーヒーとともに必ず食べてほしい逸品だ
伊勢観光の玄関口でもある近鉄宇治山田駅から三重県道102号に出て、国道167号を走ること約20分。伊勢湾を望む二見浦に到着する。お伊勢参りの出発点として、伊勢神宮とも関係の深い二見興玉神社(ふたみおきたまじんじゃ)があり、その参道には有名な夫婦岩(めおといわ)が見えてくる。そんな参道沿いに、伊勢湾の絶景を眺めながらゆったりとおいしいコーヒーをいただける「BonTin cafe 禊(ボンタンカフェ みそぎ)」がある。
「元々は和装小物を取り扱う東京・人形町のお店が、二見興玉神社のお祭りの際に使う法被(はっぴ)を作っていて、そのご縁からこの場所にカフェを開くことになりました。2024年4月にオープンしており、二見興玉神社や夫婦岩を訪れる方々、すぐ近くにある伊勢シーパラダイスに遊びに来るお客様などが立ち寄ってくださいます」
そう教えてくれたのは、店長の金子大輝さん。こだわりの自家焙煎のコーヒーは注文を受けてから抽出する。店内にはコーヒーのいい香りが漂い、目の前には美しい海。伊勢観光のスタートにもふさわしいゆったりとした素敵な時間を堪能できた。
木目調の落ち着いた雰囲気の店内。参道沿いはガラス張りになっており、伊勢湾が広がる
軽食やペストリー類も充実。玉子、大葉、らっきょうを使用した興玉サンド(850円)やプルドポークとコールスローを挟んだポークサンド(850円)、スコーン(400円)、カヌレ(400円)、ベイクドチーズケーキ(600円)、チョコバナナパウンドケーキ(550円)などが並ぶ
一番人気はドリップコーヒーの「夫婦岩ブレンド(650円、アイスは+50円)」。中深煎りで、ダークチョコレートのようなコクと甘い余韻が特徴。他にも、チェリーのような甘さと長い余韻のTANZANIA(700円)、ベリーのような風味と爽やかな酸味のPANAMA(700円)、香ばしさとオレンジのような酸味のPERU(700円)などもある。店長の金子さんに相談すると、丁寧に説明してくれるため、好みのコーヒーが見つかるはず!
店外は広々とした開放感のあるスペースに。海沿いにベンチもあるので、コーヒーをテイクアウトして、外で飲んでも◎
● BonTin cafe 禊 /伊勢市二見町江575−2 二見興玉神社境内地内 Tel. 0596-63-5936
二見浦にそびえる夫婦岩。高さ約9mの男岩と高さ約4mの女岩は大注連縄(おおしめなわ)で結ばれており、5~7月は夫婦岩の間から上る日の出を見ることができ、夏至前後の天気がいい日には遠くの富士山から昇る日の出目当てに、多くのカメラマンや参拝者で賑わう。秋から冬にかけては、夫婦岩の間に満月を見ることができる
二見浦側から鳥羽方面へ向かう国道167号。海を横目にゆったりと走れる爽快なドライブルートだ
運命の真珠と出会う!
自分で取り出した真珠で、思い出のアクセサリー作り
アコヤ貝の殻を開けて、実際に自分で真珠を取り出す「アコヤ真珠取り出し体験&アクセサリー作り」にチャレンジ。色も形もキズの有無も運任せ。筆者は美しいクリーム色のまん丸の真珠を見事にゲット!
二見興玉神社からクルマで3分弱。伊勢市二見町にある三重県真珠で、伊勢ならではの珍しい体験ができると聞き、早速訪問した。三重県真珠は1949(昭和49)年に創業した真珠の加工販売を行う真珠専門店で、年間約3万人が訪れる人気観光スポット。広い店内には高品質のパールネックレスからお手頃なパールジュエリーまで、数多くのアクセサリーが並び、その奥には自由に見学ができる真珠資料館がある。真珠養殖の工程や真珠の種類など、真珠に関する知識を深めることができる。
三重県真珠では7年ほど前から「アコヤ真珠取り出し体験」を実施している。基本料金は貝1つにつき1,870円。最初にスタッフの丁寧な説明があり、「真珠ができるまで」のDVDを鑑賞(約3分)。自分でアコヤ貝を選び、専用の道具で貝の殻を開け、中に入っている真珠を取り出す。そこまで難しい作業ではないため、6歳くらいの子供でも付き添いがいればチャレンジすることができるそう。取り出した真珠はそのまま持ち帰ることもできるが、アクセサリーに加工して当日持ち帰ることも可能。ペンダントやブローチ、ネクタイピン、リング、デザインストラップなどの金具を選んで接着する(アクセサリーの種類や金具の質によって、値段は変わる)。
この体験が好評で、「じゃらん遊び・体験ランキング2024」ではクラフト・工芸部門で1位を受賞。完全予約制ではなく、毎日開催しているが、夏休みや冬休み、ゴールデンウイークやシルバーウイーク、連休などは家族連れやカップルなどで予約がいっぱいになる。確実に体験したい人は、ウェブサイトや電話での予約がオススメだ。
筆者が取り出した真珠は、色も形も素晴らしかったので、どんなアクセサリーにしようか散々悩んで、結局はシンプルなリングをセレクト
自分で取り出し、接着してできた真珠の指輪に、大満足の筆者。忘れられない素敵な思い出になった
金属のヘラのような専用の道具を貝に差し込み、貝柱を切り、貝の殻を開ける
どの貝にするか、自分で選ぶことができるのも楽しい
アクセサリーの金具が多すぎて、どうしようか悩む……。シンプルなリングやネックレスが人気だそうだが、日本で唯一鳥羽水族館でしか飼育されていないラッコのモチーフのピンブローチもかわいい
三重県真珠ではもちろん高級パールネックレスも取り扱っている。真珠はテリ(光沢)、巻き(核に巻いている真珠層の厚さ)、色、大きさ、キズ、形の6大要素によって値段が変わる。100万円を優に超える品物も……!
●三重県真珠/伊勢市二見町江681−16 Tel. 0120-663-186
【JAF優待】
伊勢の歴史ロマンに思いを馳せる!
江戸の賑わいを今に伝える「伊勢河崎商人館」
江戸時代の生活感のある町並みを感じられ、どこか懐かしい雰囲気のある河崎を散策中、河崎生まれの復刻された「エスサイダー」を飲む醍醐味よ!
伊勢湾の二見浦から一転、伊勢の内陸へクルマを走らせる。近鉄宇治山田駅や伊勢市駅からも歩いて15分ほどに位置する河崎へやってきた。江戸時代にはお伊勢参りの食を支えた河崎。米、魚、酒などの問屋が立ち並び、伊勢経済の中心地だったという。家屋や蔵の搬入口は舟から直接荷物の積み降ろしができるように勢田川に面しており、そんな歴史の名残を今でも感じられるのが、「伊勢河崎商人館」だ。
江戸時代から酒問屋を営んでいた小川酒店は、蔵7棟と町家2棟を有する約1,000㎡の大きな商家。2002年に「伊勢河崎商人館」として開館し、日本最古の紙幣である山田羽書(やまだはがき)、古文書、伊勢の町並みの特徴でもある切り妻屋根には欠かせない鬼瓦や飾り瓦・隅蓋(すみぶた)なども展示しており、貴重な歴史文化を感じられる。
明治42(1909)年に作られた河崎生まれの「エスサイダー」を復刻し、「伊勢河崎商人館」にて販売中。味も当時の製造法に忠実に、昔ながらの砂糖、酸味料、香料だけで製造している。エスサイダーの“エス”は小川商店が作った「勢水舎(せいすいしゃ)」のS、小川家代々の当主・三左衛門のSが由来なのではないかとも言われている。ロゴも当時の最先端
台湾にまで輸出されていたというエスサイダーは、昭和50年代初頭に製造中止。昭和期のエスサイダーのポスターが河崎商人蔵に飾られている
伊勢の台所の役割を果たしていた河崎。勢田川沿いに切り妻屋根の町家や蔵が並ぶ。勢田川から舟で直接荷物の積み降ろしをしていたため、搬入口も大きい
伊勢河崎商人館では、江戸初期(17世紀初頭)に生まれたといわれる日本最古の紙幣「山田羽書」の実物を展示。河崎の商人同士で使用していた手形のようなものが、次第に紙幣の形態となり、独自の通貨紙幣が生み出された
伊勢河崎商人館には、京都裏千家今日庵の写しのお茶室などもある。貴重な歴史文化の交流拠点ともなっている
●伊勢河崎商人館 /伊勢市河崎2-25−32 Tel. 0596-22-4810
地元ブランド鰻を堪能!
関西風の絶品伊勢鰻ランチに舌鼓
伊勢の鰻は関西風が主流。腹開きにして、蒸す工程はなく、そのままタレをつけながら焼き上げる
三重県を含む東海地域は全国有数の鰻の生産地。明治時代には鰻の養殖が始まり、伊勢にも鰻店が40店舗以上集まるという。伊勢河崎商人館から約12分、県道37号(鳥羽松阪線)を走り、宮川を越えると、鰻のランチがおいしくてお値打ちだと人気の「創作和食くらのや・倉野屋旅館」に到着する。
ランチは牛すじの煮込みや魚の煮付け、鯛めしや鯛茶漬けなどもあるが、やはり鰻が人気。鰻丼やくらのや特製定食、くらのや特製うなぎ定食(前日までに要予約)と、3種類の鰻ランチを展開する。地元小俣町の「西養鰻」で養殖された自慢の伊勢鰻を使用しており、身はふっくら、関西風のパリッとした鰻目当てで訪れる観光客も後を絶たない。
くらのやの鰻丼は、松(5切れ)2,800円、竹(4切れ)2,400円、梅(3切れ)1,900円と、かなりリーズナブル! 伊勢の鰻は甘めの味付けだというが、くらのやでは辛めの味付けだ
くらのや特製定食(2,500円)は小盛りの鰻丼、刺し身、天ぷら、小鉢2種、茶碗蒸し、赤だし、漬物、アイスがついた究極の定食
ランチはデザートにバニラアイスがつく。白桃のお酢で味変も!
昼も夜も地元の人や観光客で賑わう。カウンターでサクッと食べることもできるし、右奥の座敷席でゆっくりすることもできる
筆者は「くらのや特製うなぎ定食」(3,800円)を堪能。鰻丼、うざく、うまき、小鉢2種、赤だし、漬物、アイスの大満足の内容で、満腹満足♡
店主の兄は、ソフトバンクホークスのピッチングコーチである倉野信次氏。野球関係者も多く訪れるそう。なんと日本ハム時代の大谷翔平選手のサインボールもある!
● 創作和食くらのや・倉野屋旅館 /伊勢市小俣町本町156 Tel. 0596-22-1110
一生に一度はお伊勢参り!
外宮・内宮を巡るお参りで心のリフレッシュを
五十鈴川(いすずがわ)に架かる檜造りの橋「宇治橋」を渡ると、伊勢神宮・内宮の神域に入る
「お伊勢さん」と親しまれる伊勢神宮、正式には「神宮」という。皇室の祖先の神といわれる天照大御神(あまてらすおおみかみ)を祀る皇大神宮(内宮)と、天照大御神の食を司り、衣食住をはじめ産業の守り神の豊受大御神(とようけのおおみかみ)を祀る豊受大神宮(外宮)など、125の宮社すべてを含めて「神宮」だそうだ。
昔ながらのお伊勢参りに倣い、先に外宮(げくう)のほうから参拝する。外宮は伊勢市の中心部、高倉山の麓に鎮座し、近鉄・JR両線の伊勢市駅から歩いて7分ほどの場所に位置している。参道をゆっくりと歩き進めると、緑豊かで非常に空気が澄んでいる。静かで厳かな雰囲気を感じられるだけでも、心機一転、頑張ろうという気持ちにもなる。
外宮での参拝を終えて、内宮(ないくう)へ。クルマで県道32号(伊勢磯部線)から国道23号を進み、約6分で内宮に到着する。内宮は神路山、島路山の麓、五十鈴川のほとりに鎮座する。入り口である宇治橋を渡り、玉砂利を踏みしめながら長い参道を進み、正宮で参拝した。
平安末期から国家の守護神として崇める伊勢信仰が広がり、江戸時代には「一生に一度はお伊勢参り」と憧れの聖地だった伊勢神宮。現在でも全国の神社の本宗であり、国内外からの参拝者がひっきりなしに往来する。今も昔も伊勢神宮は多くの人々に愛されていると感じずにはいられなかった。
外宮の北御門(きたみかど)。外宮に入るもう一つの入り口で、裏参道とされている
撮影可能なのは、正宮の手前まで。豊受大神宮は天照大御神のお食事を司る神であり、衣食住をはじめ産業の守り神でもある豊受大御神をお祀りしている
内宮は手水舎(てみずしゃ)の奥に五十鈴川の「御手洗場(みたらし)」もある。美しく澄んだ川のせせらぎで、身を清めてから参拝に進む
市街地の雑踏から一転、木々が鬱蒼と茂り、空気が澄んでいる静かな内宮の境内
正宮・皇大神宮は、皇室の御祖神であり日本人の大御祖神をお祀りしている。皇位のしるしとして受け継がれる三種の神器の一つ・八咫鏡(やたのかがみ)が御神体としてお祀りされている
●伊勢神宮 /伊勢市宇治館町1 Tel. 0596-24-1111
江戸時代にタイムスリップ⁉
おかげ横丁でグルメやショッピングを楽しもう♪
内宮参拝の後は、おかげ横丁でのグルメ行脚がオススメ! 名産伊勢肉「豚捨」では、絶品牛丼に舌鼓♪
伊勢神宮・内宮の宇治橋から続く約800mのおはらい町通りの中間地点あたりに、「おかげ横丁」はある。大きな常夜燈が目印だ。食品やオリジナル商品の販売店、飲食店、射的店のほか、土・日・祝日には太鼓の演奏や紙芝居も楽しめる。
現代とは違い交通手段もインフラも整っていないうえ、自由な長旅が困難だったにもかかわらず、江戸時代にはお伊勢参りが流行。江戸からは片道約15日、大阪からでも片道約5日、東北の陸奥国釜石からは片道100日かかったと言われるが、それでも全国各地から数百万人もの人々が伊勢に押し寄せていた。天照大御神の“おかげ”で参詣が果たせた、天照大御神の“おかげ”で平和な生活が送れることに感謝するためのお参り、道中や伊勢での人々の温かいもてなしを意味する施行(せぎょう)の“おかげ”で無事に参詣できたことなど諸説あるが、お伊勢参りは「おかげ参り」「おかげ詣で」と呼ばれるようになった。
「おかげ横丁」は伊勢志摩地域を代表する人気観光地となっている。
江戸から明治期にかけての町並みを移築・再現した「おかげ横丁」は、グルメやショッピングを楽しめる人気スポット
伊勢かまぼこの人気店「若松屋」で揚げたての名物・伊勢ひりょうずを
豆腐を混ぜたすり身に、伊勢ひじき、しいたけ、にんじん、ごぼう、たけのこ、きくらげ、わかめ、枝豆、うずらの卵の9種の具材を入れて揚げた「伊勢ひりょうず」。漢字で「飛龍頭」と書く。1個400円
若松屋名物の伊勢ひりょうずは、揚げたてをその場で食べられる。工場で練り合わせた具材入りのすり身に、にんじんとごぼうを店内で混ぜ、うずらの卵をIN。油に入れて約15分揚げる
揚げたてのひりょうずをその場でハフハフしながら食べられる。大きさはソフトボールくらいあり、ボリュームもあるのでおなかも十分満たされる
若松屋は1905(明治38)年、伊勢の台所として栄えた河崎の地でかまぼこづくりを生業として創業した。以来、120年にわたり、伊勢かまぼこを作り続けている
勢田川の水運を利用した物流業が栄えた「伊勢の台所」河崎。伊勢志摩で獲れたばかりの新鮮な魚も舟で運ばれ、かまぼこ店10軒ほどが競い合っていた。地域産業として「伊勢かまぼこ」が人気に。
1900(明治33)年、伊勢参宮線が開通したことにともない、伊勢に多くの参拝客が押し寄せた。当時伊勢若松(現在の鈴鹿市)で水揚げされる魚を販売していた若松屋の創業者兄弟は、1905(明治38)年に河崎の問屋の一角を借り、故郷の名を冠した「若松屋かまぼこ店」を創業した。冷蔵・冷凍設備が整っていないなか、水揚げされた魚を捌き、かまぼこやはんぺい(伊勢でははんぺんをはんぺいという)、てんぷら(さつま揚げ)などを製造。市場に卸すことで、料理店で提供されたり、弁当の一品として入れられたりして、若松屋のかまぼこは地元の人のみならず、全国各地から訪れる観光客からも愛されるようになったそうだ。
●若松屋
/伊勢市宇治中之切町52 (おかげ横丁内) Tel.0596-23-8833
伊勢観光の思い出に! べっこう飴で自分の“推し”を作ってもらおう
写真やイラストなどを見せると、あっという間にべっこう飴でアート作品を作ってくれる。大きさや形状にもよるが、平面のものだと600円
筆者の愛犬(柴犬)の写真を見せると、2~3分で完成。鼻も目も飴でできている。似ているし、かわいい♡ 乾燥剤入りの袋に入れて、持ち帰ることができる。3か月ほどに1回乾燥剤を入れ替え、湿気さえなければ、半永久的に保存可能だという
おかげ横丁に入ってすぐの目立つ場所に店があるので、多くの人が足を止めて見入ったり、購入したりしている
「美術べっ甲飴 龍昇」2代目の笹本晋平さん。38年間、素敵な飴細工を作り続けている。最近お気に入りだというミャクミャクのべっこう飴を持ってニコリ☆
グラニュー糖と水と水飴というシンプルな材料をべっこう色になるまで煮詰めた昔懐かしいべっこう飴。型に流し込むのではなく、手鍋から直接冷たい鉄板の上に流しながら絵を描いてくれるのが「美術べっ甲飴 龍昇」の笹本晋平さんだ。平面だけではなく、立体作品も店頭展示。たくさん陳列されているその作品の数々は、もはや芸術作品! あっという間に今流行の人気アニメキャラクターをはじめとする似顔絵や動物などを描く実演販売が、おかげ横丁をそぞろ歩く人々を喜ばせている。不定期出店なので、出会えたらラッキー! ぜひ「推し」の飴を作ってもらおう。
●美術べっ甲飴 龍昇/伊勢市宇治中之切町52 (おかげ横丁内)※不定期出店
とろける肉に甘みのある脂が絶品! 伊勢肉が味わえる貴重なお店
豚捨のランチの名物「牛丼」。国産黒毛和牛の小間切れ肉を甘辛のタレで仕上げている。並(小間切れ肉90g使用)は1,380円。上(バラ・赤身スライス肉120g使用)は2,080円。紅しょうがとみそ汁付き
「牛を提供する店なのに、『豚捨(ぶたすて)』という屋号なのはどういうわけ?」と思う人も多いかもしれない。豚を飼っていた捨吉という男が食肉店を始めたことで、「豚捨」という屋号になった――。それが通説だったが、この店の牛があまりにもおいしく、「豚なんて捨てちまえ!」と客が豚肉を投げ捨てたという伝説もあるという。
1909(明治42)年に創業した「豚捨」は、筋を丁寧に切り取った未経産黒毛和牛を提供している。戦前まで伊勢や松阪地域中心に飼育された牛は「伊勢牛」と呼ばれていた。その後、雲出川と宮川の間で飼育された伊勢牛が松阪牛と呼ばれ、全国的に有名となっていったが、そもそもは「伊勢牛」。「豚捨」ではその「伊勢肉」を創業以来守り続けている。
伊勢肉を使った特上牛丼が絶品すぎた……。豚捨に来たなら、絶対に特上牛丼を食べるべき!
おかげ横丁限定の特上牛丼は、伊勢肉のモモ肉とウデ肉を100g使用した特別な牛丼。紅しょうが、サラダ、薬味、みそ汁付き。3,300円
店頭では、コロッケ(130円)、ミンチカツ(350円)、和牛クリームコロッケ(350円)などがテイクアウトできる
テイクアウト一番人気はお値打ち価格のコロッケ(130円)。牛肉の優しい脂とホクホクのジャガイモの相性は抜群。ソースなどはかけず、そのままで十分美味
● 豚捨 /伊勢市宇治中之切町52(おかげ横丁内) Tel.0596-23-8803
江戸時代、主人の代わりに伊勢神宮にお参りする犬を「おかげ犬」と呼び、誰が見ても「おかげ参り」の代参だとわかるよう、首輪に道中必要な旅費やメモをしめ縄でくくり付けていたそう。「おかげ横丁」ではおかげ犬グッズも人気。愛犬と訪れる人も多い
天空のドライブウェイ!
伊勢志摩スカイラインでパノラマビューを満喫
一宇田展望台からの眺め。緑豊かな伊勢平野が広がり、奥には鈴鹿山脈の山並みも。夜景も抜群に美しいそう
伊勢全体を眺望できる伊勢志摩スカイラインを走行する。伊勢神宮・内宮から鳥羽を結ぶ全長約16kmのドライブウェイだ。朝熊山頂展望台からは伊勢湾や伊勢志摩の全景はもちろん、快晴のときには遠くに富士山を望めるという。
営業時間は1~7月、9~12月は7:00~19:00、8月は7:00~20:00となるが、6月27~29日の金剛證寺開山忌や花火大会などで営業時間が変更することもあるため、伊勢志摩スカイラインのウェブサイトをチェックしてほしい(最終入場は営業時間45分前まで)。大晦日から元日は終夜営業になり、初日の出を見に来る地元の人や観光客が集まるそう。通行料金は自動二輪車126cc以上900円、軽・小型・普通自動車は1,270円だ。
朝熊山頂には伊勢志摩最高峰の標高555mに立つ現役のポスト「天空のポスト」があり、多くの人たちが利用するそう。山頂売店ではオリジナル絵はがき(1枚100円)と絵はがき&オリジナル切手セット(1セット200円)を販売。現在、伊勢市内から手紙やはがきを出すと「四日市市」の消印が押されるが、こちらのポストへ投函すると、伊勢で唯一「伊勢の消印」が押されるそう
内宮周辺の駐車場から伊勢料金所まではクルマで約3分。朝熊山頂までは約15分だ。足湯に浸かりながら、眼下に広がる伊勢湾をゆったりと眺めることができる。足湯の利用時間は10:00~17:00。料金は大人100円、小人50円で、備え付けの料金箱にお金を投入する。足を拭くタオル類は売店で購入できるが、持参したほうがベター
風が強く寒かったので、山頂の朝熊茶屋では、温かい「志摩うどん」(850円)を購入。かつおと昆布の利いた出汁に、柔らかくモチモチした伊勢うどん。トッピングはねぎ、あおさ、とろろ昆布、かつお節、磯辺揚げ2本。映画『弱虫ペダル』(2020年公開/主演:永瀬廉)のロケの際、出演者たちも食べたとか……⁉
普通の伊勢うどん(600円)やカレー伊勢うどん(800円)、松阪牛肉うどん(1,000円)など、どの伊勢うどんにしようか悩む筆者。「志摩うどん」が一番人気だとか。他にも松阪牛コロッケ(330円)、山頂からあげ(380円)、あおさ汁(360円)などメニューは充実
パノラマビューの絶景を望みながら食べる天空のソフトクリーム(400円)は、これまた格別!
●伊勢志摩スカイライン/伊勢市宇治館町岩井田山677-1(伊勢料金所) Tel. 0596ー22ー1810 【JAF優待】
松阪発祥のソウルフード!
甘辛味噌ダレで楽しむ「鶏焼肉」は伊勢にも根付いている
松阪といえば松阪牛かと思いきや、松阪で焼肉といえば味噌だれを絡めた鶏を焼く「鶏焼肉」がメジャー。伊勢でも鶏焼肉を提供する店は多い。味噌の香ばしい香りとジューシーな鶏肉がたまらない!
世界的ブランド牛である松阪牛はあまりに有名だが、三重県松阪市では安価な鶏肉の「鶏焼肉」が庶民のソウルフード。採卵鶏を飼っていた農家が、卵を産まなくなった鶏を各家で処分して、七輪で焼いて食べていたことが起源とされている。鶏焼肉は焼鳥のように串には刺さず、甘辛の味噌だれをつけて焼いて食べるのが特徴。松阪エリアで広まり、そのおいしさから、伊勢でも鶏焼肉を提供する店は多い。
伊勢志摩スカイラインの伊勢料金所から、クルマで内宮や外宮を横目に伊勢磯部線を走り、伊勢市駅を通過し、宮川に向かって北西方面に進むと、15分ほどで「とり乃家・御薗店」に到着。店主の岡田健二さんは鶏焼肉の本場・松阪まで修業しに行ったという本格的な鶏焼肉店。味は絶品のうえ、アットホームな雰囲気で地元の人たちが集まる人気のお店。伊勢観光の際はぜひ立ち寄ってほしい。
赤味噌の八丁味噌をベースに、オリジナルの味付けをした味噌だれが美味。生後50日以内で身が柔らかい若どり(572円)、身がしまっていて歯ごたえのある親どり(550円)、弾力のある食感とほどよい脂肪のジューシーさが魅力の首肉・せせり(572円)と、3種類注文した
オススメされた豚ロース(935円)が、あまりにおいしくておかわり! 肉質は柔らかく、サシが程よく入っていて、脂が甘い。聞けば、滋賀産のブランド豚「藏尾ポーク」で、バウムクーヘンの切れ端を食べて育っていることから、「バウムクーヘン豚」とも呼ばれているそう
ジュウジュウ焼ける食欲をそそる香りに、思わず笑顔がこぼれる。ライスも欠かせない!
定番は味噌味だが、塩味も頼んでみた。筆者は噛めば噛むほど旨みが出る筋肉質な親どりよりは、身が柔らかくフワフワで食べやすい若どりのほうが好み♡
とり乃家・御薗店を経営して10年目の岡田健二さんと美登里さん。厨房は健二さんが取り仕切り、接客や料理提供は美登里さん。食材や味へのこだわりや提供メニューのおいしさは当然のことながら、御夫婦の人柄の良さやコミュニケーション力、ワイワイと楽しく活気ある店の雰囲気もあり、どんどん人が集まる。リピートしたくなること必至の良店だ。「JAF Mate Onlineを見て来店した」と伝えると、いいことがあるかも⁉
● あみ焼き鶏 とり乃家 /伊勢市御薗町長屋1963 Tel.0596-25-0291
伊勢観光と言えば、当然伊勢神宮が中心になるとは思うが、伊勢にはたくさんの魅力ある観光スポットや意外に知られていないグルメがたくさんある。そりゃあ伊勢エビや松阪牛も魅力的だけれども、伊勢だからこそ食べられるその土地ならではのグルメが今回の伊勢旅の魅力のひとつでもあった。他にも、伊勢の歴史を知れる伊勢河崎商人館も非常に知的好奇心をくすぐられる良きスポットだった。伊勢エリアは道も広く運転しやすく、なおかつ伊勢志摩スカイラインや伊勢湾沿いの道は、絶景も楽しめる。せっかく伊勢まで行くなら、クルマだからこそ巡れる今回の伊勢旅スポットを参考にしてほしい。
今回のごきげんロードマップ
A.BonTin Cafe 禊 B.三重県真珠 C.伊勢河崎商人館 D.創作和食くらのや・倉野屋旅館 E.伊勢神宮 F.おかげ横丁 G.伊勢志摩スカイライン H.あみ焼き鶏 とり乃家
「ごきげんロードトリップ」掲載自治体のご紹介
※JAF優待の内容や利用方法などの詳細は、記事内の各施設「JAF優待はこちら」をクリックしてください。JAFナビ
からも検索可能です。
※記載のデータは2025年11月現在のもので、料金は大人1名分(税込)です。変わる場合もありますので、お出かけ前にご確認ください。
取材協力=三重県・伊勢市
公益社団法人 伊勢市観光協会 | 伊勢のおすすめ観光スポット・イベント情報
三重県が登場する日本遺産はこちらをチェック
日本遺産とは、文化庁が地域の歴史的魅力や特色を通して、我が国の文化・伝統を語るストーリーを「日本遺産(Japan Heritage)」として認定する制度です。
今回訪れた三重県にも日本遺産があります。旅の続きで訪れてみてはいかがでしょうか?
三重県伊勢市の魅力たっぷり! ご当地名産品プレゼントに必要なキーワードはこれ!
ごきげんロードトリップで登場した三重県伊勢市より、とっておきの名産品をプレゼント。応募にあたっては応募フォームにログインし、キーワードの入力が必要です。名産品プレゼントの詳細は、別公開となっている下記リンクにてチェックしてください。
プレゼント応募用キーワード
おかげ犬
三重県伊勢市ドライブガイド
1.伊勢志摩中央市場 ザ・朝市
伊勢海老やあわび、さざえなど、地元漁場直送の魚介類を豊富に取り揃え、水産問屋ならではのうれしい価格で販売。お土産には干し物や加工品も人気で、売れ筋№1は「自家製大トロアジの干物」。2階の食事処はかき食べ放題シーズンになると団体客で大賑わい!
伊勢市朝熊町1-11(伊勢志摩中央市場)
Tel. 0599-26-3111
伊勢志摩中央市場 ザ・朝市
4.グランオーシャン伊勢志摩
「旅荘 海の蝶」のプライベートビーチにあるグランピング施設。海沿いや森の中に全15棟のドーム型テントが点在。室内はリゾートホテルのような設えで冷暖房完備。伊勢志摩の食材を使ったBBQディナーも好評だ。「旅荘 海の蝶」のお風呂も無料で利用できる。
伊勢市二見町松下1693-1
Tel. 0596-44-1060
グランオーシャン伊勢志摩
6.饂飩 松(うどん まつ)
夫婦岩で有名な二見興玉神社の境内にある讃岐うどん店。厳選素材の上品な一番出汁が自慢で、うどんは「ちくわと鳴門わかめ」「キツネ」「肉」の3種類。炊き込みご飯もおすすめ。名所「契りの松」の目の前に位置し、店内から眺める海景色も魅力。
伊勢市二見町江575 二見興玉神社内
Tel. 0596-63-5936
饂飩 松
7.ともいきの国 伊勢忍者キングダム
安土城など約400年前の町並みを再現し、安土桃山時代の歴史や文化を体感できるテーマパーク。忍者修行ができるリアルRPGや「忍者森のアドベンチャー」(写真)など、忍者になりきって遊べるアクティビティーがいっぱい。通行手形(パスポート)は貸衣装代込み。
伊勢市二見町三津1201-1
Tel. 0596-43-2300
ともいきの国 伊勢忍者キングダム
8.磯揚げまる天 本店
新鮮な海の幸を使った磯揚げ(練り物)で有名な「まる天」。一番人気は看板商品の「たこ棒」。他にも本店限定商品やグループ会社の「豚まん」「佃煮」、伊勢志摩のお土産も販売。イートインコーナーでは揚げたての磯揚げやアツアツの豚まんを味わえる。
伊勢市通町422
Tel. 0596-21-3010
磯揚げまる天 本店
10.猿田彦神社
みちひらきの神様として知られる猿田彦大神を祀り、直系の子孫が代々宮司を務める神社。本殿手前にある方位石(八角の石柱)はかつての神殿跡を印す神聖なもの。触れてご利益を授かろうと毎日多くの人が集まっている。境内には芸事・良縁の佐瑠女(さるめ)神社も。
伊勢市宇治浦田2-1-10
Tel. 0596-22-2554
写真提供=猿田彦神社
猿田彦神社
11.伊勢志摩みやげセンター王将 伊勢店
海産物を中心に伊勢・志摩・鳥羽の特産品や名産品を豊富に取り揃えて販売する製造卸問屋の大型直営店。お土産のダントツ人気は伊勢醤油でじっくり炊き上げた「王将昆布」。県内に4店舗あり、伊勢西ICすぐの伊勢店はお伊勢参りの後に立ち寄るのに便利。
伊勢市勢田町281
Tel. 0596-63-5800
伊勢志摩みやげセンター王将 伊勢店
12.喫茶モリ
1970(昭和45)年創業、鉄板ナポリタン・通称「モリスパ」が名物の喫茶店。“伊勢のソウルフード”と言われ、お客さんのほとんどが注文するのだとか。ミックスジュース、パフェ、サンドイッチなど昔から変わらない定番も多く、良心的な価格で学生からの支持も絶大!
伊勢市岩渕1-15-10 2階
Tel. 0596-25-1729
喫茶モリ
13.グリル片山
伊勢海老・あわび・松阪牛を使ったコース料理を提供するフランス料理店。1972(昭和47)年に創業し、現在のシェフは2代目。目と舌を楽しませてくれる上質な料理とアットホームな雰囲気が魅力で、先代の頃からのリピーターも多い。伊勢旅行の記念にぜひ予約しておきたい。
伊勢市岩渕3-6-47
Tel. 0596-25-1726
グリル片山
14.ぎょうざの美鈴 本店
行列の絶えない人気ぎょうざ店。作り方やできたてを提供するスタイルは1963(昭和38)年創業当時のまま。注文を受けてから皮を練り、餡を包んで焼き上げる早業をカウンター越しに見られるのも醍醐味。ぎょうざは伊勢のたまり醤油をベースにした秘伝のタレでいただく。
伊勢市宮町1-2-17
Tel. 0596-28-8602
ぎょうざの美鈴
15.商人蔵カフェ
観光スポット「伊勢河崎商人館」の一角、国の登録有形文化財に指定されている江戸時代の蔵を活用したカフェ。古き良き部分はそのままに、往時の雰囲気を味わえる店内。コーヒーのほか伊勢の和紅茶や名物「エスサイダー」、自家製ケーキなどを用意している。
伊勢市河崎2-25-32 伊勢河崎商人館内
Tel. 0596-22-4810
商人蔵カフェ
16.伊勢・船江温泉 みたすの湯
多彩なお風呂で湯めぐりを楽しめるスーパー銭湯。絹の湯(泡風呂)、ジェットバス、電気風呂、人工炭酸泉に加え、風情ある露天には岩風呂や石風呂、座り湯を完備。高温サウナ横の釜風呂ではセルフロウリュも可。浴後は食事処やカフェ、畳の間でのんびり寛げる。
伊勢市船江1-471-3
Tel. 0596-29-4126
伊勢・船江温泉 みたすの湯
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