「うっかりロック」で命の危険も? 車内に残された子ども・ペットにご注意を
2024年8月だけで54件発生─JAFが警鐘を鳴らす「キー閉じ込み」事故の実態と対策夏の暑さが本格化するこの時期、車内に子どもやペットを残したままドアがロックされる「キー閉じ込み」事故が後を絶ちません。
JAF(日本自動車連盟)は、2024年8月の1か月間に全国で54件の「子ども・ペットを残したキー閉じ込み」に出動したことを公表しました。うち7件では、緊急性の高さからドアガラスを割って救出する事態に。車内温度は短時間で危険なレベルに達するため、「少しの時間だから」と油断することは命に関わるリスクを伴います。JAFの調査結果をもとに、キー閉じ込みの原因や予防策について考えてみましょう。
JAFロードサービスでも上位に入るトラブル
JAFは、2024年7月29日(火)に昨年8月の「キー閉じ込み」出動件数を公表し、車内熱中症事故への注意喚起を行いました。
「キー閉じ込み」とは、車の鍵を車内に置いたままドアをロックしてしまう状態を指します。インロックやインキーとも呼ばれ、JAFのロードサービスでも上位に入るほど頻発するトラブルです。
特に問題となるのが、子どもやペットを車内に残したままのキー閉じ込みです。JAFによると、2024年8月1日~31日の1カ月間に全国で発生した「子ども・ペットを残したキー閉じ込み」は54件。そのうち7件では、通常の開錠作業では間に合わず、ドアガラスを割って救出する緊急対応が行われました。
ちょっとした油断がトラブルに発展!? スマートキーでも要注意
現場での聞き取り調査では、「子どもを車内に残してドアを閉めたところ、子どもがロックボタンを押してしまった」「犬が誤ってロックボタンを踏んだ」などの事例が報告されています。近年普及が進むスマートキーでも、一定条件下ではキー閉じ込みが発生する可能性があるため、油断は禁物です。
さらに、JAFが実施した検証テストでは、送迎用バスとミニバンを比較した結果、車両の大きさに関係なく、車内温度は急激に上昇することが判明しました。曇りの日でも、わずか1時間で車内温度は40℃を超え、暑さ指数は「危険」レベルに達します。これは、熱中症のリスクが極めて高い状態であり、命に関わる事態を招きかねません。
「少しの時間だから」「寝ているから」といった理由で、子どもやペットを車内に残して車を離れることは、非常に危険です。気温や天候に関係なく、車内は短時間で高温になり、閉じ込められた子どもやペットが命の危険にさらされる可能性があると認識しておく必要があります。
夏のドライブシーズンを安全に過ごすためにも、日常のちょっとした油断が大きな事故につながることを忘れず、細心の注意を払って行動しましょう。
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