一宮~伊勢湾岸が信号ゼロ接続!? 「一宮西港道路」ついにルート決定! なぜ既存道路沿いじゃない“中央ルート”に?

一宮~伊勢湾岸が信号ゼロ接続!? 「一宮西港道路」ついにルート決定! なぜ既存道路沿いじゃない“中央ルート”に?

名二環の混雑緩和が期待され、名古屋港への南北アクセスも向上

一宮西港道路は、東海北陸道の延伸区間として南方面へと向かい、伊勢湾岸道へとつながる地域高規格道路だ。この道路の概略ルートが、国土交通省によって明らかになった。起点は東海北陸道一宮JCT、終点は伊勢湾岸道の湾岸弥富IC〜弥富木曽岬IC間付近で、一宮市から弥富間を、南北に結ぶ構想となっている。この開通により、名古屋第二環状自動車道の渋滞解消や名古屋港への南北アクセス向上などの効果が期待される。

目次

地元住民や道路利用者の声を重視!
渋滞緩和と防災性向上が期待される中央ルートを採択

国土交通省中部地方整備局 愛知国道事務所

出典:国土交通省中部地方整備局 愛知国道事務所

一宮西港道路のルートは、地元住民や道路利用者の意見を取り入れながら、3つの案が検討された。検討された3ルートは、稲沢市やあま市などを通る西尾張中央道を利用した東側のルート、新規のルートである中央のルート、東海市や知多市を通る国道155号を活用する西側のルートの3つだ。

これらの中から、同省中部地方整備局は、「中央ルート帯案」を採択した。西尾張・海部地域へのアクセスの良さ、防災性への期待の高まり、渋滞緩和の効果から、このルートに決まったという。

一宮西港道路中央ルートの延長は約28kmで、一宮JCTから始まり、西尾張中央道と国道155号の中間を南方向へ進み、伊勢湾岸道の湾岸弥富〜弥富木曽岬IC間付近で接続する。当案を国が正式に制定すれば、環境への影響の評価、都市計画の検討・決定を経て事業化するとみられる。

現時点では正式な都市計画決定や環境影響評価は未着手で、今後これらの調査・手続きを経て、国による事業化が進められる見込みだ。

名古屋三河道路が開設されれば東京から岐阜・米原方面へ抜ける新たなルートに

一宮西港道路整備によって、近隣住民や道路利用者にとってさまざまなメリットが期待できる。そのメリットの中でも大きいのが、一宮JCTで問題になっている混雑の緩和だ。大型車が新ルートに分散することで、既存道路の混雑緩和が見込まれる。これにより物流が迅速化されるとともに、災害時の移動もスムーズになる。

また一宮西港道路の整備によって、名古屋港から伊勢湾岸道、東海北陸道を結ぶ新たなルートができる。さらに、一宮西港道路に加えて、終点となる伊勢湾岸道の先に、「名古屋三河道路」も計画中だ。名古屋三河道路は、東西方向で、伊勢湾岸道と東名高速をつなぐ。両道路が開通すれば、東京から岐阜・米原への新たなルートが完成し、アクセス向上が期待できる。

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