オートモービルカウンシルで展示される車両
主催者展示として、ジウジアーロ氏がデザインを手がけた車両が並べられた

AUTOMOBILE COUNCIL 2025が開幕! カーデザイナーのジウジアーロ氏のトークショーも

2025年4月11~13日まで、千葉・幕張メッセで開催

AUTOMOBILE COUNCIL 2025が4月11日から13日まで、千葉市の幕張メッセで開催されている。会場内には、歴代スカイラインGT-Rやフェラーリ・ディーノ246GTなど国内外のヒストリックカーが展示・販売されるほか、ステージではトークショーやコンサートも開催され、クルマの文化を満喫できる3日間となる。

目次

初代セリカや歴代スープラが並ぶ、トヨタブース

セリカ リフトバックのイメージ

トヨタブースに展示された初代セリカ リフトバック

トヨタ4500GTのイメージ

1987年の東京モーターショーに展示されたコンセプトカー「4500GT」も展示される。その名の通り4.5LV8エンジンを搭載し、最高時速300kmを誇るハイパフォーマンスGTカーだ

今回は「クルマを超えて、クルマを愉しむ Classic Meets Modern and Future」がテーマ。自動車メーカーのブースでは、人気となったヒストリックカーや過去のモーターショーで展示されたコンセプトカーを展示。現行車種とも合わせて展示することで、「クラシック」と「モダン」を表現している。

トヨタブースでは、ハンドメイドのパーツなどを用いて「ここまできれいに復元されたクルマはないのではないか」(トヨタ博物館・榊原康裕館長)というほど徹底的にレストアが施された初代セリカ リフトバックや、3世代のスープラを展示。70系スープラは、再生産されたヘリテージパーツを使ってレストアが施されたばかりの姿が披露された。

ホンダは、歴代プレリュードを初代から展示

歴代プレリュードの画像

歴代プレリュードが並ぶホンダブース

5代目プレリュードの画像

2025年に発売予定の5代目プレリュードも展示

ホンダは、1978年の初代プレリュードからデートカーとして人気を博した2代目をはじめ、4WSを装備した3代目など、歴代プレリュードを展示車両に選んだ。 未来の展示としては、近く発売になる予定の5代目プレリュードもお披露目された。

新旧コンセプトカーが目を引いたマツダブース

S8Pの画像

ジウジアーロ氏がデザインを手がけたS8P

ユーノス500の画像

5ナンバーサイズながらボリューム感のあるデザインで知られるユーノス500

マツダは、初代ルーチェのプロトタイプ「S8P」など5台を展示。S8Pは、1962年にイタリアのベルトーネ社へデザイン監修を委託。当時同社に在籍していたジョルジョット・ジウジアーロ氏が手掛けたモデルだ。ほかにも、1990年代のデザインテーマ「ひびきのデザイン」を体現したユーノス500や、東京モーターショーなどで展示されたコンセプトカーも見ることができる。

初代デボネアが懐かしい、三菱自動車の展示

ディアマンテの画像

3ナンバーサイズのボディーを採用し、人気を博した初代ディアマンテ

三菱ブースのプレスカンファレンスの様子

11日に行われたプレスカンファレンスでは、元F1ドライバーの片山右京さん(右)、ダカールラリーで連覇を果たした増岡浩さん(中央)が、三菱のクルマづくりについて話し合った

三菱自動車は、1964年に発売した初代デボネアや70年登場のギャランGTO、89年に幕張メッセに会場が移った第28回東京モーターショーで展示されたHSR-IIを会場に持ち込んだ。HSR-II は、3L V6 DOHCツインターボエンジンを搭載し、アクティブエアロシステム、フルタイム4WD、4輪ABS、4輪操舵、4輪独立懸架式サスペンションといった四輪制御技術をふんだんに盛り込んだコンセプトカー。そこから35年後にはその技術の多くが実用化されていることに、当時のエンジニアの先見性が感じられる。

カーデザイナーのマエストロ、ジョルジョット・ジウジアーロのトークショーも

スケッチを披露するジウジアーロ氏

スケッチを描きながら、デザインの意図を語るジウジアーロ氏

注目は12日まで行われるカーデザイナーの巨匠、ジョルジョット・ジウジアーロ氏のトークショーだ。イベント初日となる11日は、芸術家一族に生まれたジウジアーロ氏がカーデザイナーを目指した若手時代について自らが語るというもので、若きデザイナー時代に手がけたマツダ・S8Pやいすゞ・117クーペについて話が及んだ。

自らが主宰したイタルデザインの頃の思い出話は翌12日に話されるという。ジウジアーロ氏に敬意を表してか、会場にはデザインを手がけたクルマがあちこちに展示されている。それらを探して歩くのも楽しい。

マーチの画像

日産・初代マーチもジウジアーロの作品だ

デロリアンの画像

映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」でタイムマシンになったDMC・デロリアンもジウジアーロによってデザインされた

デルタの画像

こちらもジウジアーロの作品であるランチア・デルタ。近年人気が非常に高まっている

買うことができる展示車両も。気になったら商談を

スカイラインGTS-Rの画像

走行距離わずか2,200kmの日産R31スカイラインGTS-R

プライスタグが付けられている展示車両は、実際に購入することもできる。目の保養にするもよし、実際に商談するもよし。自動車の過去と現在、未来を体験できるイベントとなりそうだ。

R31・スカイラインGTSクーペの旧車レンタカーの試乗記はこちら

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