空飛ぶクルマの都内初飛行や子供用ロボットの操縦体験も! 未来の東京をいち早く体験できるイベント「SusHi Tech Tokyo 2024」

お台場・有明など東京ベイエリアで5月26日(日)まで開催中

東京都が主催する”2050 年の東京”を感じるイベント「SusHi Tech Tokyo 2024」(スシテックトウキョウ)が、2024年4月27日(土)~5月26日(日)に有明アリーナ、日本科学未来館、シンボルプロムナード公園、海の森エリアの4会場で開催されている。

目次

ロボットにドローン…子どもも楽しめる体験型コンテンツが未来館に集結

SusHi Tech Tokyoとは、「持続可能な新しい価値」を意味する「Sustainable High City Tech Tokyo」の略称だ。
エネルギーや環境、食糧といった、今後の世界の課題について、解決の糸口となる最先端のテクノロジーや多彩なアイデアを各会場で紹介。
そのうち日本科学未来館会場では、未来をつくる発明をテーマに、道具や遊び、食に関して子どもから大人まで楽しめる体験型の展示が行われている。
本記事では展示内容のうち、モビリティー分野に関するものを紹介する。

Joby Aviationの「空飛ぶタクシー」

未来館会場入口前で展示されるJoby Aviationの「空飛ぶタクシー」(模型)。離陸に滑走路が不要な電動垂直離着陸機(eVTOL)として、東京都心部から成田空港へのアクセスなど、都市部における近距離交通を担う次世代モビリティーとして期待される

空飛ぶクルマ シミュレーター

VRゴーグルを装着して東京都心上空のバーチャルな飛行体験ができる「空飛ぶクルマ シミュレーター」(7歳以上の年齢制限あり)

子供用搭乗型ロボット「キッズウォーカー・サイクロプス」

アームの操作や走行といった動作が簡単にできる子供用搭乗型ロボット「キッズウォーカー・サイクロプス」。コックピットへの搭乗に加えて、5月17日(金)~19日(日)には実際にロボットの操縦が体験できる予定だ

ドローンによる荷物配送ゲームの様子

音声に反応して動くやぐら

会場内ではドローンによる荷物配送をイメージした操縦ゲーム(年齢制限あり)や、音声に反応して動くやぐらなどがあって、未来の縁日のような雰囲気だ。
取材時は平日ということもあり、幼稚園や小中学校の校外学習といった団体でにぎわっていた。
また、海外からの観光客とおぼしきグループも多く見られ、国内外からの関心の高さがうかがわれた。

未来館をナビゲートするAIスーツケース

常設展をナビゲートする「AIスーツケース」の貸し出しも行っている

なお、SusHi Tech Tokyo日本科学未来館会場への入場には、事前の入場券予約(無料)が必要。
当日の空き次第では予約なしでも可能とのことだが、SusHi Tech Tokyo以外にも、日本科学未来館には興味深い科学を学べる常設展などもある。
入館料は必要となるが、これを機会に広い館内も見て回ることをおすすめする。

自動運転バスに乗って、東京が取り組む未来のプロジェクトを学びに行こう

また、SusHi Tech Tokyo会場のひとつとなる海の森エリアでは、次世代モビリティーをはじめ、エネルギーや環境問題を解決するための、さまざまな最先端テクノロジーを実演・体験・展示している。
同エリアは東京2020オリンピック・パラリンピックの水上競技場として整備され、東京ゲートブリッジを臨むところに位置する。
SusHi Tech Tokyoの各会場間の移動は距離があるので、会場間の無料周遊バスを活用するほか、期間中に運行を行っている自動運転バス・タクシーの利用もおすすめだ(要事前予約)。

SusHi Tech Tokyo会場間を運行する自動運転バス

りんかい線国際展示場駅から海の森公園~日本科学未来館を運行する自動運転バス

自動運転バス車内の様子

自動運転バスの車内にはドライバーが同乗しているが、緊急時以外は関与しないとのこと

ここでの展示内容は、現在東京で取り組みが進む、未来に向けた課題解決のためのプロジェクトに参画している企業のブースが中心となっている。

SusHi Tech Tokyo海の森エリアの各ブースを巡るツアー

期間中の平日にはガイド付きで各ブースを巡るツアーも行っているので、各プロジェクトの内容を効率よく知ることができる(要予約)

丸紅エアロスペースがプロジェクトを進める「空飛ぶクルマ」のパネル展示

丸紅エアロスペースがプロジェクトを進める「空飛ぶクルマ」のパネル展示(パネル左上はLIFT AIRCRAFTの「HEXA」)。
5月17日(金)、18日(土)、22日(水)、23日(木)には、東京ビッグサイトの特別会場で都内初となるHEXAのデモフライトを実施する予定

次世代モビリティーについては、電動キックボードやモペット(電動自転車)など、パーソナルモビリティーの試乗を会場内で行っている。

SusHi Tech Tokyo海の森エリアで行われるパーソナルモビリティーの試乗

パーソナルモビリティー運転前レクチャ―の様子

公道と同様に16歳以上でないと試乗できないルールがあるが、簡単な受付を済ませてヘルメットを受け取り、試乗するモビリティーについてのレクチャーを受ければ、すぐに走り出すことができた。

SusHi Tech Tokyo海の森エリアで行われるパーソナルモビリティーの試乗イメージ

天気が良ければ東京湾を横目に、さわやかな初夏の潮風を受けながら快適に走行体験ができる。
海の森エリアでの試乗に際しては事前予約も不要なので、別会場でモビリティー体験の予約が出来なかったという人も、ここでチャレンジしてみてはいかがだろう。

SusHi Tech Tokyo海の森エリアのハンバーガーショップメニュー

ちなみに、海の森エリアでの展示は他の会場より期間が短く、5月21日(火)までとなっている。
会場内には未来の食をイメージしたハンバーガーショップやキッチンカーなども出店。
別会場では5月17日(金)~19日(日)に子供用ロボットの搭乗体験、5月17日(金)、18日(土)、22日(水)、23日(木)には都内初となる空飛ぶクルマの飛行も行われる予定だ。
東京近郊にお住いの人は、この週末少し足を伸ばして、一足先に未来の東京をイメージしてみよう。

2024年5月17日「空飛ぶクルマ」が都内初飛行!

5月17日(金)に行われた空飛ぶクルマ「HEXA」都内初飛行の様子

SusHi Tech Tokyoの一環として、5月17日(金)に空飛ぶクルマ「HEXA」が初めて東京の空を飛んだ。

そして5月17日(金)、SusHi Tech Tokyoイベントの一環として、空飛ぶクルマ「HEXA」が初めて東京の空を飛んだ。
当日の天気は晴れ。風も穏やかで初飛行には絶好の天候だ。
会場となった東京ビッグサイト臨時駐車場には、世紀の瞬間を見届けようと多くの人が集まった。

そしていざ離陸。駐車場と海上の上空を高さ8~10m程度の高度で飛行を行った。
HEXAの操縦はスティックで行う。ボタン一つで離陸から着陸まで自動で行うといい、電動スクーターのような気軽なコミューターとしての普及も期待される。
いつか近い将来、安全で気軽な乗り物として、こうした「空飛ぶクルマ」が活躍する日も近いのではないか。そんな未来をイメージできる瞬間だった。

この記事はいかがでしたか?
この記事のキーワード
あなたのSNSでこの記事をシェア!