東九州道・清武南IC~日南北郷IC間が2023年3月25日開通
宮崎市から日南市や都井岬へのアクセスが約16分短縮!E78・東九州自動車道(東九州道)清武南IC~日南北郷IC間(延長17.8km)が2023年3月25日に開通する。
東九州自動車道は福岡県北九州市を起点に、九州の東側に沿って大分県、宮崎県を経由して鹿児島県に至る、全通すると436kmの高速自動車国道だ。今回開通する清武南IC~日南北郷IC間は、その大部分が日南市北部の山間部を抜ける区間となっている。
東九州道 清武南IC~日南北郷IC間の位置図と詳細図(資料=国土交通省 )
宮崎市と日南市を結ぶルートは、おもに日南海岸に沿って走る国道220号線と山間部を抜ける県道28号線に限られる。特に宮崎市と日南市を結ぶメインルートである国道220号線は、異常気象時の事前通行規制区間があり、過去15年間で79回の全面通行止めが発生している。
2021年9月には国道に面した斜面が崩壊し、35日間にわたって通行止めになった。また、国道220号の約4割は津波浸水想定区域であり、津波発生時には通行止めとなる。そのため、宮崎市と日南市を結ぶ大規模災害時の緊急輸送路としても、今回の開通区間に寄せる期待は大きい。
日南、志布志、都城、宮崎をめぐる周遊ネットワークを形成
日南市は九州の小京都と呼ばれる飫肥(おび)地区の街並みや、広島東洋カープや埼玉西武ラインライオンズをはじめ、例年100万人が訪れるプロスポーツのキャンプ地として知られている。また、日南市の南約40kmには御崎馬で有名な都井岬(といみさき)といった観光地もある。
また、今回の開通によって、宮崎県都城市と鹿児島県志布志市を結ぶ都城志布志道路と合わせて、周辺の観光地を巡る、自動車専用道路による周遊ネットワークを利用することができる。
日南市中心部の南にある道の駅 なんごうと宮崎空港間、また、宮崎空港と都井岬間は、今回の開通によりそれぞれ約16分短縮され、宮崎市から日南市エリアがグッと近くなる。