【第1回】 4月更新 ダイヤルステッカーを知っていますか? 『定期点検整備を正しく理解しよう!』
フロントガラス上部に貼り付けられているカレンダーのような丸いシール。これは、法律で定められている「定期点検整備」を実施した証で、「点検整備済ステッカー」(通称:ダイヤルステッカー)と呼ばれています。それでは定期点検整備は、何のために行わなければいけないのでしょう?
ダイヤルステッカーはどこにある?
車の正面からフロントガラスを見てみましょう。定期点検整備を実施した車であれば、助手席側の上のスミに丸い形をしたステッカーが貼ってあります。そこには、中央に大きな数字ひとつと、周りに12個の数字、中央上側に「点検整備済」と書いてあります。「ダイヤルステッカー」は、定期点検整備を確実に実施したことと、次回の定期点検整備時期を示しています。
ダイヤルステッカーは、その車が人や車、環境にとても大切な定期点検整備(予防整備)をきちんと実施したことの証拠です。
数字は次の定期点検整備時期
ダイヤルステッカーの数字には大切な意味があり、次に定期点検整備を実施する年月が明示されています。
中央の大きな数字が和暦による年を表し、周りの1から12は月を表します。たとえば、令和4年4月に定期点検整備を実施した場合に車に貼られるダイヤルステッカーは、中央の数字が「5」、周囲の数字が「4」で白背景に黒字で示されたステッカーとなり、令和5年4月が次回の定期点検整備の実施年月であることを意味します。また、ダイヤルステッカーの色は4種類あり、4年間で一巡します。また、ダイヤルステッカーの色は4種類あり、令和5年用は青色、そのあとは赤色、緑色、オレンジ色となり4年間で一巡します。
ダイヤルステッカー・表面
実施した年月日、整備工場名を記載
表面が次回の年月を示している一方、車内から確認できる裏面は定期点検整備を実施した年月日、整備工場の名前と認証番号、次回定期点検整備を行う期日が書かれています。これらは定期点検整備を行った整備工場が記載します。その整備工場が、責任をもって定期点検整備を実施したことの証明になります。
ダイヤルステッカー・裏面
定期点検整備は必ずやろう!
定期点検整備には27の点検項目がある「1年定期点検」と、57項目ある「2年定期点検」があります。なお、最近の車は構造・装置が複雑になってきているので、その性能を維持するために、国が定める定期点検項目以外の点検・整備が必要な場合もあります。
人や車、環境にとても重要な定期点検整備(予防整備)を皆さんもしっかり実施しましょう。