モータースポーツコラム

始めてみよう、モータースポーツ!

競技車両がなくても、免許がなくても、気軽に参加できちゃう!

2023.06.21
2023.06.21

車で走るのは好きだし、モータースポーツをしてみたいけど、いきなりサーキットを走ったり、「競技会」に参加するのは、ものすごくハードルが高くてとても無理……でも、やっぱり一度は参加してみたい! そんな未経験者のアナタにピッタリな、誰でも気軽に楽しめる入門モータースポーツを紹介。さぁ、モータースポーツを始めてみませんか?

ライセンス不要、マイカーで参加できるオートテスト

オートテストは、モータースポーツに参加するためのモータースポーツライセンスや、車への特別な装備、さらにヘルメットやグローブなどがなくても、普段乗っているマイカーで誰でも気軽に参加できるモータースポーツ。実は英国発祥の伝統的なモータースポーツでもある。

▶オートテストってどんな競技?

オートテストは、レースのように着順を競ったり、ジムカーナやラリーのように走行タイムの優劣を競うものではなく、「運転の正確さ」を競うモータースポーツ。パイロン(マーカー)で設定されたコースを1台ずつ走り、パイロンに接触したり指定箇所を正しく通過できなかった際の減点がもっとも少なかった人が優勝となる。つまり、特殊な運転技術やスピードを出すことよりも、丁寧かつ正確に走ることが重要になってくる。

「運転の正確さ」を競うオートテストのスタート風景

オートテストは「運転の正確さ」を競うモータースポーツ。だから初心者でも楽しめる。

▶どんなコースを走るの?

走行するのは、パイロン(マーカー)で設定された特設コース。会場の規模やイベントによりレイアウトはそれぞれ異なるが、スラロームや8の字ターンなどのほか、必ず1回は「バックで走る」というルールがある。この「ガレージ(車庫入れ)」と呼ばれているセクションがあるのも、オートテストの大きな特徴。普段の駐車テクニックも試される。
また、イベントによってはショッピングモールや公共施設の駐車場など、身近な場所で開催されることも多いため、気軽に参加できるのもうれしい。

オートテストのコース一例

コースの一例。必ず1回はバックするセクションが設定されている。

▶誰でも参加できるの?

自動車の運転免許証を持っていれば、老若男女を問わず参加可能だ。イベントごとにクラス分けもさまざま。参加者全員が楽しめるクラス設定となっていて、イベントによってはモータースポーツ未経験者や初心者向けのクラスのほか、女性のみのクラスも設けられている。

また、イベントによっては助手席への同乗も可能だったり、1台で複数名のエントリーもできるので、家族や仲間同士で楽しめる。マイカーで参加できるため、実際の会場では軽自動車からワンボックスカー、スポーツカーまで新旧問わず参加車両もさまざま。普段乗り慣れている車両を使うという点も気軽に参加しやすいポイントだ。

軽自動車による走行風景

参加車両は軽自動車からスポーツカーまでさまざま。

オートテストに参加した女性ドライバー。

参加者もさまざま。競技会によっては女性のみのクラスもある。

▶どうすれば参加できる?

オートテストはほとんどが事前申し込み制。申し込みが受理されると、コース図をはじめとした資料一式が送られてくる。当日は会場で参加確認受け付けを行い、決められたスケジュールに沿って走行していく。基本的にはマイカーで出場するケースがほとんどだが、主催者側が用意したレンタル車両で参加できるイベントもある。詳しくは下記「オートテストの全国開催予定」を見て、チャレンジしてみよう。

オートテストでの走行風景

運転免許を取得したばかりのドライバーからベテランドライバーまで、一緒に楽しめるのがオートテストの魅力。

「オートテスト」に関する詳細はこちらをチェック!

ゴーカートなら年齢不問、免許がなくても楽しめる!

車や運転免許を持っていないアナタでも、モータースポーツの雰囲気が味わえます! それが、全国のカートコースで行われているレンタルカート走行で、現地で所定の講習を受ければ、年齢や経験を問わず、ゴーカートでの走行が楽しめるんです。

ゴーカートの走行風景

ゴーカートは運転免許がなくても年齢を問わずスポーツ走行が楽しめる定番のモータースポーツ。

▶そもそもゴーカートってどんなもの?

ゴーカートとは、主に全国各地のコースでレンタルカートとして使用されている車両のこと。クラッシュなどのアクシデントからドライバーを守るための設計が施された車両も多く、安全性に優れているのが特徴。基本的なペダル操作は「アクセル」と「ブレーキ」の2つのみ。運転免許を持っていない人でも簡単に操作できる。とはいえ、最高速度は時速60㎞に達する車両もあるので、非日常的な体感スピードを楽しむことができる。

コース上に並んだゴーカート

乗用車に比べると着座位置が路面に近いため、ゴーカートでも体感スピードはかなりのもの。

▶新設されたゴーカートライセンスとは?

ゴーカートライセンスは、2022年1月に新設されたばかりの新しいライセンス発給制度。JAFと契約を締結した公認コースまたは提携コースで、所定の講習を受けることで取得できる。つまり、条件を満たせば運転免許がなくても取得が可能で、非常に手軽なライセンスと言える。

▶ライセンスの取得方法は?

ゴーカートライセンスは、基本的に年齢制限がないのが特徴(コースにより年齢制限や身長制限などがある場合もある)。ライセンスの講習は、主要な信号旗およびカート車両の基本的な操作を理解することのほか、20分以上(走行前の講習時間を含む)の走行のみ。ライセンス発給手数料は1,000円(税込)。18歳未満の方は親権者の承諾サインが必要。有効期間は最長3年だ。

カートの基本操作についての講習風景

講習ではカートの基本操作のほか、主な信号旗のレクチャーを受ける。

ライセンス取得時の走行が必要

走行前の講習時間を含め20分以上走行すればライセンスがもらえる。

▶どんな楽しみ方があるの?

JAFのゴーカートライセンスを取得すると、JAFと提携したコースであれば、コース独自のライセンスを取得しなくても走行が可能。また、ゴーカートライセンス所持者限定イベントなども設定される予定なので、いろいろなコースを手軽に走れるのがメリット。
スタートしたばかりのライセンス制度のため、ゴーカートライセンスを取得できるコースは現在増加中だ。ゴーカートライセンスを取得できるコースは、下記の「取得できるコース一覧」を確認してほしい。

ゴーカートによる走行風景

ゴーカートライセンスを取得すれば、JAFと提携したコースならメリットもたくさん。いろいろなコースで腕を磨くのも面白いかも。

JAFモータースポーツサイト「モータースポーツを知る・楽しむ」

「JAFモータースポーツサイト」では、モータースポーツのさまざまな楽しみ方を紹介しています。

この記事はいかがでしたか?

関連する記事Related Articles