6月10日は「歩行者天国の日」|今日は何の日? くるま記念日
※写真は歩行者天国のイメージです
文=津島 孝

歩行者が道路を自由に歩ける「ホコ天」は昭和45年に銀座・新宿・池袋・浅草で始まった!

知っているとちょっと自慢できるクルマ関連の記念日

クルマの通行を禁止し、歩行者に道路を開放する取り組みが始まったのは昭和40年代半ば。高度経済成長で自動車が急増し、交通事故や環境汚染の悪化が問題視された時代だった。やがて「ホコ天」という愛称も定着したが、現在は減少傾向にある。

6月10日は「歩行者天国の日」

広い車道を歩くのは、なんて気持ちがいいのだろう。歩行者天国を歩くとき、多くの人は同じ感想を抱く。歩行者天国とは、繁華街の道路から一定時間だけクルマを閉め出し、歩行者が自由に歩けるようにした区域や制度のこと。高密度な都心部を、自動車志向の空間から歩行者志向の空間に転換するための有効な手段といわれている。

歩行者天国が始まったのは1970(昭和45)年8月2日。銀座、新宿、池袋、浅草の4か所で実施され、合計約80万人の人出でにぎわったという。その後は各地で実施されるようになり、繁華街の探索やショッピングにも影響して一定の経済効果を生みだした。「ホコ天」の愛称で親しまれたが、周辺の渋滞や騒音、利用者のマナーの悪化、防犯などの理由から近年は大規模なホコ天を取りやめる場所が増えている。

多くの人でにぎわう東京銀座の歩行者天国の様子

1980年代は、派手な衣装で踊る竹の子族やローラー族などの若者文化の発信地としても世界から注目されたホコ天。記念日の日付は、1973(昭和48)年6月10日に銀座から上野まで約5.5㎞の世界一長いホコ天(当時)が実施されたことに由来。写真は東京・銀座の歩行者天国の様子

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