神奈川フィルハーモニー管弦楽団の集合写真
広告:公益財団法人神奈川フィルハーモニー管弦楽団
文:中込健太郎

ハマの響きが綴る名曲の数々!! 地元を思い、地元に愛される神奈川フィルハーモニー管弦楽団の魅力に迫る

コンサートホールでの体験をもっと身近に、定期公演のチケットを抽選でプレゼント!

JAF Mate Online 読者の皆さんにとって、ドライブの魅力とはなんでしょう? 時間に左右されないことでしょうか? 思いがけない出会いや発見があることでしょうか? リフレッシュや癒しの機会かもしれません。もちろん運転そのもののクリエイティブな要素自体が目的かもしれません。しかしそんな行動派皆さんにこそ思い出してほしいのは、耳に残る響き、音、メロディ。音楽的な思い出などないでしょうか?

地元を中心に活動する神奈川フィルハーモニー管弦楽団。クラシックコンサートという枠を超えて、つい足が止まり、耳を傾けたくなる演目を、地元、そして地元音楽ファンへの思いを、卓越した技術に乗せて届けてくれています。まさに「音楽が紡ぐグランドツーリング」そんな神奈川フィルハーモニー管弦楽団の演奏会、取り組みに迫ります。

目次

オーケストラの魅力について

沼尻竜典さんの正面写真

音楽監督 沼尻竜典

そもそも音楽の特徴とは、その非保存性ではないでしょうか。もちろん楽譜はあって、それを見て演奏され続けているわけですが、それ自体に音楽的な価値はありません。絵画彫刻、文字という記号という点では音符に似ていますが、文学も作者の下した行為そのものに触れるのに対して、音楽は楽譜を解釈し演奏され、それを鑑賞するというスタイルの芸術です。ここで大事な特徴がもう一つ。演奏者と聴衆が聞いて(受け止めて)始めて成立する芸術。強いて言えばライブのあの「場」が芸術になるということもできるかもしれません。そういうのは他の芸術とは大きく違うのかもしれません。もちろん今では録音という技術もあります。生活の中で、その譜面情報自体を、自在に、いつでも、何度も、好きなところだけ抜き出して聴くこともできます。しかし、厳密にはあの場で生まれる独特の緊張感とかまではデータ化することはできませんし、そういう場の感動などの記憶を呼び起こすことはできるものの、ライブと同じではないでしょう。できれば音楽はライブで触れる。これに勝る鑑賞環境はないかと思うのです。

それを生まれる何百年も前に作曲されたものから、最近の音楽まで、何か共通のテーマ・モティーフがあったりすると言った理由で、時に同じ日のプログラムに並んだりする。そういう取り合わせは、何百年も前に著名な作曲家のパトロンだった王侯貴族の人でも体験し得ない、歴史的後世に生まれたものの圧倒的な特権だと思うのです。古典ギリシャ語の「愛すること」を意味するフィリア(Philia)と「調和・音楽」を意味するハルモニア(Harmonia)を組み合わさったフィルハーモニーを冠するオーケストラの音楽的な強みがこのあたりにあるのではないでしょうか。

とはいえ、共通の楽譜で進める曲の演奏も、その実はみんなが別のことをしていてそれが集まって響き合うことで完成している。分業と分散、共有と集合が全て同時進行で進められるのがオーケストラの魅力。コンサートホールでの生演奏を聴くとは、それらをその場の緊張感や、集う人々や場が生み出す様々な「圧」そのものにも触れることができる。

まさに同じ演目、演奏者の公演であっても2度と全く同じ演奏には出会えないというその瞬間の輝きとのご縁にこそ、音楽の究極の価値があるのではないでしょうか。

ライブで触れる生演奏の魅力について

実際に筆者も最近の神奈川フィルハーモニー管弦楽団の演奏を聴きにホールに足を運びました。2025年11月15日 第409回みなとみらいシリーズ定期演奏会。みなとみらいシリーズは、みなとみらいホールでの定期演奏会で毎回土曜日の昼下がりから始まる神奈川フィルハーモニー管弦楽団の活動の根幹となる人気演奏会シリーズ。

まず横浜みなとみらいホールについて新鮮に感じたのは、この日の演奏曲目と、どこにどのパートがあって、そこで今日演奏する楽団員は誰か。それを示した出演メンバー紹介の一覧表を渡されたこと。確かにグッと楽団を、そして一人一人に親近感を感じる。また、プログラムがスタートする前、開演直前には楽団員数名の直接のご挨拶と、プレコンサートが行われます。こういった取り組みに関して神奈川フィルハーモニー管弦楽団 広報担当 田賀浩一朗さんにお話を伺いました。「東日本大震災以降、音楽業界、文化事業のあり方というものが大きく考え直さざるを得ない状況に直面しました。私たちも例外ではなく、国の支援もとにかく資金投入無条件に援助というわけにはいかず、地元に求められている組織、地元をはじめ国民に価値提供ができる組織のみが存続を許されるという形で、地元からの寄付を集めて債務超過を解消。2014年に公益財団法人となり今に至ります。その過程で地元の皆さんとの距離感、顔が見える楽団像はとても大事だと考えています。みなとみらいシリーズも地元の皆さんはもちろん、最近では県外から聴きに来てくださる方も増えてきました。」とのこと。

この日の演目も、2025年が生誕150年というラヴェル作曲の「道化師の朝の歌」そしてこの日指揮台に立ったマエストロ大植英二さんの師匠バーンスタイン作曲の二曲「キャンディード組曲」と「管弦のためのディヴェルティメント」そしてストラヴィンスキーのバレエ音楽「春の祭典」。音楽ファン注目の曲目ながら、比較的舞踊音楽的な要素の強い難曲。しかし全編譜面台を廃した大植マエストロのタクトで繰り広げられる演奏の数々は難曲をこなすに留まらないのはいうまでもなく、軽やかで豊か、そして華やかさのある素晴らしい演奏でした。シーズンが始まる前のプログラム編纂でも、音楽監督以下楽団員も含めて「いわゆる難曲になるほどに腕が鳴る」ような傾向があるとのこと。他の演奏会の曲目を見ていても意欲的なプログラムが目に留まります。ただ、決して、難曲をこれ見よがしにアピールということがなく、音楽ファンならきっとこれを演奏から何かを感じ取ってくれるのではないか、という熱い思いのようなものが感じられる曲目であり演奏だと思いました。決して饒舌ではなく雄弁。神奈川フィルハーモニー管弦楽団の魅力を存分に楽しむことができる演奏でした。

演奏中の石田さんと神奈川フィルハーモニー管弦楽団

首席ソロコンサートマスター 石田泰尚氏に出会って

楽器をもつ石田さん

で、石田さんの話もしないわけにはいきません。初めて神奈川フィルハーモニー管弦楽団の演奏会を聴きに来られた方は「おお!」と思われるかもしれません。首席ソロコンサートマスターの石田泰尚さん、いわゆるクラシック音楽の演奏家の風貌、どのようなスタイルを想像されるでしょうか。おそらくそれからすると、大いにクール、語弊を恐れずに言えば尖っている。「ハマのヴァイオリニスト」な石田さん。そのキャッチーさはしかし、だからこそ聴くものをより一層驚かせることになるでしょう。豊かでどこか丸みも感じる演奏。オーケストラのハーモニーに彩りを添えています。こういう出会いもまた音楽の愉しさではないでしょうか。

皆さんは、特にクラシック音楽ファンの方こそこう言われたことはないでしょうか。あるいは、ちょっと言ってみたいけど、こんな感じだから堅苦しそう、と思われたことはないでしょうか。
「クラシック音楽って難しい」とか「いいご趣味ですね」とか言われること。

今のように情報が多くない時代に描かれた曲、それを産んだ作曲家の才能たるや控えめに言って最低でも天才でしょう。それが、我々の生まれる数世紀も前からずっと親しまれていて、おそらくこれを読んでいる私たちの全ての人がこの世に別れを告げた後もずっと、ほぼ永遠にと言って良いほど先々まで愛され続けるに違いありません。そんな籠められた力に触れることは、果たして「教養を高めるいい嗜み」で留まるものなのでしょうか。祈るなら音楽を聞け。この瞬間にこの響きに触れられた奇跡に感謝! であります。逆説的な言い方かもしれませんが、これほどロックな音楽もないのではないかと思っています。この日もそんな喜びに浸ることができました。

「神奈川フィル」に触れて、神奈川に訪れて

神奈川フィルハーモニー管弦楽団の後ろ姿

神奈川フィルハーモニー管弦楽団のみなとみらいシリーズ定期演奏会。毎回土曜日の昼下がりという開始時間が多いとのこと。ちょうどこの11月中旬は、秋深まり、横浜も色づく銀杏で染まり出した頃。演奏会の休憩時間、ホワイエから見えるみなとみらいの景色も楽しみの一つです。

コンサートに足を運ぶということの喜びは、聴いた音楽にも増して、その日時間をとってホールに出かけたことも実は大きいのではないか。そんなことを思っているのです。「多忙」とは言っても、時にはこうして時間を割いて早い時間から横浜に出かける。早い時間からオーケストラを楽しみ、その後でもまだ横浜での楽しみに時を割くこともできるでしょう。

横浜みなとみらいホールのほか、ミューザ川崎シンフォニーホール、神奈川県立音楽堂で開催される神奈川フィルハーモニー管弦楽団の定期演奏会。夜公演もあるものの、昼間の公演が多いのも出かけやすいかもしれません。

また、チケットに関しても、各演奏会ごとで購入もできるものの(JAF会員の皆様は電話予約の際にその旨をお伝えいただくと主催公演10%引きになる)、各シリーズ定期演奏会を通しで購入すると20%から最大40%の割引が受けられるシリーズ会員や、全公演の中から3公演以上をまとめて購入すると15%から最大20%割引になるセレクト会員。また25歳以下の人は1公演800円で聴けるセレクトユース会員などの制度も設けられており、まずは気になるプログラム、空いてるスケジュールで、チケットを買ってみると思いがけずオーケストラが身近にある暮らしは始められるかもしれません。またセレクト会員では割引以外にもチケット購入公演数等に応じて、楽団員との交流会、ホールのバックステージツアーなどの特典も用意されていたりするとのこと。今後さらに注目していただきたい点です。

このほか2026年のふるさと納税では定期公演のチケットが返礼品で用意されていたりもするので、こちらも是非注目していただきたいところ。

神奈川で地元とともに歩んできた神奈川フィルハーモニー管弦楽団の響き。ぜひ一度、直にコンサートホールで聴いていただいてはいかがでしょうか。

3月14日定期公演のペアチケット【ペア5組】

今回神奈川フィルハーモニー管弦楽団より、来る2026年3月14日第412回みなとみらいシリーズ定期公演のチケットを読者の中からペアで5組ご招待いただきます。

この日のプログラムは
指揮小泉和裕 
ブラームス交響曲第3番ヘ長調Op.90
ドビュッシー管弦楽のための3つの交響的素描「海」

JAF会員優待施設である神奈川フィルハーモニー管弦楽団。優待の詳細は「JAFナビ 神奈川フィルハーモニー」で検索、もしくは以下リンクよりご確認ください。

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