サッカーW杯よりWBC? JAF会員の推しスポーツ&観戦事情をお届け!
交通事情から日常の小さなことまで。全国のJAF会員のアンケートから、世の中の潜在意識をちょっとだけ明らかにする「JAF Mate 総研」。今回はJAF会員のスポーツ観戦に関するアレコレを調査しました。
スポーツ観戦が好きな人の割合は?
まずはJAF会員のうち、どのくらいの方がスポーツ観戦好きなのかアンケート。結果は約8割が「好き」と答えました。
好きなスポーツ、不動の2トップは!?
スポーツ観戦が好きと回答してくれたJAF会員の皆さんに、具体的にどのスポーツが好きなのかを聞きました。今回は総研がピックアップした24のスポーツに「その他」を加えた25個の選択肢から選んでいただく形で調査。結果は下のグラフのようになりました!
野球、サッカーという不動の2大人気スポーツに続く形で、3位にはゴルフがランクイン! まずは野球派、サッカー派の皆さんの声を聞いてみましょう。
国民的スポーツはやっぱり野球?
- 野球は小さい頃から見ていて、遊びでやっていたこともあり、なじみのあるスポーツだからです。好きな球団もあり見ていて飽きないです。(大阪府・20歳代・女性)
- 攻撃と守備とが交互にあり、その都度じっくりと作戦なども考えられ、ゆっくりと観戦することができる。(高知県・60歳代・男性)
- 高校野球の応援には熱が入る。地元の球場や甲子園にも出向くことがある。(香川県・70歳代・男性)
- 中日ドラゴンズを応援しているので、孫たちとドームで観戦します。孫たちとお弁当やお菓子を食べながら観戦するのも楽しいし、もちろん中日が勝つとうれしいです。(愛知県・70歳代・男性)
球団ごとにコアなファンがいる野球ですが、忘れてはいけないのが高校野球! 「夏はそうめんを食べながらテレビで甲子園」という方も多いのではないでしょうか?
また「私と妻のお互いの父親が野球観戦好きで推しのチームも同じなので、4人で観戦に行きます。ビールを飲みながら見ることが楽しみになりました」(愛知県・30歳代・男性)というほのぼのエピソードも。応援しているチームが一緒だと心の距離がぐっと縮まりますよね。
日本中が沸いたW杯で、JAF会員のサッカー熱も最高潮!?
- チームワークや個人プレーのレベルが上がり、絶えず動きがあるので熱中できるし興奮する。ワールドカップはもとより全国高校サッカーもプロ以上の好プレーがあり見応えがあった。(東京都・70歳代・男性)
- 子供がサッカークラブに入ったとき、「うまくなるには生を見せるのが一番」とJリーグに連れて行ったが、自分も生は初めてではまってしまった。(静岡県・60歳代・男性)
- 中学時代にサッカー部がなく、サッカー好きな友達と空き地や公園でペレのオーバーヘッドキックを練習していた。メキシコオリンピックで日本が銅メダルを獲得しサッカーが注目された時代で、その後『赤き血のイレブン』というマンガが人気になり、中高にサッカー部ができ始めたことを覚えている。(香川県・60歳代・男性)
- 膠着(こうちゃく)する時間も長いですが、その分スーパープレーが生まれたときの快感がすごいです。(埼玉県・30歳代・男性)
まだサッカーが一般的ではない時代のエピソードもあり、幅広い年代に愛されていることがうかがい知れます。「ワールドカップでみんなが盛り上がるから」(愛知県・50歳代・男性)と、4年に一度しか見ないファンでも一緒になって楽しめるところも、魅力の一つかもしれません。
好きなスポーツの年代差は
「バスケットボール」「モータースポーツ」「ラグビー」「ゴルフ」に表れる!?
観戦するのが好きなスポーツを年代別に分析し、上位の15位を表にしました。その結果がこちら!
野球とサッカーは安定してトップ3に入っていますが、総研が注目したのは3、4位のスポーツです。20歳代以下、30歳代では3位にバスケットボールがランクイン。40歳代では6位、50歳代以降は10位以下なので、バスケットボール好きは若い世代の傾向のようです。
- 地元にBリーグのチームがあり、地元を盛り上げたいと応援していたらどんどんはまって、今はガチ勢です(笑)。(福島県・40歳代・女性)
- プレイヤー、指導者、審判として深く関わり、今でも家族全員で観戦するスポーツです。(静岡県・50歳代・男性)
- もともと自分が子供の頃にバスケットボールをやっていたことと、『SLAM DUNK』が好きなこともありますが、天候に左右されず屋内観戦ができる環境と、特にB.LEAGUE(Bリーグ)はNBAさながらの迫力で、試合の合間のイベントも最高です。(愛知県・30歳代・男性)
アンケートで特に多かったのが、『SLAM DUNK』とBリーグでした。Bリーグは今年で7年目とまだ若いリーグなので、これからの盛り上がりにも期待です!
40歳代、50歳代の3位に入ったのは、JAFとの関係も深いモータースポーツです。地上波でのF1中継や超満員のツーリングカー選手権など、バブル期に人気の絶頂を迎えたモータースポーツ。その前後に青春を過ごした方たちからの票が多く集まった結果と言えそうです。
- 日常では体験できない、考えられないようなスピードとテクニックで数々のコーナーをクリアしていく姿や、抜きつ抜かれつの壮絶なバトル、そして、レーシングサウンドなど、いろいろなものに心引かれます。(埼玉県・50歳代・男性)
- 何と言ってもF1! 個人スポーツでもありチームスポーツでもあり、さまざまなファクターが入り乱れているところが好き。1991年から観戦していますが、2021年からは日本人唯一の角田裕毅選手が参戦しており、今までで一番応援に力が入っています!(東京都・50歳代・男性)
- 車やバイクが好きなので、WECやWRC、SBKなど、観戦できるものはすべて観戦しています。自分自身もサーキットに走りに行きますし、長年観戦しているとそれぞれのレーサーやライダーに思い入れもあるので生活の一部となっています。(愛媛県・40歳代・男性)
皆さんアツい思いを寄せていただきました。ちなみにJAF Mate Onlineの連載「モータースポーツコラム」では、23年シーズンのF1に参戦しているチームの歴史を振り返る企画を実施しています。昔から見ている方は懐かしく、最近見始めた方はもっとF1を楽しめるようになると思うので、ぜひ読んでみてください!
セナ、シューマッハもいた…! F1開幕前に上位5チームの「歴史とこれから」をおさらい!
60歳代で3位に入ったのはゴルフです。70歳代、80歳代以上に至ってはこれまで不動のツートップだった野球、サッカーに割って入る2位にランクイン。社会人のたしなみと言われることもあるゴルフは、何歳になってもプレーできるスポーツとして、特に年配の方に大人気のようです。
- 自らもゴルフをやるがなかなか上達しない。プロの技を見て、何かヒントを探している。(栃木県・60歳代・男性)
- 主にテレビ観戦が多いが、最終日の、とりわけ最終盤に向け、手に汗握る上位陣の戦いは見応えがあり好き。(神奈川県・70歳代・男性)
- 自分がプレイすることも理由の一つだが、プロスポーツの中で、最も選手の近くで観戦できるスポーツだから。(神奈川県・80歳代以上・男性)
ほかのスポーツに比べてダントツで「自分もプレーをするから」という方が多かったです。現地観戦での選手との距離の近さや、気持ち良い打球音、ボールが空気を「シュルシュルシュル」と切り裂いていく音も醍醐味(だいごみ)ですね。
惜しくもトップ3には入りませんでしたが、全体で5位にランクインしたラグビーも20歳代以下で15位、30歳代で12位、40歳代で10位、50歳代で7位、60歳代で5位、70歳代で6位、80歳代以上で5位と年代が上がるにつれ順位も上がっていきました。2019年ワールドカップでの躍進は記憶に新しく、「にわかファン」なる言葉もはやりましたが、『スクール☆ウォーズ』や早慶戦からの「オールドファン」も多くいらっしゃるようです。
テレビ観戦派vs現地観戦派の結果は…?
スポーツ観戦における永遠のテーマ「テレビで見るか現地で見るか」についても聞いてみました。テレビでリラックスしながら見るか、現地で迫力を味わいながら見るのかは、それぞれに一長一短があり難しいところですが、
テレビ観戦派……85%
現地観戦派……15%
とテレビ観戦派が圧勝という結果に!
テレビ観戦派の理由を聞いてみると、
- 現地では一部しか見られないが、テレビなら全体を見ることができるから。(埼玉県・30歳代・男性)
- 現地観戦して負けると、お金を払って悔しい思いをする羽目になるから。(神奈川県・40歳代・女性)
- 自宅で好きな食べ物を食べ、リラックスした服装で、ゆったり気分で観戦できるのが良い。(北海道・60歳代・女性)
などの意見が。
家庭の事情や時間的余裕などで、なかなか現地に行くことが難しいという方も多くいらっしゃるようで、「本当は現地で見たいがなかなか行けないので、子供が大きくなったら一緒にスタジアム観戦してみたいです」(滋賀県・50歳代・男性)という素敵な声も寄せられました。
また、モータースポーツ好きな方に多かったのが、「すべてのサーキットに行くのは物理的に難しいので、どうしてもテレビ観戦が多くなってしまいます」(愛知県・50歳代・男性)という声。野球やサッカーならホームスタジアムがありますが、モータースポーツは国内であれば全国、F1など世界選手権ではそれこそ世界を股にかけてレースが行われるので、現地観戦は物理的に難しいですよね。F1ファンの方々には、年に一度の日本開催を自分へのご褒美にしているという方も多くいらっしゃいました。
意外にも大差で少数派となってしまった現地観戦派の方はというと、
- 現地観戦では点が入ったとき、周りのファンの熱量がより興奮を呼び熱中できます。(福岡県・30歳代・男性)
- テレビだと迫力に欠ける感じがします。やはり、現地で直接見るほうがリアルに感じられるし、露店なども出ておりお祭りの感じがして楽しいです。(愛知県・50歳代・男性)
と、現地観戦の醍醐味である「現場の熱気」と「テレビではわからない試合の全体像」を挙げる方が多かったです。
また、
- 相手チームのホーム試合だと観光もできるから。(埼玉県・40歳代・男性)
のように、スポーツ観戦と観光をセットで楽しんでいる方も。なかなか行く機会がない場所への遠征も楽しみの一つになりそうです。
絶対に思い出に残る!
スポーツ観戦での衝撃エピソード
最後にJAF会員の皆さんのスポーツ観戦に関するエピソードをご紹介します。
- 最近はスマホでも観戦ができるので、仕事中にオリンピックの気になる競技の中継をこっそり見て盛り上がっていました。(香川県・50歳代・女性)
- マイク・タイソンの試合観戦に行ってそろそろ始まるからとトイレにと出かけたが、思いの外混雑していて時間がかかり、席に戻ったときには1ラウンドKOで試合が終わっていた。プレミアムチケットだったのに~。(埼玉県・70歳代・男性)
- 昭和49年、当時私は小学6年生でしたが、友達と一緒にかつての中日球場に行き、中日ドラゴンズの20年ぶりの優勝決定を生で味わえたことです。当時はファンがグラウンドに降りてもおとがめがないゆるい時代でしたので、私も友達といっしょにグラウンドに降り、優勝を仲間で喜び合ったのを覚えています。(愛知県・60歳代・男性)
- 昔の国立競技場でのサッカー観戦でマラドーナを生で見たときのすごさは忘れられない。(東京都・60歳代・男性)
- 三十数年前に大阪城ホールで女子プロレスの長与千種vsダンプ松本の髪切りマッチがあり、試合後「髪切りコール」を最初にしたのは自分。その後場内が「髪切りコール」の大合唱になったこと。(大阪府・60歳代・男性)
- まだJリーグがJSLだったころ、等々力(とどろき)競技場で観戦した帰りのバスの中、背の高いもじゃもじゃ頭の外国人が隣にいて、よーく見たらなんとさっきまで試合に出てた若い頃のラモス・ルイ選手でした! ちょっと怖くて話しかけられませんでした。(東京都・50歳代・男性)
最後にご紹介したいのが、スポーツ観戦の醍醐味を端的に表したこちらの回答。
- ビール飲みながら、大きな声出しているだけで気持ちいい。戦っている姿はなんだって力になるし、負けたときだって勝手に想像して感動したりする。(千葉県・50歳代・女性)
スポーツに限らず全力で戦っている姿には感動を覚えますし、それを応援しているだけでも勇気がもらえるというもの。みなさんも自分なりのペース、方法でスポーツ観戦を楽しんでくださいね。