運転中、眠気に襲われたら…あなたの対策は?
運転中、強い眠気に襲われたら、あなたはどうしますか? 今回は「運転中の眠気対策」について、JAF会員の皆さんの回答を分析。眠気を覚ます、眠気を防止する対策や、意外な眠気撃退法も!? 「JAFMate総研」では、交通事情から日常の気になる小さなことまで、さまざまなジャンルのアンケートを行い、その結果を分析。世の中の潜在意識をちょっとだけ明らかにしていきます!
やっぱり仮眠が一番!
意外と多かったみんなの眠気対策はこちら
うららかな春の陽気のなか、おなかいっぱいにお昼ご飯を食べた午後、長時間の仕事の帰り道……。ハンドルを握りながら「もう少しで目的地」というときに、不意にまぶたが重くなってきたら、あなたはどうしますか?
結果は以下のとおりです。
1 駐車してひと眠り/23.1%
2 車から降りて、体を動かす/22.8%
3 コーヒーやお茶を飲む/15.7%
4 ガムを噛む/13.5%
5 とにかくガマン/6.3%
6 停車中に体を動かす/5.1%
7 体に刺激を与える(つねる、頰をたたく等)/4.6%
8 歌を歌う/4.6%
9 その他/
2.3%
10 市販のカフェインドリンクを飲む/
1.4%
11 辛い・酸っぱいものを食べる/
0.6%
運転中の眠気は、重大な事故にもつながる恐ろしいもの。やはり目的地が近くても、一度車を駐めてひと眠りし、スッキリ目を覚ましてから運転を再開するのが一番と考える方が多かったようです。
- 運転中眠気を感じたことは何度かあり、一度は反対車線へ入りかけたこともあります。同乗者の叫び声で目を覚まし、以来眠くなるとたとえ5分でも駐車して休憩します。(長野県・女性・70歳代)
- 夜勤明けの帰り道の高速道路。必死で眠気を我慢して運転しているうちにふっと記憶が途切れ……かなりの距離を走行していました。今でも思い出すとゾッとします。それ以来、必ずSAで仮眠を取るようにしています。(鹿児島県・男性・60歳代)
と、しっかりと仮眠をとる派の意見には、体験に基づいた切実なものもありました。少しでも眠気を感じたときは、無理をしないのが一番ですね。ちなみに、仮眠時間は20分程度にとどめ、深い眠りに就かないことがコツなのだそう。目覚めた直後は脳が完全に覚醒していないこともあるので、軽く体を動かしたりして、眠気をしっかりと覚ましてから運転を再開するよう気を付けましょう(JAF クルマ何でも質問箱「高速道路での居眠り運転を防止するための対策とは?」 より)。
若い人ほどよく歌う!
眠気対策は、年齢によっても違いが
今回の調査で、はっきりと数字として違いが現れたのが、「眠気対策として歌を歌う世代」。全年齢では8位(4.6%)だった「歌を歌う」が、24歳以下ではなんと2位(19.7%)に。表のように、年齢とほぼ反比例して若い方が歌を歌っていることが判明しました。一部では「若者のカラオケ離れ」ともいわれているようですが、車中カラオケに関しては若者が優勢な様子。
- 熱唱すると、テンションが上がって目が覚める!(福岡県・24歳以下・女性)
- 眠気対策もそうだけど、通勤中に好きな音楽を全力で楽しむのが一日で一番楽しい時間。(島根県・24歳以下・女性)
というヤング層が多かったほか、上の世代でも、
- なんでもいいので、自分の歌える音楽をかけて車内をカラオケボックス状態にする。とにかく口を動かすと眠気が覚める。(兵庫県・40歳代・男性)
- 大声でひたすら歌う! 途中で「ヘイ!」「ハイ!」「ホイ!」と大声で合いの手を入れながら歌う! 歌う!(大阪府・80歳代・男性)
と、自分を鼓舞して目を覚ます派のご意見も。なかには、
- 良いお天気の日に眠気を感じ、窓を全開にしてマツケンサンバを歌っていたら、隣の車の人にほほ笑まれました(笑)。(東京都・50歳代・女性)
という、思わず赤面! な体験談も寄せられました。車中での熱唱にはご注意を……。
スルメを食べる?怪談を聞く?
みんなの眠気撃退法
ガムを噛む(13.5%)、辛い・酸っぱいものを食べる(0.6%)のほか、その他(2.3%)でも目立ったのが「何かを食べる」という意見。なかでも意外と多かったのが「スルメを食べる」というコメントでした。
- わが家の車にはスルメを常備してあります。家族みんなが食べたいけれど、眠気を覚ます運転手が優先、という暗黙のルールがあります。(埼玉県・70歳代・男性)
など、主に関西以北から全国80人以上の「眠気対策はスルメ」派があぶり出されました!
続いて、食べ物では「せんべいなど、硬いものを食べる」「アイスなど、冷たいものを食べる」「チョコレート」「ピーナッツ」「ミックスナッツ」「甘いもの」「硬いグミ」「昆布」など。
- ミントのタブレットなどを連続で食べます。食べ過ぎて、口の中が痛くなることもしばしば……。(富山県・60歳代・女性)
- 朝の出勤時、いつも眠気覚ましと朝食を兼ねておにぎりやパンを食べています。これでかなり太りました。(東京都・40歳代・男性)
と、さまざまな食べ物派の意見が寄せられました。くれぐれも、運転中の飲食は気を付けてくださいね。
運転中の眠気対策は、まだまだたくさん。「その他」のなかでも多かったのは「窓を開けて換気する」というもの。
- 窓を開けて空気を入れ替え、酸素を取り入れるようにしています。(愛知県・50歳代・男性)
- エアコンを外気導入にしたり、窓を開けて空気を入れ替えます。特に冬場の暖房で頭がボーっとする場合は冷気に当たるのも有効だと思います。それでも解消しない場合はムリせず駐車可能な場所を探して休憩します。(北海道・50歳代・男性)
眠気を感じるのは、車内のCO2濃度が高くなっている場合もあるのだそう。窓を開け、空気を入れ替えるのも有効とされています。
- メントール入りウエットシートで顔を拭く。(北海道・40歳代・男性)
- こめかみをマッサージ。(宮城県・60歳代・女性)
- 車を停めて耳掻(か)きをする。(愛知県・60歳代・男性)
- 唇を強く、グーっと噛む。眠気により、位置を変えて何回も繰り返す。(愛知県・60歳代・男性)
といった「体に刺激を与える系」のほか、変わったところでは、
- ラジオ放送を聞きながら「何でだよ!」とツッコミを入れたりして頭を働かせます。(新潟県・60歳代・男性)
- 怪談を聞く。(福岡県・40歳代・女性)
- スプレーボトルの水を顔に吹きかける。(千葉県・40歳代・男性)
- 信号で停車中に息を止める。(大阪府・40歳代・男性)
- お祭りで買ったハッカパイプを吸います。子供用に買ったものですが、たばこの吸えない私には、意外といい気晴らしになりおすすめです。(茨城県・40歳代・女性)
などの楽しい意見もありました。
眠気対策は数あれど、安全のためには無理をせず、休憩や仮眠をとるのが一番。しっかりと眠気をとってからハンドルを握るよう心がけましょう。