佐久間宣行が車内で考える「作り続ける」ということ〈星野 源 / Continues〉と、移動中に生まれる会話
ロケバス、タクシー、帰り道。佐久間宣行の車内音楽
テレビ番組の制作にとどまらず、ラジオ、YouTube、イベント、舞台、書籍など、場所を超えて企画を生み出し続けている佐久間宣行さん。ビジネスマンとしてもクリエイターとしても走り続ける日々のなかで、クルマ移動はただの移動ではなく、考えを整理し、人と話し、次のアイデアへ向かう時間でもあります。
3曲目は、星野源さんの「Continues」。同世代の表現者として、場所を超えて作り続ける姿に自分を重ねる一曲です。さらに、車内だからこそ生まれる会話、目を合わせないから話せること、そして50代を迎えて再び自分で運転してみたいという思いについても聞きました。
3. 星野 源 / Continues
車内だから話せること、流れる景色がほどく緊張
星野源さんの「Continues」は、まず歌詞がすごく好きなんです。星野さんとは年齢も近いし、やっている仕事の幅という意味でも、勝手に近いものを感じるところがあるんですよね。僕もディレクターとしてのキャリアは、もう後半に差しかかっている感覚があります。同年代のテレビディレクターは、局にいれば管理職になっている人も多い。でも、自分はまだテレビを作って、ラジオで喋って、YouTubeもやって、イベントや講演会にも出ている。いろんな場所を移動しながら仕事してるんですよね。
これくらい幅広くやってる人は少ないから、この感覚は共有しにくいんだけど、星野さんとはこういう話で盛り上がったりするし、この曲の歌詞もすごく伝わるというか。自分が打ち上げた花火を誰かが面白いと思って、そこから何かが生まれる感じ。僕も誰かが勝手にやりたくてやったことを道しるべにしてきたんで。そういう連鎖というか、「続けていく」ということに勇気をもらえる曲です。「疲れたけど、もう一仕事あるな」と思ってるタクシーの中で聴いたりすることが多いかな。
YouTubeのサブチャンネルで、川戸というディレクターの運転でドライブする企画をやっていても思うんですけど、クルマの中は話が生まれやすい場所なんですよね。なぜかというと、みんな進行方向を向いていて目が合っていないから。面と向かっていると照れくさいけど、流れていく景色を見ながらだと言えるということもあるじゃないですか。しかも、車窓からはずっと新しい情報が入ってくるから、会話に集中しすぎない。ドライブ中にしかできない話は、あると思います。
最近は、また自分でクルマを運転してみたい気持ちもありますね。若い頃の運転は仕事とか生活に必要だからやっていたけど、今から乗るなら自分のためだけの運転になる。それが逆にいいなと思うんです。フリーになってからしばらくは本当に忙しかったけど、最近は少しずつ時間も調整できるようになってきた。娘も20歳になるし、妻も一人で出かけちゃう人なんで、自分の時間をどう充実させるかを考えるようになってきました。
乗るなら、単純にかっこいいなと思うのはランドクルーザーです。ちっちゃいクルマは似合わないでしょ(笑)。ランクルは「川戸ドライブ」でも乗ったけど、すごく乗り心地よかったなあ。今後自分がクルマを持つとしたら、温泉地に行くとか、大学時代の友達とバーベキューに行くとか、そういう使い方になると思うんで、SUVがいいですね。
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佐久間宣行
さくま・のぶゆき 1975年生まれ。福島県いわき市出身。テレビ東京のプロデューサーとして『ゴッドタン』、『あちこちオードリー』、『ピラメキーノ』、『ウレロ☆』シリーズ、『キングちゃん』などを制作。2019年4月からラジオ『佐久間宣行のオールナイトニッポン0』を担当。2021年3月末にテレビ東京を退社し、フリーのテレビプロデューサーに。Netflix『トークサバイバー!1・2・3』、『罵倒村』、『LIGHTHOUSE』、DMM TV『インシデンツ1・2』、YouTube『NOBUROCKTV』、『BSノブロック』は総登録者380万人。著作に『佐久間宣行のずるい仕事術』、『ごきげんになる技術』、『その悩み、佐久間さんに聞いてみよう』など。レギュラー番組に『勝手にテレ東批評』。
佐久間宣行事務所オフィシャルサイト
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