三遠南信道 三遠道路 鳳来峡IC付近の橋梁を上空から撮影した様子
三遠南信道 三遠道路 鳳来峡IC付近の橋梁を上空から望む(画像=国土交通省 浜松河川国道事務所提供)

【三遠南信自動車道】愛知・東栄IC~鳳来峡IC開通で「佐久間道路・三遠道路」27.9kmが一本に。新東名から長野方面へ

2026年3月14日供用。国道474号の一部区間が完成し、中央道と新東名を結ぶ南北軸整備が前進

国道474号三遠南信道のうち「佐久間道路・三遠道路」が2026年3月14日に全線開通する。今回開通するのは東栄IC~鳳来峡IC間(延長7.1km)。これにより静岡県浜松市側から整備が進んできた「三遠道路」と、長野県境方面へ延びる「佐久間道路」が接続する。計27.9km(佐久間道路6.9km、三遠道路21.0km)が連続し、新東名・浜松いなさJCTから愛知県東部を経て長野方面へ向かうルートが一本につながる。

目次

新東名から北へ一直線、三遠南信道27.9kmが全通。東栄IC~鳳来峡IC開通

三遠南信自動車道の位置図と東栄IC~鳳来峡ICの開通区間

三遠南信自動車道の全体位置図。今回開通する東栄IC~鳳来峡IC間(7.1km)を含む整備状況(画像=国土交通省 浜松河川国道事務所 提供)

今回供用される東栄IC~鳳来峡IC間は延長7.1km。これにより、既に開通している佐久間川合IC~東栄IC間、鳳来峡IC~浜松いなさJCT間と接続し、佐久間道路・三遠道路(計27.9km)が全線開通 となる。

山間部を縫うように整備された本路線は、急カーブや勾配の多い既存の国道151号、152号の代替機能を担う。新東名高速道路から北へ向かうルートが連続的につながることで、三遠南信地域の移動利便性は大きく向上する。

特に浜松市天竜区や愛知県東栄町、新城市方面へのアクセス改善は、地域間連携の強化に直結する。物流の効率化や広域観光ルートの形成にも寄与する見込みだ。

三遠南信自動車道とは? 中央道と新東名を直結する約100kmの広域幹線

三遠南信道の位置図(飯田山本IC~浜松いなさJCT)

三遠南信道の位置図。中央道(飯田山本IC)から新東名(浜松いなさJCT)までを結ぶ南北約100kmの計画ルート(画像=国土交通省 浜松河川国道事務所 提供)

三遠南信道は、長野県飯田市の中央道・飯田山本ICから、愛知県東部を経由し、静岡県浜松市の新東名・浜松いなさJCTへ至る延長約100kmの自動車専用道路(国道474号)。

これまで三県をまたぐ移動は山間部の国道が中心で、所要時間が読みにくい区間もあった。同道路は中央道と新東名を直接結び、地域間の移動をより速く安定させるため整備が進められてきた広域幹線道路である。

全線が開通すれば、長野・愛知・静岡の三県を南北に貫くルートが形成される。観光交流の拡大や物流の効率化に加え、災害時の代替路確保など、防災面での機能強化も期待されている。

災害に強い道路網。救急搬送を支える三遠南信道

山間地域では豪雨や台風による通行止めが発生することも少なくない。南北軸の高規格道路が整備されることで、災害時の代替路としての機能強化が図られる。

救急搬送の観点でも走行環境の改善は重要だ。線形の整った自動車専用道路を利用できることで、走行時の揺れの抑制や移動時間の安定化が期待されている。県境をまたぐ医療機関へのアクセス性向上は、住民の安心にもつながる。

全線開通へ向けた今後の動き

三遠南信道全体では、長野県側の飯喬道路や青崩峠道路、水窪佐久間道路などで整備が進む。青崩峠トンネル(仮称)はすでに貫通し、全線完成に向けた工程は段階的に進展している。

今回の東栄IC~鳳来峡IC開通により、佐久間道路・三遠道路(27.9km)は全通する。中央道と新東名を結ぶ約100kmの南北軸形成は大きな節目を迎えることになる。

山岳地帯を貫く広域ネットワークの整備は着実に前進している。残る未整備区間の動向にも引き続き注目したい。

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