ジャパンモビリティショー2025で免許不要で乗れる「特定原付」試乗レポート
文=萩原文博

免許不要で乗れる特定原付の最新モデルを試乗! ジャパンモビリティショー2025で体験レポート

16歳以上なら誰でも運転可能! 未来の東京を体感できる次世代モビリティを実際に体感

2025年10月31日から11月9日まで東京ビッグサイト(有明)にて開催されている、ジャパンモビリティショー2025。2023年に従来の東京モーターショーからジャパンモビリティショーへと改称され、クルマやバイクに加え、次世代のモビリティも出展されている。まずは西2ホールで行われている10年後の東京をイメージした「Tokyo Future Tour 2035」で、最新&次世代のモビリティの試乗レポートを紹介しよう。

目次

16歳以上なら免許なしで乗れるのが特定原付

次世代モビリティのひとつとして最も注目されているのが、「特定小型原動機付自転車」(以下:特定原付)だ。この特定原付は、2023年7月1日から原動機付自転車の新車区分として創設されたカテゴリーのモビリティで、シェアサイクルの電動キックボードなどもこのカテゴリーに属する。

最高速度を時速6kmとする走行モードの設定により、道路交通法上の車両区分が特例特定小型原動機付自転車(特例特定原付)へと変わるものもある。

特定原付で車道を走行する場合は、最高速度20km/hに設定。また、歩道を走行する場合は、“特例特定原付”となり、最高速度は6km/h以下に制限される。(特例)特定原付は16歳以上であれば、誰でも運転できるのが特徴だが、16歳未満の人に対して特定原付を提供することも道路交通法第64条の2第2項で禁止されており、違反すると6か月以下の拘禁または10万円以下の罰金が科せられる。また、ヘルメットの着用は努力義務となっている。

特定原付の「フューチャー・スマート」外観写真

自転車のようなスタイルのフューチャー・スマート20インチ。価格は29万7000円

1回の充電で最大100km走行可能な「フューチャー・スマート」

スマート、スマートミニ、ゴーゴーRカーゴという3タイプの特定原付を出展したのが、スタートアップ企業のフューチャー(ゴーゴーRカーゴは普通免許が必要なタイプもある)。
試乗したフューチャー・スマートのフレームはアルミニウム製で、約3時間の充電で最大100kmの航続走行距離を実現する大容量バッテリーを搭載。また20インチのエアレスタイヤを装着している。
試乗して感じたのは、路面の影響もあると思うが、時速6kmで走行した際にハンドルの安定感が非常に高く感じた。速度が遅いほど二輪のモビリティは安定感を欠くケースが多くなるが、フューチャー・スマートはこの点は解消している。右ハンドルに設置されたアクセルを回しても、非常に穏やかな加速性能に設定されており誰でも乗りやすい印象を受けた。

フューチャー・スマートのスピードメーター

バイクと同様に回転式のアクセルは右側のハンドル部にある。急発進をしないように調整されている

カーメイトは高品質な「e-FREE 01」の進化版を展示

特定原付「glfitのNRF-01プロ」の外観写真

こちらも自転車スタイルの特定原付「glfitのNRF-01プロ」。価格は27万円

特定原付の「カーメイトe-FREE 01」外観写真

カーメイトのe-FREE 01は16万2800円。性能等確認制度自転車タイプの第1号認定車両で高品質が自慢

フューチャー・スマートと同じ特定原付はほかにもglfitの「NRF-01」やカーメイトの「e-FREE 01」などが出展されている。glfitの「NRF-01」はエントリーモデルのライトからフラッグシップのプロ+まで3種類が用意され、プロ+は17度/30%の登坂性能、走行可能距離46km。さらにスマートロック機能、GPS通信システムを搭載している。

一方、カーメイトの「e-FREE 01」は「特定小型原付」性能等確認制度自転車タイプの第1号認定車両という高品質が自慢で、ジャパンモビリティショー2025には進化した「e-FREE 02」を展示しているので、実際に乗って、触って確かめてもらいたい。

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