【9月・10月は要注目】「自動車点検整備推進運動」強化月間がスタート! 事故・故障を防ぐ日常点検のすすめ
啓発ポスター(出典:国土交通省ウェブサイト)を加工して作成 (https://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha09_hh_000343.html)

【9月・10月は要注目】「自動車点検整備推進運動」強化月間がスタート! 事故・故障を防ぐ日常点検のすすめ

国土交通省は2025年9月・10月を「自動車点検整備推進運動」の強化月間としている。自動車の安全運転に欠かせない「点検・整備」を通じて、事故や故障を未然に防ぎ、交通安全を確保するのが目的だ。全国の自動車関係団体と連携し、点検の大切さを広く呼びかける活動が始まっている。

目次

故障・トラブルを未然に防ぐための意識づけ

自動車は長期間の使用や走行距離の増加により、劣化や故障のリスクが高まる。タイヤやブレーキ、ライトなどの基本装備に加え、電子制御システムも点検が欠かせない。

もし走行中に不具合が発生すれば、自分や同乗者だけでなく周囲の交通にも危険が及ぶ。だからこそ点検整備は「交通安全の第一歩」だ。国土交通省は「クルマの使用者には自動車の適切な点検・整備の実施が義務づけられているが、十分理解されていない」として、ユーザー一人ひとりの点検意識向上を強く呼びかけている。

全国規模の広報活動で安全啓発

OBDチラシ(国土交通省) (001905106.pdf)を加工して作成(写真=国土交通省)

OBDチラシ(国土交通省) (001905106.pdf )を加工して作成(写真=国土交通省)

今年度の運動では、関係団体の協力のもと、ポスター掲示やチラシ配布、デジタル掲示板でのPR画像配信など、多彩な方法で点検整備の重要性を広く伝えている。さらに、点検整備への関心が薄いとされる若年層(10〜30代)に向けて、SNSや動画を活用した情報発信を強化。日常点検が事故防止や交通安全につながる。

また、近年のクルマは電子制御装置が増えており、故障を早めに見つけるための車載式故障診断装置を使ったOBD点検も導入された。電子制御への対応が進んだことで、最新のクルマでも安心して点検を受けられる。

動画コンテンツで理解促進 「点検整備やらナイト」特設サイトも刷新

特設サイト「点検整備やらナイト」もリニューアルされた。クルマや二輪車の日常点検や定期点検、点検整備について紹介。解説動画もあるため、映像を通じてセルフチェックの大切さや点検整備の重要性が理解しやすい。さらに、SNSを活用した情報発信も行われており、若い世代にも届きやすい工夫も。こうした取り組みを通じて、日常点検を習慣づけるきっかけを提供している。

今一度、自分のクルマを見直すきっかけに

点検整備は専門業者に任せるだけでなく、日常的なセルフチェックの習慣化も大切だ。タイヤの空気圧、ランプの点灯、ウォッシャー液の残量確認など、日頃の点検が大きな事故を防ぐ。

点検は「安全運転の準備運動」。9月・10月の強化月間を機に、改めて自分のクルマを見直し、安全な自動車生活を送ろう。

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