東埼玉道路の計画変更! 地上高さ22mの専用部を越谷レイクタウン近隣に建設した理由とは?
地域交通の利便性向上を目指す東埼玉道路の最新計画変更埼玉県内で進む交通インフラ整備の一環として、東埼玉道路の自動車専用部の計画が大きく見直された。新計画では、越谷レイクタウン周辺においてJR武蔵野線の高架をまたぐ橋が地上高さ22mに調整される予定だ。東埼玉道路の開通は地域交通網の機能向上と災害時の道路ネットワークに寄与することが期待されている。
JR武蔵野線をまたぐ高架の高さがさらに高く!
JR武蔵野線越谷レイクタウン駅
東埼玉道路の新たな計画変更は大きく二つ。一つ目の計画変更は、JR武蔵野線との交差部の高さが約4.4m高くなること。当初の計画では、レールからの高さが6.7mであったが、計画変更によりレールからの高さが11.1mになった。橋梁の詳細設計を進めるなかで、2023年度にJR東日本との設計協議を実施した結果、落雷から架線を保護するための安全装置を避ける必要が出た。そのため、計画高が当初よりも高く変更されることになったという。
JR武蔵野線は地上から約11mの位置にあるため、東埼玉道路は地上から約22mの場所を通ることになる。
東埼玉道路の一部区間が橋に変更された背景とは?
二つ目は一部区間における道路構造の見直しだ。
事業着手にともなう地質調査を実施したところ、盛土にする予定の中川並行区間において、想定よりも地盤が軟弱なことがわかった。そのため、盛り土よりも経済性、施工性において優位な橋梁が最適であることが明らかとなり、盛土から橋梁構造への変更が決定したという。
東埼玉道路が全通すれば外環道から国道4号バイパスがつながる
出典:国土交通省 一般国道4号東埼玉道路(八潮~松伏)
東埼玉道路は埼玉県春日部市から八潮市を結ぶ道路で、一般道と自動車専用道の整備が計画されている。埼玉県八潮市から吉川市川藤地先までの5.7km区間では一般部のみが開通済みで、2025年春には吉川市川藤地先から松伏町田島までの区間も一般部が開通する予定だ。また、自動車専用部については、八潮市から吉川市川藤地先までの区間が事業化され、工事が進行している。
ただし、現時点では埼玉県北葛飾郡松伏町田島以降の都市計画は決まっているものの、事業化には至っていない 。
東埼玉道路の整備により、沿線では産業団地の開発や大型物流施設の進展が加速し、地域経済の活性化が見込まれる。千葉湾岸や春日部・五霞方面とのアクセスや高速道路ICへのアクセス短縮により、物流効率の向上も期待されている。また、災害時には道路ネットワークとしての役割も果たすほか、支援活動や物資輸送に役立つことへの期待も大きい。
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