Honda青山ビル建て替えに伴い、展示イベントほか普段は見られない裏側の建築ツアーも開催!
1月24日から3代目プレリュードと、1989年にWGPで6勝したNSR500を展示予定!1985年に業務を開始したHonda青山ビル(本田技研工業の本社ビル)は、建て替えのため2025年度に解体されることになった。これに伴い1階にあるHondaウエルカムプラザ青山も2025年3月31日で休館、同ビル内での業務は2025年5月で終了となる。建て替え前の最後のイベントとして、Hondaウエルカムプラザ青山の歴史を振り返る展示イベントのほか、Hondaフィロソフィーを体感できるHonda青山ビル建築ツアーを開催予定。
ホンダのクルマ作りの考えが随所に散りばめられた本社ビル
1985年8月19日から業務を開始した東京都港区南青山にあるHonda青山ビル(当時はホンダ青山ビル)。当時の国際化や情報化といった時流に対応し、本社機能の充実と効率化を図るため、2代目の自社ビル本社として建設された。
このHonda青山ビルは、ホンダのクルマ作りの考えである安全性、省エネルギー、居住性、操作性、機能優先のデザインが導入されているのが特徴。例えばバルコニーには、地震の際に上部への延焼とガラスの落下を防ぎ、歩行者の安全を確保するなど防災、安全に最新の配慮が取り入れられている。
誕生から39年が経過し、社会や産業が急速に変革に向かう中で、ホンダは将来にわたり人々や社会から「存在を期待される企業」であることを目指し、「イノベーションを生み出す変革と発信の拠点」となるグローバル本社機能の構築が必要であると考え、Honda青山ビルの建て替えを行うこととなった。
ホンダのクルマ作りに共通する安全性や機能性が取り入れた本社ビル。現在、1階のショールーム、Hondaウエルカムプラザ青山では、39年間の歴史を振り返る展示が行われている
1月24日からは3代目プレリュードとWGPで活躍したNSR500を展示
閉館までの3か月は、これまでの歴史を振り返る展示を実施。1985年から現在までに話題となった製品やイベントなどHondaウエルカムプラザ青山ゆかりの展示が行われる。開催期間は2025年1月10日~3月31日まで。その第1弾として、1月23日までは1985年に登場した初代レジェンドと1988年に登場したNSR250Rを展示。続く1月24日~2月7日までの展示車両は、世界初の機械式4WSを搭載したことでも知られる1987年登場の3代目プレリュードと、1989年にロードレース世界選手権(WGP)で6勝したNSR500を予定している。
車両の横には1985年~1994年までの10年間の出来事を振り返る歴史のほか、Hondaウエルカムプラザ青山で開催された新車の発表会などの貴重な写真が展示されている。なかでもアイルトン・セナの追悼イベントの写真はファンでなくても必見の写真で、どれだけセナが愛されていたのかが写真からも伝わってくる。また、「DREAMS・私を動かすもの」として来場者の「やりたいこと」「なりたいもの」を壁に貼り紹介するというイベントも開催されている。
1月23日までは初代レジェンドとNSR250Rが展示されている。1月24日~2月7日までは3代目プレリュードと、1989年にWGPで活躍したNSR500を展示
Hondaウエルカムプラザ青山で開催されたアイルトン・セナ追悼イベントの写真。多くの人がセナの死を偲んだ
来場者の「やりたいこと」「なりたいもの」を壁に貼り紹介する「DREAMS・私を動かすもの」を開催
最上階の応接室や「宗一郎の水」を生む大樽も見学できる建築ツアーを開催!
2025年2月23日には、倉方俊輔大阪公立大学教授による「Honda青山ビル建築ツアー」を開催。ホンダの創立者・本田宗一郎の人々を気遣う想いが随所にさりげなく込められたHonda青山ビルの、普段は見ることのできない内部を倉方俊輔教授の解説とともに見学することができる。
主な見学場所としてピックアップされているのは、こだわりの意匠とリラックスして過ごせる創意が凝らされている「2階商談ロビー」をはじめ、邸宅のような空間でお客をもてなしてきた「最上階にある応接室」。役員同士、時には従業員も交えて議論する共用テーブルが並ぶ「役員室」。そして食堂やカフェで使用する水を溜めておくカナダ産「ヒバの大樽」など、Hondaフィロソフィーが体現できているスポットを巡ることができる。
このガイドツアーは事前申込制で、ツアーの概要や申込については決まり次第ウェブサイトで発表されるのでチェックしておこう。
ビルの地下にあるカナダ産ヒバの大樽も見学できる。食堂やカフェで使用する水を溜めておき、まろやかでおいしい「宗一郎の水」として提供している
【Honda青山ビル 建築ツアー概要】
●開 催 日:2025年2月23日(日)
●開催時間:10:00〜11:30/13:00〜14:30/15:30〜17:00 ※計3回開催
●開催会場:Honda青山ビル 〒107-8556 東京都港区南青山2-1-1
(1階Hondaウエルカムプラザ青山に加え、ビル内部も含む)
●募集人数:75名を予定(25名様×3回)※応募多数の場合は抽選
●参加料金:無料
●案 内 人:倉方俊輔 建築史家/大阪公立大学教授
応募期間:2025年1月24日(金)~2025年2月9日(日)
●ツアー詳細・お申込み方法は下記ウェブサイトをご確認ください
Honda 青山本社ビル クロージングイベント