日本最後の「トロリーバス」が運行終了! 最終便は完全予約制

日本最後の「トロリーバス」が運行終了! 最終便は完全予約制

ラストランとなる2024年11月30日の午後は特別ダイヤで運行

立山黒部アルペンルートを運営する立山黒部貫光株式会社は、日本最後のトロリーバスである「立山トンネルトロリーバス」の運行を2024年11月30日に終了すると発表した。

ラストランとなる2024年11月30日の午後から特別ダイヤで運行し、最終便は完全予約制となり、事前募集の抽選により乗車できる。

目次

トロリーバスとはどんな乗り物?

立山トンネルトロリーバスは、立山黒部アルペンルート内の室堂と大観峰を結ぶ、現在日本に唯一残るトロリーバスだ。バスと呼ばれるが実際は電車の仲間で、法律上も「鉄道」に分類されており、正式名称は「無軌条電車」という。

普通のバスと同じくタイヤで走行し、運転操作もハンドルを使用するが、架線から電力の供給を受けて走るといった特徴を持つ。1996年に運行を開始した立山トンネルトロリーバスは、約28年の歴史を経て、2024年11月30日に運行が終了する。

立山トンネルトロリーバスのラストランは特別ダイヤで運行

特別ダイヤで運行する立山トンネルトロリーバスのラストラン

特別ダイヤで運行する立山トンネルトロリーバスのラストラン

1996年に運行を開始した立山トンネルトロリーバスは、2024年11月30日にラストランを迎える。

午前の便は通常通りのダイヤで運行し、午後の便は特別ダイヤでの運行となる。ただし、最終便の室堂午後3時発は、事前募集の抽選による定員200名の完全予約制として運行する。そのため、当選者以外は乗車できないので注意が必要だ。

立山トンネルトロリーバスのラストラン特別ダイヤは、以下のとおり。

・大観峰発~室堂着(大町→立山方面)
午後12時45分、午後1時15分、午後1時45分、午後2時15分

・室堂発~大観峰着(立山→大町方面)
午後1時、午後1時30分、午後2時、午後2時30分、午後3時

また、2024年11月30日の時刻表は下記より確認できる。
電鉄富山駅発 → 長野駅東口行き /長野駅東口発 → 電鉄富山駅行き

なお11月中旬以降は、雪の影響で富山県側の立山高原バスが運休となる場合があるため、長野県側から行くのがおすすめだ。

立山トンネルトロリーバスの最終便は事前応募が必要

立山トンネルトロリーバスの室堂発の最終便は、定員200名の完全予約制である。最終便に乗るためには事前募集に応募し、当選することで乗車が可能だ。

立山トンネルトロリーバスの最終便乗車権には、立山黒部アルペンルートの公式サイトに用意される申し込みフォームから応募できる。PCやスマートフォンから申し込みができるので、必要事項を入力して応募しよう。

応募期間と抽選結果通知日は、以下のとおりだ。

・応募期間:2024年10月21日午後4時まで
・抽選結果通知:2024年10月22日

立山黒部アルペンルートの運営会社である立山黒部貫光株式会社から、2024年10月22日に当選された方へお知らせメールが届くので、受信できるように設定しよう。また、1週間以内にラストランの乗車に必要となる「ラストラン乗車記念券」が送られてくる。万が一忘れた場合は乗車できないので、当日は決して忘れないようにしよう。

なお「ラストラン乗車記念券」は乗車券ではないため、別途乗車券の購入が必要だ。当日の利用状況によっては、当日乗車券の販売を制限する場合があるため「WEBきっぷ」を事前に購入するのがおすすめだ。

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