能登の被災者に向けクルマの寄付をお願いします!|自動車交通トピックス
文=津島 孝/写真=日本カーシェアリング協会

地震に加え豪雨により多くのクルマが被災した能登に、クルマの寄付をお願いします!

能登豪雨により生活に必要なクルマが不足しています!

2024年9月21日に豪雨に見舞われた石川県能登地方で、日本カーシェアリング協会が被災者に無償で支援車両を貸し出している。しかし、希望者が多く、支援車両が大幅に不足している。被災者の迅速な生活復旧のため、同協会は個人や企業などから「車両の寄付」を強く呼び掛けている。クルマの寄付が可能な方は、災害支援の一環としてぜひご協力を!

目次

9月21日の豪雨で生活に必要なクルマが大幅に不足!

2024年1月1日の地震によって甚大な被害を受けた石川県能登地方で、9月21日に線状降水帯が発生。気象庁と国土交通省によると、記録的大雨警報が発令された石川県内では23の河川で氾濫が確認され、各地で冠水や土砂崩れが起きた。

クルマの水没や流失も相次いだ。クルマを失うと、瓦礫(がれき)や廃棄物の運搬ができない、役所へ罹災届け出に行けない、通院や買い物に時間がかかるなど、行動が制限されて被災者の生活復旧を妨げる。

そこで「災害サポート・レンタカー」制度を運用している一般社団法人日本カーシェアリング協会(宮城県石巻市)では、被災者に支援車両の無償(無料)貸し出しを実施している。同協会は能登半島地震後から延べ3,600台以上の支援車両の貸し出しを行っているが、9月の豪雨による被災者も対象に加えた。

条件に合致する車両があれば、ぜひ検討してほしい

9月24日から能登半島内に設置している支援拠点(七尾市、輪島市、穴水町、珠洲市、志賀町、能登町)で支援車両の貸し出しをはじめると、10月1日までに200件以上の申し込みが殺到。支援車両が大幅に不足したことで、同協会が急遽、個人や企業、関連団体に向けて車両の寄付を呼び掛けている。

必要とされている車両は軽自動車、普通乗用車、ワゴン車など。「車検が3か月以上残っている」、「安全走行に支障がない」、「スタッドレスタイヤを装着している」など諸条件(別項参照)を満たせば寄付ができる。クルマの寄付の申し込みは、同協会のウェブサイトや電話で受け付ける。

なお、寄付したクルマは、同協会が名義変更し、任意保険を付保したうえで被災者へ無償貸出を実施。支援終了後は、同協会の災害支援とは異なる分野の支援活動にも活用されるという。

また、寄付車両については、可能な場合はメインの支援拠点となる和倉温泉お祭り会館(石川県七尾市和倉町2部13番地1)まで運搬をお願いしている(関東、東海、北陸、近畿地方の場合は、運搬ボランティアの協力を募り、日本カーシェアリング協会側で対応が可能)。

被災地での車両貸出の様子

10月2日時点ですでに200件を超えるクルマの貸出申込が被災者から寄せられ、生活復旧のためのクルマが大幅に不足している状況だ。写真は24日の車両貸出の様子

【能登豪雨の支援車両として、特に寄付を募集しているクルマ】

・軽乗用車、普通乗用車、8人乗りのクルマなど
・車検が3か月以上残っているクルマ
・安全な走行に支障がないクルマ(事前点検済み)
・2020年製造以降の冬タイヤ(スタッドレスタイヤ)を履いているクルマ


※安全快適とは例えば、オイル漏れ、エンジン・足回り・エアコン・窓の不調、タバコ等の匂いがない状態です。
※車齢が15年以上、または走行距離が15万km以上のクルマについては事前に法定点検を受けるなど安全点検にご協力ください。
※上記条件に合致する場合であっても、受け付けられない場合があります。

【支援車両の寄付申込・問い合わせ先】

車の寄付申込・お問い合わせ
電話:050-5482-3178(受付時間:平日9:00~18:00)

※可能な限り、手元に車検証(A4)もしくは自動車検査証記録事項を準備したうえで、問い合わせのこと。

【支援車両および金銭の寄付の詳細について】

日本カーシェアリング協会では、支援車両の寄付のほか、車両維持費などを確保するための金銭の寄付も募っている。詳細および申込は下記ウェブサイトから。

車の寄付について

金銭の寄付について

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