監修=長 信一/イラスト=ヤギワタル

漫画でわかる! 性格別危ない運転とヒヤリハット事例

あなたのキャラはここに注意! 性格別の危険と対策を解説

運転中に生じる危険は、道路状況や天候だけが原因ではありません。その時のドライバーの気分や考え方のクセ、性格が運転中の判断や行動に影響し、思わぬヒヤリハットにつながることも。

たとえば、普段生活していて、「周りの動きにつられてしまう」、「思い立ったまますぐ行動してしまう」、「周囲への配慮が足りなくなる」といった経験はありませんか? こうした誰にでも起こり得る傾向は、運転中の事故リスクを高める要因にもつながります。

この記事では、周囲の状況や気分に流されやすく、お調子者である「トミー」と、マイペースで自由人な「ぽっち」という性格の異なる2人が、それぞれ運転中に引き起こしてしまったヒヤリハットのケースを4コマ漫画で紹介。自動車運転免許研究所所長の長信一先生の監修のもと、各タイプの注意点について解説します。

免許取り立ての人やペーパードライバーなど、運転経験が少ない人だけでなく、ベテランドライバーも、安全運転のためにぜひ自身の傾向を振り返ってみましょう。

目次

海でさまざまなアクティビティを想像するお調子者「トミー」と、おだやかに釣りを楽しみたい自由人「ぽっち」の立ち絵

トミーとぽっちは夏休みに一緒に海へドライブに行くことに。2人のドライブが安全で楽しいものになるように、お互いの運転を振り返ります。2人がこれまで遭遇した運転中のヒヤリハットを見てみよう。

周囲につられる(自主性がない)タイプのケース

トミーが交差点手前で信号待ちしているときのこと。トミーは交差点を直進するため、直進レーンで待機していました。信号待ちをしている間、トミーは別のことに気を取られている様子。

4コマ漫画1

進行方向の信号に、右折可の矢印信号が点きました。隣の右折レーンのクルマが動き出したのを見て、つられて動き出してしまったトミー。うっかり直進で交差点内に進入したトミーのクルマは、対向車線の右折車と危うく衝突しそうになりました。

【長先生からのアドバイス】

このドライバーには、周りに流されやすい傾向が見られます。自身の行動よりも、周囲の動向につられやすいタイプですね。このタイプの人は他のことに気を取られて誤った判断をしがちです。運転に集中して正しい判断をしましょう。

周囲を見ない(衝動抑止性がない)タイプのケース

ぽっちと一緒にドライブしているときのこと。片側2車線の左側車線を走行中のトミー。好きな音楽を車内で流し、2人はノリノリに。前方に荷降ろしで停車しているトラックがあります。それに気づいたトミーは、トラックを避けるために車線変更の合図を出しました。

4コマ漫画2

ところが音楽に乗って気分が高揚していたトミーは、合図を出してすぐ、十分な後方確認をしないまま、勢いよく進路変更。トミーの急な進路変更に、右側車線を走っていたクルマが驚いてクラクションを鳴らして急減速。何とか衝突を回避したのでした。

【長先生からのアドバイス】

いわゆるせっかちな傾向が見られます。考えるより行動が先に立つタイプです。行動の前には必ず一呼吸おき、状況をよく確認するようにしてください。思い付くままに行動を開始するのは危険です。

周囲への配慮が足りない(協調性がない)タイプのケース

ぽっちが片側1車線の道路を走行していたときのこと。ぽっちの走る道路の先は渋滞していました。対向車線からクルマが1台、右折の合図を出して近づいてきました。ちょうどぽっちの前を走るクルマの後ろあたりに脇道があります。右折の合図を出した対向車はその脇道へ入りたがっているようです。

4コマ漫画3

しかし、ぽっちは右折しようとするクルマの合図に気づかず、そのまま前のクルマの後ろまで進んでしまいました。脇道をちょうどふさいでしまったのです。右折したい対向車が、ぽっちのクルマに阻まれて曲がることができないうちに、反対車線にたくさんの後続車が……。ぽっちの周囲への配慮のない運転が、新たな渋滞を引き起こしてしまいました。

【長先生からのアドバイス】

状況判断力に欠ける傾向が見られます。自身の行動を優先するばかりで、周囲の状況に気づかないタイプです。常に他者の動向に注意を傾け、状況を見極めた後に行動しましょう。

あなたは大丈夫? 適性の評価分類は他にも
7タイプの性格から自身の運転タイプを確認しよう

ご紹介したシーンのように、個人の性格が運転に影響して、危険やトラブルになってしまうことがあります。こうした事態を防ぐために、自身の運転タイプを押さえておくことが大切です。

トミーやぽっちに見られた傾向の他に、以下のような項目が挙げられます。自分にはどんな傾向があるか振り返りながら、長先生による解説で気を付けるポイントを確認してみましょう。

1.自分は神経質なほうだ
小さなことに過敏に反応してしまう傾向が見られます。心の切り替えを速やかにして、物事にこだわりを持たないようにし、常に変化する交通状況の把握に全力を注ぎましょう。

2.自分は気分が変わりやすい
感情の変化が抑えきれない傾向が見られます。気分が重いときは、運転を控えてください。気分がいいからといって、気持ちのおもむくままに走るのは危険です。危険を見落とさないように注意しましょう。

3.自分は調子に乗りやすいほうだ
気分が高揚しやすい傾向が見られます。運転中は、気分を抑え気味にして運転してください。元気が良すぎる運転は往々にして判断より行動が先立つものです。交通状況をよく見て、正しい判断のもとに行動してください。

4.自分は自己主張が強いほうだ
自意識過剰な傾向が見られます。自分が正しいと思う場面でも、譲るべきときはいさぎよく譲りましょう。相手の立場に立って物事を考え、控えめな運転行動をとるようにしてください。

5.自分は周囲が気にならないほうだ
協調性が低い傾向が見られます。自分だけが道路を走っているのではありません。周囲の動向に注意を払って、時には譲ったり譲られたりしながら道路を共有し合う気持ちが大切です。

6.自分を良く見せる傾向が高い
運転に陶酔する傾向が見られます。自分をかっこよく見せる運転を好み、ついスピードを出し過ぎたり危険な運転になりがちです。安全を最優先にして、適切な運転を心がけましょう。

7.情緒不安定なときがある
気持ちの高ぶりをコントロールできない傾向が見られます。感情にストレスを受けると、的確な判断と行動ができなくなります。運転中は常に平常心を保って、冷静に行動してください。

あなたの運転タイプは何番でしたか? いくつ当てはまりましたか? この漫画に登場するトミーのように、複数の傾向を持っていることもあれば、その時々の場面によって現れる傾向が異なることもあります。そうした自身の傾向は、自分ではなかなか気が付きにくいものでもあります。

ほとんどの教習所で、教習生は入校時に「運転適性検査」を受検します。「運転適性検査」とは、自身の特性・運転時の判断力やクセを測るものです。この結果は、良い悪いではなく、自身の運転タイプを知り安全運転につなげていくために活用できます。

もう一度ご自身が実際に受検した「運転適性検査」の結果も振り返ってみましょう。自分の傾向を正しく理解し、より良いカーライフを!

この記事はいかがでしたか?
この記事のキーワード
あなたのSNSでこの記事をシェア!