2026年シーズン中盤までのF1を振り返る。アントネッリ独走のタイトル争いとアストンマーティン・ホンダの現在地
新レギュレーション初年度の勢力図と、シーズン終盤の見どころを解説新レギュレーションが導入された2026年のF1は、メルセデスのアントネッリが躍進し、タイトル争いをリード。一方、今季から始動したアストンマーティン・ホンダは苦戦が続いている。シーズン中盤までの各チームの戦いを振り返り、終盤の行方を展望する。
F1新レギュレーション初年の2026年、アントネッリ選手が選手権をリード
2022年から4年連続でフェルスタッペン選手が制していた日本GP。2026年は勢いに乗るアントネッリ選手が優勝した
車体もパワーユニットもガラッと変わった新レギュレーション1年目。冬のテストで予想されたように、シーズン序盤はメルセデスの独壇場だった。開幕戦オーストラリアGPでジョージ・ラッセル、続く中国、日本、マイアミではキミ・アントネッリが3連勝。アントネッリはその後も連勝を重ね、タイトル争いで独走状態に入った。
しかし第7戦バルセロナGPで、事態は大きく動いた。
ルイス・ハミルトンがフェラーリ移籍後初優勝を飾る一方、アントネッリが終盤にトラブルでリタイアを喫したのだ。
その2戦後のイギリスGPではシャルル・ルクレールも勝ち、フェラーリの存在感は一気に増した。
フェラーリに移籍後、初優勝を果たしたハミルトン選手。史上最多となる8度目のワールドチャンピオンを狙う
逆にメルセデスは、イギリスGPでアントネッリが、ベルギーGPでラッセルが、共にマシントラブルで0ポイント。信頼性の問題を露呈した。
さらに夏以降は昨シーズンの覇者マクラーレンのランド・ノリスがハンガリー、オランダと連勝。これで、「メルセデスとアントネッリ独走」の流れは、完全に変わったかに見えた。
しかしイタリアGPでは、アントネッリが19番グリッドから怒涛の追い上げで優勝。ラッセルも2位に入り、メルセデスの優位を改めて見せつけた。
続くスペインGPもアントネッリが勝利したが、ポールを獲得したノリスの不運によるもの。ライバルたちとメルセデスの実力差は、かなり縮まっている印象だ。
今季はレッドブル、レーシングブルズの両チームでリザーブドライバーを務める角田裕毅選手。負傷したハジャー選手に代わり、レーシングブルズから出場した
また夏休み明けのオランダGPからは、角田裕毅選手が3戦続けて代走参戦。ほぼぶっつけ本番のハンデを跳ね返して、イタリアGPで10位入賞を果たし、確かな実力を見せつけた。
苦戦が続くアストンマーティン・ホンダ。2026年の課題と2027年への展望
2026年からホンダとタッグを組んだ、アストンマーティンのマシン
2026年から始まったアストンマーティン・ホンダの新たな挑戦は、ここまで決して順調とはいえない。
開幕当初はホンダ製PU(パワーユニット)の振動や信頼性に苦しみ、マシンも十分な性能を発揮できなかった。それでも、チームは開発を止めなかった。夏休み前のハンガリーGPでは大規模なアップデートを投入し、マシンの方向性に手応えをつかむと、続くオランダGPではアロンソが9位に入り、モナコGP以来となる今季二度目のポイントを獲得。ホンダも大きな改良を施したPUで性能向上を確認し、現在はドライバビリティの改善に取り組んでいる。
しかしエンジンパワーや電気エネルギー回生能力が結果を大きく左右するイタリアGPでは、予選ではほぼ最下位、レースは2台リタイア。翌週のスペインGPでもストロールはリタイア、アロンソも17位完走に終わった。ライバルたちに比べ、ホンダ製PUは性能、信頼性ともに、いまだに追いつけていないことが明らかになった。
アストンマーティンのアロンソ選手。2度ワールドチャンピオンに輝いたベテランだ
アストンマーティンはすでに2026年型マシンの空力開発をほぼ終え、車体の軽量化を進めながら、2027年型マシンの開発へと軸足を移す。ホンダも、今年得たデータを次のPU開発に生かしていく。
苦しい一年だからこそ、どれだけ多くを学び、来季につながる土台を築けるか。アストンマーティン・ホンダにとって、2026年後半戦は「結果を出す戦い」であると同時に、「未来をつくる戦い」とも言える。
2026年F1タイトル争いの行方は? アントネッリ選手を追うライバルたち
イタリアGPでマクラーレン、フェラーリを従えるアントネッリ選手
終盤戦に向けての最大の焦点は、アントネッリの独走を誰が止められるかだ。直近のレースではイタリア、スペインGPで連勝。選手権2位のラッセルとの差は81点、3位のハミルトンとの差は101点まで広がった。
アントネッリの強さは、ミスのない走りで、望みうる最大限の結果を出してしまうことだ。その抜群の安定性はそう簡単に崩れそうになく、80〜100ポイントの点差を残り9戦でひっくり返すことは、かなり至難の業と思われる。
ただしメルセデスにも弱点がある。前に述べた信頼性の問題は完全に解消し切れておらず、トラブルの爆弾を抱えている状態だ。
さらにシーズン前半は出遅れていたマクラーレンのノリスが2連勝を挙げ、スペインでもメルセデスを凌ぐ速さを見せたように、トップ4チームの総合力はかなり平準化してきたと言える。となれば今後はサーキットの特徴によっては、毎戦のように勝者が入れ替わる混戦状態も起こりうる。
イタリアGPの表彰台。中央が優勝したアントネッリ選手、左が2位のラッセル選手、右が3位のフェルスタッペン選手
確かに現時点では、ドライバー選手権はアントネッリ、コンストラクターズ選手権はメルセデスが首位を走る。しかしフェラーリ、マクラーレンも確実に追い上げてきており、4度の世界王者フェルスタッペンも今季未勝利のまま終わるはずはない。両タイトルが確定しないまま最終戦までもつれ込むワクワクの展開を、期待していいかもしれない。
JAF会員限定! 「スクーデリア フェラーリのランヤード」をプレゼント!
・プレゼント内容:「スクーデリア フェラーリのランヤード」
・応募方法:下記応募フォームをクリックしてログインIDとパスワードを入力。
※応募にあたってはJAFマイページと同じID・パスワードでのログインが必要です。
・当選者数:3名
・応募締切:2026年10月20日
モータースポーツコラムの記事一覧
UNIZONE観戦がもっと面白くなる! iRacingを1年間無料で楽しめるキャンペーン実施中
2026.08.21
ヘルメット不要、普段着でもOK!マイカーで参加できる「オートテスト」に初心者が挑戦してみた
2026.07.21
16歳ルーキーも台頭! UNIZONE2026は大混戦の予感!?
2026.06.21
KYOJO CUPは実力者同士が競う新時代に突入!
2026.05.21
世界最速マシンが、日本の公道を走る!
2026.04.21
大幅変更で大波乱!? 2026年F1新時代が開幕!
2026.03.21
大規模なモータースポーツ祭典、2026年も横浜で開催!
2026.02.21