2023年シーズンの栄光を讃え、JAFモータースポーツ表彰式が開催
モータースポーツ各カテゴリーの成績上位選手らを表彰2023年11月24日に東京都内のホテルで、「2023年JAFモータースポーツ表彰式」が開催された。JAFは国内四輪モータースポーツを統轄する団体だ。同表彰式はJAFが主催する式典で、モータースポーツの全日本選手権やFIAインターナショナルシリーズなどで好成績を収めた選手やチーム、関係者の栄誉を讃える目的で開催されている。
ドライバー・オブ・ザ・イヤーは山野哲也選手
JAFモータースポーツ表彰式は、ピエール北川氏と稲野一美氏の司会で進行、JAFの坂口正芳会長による主催者挨拶にて開会した。
左から稲野一美氏、ピエール北川氏
JAF坂口正芳会長
そして、ドライバー・オブ・ザ・イヤーの発表が行われた。ドライバー・オブ・ザ・イヤーとは、国内モータースポーツのさらなる発展を目的に、2021年から設定された賞。国内外で活躍した四輪モータースポーツ競技運転者の中から選出された候補者の中から、その年に最も輝いた競技運転者を、一般のモータースポーツファンがインターネットやSNSの投票によって選出しJAFが表彰するものだ。
3回目となる今年は、ジムカーナ競技で通算135勝、チャンピオンは歴代トップの23回獲得を誇る山野哲也選手が受賞した。プレゼンターは昨年同様、室伏広治スポーツ庁長官。F1で活躍する角田裕毅選手や、国内ダブルタイトルを達成した宮田莉朋選手らを上回る得票に、「嬉しくて嬉しくて、嬉しいという言葉以外に何もないくらい嬉しい」と感慨深げだった。
ドライバー・オブ・ザ・イヤープレゼンターの室伏広治スポーツ庁長官(左)と山野哲也選手。
名誉委員長・委員の称号授与と特別賞表彰
ドライバー・オブ・ザ・イヤー表彰の後、スポーツ委員会委員やモータースポーツ評議会委員などを歴任した多賀弘明氏が名誉委員長として、モータースポーツ振興に尽力した饗庭喜昭氏、中村善浩氏、七田定明氏が名誉委員としてそれぞれ称号を授与された。
続いて特別賞が発表され、TOYOTA GAZOO Racing、平川亮選手、小林可夢偉選手、勝田貴元選手、Nissan Formula E Team、天野智之選手、高橋二朗氏、高木虎之介氏に授与された。
特別賞授与では左からプレゼンターのJAF坂口正芳会長、高木虎之介氏、高橋二朗氏、Nissan Formula E Team(片桐隆夫氏)、天野智之選手、TOYOTA GAZOO Racing(加地雅哉氏)が登壇した。
シーズン中とは異なり、和やかな雰囲気の中での表彰となった
その後、JAF蓮花一己副会長の発声で乾杯となり、会場はより和やかな雰囲気となった。ここから選手の表彰が始まった。今回は、各カテゴリーのチャンピオンから6位までが登壇の対象。名前が呼ばれた選手たちが登壇し会場から拍手を浴びていた。シーズン中は激しい火花を散らしていたライバルとも、ここではノーサイド。互いの健闘を讃えあっていた。
今回登壇した各カテゴリーチャンピオンが集合。
種目 | 部門/クラス | 受賞者 | |
全日本スーパーフォーミュラ選手権 | ドライバー | 宮田 莉朋 | |
FIAインターナショナルシリーズ スーパーGT | GT500クラス | ドライバー | 坪井 翔 |
宮田 莉朋 | |||
GT300クラス | ドライバー | 吉田 広樹 | |
川合 孝汰 | |||
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 | ドライバー | 木村 偉織 | |
全日本ラリー選手権 | クラス1 | ドライバー | ヘイキ・コバライネン |
コ・ドライバー | 北川 紗衣 | ||
クラス2 | ドライバー | 奴田原 文雄 | |
コ・ドライバー | 東 駿吾 | ||
クラス3 | ドライバー | 山本 悠太 | |
コ・ドライバー | 立久井 和子 | ||
クラス4 | ドライバー | 内藤 学武 | |
コ・ドライバー | 大高 徹也 | ||
クラス5 | ドライバー | 松倉 拓郎 | |
コ・ドライバー | 豊田 耕司 | ||
クラス6 | ドライバー | 天野 智之 | |
コ・ドライバー | 井上 裕紀子 | ||
全日本ジムカーナ選手権 | P・AE1クラス | 山野 哲也 | |
P・AE2クラス | 該当なし | ||
PN1クラス | 朝山 崇 | ||
PN2クラス | 川北 忠 | ||
PN3クラス | ユウ | ||
PN4クラス | 茅野 成樹 | ||
B・SC1クラス | 野原 博司 | ||
B・SC2クラス | 広瀬 献 | ||
B・SC3クラス | 菱井 将文 | ||
全日本ダートトライアル選手権 | P・PN・AE1クラス | ノワールシゲオ | |
P・PN・AE2クラス | 該当なし | ||
PN1クラス | 徳山 優斗 | ||
PN2クラス | 中島 孝恭 | ||
PN3クラス | 竹本 幸広 | ||
Nクラス | 北條 倫史 | ||
SA・SAX1クラス | 細木 智矢 | ||
SA・SAX2クラス | 浜 孝佳 | ||
SC1クラス | 山崎 迅人 | ||
SC2クラス | 上村 智也 | ||
Dクラス | 田口 勝彦 | ||
全日本カート選手権 | OK部門 | 藤井 翔大 | |
FS-125CIK部門 | 鈴木 恵武 | ||
EV部門 | 翁長 実希 | ||
FS-125JAF部門 | 佐藤 佑月樹 | ||
FP-3部門 | 酒井 龍太郎 | ||
ジュニアカート選手権 | ジュニア部門 | 中西 凜音 | |
ジュニアカデット部門 | 元田 心絆 | ||
フォーミュラリージョナル選手権 | ドライバー | ⼩川 颯太 | |
FIA-F4選手権 | ドライバー | 小林 利徠斗 |
会場には、競技車両やドライバーのサイン入りヘルメットの展示もされていて、参加者も興味深そうに眺めていた。なお、今回の表彰者や会場の模様は「2023年 JAFモータースポーツ表彰式」のWebサイト にアップされている。当日配信されていた映像もあるのでぜひチェックしていただきたい。
会場に展示されていた競技車両。左から、全日本ラリー選手権(JN1)で活躍した新井敏弘選手/保井隆宏選手の「スバルWRX S4」、スーパーフォーミュラチャンピオンとなった宮田莉朋選手が駆ったVANTELIN TEAM TOM’Sチームのフォーミュラカー、全日本カート選手権EV部門チャンピオンの翁長実希選手のTOM'S EV Racing with RSSチームの電動カート。
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