楽しみはレース観戦だけじゃない! 全国サーキットうまい飯
レース観戦のためだけにサーキットに行くのはもったいない! なぜなら長年にわたりレース関係者やスタッフに愛され、現在もゲストのおなかを満たすために進化を続ける「サーキット飯」が、そこにはあるからです。地元の食材を生かした一品や、サーキットならではのご当地グルメにはファンも多く、レースが「メインテーマ」だとしたら、サーキット飯は「裏テーマ」と言えるほどに存在感を増しています。今回はサーキットの広報担当者がおすすめするサーキット飯をご紹介。レース観戦やお出かけの参考にご覧ください。
十勝スピードウェイ
十勝平野に位置し、周囲を囲む森林風景と、フラットなコースが特徴のサーキット。オープン当初から全日本ツーリングカー選手権や24時間耐久レースなどの舞台となり、現在もJAF公認の北海道クラブマンカップや、TGR GR86/BRZ Cupを開催。国内最北の国際格式サーキットとして、北海道のモータースポーツ文化に貢献してきました。また気軽に参加できる全日本ママチャリ耐久レース(ママチャリで行う耐久レース)の会場としても知られています。
十勝スピードウェイ
所在地:北海道河西郡更別村字弘和477番地
TEL:0155-52-3910
最寄IC:更別IC(帯広広尾道)
十勝スピードウェイウェブサイト
サーキット広報担当者おすすめ!
自然豊かな十勝スピードウェイのサーキット飯
- カツカレー弁当
常設レストランがない十勝スピードウェイでは、キッチンカーグルメが人気。中でもおすすめは、十勝で40年以上ビーフカレーを作り続けている井出庵(いであん)の「カツカレー弁当(1,000円)」です! トマトの酸味が効いたルーとサクサクのカツは相性抜群。北海道の定番おやつ「いももち」と一緒にお召し上がりください! 「豆の町」として有名な本別町産の小豆を食べて育った本別産黒毛和牛をじっくり煮込んだ「ビーンズビーフカレー(1,500円)」も絶品です。
- 親豚セット
キッチンカーは主にイベント開催に合わせて出店するので、レースの下見やピクニックなどで訪れると、キッチンカーが出ていないことも。そんなときには十勝スピードウェイの入り口にある道の駅「さらべつ」のご利用がおすすめ。十勝のソウルフードである豚丼と醤油ラーメンをセットにした「親豚セット(1,000円)」はボリューム満点の一品。甘辛いタレと豚肉のハーモニーをご賞味あれ。
十勝スピードウェイでの主な開催レース
5/22(日) 北海道クラブマンカップレース第1戦
5/22(日) TOKACHIサーキットトライアルRd.1
7/3(日) 北海道クラブマンカップレース第2戦
スポーツランドSUGO
宮城県にあるスポーツランドSUGOは、山間部の地形を生かしたサーキットです。特徴は国内サーキット随一の標高差(約70m!)とテクニカルなコーナーが連続するレイアウト。それが影響しているのか、SUGOではレースに波乱をもたらすアクシデントが発生しやすく、ファンの間では「SUGOには魔物が棲む」と表現されることも。
※2022年4月現在、サーキット内のレストランKUNUGIはテイクアウトのみの営業です。
スポーツランドSUGO
所在地:宮城県柴田郡村田町菅生6-1
TEL:0224-83-3111
最寄IC:村田IC(東北道)
スポーツランドSUGOウェブサイト
サーキット広報担当者おすすめ!
「魔物が棲む」と言われるスポーツランドSUGOのサーキット飯
- 牛タンカレーBOWL
SUGOイチ押しのサーキット飯は、宮城名物の牛タンとみんな大好きなカレーを組み合わせた「牛タンカレーBOWL(890円)」です。ポークカレーやビーフカレーとは一味違う、トロトロに煮込まれた牛タンとカレーのコンビネーションをご賞味ください。
- 味よし 辛味噌ラーメン
元祖辛味噌ラーメンとして有名な「味よし」の「味よし辛味噌ラーメン(890円)」がサーキットで食べられます! 白味噌を使っているため一見とんこつベースのような味噌ラーメンで、トッピングの辛味噌を溶かして味の変化を楽しみながら食べるのが特徴です。
スポーツランドSUGOでの主な開催レース
6/18(土)、19(日) スーパーフォーミュラ第5戦
7/9(土)、10(日) スーパー耐久第3戦
9/17(土)、18(日) SUPER GT第6戦
モビリティリゾートもてぎ
「ツインリンクもてぎ」の名称で親しまれてきましたが、25周年を記念して2022年3月に「モビリティリゾートもてぎ」へ名称を変更しました。スーパーフォーミュラやSUPER GT、二輪レースの世界最高峰MotoGPといったビッグレースを開催するほか、ジップラインやアスレチック、グランピング施設といったアクティビティも充実。レース観戦だけではない魅力があるので、お子様のレース観戦デビューにもおすすめです。
モビリティリゾートもてぎ
所在地:栃木県芳賀郡茂木町桧山120-1
TEL:0285-64-0001
最寄IC:水戸IC(常磐道)/真岡IC(北関東道)
モビリティリゾートもてぎウェブサイト
サーキット広報担当者おすすめ!
自然の中で食す! モビリティリゾートもてぎのサーキット飯
- OAKマウンテンバーガー
メインストレートの裏、中央エントランスにあるカフェレストランOAK(オーク)では、大人も子供も大満足なメニューを取りそろえています。なかでも人気なのが、1/2ポンド(227g)もあるビーフパティを贅沢に使った、「OAKマウンテンバーガー(1,500円)」。BBQ味が「アウトドア」や「お出かけ」気分を高めてくれる仕上がりになっています。
- もてぎ名物ゆず塩ラーメン
「森のキッチンどんぐり」で提供されているのは、さっぱりとした塩味をベースに、ゆずの酸味と香りがアクセントとして顔を出すもてぎ名物「ゆず塩ラーメン(800円)」。レース観戦は屋外ということもあり、暑さ寒さが身にこたえることもありますが、暑いときにはさっぱりさが、寒いときには温かさがうれしい一杯です。
- ジェラート
レース観戦やアクティビティの一休みに、甘いものはいかがですか? 「森のジェラテリアROCCO」では、動植物をモチーフにしたオリジナルジェラートを季節ごとに提供(シングル450円/ダブル550円/トリプル650円)。人気ジェラート店とのコラボメニューだけあり、おいしさも見た目のかわいさも一級品です。
モビリティリゾートもてぎでの主な開催レース
8/20(土)、21(日) スーパーフォーミュラ第7戦、第8戦
9/3(土)、4(日) スーパー耐久シリーズ第5戦
9/23(金・祝)〜25(日) MotoGP第17戦日本グランプリ
11/5(土)、6(日) SUPER GT第8戦
筑波サーキット
コース自体は比較的小さいものの、だからこそ全体を把握しやすく、レースに集中できるサーキットです。コースまでの距離も近く、思わず「マシンに手が届くのでは?」と錯覚してしまうほど。雰囲気もアットホームで、多くのモータースポーツファンから愛され続ける老舗サーキットです。
筑波サーキット
所在地:茨城県下妻市村岡乙159
TEL:0296-44-3146
最寄IC:谷和原IC(常磐道)/坂東IC(圏央道)
筑波サーキットウェブサイト
サーキット広報担当者おすすめ!
アットホームな雰囲気が魅力の筑波サーキットのサーキット飯
- もつ煮定食
筑波サーキットではドライバーズサロンで食事ができます。名物は何と言っても「もつ煮定食(750円。写真はもつ煮のみ)」。レース関係者絶賛の味です。大きめにカットされたもつは、とろとろとぷりぷりが同居する絶妙な煮込み具合。昼時を過ぎると売り切れてしまうこともあるとか。辛いのがお好きな方は、マスター秘伝の唐辛子を一振りしてお召し上がりください。
- メンチカツ定食
外はサクサク、中は熱々でジューシー。ボリュームたっぷりな「メンチカツ定食(850円)」もおすすめです。付け合わせのキャベツもたっぷりで、肉汁あふれる揚げ物をたくさん食べた罪悪感を和らげてくれます。
- 肉うどん
寒くて温まりたい日や、麺類をがっつりすすりたい日は、「肉うどん(750円)」で決まり。たっぷりのお肉と玉ねぎがお互いを引き立てあって、食べ応えバッチリです。甘めでインパクトのある味付けのお肉が、食べ進めていくとスープとなじんでマイルドになるのもまた良し。
筑波サーキットでの主な開催レース
5/22(日) 筑波スーパーFJシリーズ第3戦
5/22(日) 筑波ツーリングカー選手権シリーズ第2戦
6/11(土) オートテストin筑波2
6/12(日) 筑波サーキットトライアル選手権第3戦
富士スピードウェイ
富士山の麓(ふもと)に広がるサーキットで、最大の目玉は世界でも有数の長さを誇る約1.5kmのホームストレート。最高速で駆け抜けるマシンの迫力を感じることができます。スーパー耐久では24時間にわたる長時間レースが開催されることもあり、コースサイドにテントを張って、「寝ても覚めてもレース観戦」という、富士スピードウェイならではの観戦方法も。富士山やグリーンファイト100R、ADVANコーナーなどを望むレストランCRANE Gardenは、食事にカフェタイムにとゆっくり過ごすことも可能です。
富士スピードウェイ
所在地:静岡県駿東郡小山町中日向694
TEL:0550-78-1234
最寄IC:御殿場IC(東名高速)/新御殿場IC(新東名高速)/須走IC(東富士五湖道)
富士スピードウェイウェブサイト
サーキット広報担当者おすすめ!
ドライバーとのコラボメニューも楽しめる富士スピードウェイのサーキット飯
- 次チェカオム焼きそば
CRANE Gardenでは選手とのコラボメニューを食べることができるのですが、一番のおすすめは松田次生選手とコラボした「次チェカオム焼きそば(1,000円)」。屋台メニューのなかでも特に焼きそばが好きな松田選手からイメージを得たそうで、決め手の甘めのソースや上に乗った卵も、周囲を包み込んでくれる松田選手を表現したそうです。
- 平チェカクリーム芋あんみつ
おなかいっぱいでも食べられる人気スイーツ「平チェカクリーム芋あんみつ(900円)」は、さつまいもが大好きな平手晃平選手とのコラボメニュー。最近話題の冷やし焼き芋をヒントに、和風あんみつで焼き芋の味を引き立たせたそうです。
- 極厚デッドヒートチリチーズバーガー
サーキットらしいネーミングとスパイシーなソースが、レース観戦への意気込みを駆り立てる「極厚デッドヒートチリチーズバーガー(1,500円)」。その名の通り分厚く肉々しいパテが豪快に挟まれています。これを食べてパワーをつければ、レース観戦で大盛り上がりすること間違いなし!?
富士スピードウェイでの主な開催レース
6/3(金)〜5(日) スーパー耐久シリーズ第2戦
7/16(土)、17(日) スーパーフォーミュラ第6戦
8/6(土)、7(日) SUPER GT第4戦
9/9(金)〜11(日) WEC第5戦
鈴鹿サーキット
国際格式を備えた日本初の常設型サーキットとして1962年にオープンして以来、国内のモータースポーツシーンを牽引(けんいん)してきた鈴鹿サーキット。特徴的なS字があったり、8の字で交差して走行中に右回りから左回りに切り替わる仕掛けがあったりと、ユニークな設計は攻め応えがあり、レーサーにも好評なんだそう。今年は3年ぶりのF1日本グランプリの開催が期待され、7年ぶりの日本人F1ドライバー・角田裕毅選手の凱旋(がいせん)レースを一目見ようとサーキットを訪れるファンも多くなりそうです。
鈴鹿サーキット
所在地:三重県鈴鹿市稲生町7992
TEL:059-378-1111
最寄IC:鈴鹿IC(東名阪道)
鈴鹿サーキットウェブサイト
サーキット広報担当者おすすめ!
3年ぶりのF1日本GPに期待が高まる鈴鹿サーキットのサーキット飯
- チェッカーフラッグマルゲリータ
木目調の落ち着いた店内が特徴のコースサイドピッツェリア“GRAN VIEW”でいただけるのは、「チェッカーフラッグマルゲリータ(レギュラーサイズ/1,200円)」。レースに欠かせないチェッカーフラッグをチョコレートとカスタードで再現した一品です。コースを望むテラス席でどうぞ!
- さくらポークグリルカレー
がっつりご飯を食べたい方は、鈴鹿サーキットパークにあるプッチタウンキッチンの「さくらポークグリルカレー(1,350円)」で決まり! 地元・三重県の名物さくらポークのグリルは、厚切りなのにやわらかくてジューシー。そんなお肉をカレーにトッピングしているのですから、おいしくないわけがありません!
- ぶんぶんのクローバーパンケーキ
レース観戦やアクティビティに疲れたら三重県産の小麦を使った「ぶんぶんのパンケーキやさん」の「ぶんぶんのクローバーパンケーキ(700円)」で一休み。鈴鹿サーキットの名物アトラクション「ぶんぶんばち」のキャラクターを描いた一皿は、お子様にも大人気です。
鈴鹿サーキットでの主な開催レース
5/28(土)、29(日) SUPER GT第3戦
8/27(土)、28(日) SUPER GT第5戦
10/7(金)〜9(日) F1日本グランプリ
10/29(土)、30(日) スーパーフォーミュラ第9戦、10戦(JAFグランプリ)
11/26(土)、27(日) スーパー耐久第7戦
岡山国際サーキット
岡山国際サーキットは1994年と95年にF1パシフィックグランプリも開催された名サーキットです(当時はTIサーキット英田)。中速のテクニカルなコースレイアウトで、現在はSUPER GTなどのビッグレースを開催。コースとの距離も近く、マシンの迫力を肌で感じられます。
※2022年4月現在、レストランおよびメニューの改修を行っており、最新情報はサーキットウェブサイトよりご確認ください。
岡山国際サーキット
所在地:岡山県美作市滝宮1210
TEL:0868-74-3311
最寄IC:備前IC(山陽道)、美作IC(中国道)
岡山国際サーキットウェブサイト
岡山国際サーキットでの主な開催レース
9/24(土)、25(日) スーパーフォーミュラ・ライツ第6戦
10/15(土)、16(日) スーパー耐久第6戦
オートポリス
阿蘇外輪山に位置するオートポリスは、標高約800mという国内屈指の高地サーキットです。大分県と熊本県の県境に位置しており、晴れた日には有明海や雲仙岳を一望できる自然の豊かさも魅力的。1万発もの花火を打ち上げる「天空 de HANABI」は、所在地である日田市の名物料理が目白押しの飲食ブースや神楽演舞などもあり、モータースポーツファンのみならず幅広い層から人気を集めています(2022年は5月3日に開催)。
オートポリス
所在地:大分県日田市上津江町上野田1112-8
TEL:0973-55-1111
最寄IC:湯布院IC(大分道)/植木IC(九州道)
オートポリスウェブサイト
サーキット広報担当者おすすめ!
阿蘇外輪山の北に位置する自然豊かなオートポリスのサーキット飯
- カツカレー
迷ったらこれ! オートポリスの売れ筋No.1サーキット飯は、安定の「カツカレー(750円)」です。観客だけでなく運営スタッフからもおいしいと評判で、食べると元気が出てくるがっつり系メニューに仕上がっています。
- スイーツセット
コーヒーとお好きなスイーツ一種類(たい焼き、回転まんじゅう、ケーキ類から選択)のセットがワンコインでいただける「スイーツセット(500円)」は、カップルや家族連れにも人気のメニュー。食後のデザートや小腹が空いたときのおやつ、何か物足りないときにピッタリです!
- 牛串
オートポリスのサーキット飯として忘れてはならないのが、「うかれ亭」の「牛串(1本600円)」です。約25年にわたってオートポリスで営業しており、食欲を刺激する煙とにおいに誘われるのか、レースや走行会では行列ができるほど。鉄板で豪快に焼かれる「焼きそば(600円)」もおすすめです。
オートポリスでの主な開催レース
5/21(土)、22(日) スーパーフォーミュラ第4戦
7/30(土)、31(日) スーパー耐久第4戦
10/1(土)、2(日) SUPER GT第7戦
10/22(土)、23(日) D1グランプリ第6戦、7戦
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