ペットの熱中症、ココに注意！ 夏の暑さ対策＆快適グッズ

夏本番！ ペットの暑さ対策は万全ですか？
夏バテや熱中症は、犬や猫にも起こります。言葉を話せないペットの異変に気づけるのは、そばにいる飼い主さんだけ。
今回は、特に注意が必要な熱中症に関する知識や予防策をはじめ、室内やお散歩時の注意点、暑さ対策に役立つグッズをご紹介します。

ちょっとした異変に気づき、少しでも早く対応するためにも、熱中症について理解を深めておくことが大切です。ペット専門店の「ペテモ」「ペピイ」（JAF優待施設）の2社に熱中症についてうかがいました。

ペピイ：犬や猫は人間より汗腺が極端に少ないため、体温調節が苦手です。口を開け、舌を出して「ハァハァ」と息をするのは（パンティング）、水分を蒸発させて体温を少しでも下げるため。明らかにいつもと違うパンティングは熱中症のサインです。

ペテモ：熱中症の症状が見られたら、体を冷やしてなるべく早く動物病院へ連れて行くことが重要です。涼しい場所に移動させ、水を飲むことができれば飲ませてください。応急処置として冷水で濡らしたタオルを体にかけたり、首・脇の下・足の付け根など太い血管が通っているところをタオルにくるんだ保冷剤や氷で冷やしたりして、冷房の効いたクルマで一刻も早く動物病院へ。
※急激に冷やしすぎないようにご注意ください。

ペピイ：下記の条件が重なるほど、犬や猫は熱中症を起こしやすくなります。

暑さに強いイメージがある猫も、熱中症になることがあります。

ペピイ：猫は押し入れやタンスの中など狭い場所によく入り込みます。思わぬ場所でのお昼寝に飼い主が気づかず、閉じ込め事故につながるケースも。

クルマでお出かけの際は、車内にペットを残して離れることは禁物です。
JAFが実施した車内温度の検証テストによると、気温35℃の炎天下に駐車した車内の暑さ指数は、窓を閉め切った状態でエンジン停止後、「わずか15分」で人体にとって危険なレベルに。暑さに弱いペットはさらにリスクが高まります。
「キーとじ込みの救援要請には、車内にペットを残したままのケースもあります。なかには“ペット（犬）が誤って運転席ドアのロックボタンを踏んでしまった”というトラブルも」（JAF）

犬や猫が夏バテや熱中症にならないよう、室内やお散歩時にできる予防策とは？
ペット専門店（JAF優待施設）おすすめの快適グッズで上手に暑さ対策を！

ペピイ：犬は25℃前後、猫は28℃前後が快適に過ごせると言われています。とはいえ、環境や年齢・種類などによって適温も変わってきますから、様子を見ながらエアコンなどで部屋の温度を調整してください。お留守番のときは、室温が違う部屋を自由に行き来できるようにしておきましょう。
サークル、ケージはエアコンの風や直射日光が当たらない場所に。冷たさの違う寝床を用意して、気分や体調に合わせて選べるようにすれば、なお快適です。

ペテモ：日中の暑い時間帯のお散歩は、アスファルトの照り返しで熱中症のリスクが高まるだけでなく、肉球をやけどしてしまう可能性があるので避けましょう。
夏は日の出が早いため、朝5時頃の散歩か、日の入り後の夜がおすすめ。それでもリスクはゼロではないので、ワンちゃんの状態を気にしながら散歩をおこなってください。

ペピイ：強い日差しに温められたコンクリートは、50～60℃になることも。まずは飼い主の手でアスファルトや地面に触れて温度を確認しましょう。熱を吸収しやすい黒い毛の犬は、白いシャツやクールウェアなど日差し対策を。

ペテモ：新鮮なお水をいつでも飲めるように、水飲み場は1か所ではなく、複数箇所設けましょう。特に吊り下げ式の給水器のみの場合は、詰まって水が出なくなる可能性もあるため、それ以外との併用を。
また、夏だからといって、冷たい水ばかりを与えないように。外出時もこまめな水分補給で脱水症予防をお忘れなく。