テーブル上に展示されたチタンテーブル
編集=大森弘恵 / 写真=後藤ちり

2027年アウトドア新作も先取り! 車中泊で使いたい「この手があったか!」ギア18選

アウトドア合同展示会で発見! キッチン&ダイニングの技ありアイテムが勢ぞろい

9月上旬に有名アウトドアメーカーが集い、新作・人気アイテムをお披露目する「2027春夏 アウトドア合同展示受注会」が開催されました。会場でひときわ輝いていた、“車中泊旅に持っていきたくなる技ありグッズ”をご紹介します。

目次

長い歴史をもつ「アウトドア合同展示受注会」に潜入

9月はじめ、東京・池袋のサンシャインシティ文化会館で2026年後期〜2027年に発売予定の新作が一堂に会する「アウトドア合同展示受注会」が開催されました。

全国のアウトドアショップ名物バイヤーが足を運ぶこのイベントは、業界のトレンドを占うのにぴったり。

SOL(エスオーエル)のエマージェンシーグッズや限定カラー版が並ぶ展示ブースと最大噴射距離が向上したクマ撃退スプレー「カウンターアソールト」

2027年に50周年を迎えるスター商事は「SOL(エスオーエル)」の限定カラー版(左写真)を発表。信頼性の高いクマ撃退スプレー「カウンターアソールト」(右写真。230g/2万350円、ストロンガー/2万5410円)は最大噴射距離が13.4mにアップ(ストロンガー)。11月よりスター商事で取扱開始。2027年2月には待望の「練習用」が販売される

それもそのはず、2024年に100周年を迎えたエバニューをはじめ、飯塚カンパニー、ハイマウント、スター商事など創業50年を超える老舗が名を連ねる定番受注会で、信頼性の高いものばかりなのですから。

会場には昨今のニュースを反映し、だれもが手軽に扱える“防災グッズ”や“野生動物対策グッズ”が並んでいましたが、それだけではありません。

クイックキャンプの防災シェルターなどのブース写真とキャプテンスタッグのポータブル簡易トイレ「スクウェア type2」と「D型 type2」

左写真/クイックキャンプでは防災士である社員が企画した「ポップアップシェルター」や「折り畳みトイレ」などの防災グッズをアピール。右写真/キャプテンスタッグの「ポータブル簡易トイレ」は「スクウェア type2」(オープン価格/5,808円)と「D型 type2」(オープン価格/6,578円)の2タイプで、ティッシュを収納できる。すべて販売中

テーブルや調理器具など、見た目は雑貨ブランドのものと似ていても、細部にこだわって野外での使用に最適化した “技ありプロダクト”ぞろい。車中泊旅にも取り入れたくなるキッチン&ダイニングの注目作をブランド別にご紹介しましょう。

【クイックキャンプ】買い物カゴが丸ごとクーラーボックスに変身! 買い出しが断然楽になる

買い出しの食品鮮度を保つクイックキャンプの「マイバスケットクーラー」

「マイバスケットクーラー」(4,980円)。販売中

スーパーでの買い物にマイバッグ、マイバスケットを持参するのが当たり前となりました。けれども夏は猛暑日(35℃以上)続きで、10月になっても夏日(最高気温25℃以上)は当たり前。そんな環境ですから購入した食品の鮮度を維持したまま持ち運ぶにはクーラーバッグへの詰め替えが不可欠なのですが、正直面倒くさい!

冷気を逃がさない延長シートと保冷剤用メッシュポケットを備えたクーラーバッグ内側

ファスナー部分に備わっている延長シートを食品の上に広げておけば、大きく蓋を開いても冷気が逃げにくい。保冷剤を入れるのに便利なメッシュポケット付き

YOCABITO(ヨカビト)が展開する外遊びブランド「クイックキャンプ(QUICKCAMP)」では、マイバスケットがそのまま入るソフトクーラーバッグ「マイバスケットクーラー」をアピールしていました。2025年の発売直後に完売となったアレで、今年再販されてからも絶好調なのだとか。

底板を取り外して薄くコンパクトに折りたたんだマイバスケットクーラー

底板を取り外せばコンパクトにたためる

カゴなしでも自立するので、バスケットを持たずに買い物に出ても使えるのがミソ。日常の買い物だけでなく、車中泊旅の買い出し、友達へのお土産を運ぶなど、いろいろな使い方ができますね。

QUICKCAMPウェブサイト

【エスビット】ジャーに圧力開放ボタンが付いて使いやすく進化! カトラリーも充実

広口デザインにアップデートされた「クラシックフードジャグ」

「クラシックフードジャグ」(ブラック、フォレストグリーン各8,800円)。2027年4月以降発売予定

世界中から厳選したアウトドア用品や防災用品を輸入している飯塚カンパニーでは、「エスビット(ESBIT)」の新作をお披露目していました。

エスビットはドイツ生まれの固形燃料とポケットストーブのブランドで、各国の軍で使用されるほか多くのハイカーから愛されています。

2027年の新作「クラシックフードジャグ」は名前こそクラシックとついていますが、既存モデルを大幅アップデート。容量は500mLとほぼ同じですが広口になってより食事向きのデザインとなっています。しかも専用ステンレスカトラリー付き。

気圧差による開けづらさを解消するフードジャグ蓋部分の圧力開放ボタン

圧力開放ボタンを押せば蓋を開けやすい

また、この手のジャーはいくら保温性が高くても時間がたつと次第に温度が下がり、気圧差で蓋が開きづらくなります。

「クラシックフードジャグ」では蓋に圧力開放ボタンを装備しているので、時間がたっても蓋開けが楽々。このボタンは取り外して洗浄できるので衛生的でもあるんです。

クッカーを傷つけにくいエスビットのシリコン製キッチンツールとステンレススプーン

左から「シリコンスクレーパー」(1,540円)、「シリコンスパチュラ」(1,540円)、「シリコントング」(1,430円)。左端は「ロングステンレススプーン」(3,080円)。すべて2027年4月以降発売予定

エスビットにはシリコン製キッチンツールも仲間入りします。

亜鉛メッキ銅を芯材にしているのでコシがあり、使いやすく仕上げています。コーティングを施したクッカーでも安心して調理できる優れものです。

飯塚カンパニーウェブサイト

【ペトロマックス&SIGG】焚き火料理好き歓喜の調理器具! 淹れたてコーヒーの香りごと運べるボトルも

ペトロマックスの長柄ポップコーンメーカー、スキレット、ダッチオーブン展示

左からペトロマックス「ポップコーンメーカー」(1万120円)、「ファイヤースキレット(エッセンシャル)FP30-T」(7,040円)、「キャストアイアンブラシセット」(2,640円)、「ダッチオーブン(エッセンシャル)」(FT4.5-T/1万120円、FT6-T/1万2100円)。すべて2027年3月発売予定

ペトロマックスのダッチオーブンは非常に蓄熱性が高く、食材のうまみを最大限引き出してくれる優れものですが、いかんせん重い!

既存の「ft4.5-t」は容量3.5Lで重量は7.7kgなのですが、新作「FT4.5-T」のサイズはほぼ同じで重量は5.6kgと約2kgの軽量化を実現しています。蓋のデザインも縁なしとなり、自宅キッチンでも違和感なく取り入れられそう。

硬さ違いのブラシを取り付けられる交換式ブラシも登場します。スクレーパー機能付きで汚れから焦げまでダッチオーブンの手入れに欠かせないアイテムです。

車のドリンクホルダーに収まるSIGG(シグ)の保温保冷ボトル「シティマグ 0.36L」

SIGG「シティマグ 0.36L」(3,300円)。2027年2月発売予定

大人気ボトルブランド、SIGG(シグ)の新作で注目なのは「シティマグ 0.36L」。

やや小ぶりで、おまけに底が細いのでクルマのドリンクホルダーにも収まるデザイン。

片手で開閉できるフリップ式の飲み口を備えたSIGGシティマグのフタ構造

フリップ式の飲み口で手早く開閉できる。蓋を取り外してシンプルなマグとしても使いやすい

密閉性が高く、コーヒーの香りまで漏らさず持ち運べるってステキ。

スター商事ウェブサイト

【ベルモント】マルチユースのキャップや二階建て巾着、ミニテーブルなどアイデア満載

OD缶の底に装着できるベルモントのシリコン製多機能キャップ「Sili Cap」

「Sili Cap」(110/1,045円、250/1,210円)。2027年発売予定

新潟県の釣り&アウトドア用品メーカー、ベルモントはコンパクト収納を実現したオリジナリティあふれるプロダクトが豊作!

「Sili Cap」はOD缶の底にフィットするシリコンキャップです。OD缶の底のくぼみを利用して同社「山箸」や「ポットリフター」を入れて持ち運べるのも便利。

「Sili Cap」の鍋つかみとしての活用例

ハンドルのないクッカーの鍋つかみに便利

マグカップのフタやカップ麺の重しとして使える「Sili Cap」の設置例

マグカップの蓋として使うほか、カップ麺やカップライスの蓋押さえとしても活躍

カラーはレッドのほか、しっかり光を蓄えて存在をアピールする蓄光の2種類。

作りはシンプルですが、ガス缶の滑り止め、寒い時期の缶の冷えすぎ対策、クッカーに燃料を納めたときの傷つき防止など実は多機能でもあるのです。もちろん小皿としても使用可能。

メッシュと布地で上下2層に仕切られたベルモントの巾着袋「Zip Stack」

「Zip Stack」(S/1,980円、M/2,200円、L/2,530円)。すべて2027年発売予定

巾着袋はクッカーやシングルバーナー、そして調味料やライターなど細々とした調理道具をまとめて収納するのに便利です。ところが、小さなモノが底のほうに落ち、いちいちガス缶や鍋を取り出さないと手にできないことが多々あります。それってイラッとしませんか?

下の収納スペースからアイテムを直接取り出せる「Zip Stack」底面のファスナー

下の収納スペースはファスナーで開閉する

「Zip Stack」はシンプルな巾着に見えますが、メッシュ部分と布部分で収納スペースが分かれているんです。だからスタッキングした鍋やシェラカップを下部に、細かなモノをメッシュ部分に入れておける!

何を収納してもいいんですが、調理道具のように毎日、中のモノを全部取り出す必要があるならヘッドライトを入れてシェードにしてもOK。

組み立て式で超軽量5gを実現した折りたたみスプーン「山匙」

「山匙 -YAMASAJI-」(418円)。2027年発売予定

ベルモントにはわずか19gで約75mmの長さに収納できる名作「山箸」がありますが、新作の「山匙」は重量5g!

深めクッカーの底まで届きすくいやすい角度に設計された「山匙」の使用シーン

深めポットの底にある食材をすくいやすい角度になっている

1枚のポリプロピレンを折り紙のように組み立てるもので、簡単に隅々まで洗えます。それにクルッと丸めてカップの中に入れることも可能。耐熱温度120℃なので熱いスープもすくえます。

4本の脚を個別に高さ調整して不整地でも水平を保てる「チタンテーブル Adjust Air」

「チタンテーブル Adjust Air」(1万4850円)。2027年発売予定

「チタンテーブル Adjust Air」は重量約154gのミニテーブル。なにがスゴイかというと4本の脚をそれぞれネジ止めできるので、たとえ不整地でも水平の台にできるのです。

転がり防止のフチが付いたリバーシブル天板を採用したチタンミニテーブル

天板を裏返しにしても違和感がない

天板裏側のスペースにまな板などの薄型ギアを収納できるテーブル構造

裏側にまな板などフラットなものを収納できる

うれしいことに天板はリバーシブル。裏返すと縁が高くなるため丸い箸が転がり落ちるのを防げます。それに天板の肉抜き加工は、水がたまりにくいほか箸やカトラリー、蓋などを立てられる設計でもあるのです。

ネジの紛失が不安ですが、比較的長めなのでまず落とすことはありません。これも気が利いています。

ベルモントウェブサイト

【DASHOE】車内のにおいを解消できたら食事がもっとおいしくなる

靴や車内シートの汗臭を素早く分解・消臭する植物由来スプレー「DASHOE(ダッシュー)」

「DASHOE(ダッシュー)」(20mL/550円、100mL/1,100円、300mL/2,970円)。販売中

車中泊の旅でせっかくのくつろぎ時間なのに、靴やシートが汗臭いと最悪。

長野県で表面処理剤の開発・製造を行っているサフィックスは、一般ユーザー向けにスポーツ用品の消臭・防臭剤「DASHOE(ダッシュー)」を展開しています。

汗臭の原因となるイソ吉草酸などを素早く分解するスプレーで、アルコール不使用・香料不使用で、植物由来の天然成分のみを使用。だから水を吹きかけていい素材であれば車内のシートやカーテン、チャイルドシートなどにも使用できるんです。

うれしいことにこまめに吹きかけておくと、汗臭がしづらくなるとも。丸洗いできない車内を消臭できるなんて救世主かも。

サフィックス DASHOEウェブサイト

【デイトナ】カーサイドでゆっくりくつろぐためのアイテム2点

ミニバンなどの車横に設営してリビング空間を広げるデイトナの「カーサイドシェルター」

「カーサイドシェルター」(2万2000円)。販売中

オートバイの旅を応援するデイトナは、コンパクトさと実用性のバランスがいい製品が多いためソロキャンプ界隈でも注目を浴びているブランドです。

また、トランポを利用するシーンも多いためでしょう、今季はミニバンへの取り付けにちょうどいい「カーサイドシェルター」を発表しています。

雨の日でも車内に閉じこもらずにのびのび過ごせますし、3方向にメッシュパネルを搭載しているので風通し良好。中央のパネルは跳ね上げてリビングスペースの拡張もできるんです。

「コンパクト アルミテーブル ロー」の設置例

「コンパクト アルミテーブル ロー」(4,950円)。2026年10月発売予定

シートバッグに収まるコンパクトサイズに収納されたアルミローテーブル

収納もすっきりコンパクト。場所を取らないのがイイ

車中泊がグッと快適になる「カーサイドシェルター」ですが、組み合わせるファニチャーによっては狭く感じることも。

そこでよく見る天板を細くたためるロールテーブルをロースタイルにした「コンパクト アルミテーブル ロー」を発表しました。

似たスタイルのロールテーブルはほかにもありますが、こちらはちょっと低めで「カーサイドシェルター」に入れたときの圧迫感を低減できるというわけ。

収納サイズは45×16×6cmでデイトナの「シートバッグLL」に収まります。車中泊とキャンツーの二刀流も満足!

デイトナウェブサイト

一般ユーザーへのお披露目がはじまったブランドも

アウトドアメーカーの製品は、よくある雑貨とは一線を画した技ありグッズぞろい。コンパクトでも使い勝手が良いので車中泊旅やキャンプにぴったりです。

今回ご紹介した製品は2027年発売のものが中心で、実際に購入できるのはまだ先のこと。けれども一部のブランドでは秋のアウトドアイベントでお披露目しはじめています。

「車中泊旅に取り入れたいモノ」があるなら、今からアンテナを張り巡らせておくといいですよ!


※掲載している製品は発売時期や仕様、価格等変更の場合があります。あらかじめご了承ください。

大森弘恵

おおもり・ひろえ フリーランスのライター、編集者。主なテーマはアウトドアと旅で、ときどきキャンピングカーと料理の記事も。身軽なソロキャンプ歴は約40年、愛車はヤマハ・WR250R

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