越前三大グルメとマイ包丁作りでわかった、越前市の魅力。北陸新幹線の新駅・越前たけふからレンタカーで巡る旅へ
福井県越前市。ここには、変化を恐れないしなやかな文化がある石川県・金沢駅から福井県・敦賀駅まで延伸した、北陸新幹線。首都圏からいっそう身近になった北陸には、さりげない、でも奥深い魅力がたっぷり詰まっている。今回は新たに開業した越前たけふ駅からレンタカーを借り、越前市をドライブ。ご当地三大グルメを堪能し、マイ包丁作りを楽しみながら見えてきた越前市の趣深さをご紹介!
北陸新幹線で一気に福井へ
越前たけふ駅から快適ドライブが始まる
鮮魚や精肉、産直野菜などを購入し、その場でバーベキューを楽しむことも
●道の駅 越前たけふ/越前市大屋町38-5-1 Tel 0778-43-5661
https://echizen-takefu.jp/
新幹線が好きだ。乗り心地は上々だし、何しろ速い。上品な青と金のカラーリングの北陸新幹線「かがやき」に乗ると、東京駅から545kmをわずか3時間6分で走り切り、福井県は越前たけふ駅に到着した。
交通網の発達は、基本的にいいことだと思う。どんな事柄にもメリット、デメリットは付き物だが、移動の自由や可能性を広げてくれることに関しては、歓迎したい。北陸新幹線の延伸と越前たけふ駅の開業も、非常に喜ばしいと僕は思っている。
「行けるかもしれない」。そう思えるだけで、行ったことのない地に今まで以上に親密な興味が持てる。北陸新幹線+レンタカーで、今まで知らなかった越前市を巡る。そもそも北陸は、どこもが清らかな空気と豊かな土地に満ちている。よい旅になるに決まっている。
2024年3月16日に開業したばかりの真新しい越前たけふ駅の目の前には、新駅開業を見据えてオープンした「道の駅 越前たけふ」があった。鉄道駅+道の駅とは、移動好きにとって最高のマッチングである。
しかも、道の駅越前たけふはグルメにも力を入れている。地元の水産会社が運営しているとのことで、この日は立派なマダイが目の前でさばかれ、瞬く間にパック詰めされた。とりあえずはスイーツを食べ、旅のモチベーションをさらに高めた。
親しみやすい和洋菓子が新幹線旅の疲れを癒やしてくれる、道の駅越前たけふ内の「和すいーつ あうん」。左からわっふる いちご(453円)、どら焼き とみつ金時あん(324円)、どら焼き クリームチーズ(432円)
海の幸に恵まれた福井県らしく、地元の海産物を多数販売している。目の前でさばかれた魚をその場で購入することもできる。まぐろの解体ショーなどイベントも多数行われている
北陸新幹線・越前たけふ駅に隣接し、人・食・文化が集う道の駅越前たけふ。観光情報はもちろん、とにかくグルメに力を入れている
これぞ温故知新
古き蔵に新しい風が吹く
新幹線の駅、道の駅ときたら、次は在来線の駅だろう。ハピラインふくい線武生(たけふ)駅近くにある「蔵の辻」を訪れた。こぢんまりとしたスペースに、情緒のある蔵が建ち並ぶ。かつてこの地は、関西から北陸方面への物資運搬の中継基地として栄え、さまざまな商人たちが蔵を建てたのだという。
今でこそ、歴史の重みを含んだ静謐な空気が流れているが、昔はにぎやかな往来があったのだろう。令和の時代にあって、蔵はカフェや居酒屋などに改装されており、人々が集う。モダンで爽やかな商いの息吹が、この地に新しいエネルギーをもたらそうとしている。
市街地活性化の一環として整備され、武生の新名所に。静かな時が流れる中をそぞろ歩けば、当地の歴史を体で感じることができる。●蔵の辻/越前市蓬莱町3
現在の蔵は、おしゃれなカフェや居酒屋などに様変わり。入れ物はそのままに、新しい時代を積極的に取り込んでいる
想像を超えた上質な味わいに深く感動!
今こそ食べるべき、和風ボルガライスと越前おろしそば
豪快な見た目だが、味わいは繊細にして奥深い。和風ボルガライス(大盛り、1,300円)
越前市には、三大グルメがある。たけふ駅前中華そば、越前おろしそば、そしてボルガライスだ。ボルガライスは初めて聞いた。名前にはロシア的雰囲気があるが、越前めん処「江戸屋」で供された和風ボルガライスはオムライスの上にとんかつが乗り、デミグラスソースがかけられていた。
オムライス、とんかつ、デミグラスソース。どんな味か容易に想像できそうなものだが、口に運んだ和風ボルガライスは想像を超えていた。繊細な旨みが広がり、噛み締めるほどに深みが増す。オムライス、とんかつ、デミグラスソースのトリオからはなかなかイメージできない上質さだ。「和風」の名に違わぬ和の味わい。オムライスの卵からもダシが香り立ち、感動を覚える。
地元では、30年以上前から普通に食べられていた。「ボルガ」という名前の由来や発祥には諸説あり、本当のところはわかっていない。誰も特別視していなかったから、謎に包まれてしまったのだ。本当の意味で地域密着型だということがわかる。15年ほど前に、町おこしの一環として本格的に打ち出し始めた。
お店ごとに、自由な発想で個性を発揮している。「江戸屋」の栗塚明さんも、試行錯誤の結果「ダシだな……」と、和風の味付けに行き着いた。「ボルガライス自体がこんな見た目ですし、デカ盛りなんかもやっているので、大ざっぱな味だと思われがち。でも実は、かなり丁寧に作り込んでいるんですよ」と笑う。
三大グルメのもうひとつ、越前おろしそばにも力を入れている。「保守的な地域なので、新しいことはなかなか受け入れられないんです。でも、やるからにはとことんやりたい」と栗塚さん。研究に研究を重ね、品質管理や温度管理にまでこだわり抜いた越前おろしそばも、庶民的な店構えからは想像できないほどの品のよさだ。
十割そばを、つゆをつけずにそのまま口に運ぶ。適度なコシを感じながら噛み締めると、そば本来のふくよかな香りが漂う。大根おろしがたっぷりと入ったつゆに軽く浸ける。そばの味が負けていない。優れたハーモニーが、口の中いっぱいに広がった。
味のバランスが絶妙に調えられているから食べ進んでも飽きが来ず、大盛りでもぺろりと平らげられる
麺にも汁にも徹底的にこだわる。長年の研究と研鑽の成果は、越前おろしそばや中華そばにも盛り込まれており、どれをいただいても間違いがない。手前より、おろし蕎麦、冷(600円)、中華そば(750円)
安心安全な食事を丁寧に作り込むのが、江戸屋店主・栗塚明さんのモットー。そのもてなしの心こそが、和風料理の真髄だ。●越前めん処 江戸屋/越前市高瀬2‐6-15 Tel 0778-24-3248
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絵本作家が監修した公園は
老若男女誰もが楽しめる伸びやかな空間
公園の主役は子供だ。子供が体を使って遊ぶことは、長い目で見れば地域に豊かさをもたらす。武生市街地の真ん中あたりに位置する武生中央公園には、子供が無邪気に喜ぶ遊具や仕掛けが盛りだくさんだ。公園の整備にあたり、日本を代表する絵本作家、かこさとしさんが監修しただけのことはある。
若いおばあちゃん、お母さん、そして幼稚園児ぐらいの子供。大人たちは芝生に敷いたシートの上で、今日の夕飯は何にするか、どこで買うかといった他愛のない会話をしている。どこからか、若者たちの歌が聞こえてきた。調子を外しながらも、気持ちよさそうだ。さりげなく、つつましやかで、けれど間違いのない幸福が、この公園にはある。
かこさとしさんの絵本からそのまま飛び出したモチーフ。あちこちに散りばめられた科学の知識。子供の延長線上にある大人も、眠っていた好奇心と遊び心がくすぐられる。とても居心地のいい公園だ。
ベンチの造作は、かこさとしさんの名作絵本「だるまちゃんとかみなりちゃん」のかみなりちゃんをイメージ。楽しい仕掛けだ
1973年に刊行されたロングセラー絵本「からすのパンやさん」をモチーフにした大型複合遊具、からすのパンやさんのかざぐるま塔。お父さん、お母さんも喜ぶ!?
公園内のマンホールにも「だるまちゃんとかみなりちゃん」の絵が。発見の喜びが子供たちを楽しませ、成長させる。●武生中央公園/越前市高瀬2‐7-124 Tel 0778-42-7530
若き紫式部の感性を磨いた町、武生
越前「大河ドラマ館」でその存在を身近に感じる
大河ドラマで実際に使われた衣装をはじめ、さまざまな展示物が。撮影の裏側を知ることができるので、紫式部はもちろん、ドラマのキャストにも親しみが持てる(※時期により展示内容が異なる場合があります)
●光る君へ 越前 大河ドラマ館 (武生中央公園屋内催事場しきぶきぶんミュージアム内)/越前市高瀬2-27-7-1 Tel 0778-22-5377(光る君へ 越前 大河ドラマ館 運営本部) 大人600円、小人200円(小人は小・中学生に適用。未就学児無料) 主催:紫式部プロジェクト推進協議会
【JAF優待】
紫式部の生涯を描く、大河ドラマ「光る君へ」(NHK)の放送によって、武生の街は、今、紫式部に染まっている。越前は、紫式部が生涯で唯一京を離れて暮らした地。雄大な自然や越前和紙との出会いが若き紫式部の豊かな感性をさらに磨き、後の源氏物語執筆の原動力になった、とも言われている。
武生中央公園屋内催事場「しきぶきぶんミュージアム」内にある「光る君へ 越前 大河ドラマ館」では、番組の衣装や小道具を間近で見られるうえに、キャストやスタッフの特別インタビューで構成された4Kシアターの独自映像、越前ならではの各種特集パネルなどが楽しめる。
「大河ドラマ館」を出た先には、同時開催されている「紫式部 想創庵」(入場無料・同時開催)も。
紫式部が生きた平安時代と、僕たちが今生きる令和とが、大河ドラマという表現を軸にしてパチンとつながる。1,000年も前の作家の生き様が、鮮やかに蘇る。紫式部の想像力と創造力を幻想的に表した鏡張りの空間「紫式部 想創庵」は、筆を運ぶ彼女の瞳を覗き込んでいるかのようだった。
しきぶきぶんミュージアムには、越前「大河ドラマ館」のほか、越前市の歴史や「源氏物語」関連の展示、紫式部の関連グッズや越前の特産品などを販売する「お土産処 光る越前SHOP」(入場無料・同時開催)も
越前和紙が垂れ下がる入り口から洞窟を進むと、そこはAI生成の映像と鏡張りの空間が織りなす幻想的な「紫式部 想創庵」。紫式部の頭の中に入り込んだかのよう
伝統を受け継ぎながら、伝統を超えていく
タケフナイフビレッジで包丁作りに挑戦しながら若きエネルギーに触れる
紙に包丁を当て、スッと包丁を引くと、紙がクシャクシャになってしまう。むりやり包丁を引き続けると、紙はちぎれてしまった。まだ刃がない状態の包丁だ。これを砥石で研ぎ、刃を付ける。タケフナイフビレッジ協同組合の体験教室「両刃研ぎ」だ。
講師の戸谷祐次さんは、研ぎ師の3代目。会社員から転職し、2代目である父のもとで修業を積んだ。2018年に伝統工芸士に認定され、翌2020年には父の会社を継ぎ、社名を「Sharpening four」に改名した。いわゆる職人だが、戸谷さんに「職人」という言葉からイメージされるかたくなさは感じられない。新しいことにどんどんチャレンジしようという、しなやかさを持つ人だ。
刃付けの教え方も優しい。砥石に包丁を当て、押し引きする。決めた角度が一定を保つよう、丁寧に、そして少し力を込めて、包丁を研ぐ。シャッ、シャッ、という音が工房に響く。ねっとりとした研ぎ汁が、指先に心地よく絡む。
タケフナイフビレッジは、約700年もの歴史を有する越前打刃物の共同工房だ。かつて当地には多くの工場があり、細々と家族経営をしながら優れた製品を世に送り出していた。しかし1970年代に入ると、手作り鎌の需要低下や、大量生産される安価な包丁に押されるなどして、廃業を余儀なくされる工場が目立ち始めた。
その状況を打破すべく、10人の職人たちが立ち上がった。十分な話し合いの結果、打開策として協働を決めたのだ。福井県出身の世界的デザイナー、川崎和男氏との出会いにも後押しされ、タケフナイフビレッジ協同組合が設立された。
ほどなくしてタケフナイフビレッジは、刃物のトップブランドとして世界にその名を轟かせるようになった。伝統を超えたモダンなデザインを採り入れた製品が各国で受け入れられ、高い評価を得た。「何か新しいことをやらなければ、生き残れない」という危機感が、地域をまとめたのだった。
タケフナイフビレッジを立ち上げた職人の中には、戸谷さんの父がいた。「全員がとんでもない額の借金を背負い、覚悟を持ってタケフナイフビレッジを始めたんです。保守的な地域だから変化には時間がかかった。でも、父の代は本当にすごいことをやってのけたと思います」
研ぎ師としてひと通りの仕事ができるまでに3年、そこからさらに独り立ちできるまでには10年という、匠の世界である。だが戸谷さんは、「自分たちはアーティストではなく、あくまでも研ぎ師。裏方です。道具は使う人のためにある。安定していい刃物を生産できてこそ、一人前」と謙虚だ。
その一方で「自分たちの個性を打ち出さなければ」という思いもある。「僕たち世代は、親が作ったシステムに乗っかっただけ。世代ごとに新しいことをやっていかないと、生き残れません」。父から息子に引き継がれたのは、研ぎ師の技術だけではない。研ぐことへの熱意があふれる。
体験教室も、1時間ほどが経った。「なかなか上手じゃないですか。だいぶ刃が付いてきましたよ」と戸谷さんが言った。「試してみますか」と、紙を渡される。自分としては手応えがないので、半信半疑だ。包丁の刃を当てて軽く引くと、シューッと乾いた音を立て、すっぱりと紙が切れた。
「ね? いい感じじゃないですか」と言う戸谷さんの笑顔に、さらにやる気が出る。もっと研ぎたくなる。極めてみたくなる。手が技を覚えていく仕事の魅力と、タケフナイフビレッジという組織の風通しのよさ。日本全国から、若き職人志望者が集まるそうだ。
モダンな外観の建物が目を引く、タケフナイフビレッジ。刃物の鋭さと合わせて、新しい時代を切り拓くという強い意志が表現されているかのようだ(両刃研ぎ体験 6,000円)●タケフナイフビレッジ/越前市余川町22-91 Tel 0778-27-7120
https://www.takefu-knifevillage.jp/
体験教室で、「両刃研ぎ」に挑戦した。最初はまったく切れない包丁を研ぎ、刃を付けていく。鋼を道具へと変化させる重要な作業だ
丁寧に指導してくれたのは、研ぎ師の戸谷祐次さん。いわゆる「職人」にありがちなかたくなさや取っつきにくさはまったくない。風通しのいい組織がうかがい知れる
研ぎ師の戸谷さんからすれば「まだまだ」だが、紙に刃を当てるだけでスッと切れる程度には仕上がった。凝りたくなるのもわかる、奥深さ
タケフナイフビレッジは、鍛冶屋や研ぎ師など14社の刃物会社が運営している協同組合。工場見学も可能で、高度な職人技を間近で見られる
約700年の歴史を持つ越前打刃物は、手作りの鎌から始まった。その発祥から現在地まで辿ることができる、充実の展示物も
売店では、協同組合各社の製品を購入することができる。共同制作のタケフナイフビレッジのオリジナルブランド製品も人気。最近は海外からのお客さんも多いそう
進化を止めない。だから愛され続ける
大正10年創業の老舗でいただく、本格中華そば
中華そば(800円)
ドライブのフィナーレを飾るのは、ご当地三大グルメのひとつ、たけふ駅前中華そばだ。「うどん坊 山むろ」に車を向ける。和の趣に満ちた、風格のある店構え。今から100年以上前、大正10年創業の老舗だが、出迎えてくれた店主の佐々木哲男さんは気さくなお話好きだった。
このお店で中華そばのような気軽なメニューを注文してもいいものか……と、少し悩む。「うどん坊」であり、越前そばの名店でもある。しかし佐々木さんは「中華そばは大人気メニュー。他県からも召し上がりにいらっしゃるお客さまも多いんですよ」と、注文を促してくれた。
テーブルに載せられた中華そばの、澄んだスープをひとくちすすって驚かされる。さっぱりとした口当たりながら、深みとコクがふわっと広がるのだ。チャーシューはほろほろと甘くとろけ、メンマはサクサクとした歯応えのアクセントと優しい旨みをもたらす。失礼ながら、想定外の逸品だった。
「これは……タダモノではないですね」。思わずそう口走ると、「ウチでは和食だと思って作ってます」と佐々木さん。もともと当地ではそばが身近で、家庭料理のようなものだった。「逆に中華そばは、田舎の人にとっては『食べてきたよ!』と自慢できるような贅沢品だったんです」
佐々木さんは「山むろ」の3代目だ。父から店を継いだものの、多才な佐々木さんの能力は料理の枠組みに収まりきらず、60歳までは都会での芸事と二足のわらじを履いていた。だが、ご本人いわく「力が分散して、満足な料理はできていなかった」そうだ。「何しろ親から押しつけられた仕事でしたからね。好きじゃなかったんです」と苦笑いする。
60歳になったのを機に、芸事をすっぱりとやめた。「この店が、皆さんに愛されていたことがわかったんです。足元の大切さがかった」。以降は「山むろ」の仕事に集中。味の研究に余念がない。「74歳の今になって、『この仕事をやっててよかったな』と思うんですよね」
試行錯誤を重ね、改良に改良を加えた中華そばは、上品な和の味に到達している。「いろんな回り道をしたし、時間もかかったけど、僕はこれでいいと思う。落ち着ける土地で、お客さんに『おいしかったよ』と言ってもらえるんだからね。僕の人生は、僕だけのもの。誰にもマネできないし、誰にも奪えないよ」
それはまさに、「山むろ」の中華そばそのものだ。父から息子へ受け継がれた店は、変化し、進化し、今の姿をなしている。中華そばの澄んだスープの深みとコクは、人生の紆余曲折というスパイスによって完成した、「山むろ」だけのものだ。
タダモノではない「山むろ」の中華そば。見た目こそシンプルだが、ふくよかなダシの香りが広がる落ち着いた味わいは、いかにも日本人好み。リピーターが多いのもうなずける
中華そばと同じぐらい力を注いでいる越前おろしそば。もともと当地では家庭の味だったそうだが、今はお店ならではの味が光る(手前、越前おろしそば 800円)
「インテリアにも気を使っています。季節に応じて飾り付けを変えるなどして、おもてなししているんです」と店主の佐々木さん。きめ細やかな心遣いが店内を飾る
●うどん坊 山むろ/越前市神明町1-8 Tel 0778-22-0699
誰もが口をそろえて「住みやすい」と言った。「ここから離れるつもりはない」という言葉も多く聞かれた。地域への愛は深い。だが、「伝統や歴史を背負って立つ」といった、気負いはない。
現状のまま甘んじるつもりはなく、新しい時代に合わせてどんどん変化しようとしている。誰もが熱心に仕事に取り組み、質を高めようと研鑽しているのだ。
爽やかな気風が、越前市を包み込んでいる。山は青く、水は清く、人が熱い地。通りすがりの旅人でもやけに居心地がいいのは、だからだろう。
今回のごきげんロードマップ
A.道の駅 越前たけふ/B.和すいーつ あうん/C.蔵の辻/D.越前めん処 江戸屋/E.武生中央公園/F.光る君へ 越前 大河ドラマ館/G.タケフナイフビレッジ/H.うどん坊 山むろ
「ごきげんロードトリップ」掲載自治体のご紹介
JAF Mate Onlineに掲載していないドライブコースやおすすめスポットなども掲載!
紫式部が暮らした越前市をめぐるドライブスタンプラリー開催!
2024年5月25日(土)~8月31日(土)、「光る君へ 越前 大河ドラマ館」など、越前市内の対象5か所の施設を巡り、平安ゆかりのキャラクターのスタンプを集めて応募すると抽選で素敵な賞品が当たる「いにしえの越前国府を想ふ 紫式部ゆかりの越前市をめぐるスタンプラリー」を開催!(主催:光る君へ 越前 大河ドラマ館運営本部)
※JAF優待の内容や利用方法などの詳細は、記事内の各施設「JAF優待」をクリックしてください。JAFナビ
からも検索可能です。
※記載のデータは2024年5月現在のもので、料金は大人1名分(税込)です。変わる場合もありますので、お出かけ前にご確認ください。
※諸般の事情により、掲載の内容が変更・中止となる場合がございます。事前にご確認のうえ、ご利用ください。
取材協力=福井県越前市
福井県越前市の魅力たっぷり! ご当地名産品プレゼントに必要なキーワードはこれ!
ごきげんロードトリップで登場した福井県越前市より、とっておきの名産品をプレゼント。応募にあたっては応募フォームにログインし、キーワードの入力が必要です。名産品プレゼントの詳細は、別公開となっている下記リンクにてチェックしてください。
プレゼント応募用キーワード
しきぶ
福井県越前市ドライブガイド
2.三六商店 三六サラダ焼 武生楽市店
お隣・鯖江市の名物グルメに舌鼓! 今川焼の生地のなかにロースハム、カイワレ大根、マヨネーズがたっぷり入った「三六サラダ焼」は、鯖江市で昔から親しまれている三六商店の看板メニュー。越前市のFC加盟店はこちらだけ。立ち寄ってぜひご賞味あれ。 越前市横市町28-14-1 武生楽市 1F南飲食棟 Tel 0778-21-1022 三六商店 三六サラダ焼 武生楽市店
3.恐竜専門店 DINOSAUR BASE(ダイナソーベース)
迫力満点の恐竜オブジェが店先でお出迎え♪ 恐竜王国・福井発の恐竜専門店。メイン商品は即完売になることも多い “オリジナル恐竜ランドセル”。ほかにもTシャツやキーホルダーなど、店内には恐竜好きのハートをわしづかみにするグッズがずらり。 越前市村国1-5-4 Tel 0778-42-8377 恐竜専門店 DINOSAUR BASE
7.自家焙煎 MAMI CAFE たちばな屋
1975年創業の珈琲豆専門店。厳選した豆を種類豊富に取り揃え、毎日心を込めて自家焙煎。オリジナルブレンド「源氏ロマン」は源氏物語の登場人物をイメージして作り上げた珈琲で、選ぶのが楽しい14種。ドリップパックはギフトにもおすすめ。 越前市稲寄町7-22-1 Tel 0778-23-9660 自家焙煎 MAMI CAFE たちばな屋
8.麺房いせや
江戸時代から200年以上続く蕎麦店。越前市三大グルメ「越前おろしそば」「ボルガライス」「たけふ駅前中華そば」を提供しており、一度に3品とも味わえるセットが人気。地元で愛される老舗の味を求めて、昼時は多くの観光客や常連客でにぎわう。 越前市桂町6-22 Tel 0778-22-1363 麺房いせや
9.四季の餅 あめこ
江戸時代から続く老舗餅店。2024年にリニューアルした和モダンな店内には、代々受け継がれてきた独自製法で作る伝統の逸品や新作のお餅が並ぶ。名物の「あべかわ餅」や「大福」などの人気商品は閉店前に売り切れることも。ご購入はお早めに。 越前市国府1-6-5 Tel 0778-22-1272 四季の餅 あめこ
10.三崎タンス店
タンス町通りに店舗を構え、江戸時代から8代続く老舗家具店。釘を使わない指物(さしもの)技術で作る伝統工芸品「越前箪笥」をはじめ、「武生桐たんす」や一枚板テーブル、木製雑貨などを製造販売。職人の作業風景を間近で見学できるチャンスも! 越前市元町5-10 Tel 0778-22-0568 三崎タンス店
11.「ちひろの生まれた家」記念館
絵本画家・いわさきちひろさんの生家が記念館に。当時の趣を復元し、東京の自宅アトリエも再現。企画展を開催するギャラリーのほか、別館には絵本ライブラリーやミニシアターも。氏の人生をたどりながら、絵本世界をゆっくり堪能することができる。 越前市天王町4-14 Tel 0778-66-7112 「ちひろの生まれた家」記念館
12.越前市かこさとし ふるさと絵本館「砳(らく)」
越前市出身の絵本作家・かこさとしさんの記念館。氏の作品のほとんどを収蔵し、貴重な原画も展示。代表作「だるまちゃん」シリーズや「からすのパンやさん」の人形やパネルが随所に置かれ、絵本に入り込んだような写真が撮れるスポットがいっぱい! 越前市高瀬1-14-7 Tel 0778-21-2019 越前市かこさとし ふるさと絵本館「砳」
13.紫ゆかりの館
紫式部公園に隣接する資料館。紫式部が若き日の1年余りを過ごした越前国府での暮らしや藤原宣孝との遠距離恋愛、「源氏物語」を執筆するまでの心模様を紹介。几帳風グラフィックや絵巻物風の映像を使った雅な演出で見応えたっぷり。 越前市東千福町21-12 Tel 0778-43-5013 紫ゆかりの館
14.紫式部公園
紫式部を偲んでつくられた公園。日野山をはじめとする山々を借景に、平安時代の庭園を再現した全国でも珍しい寝殿造庭園。十二単衣をまとった金色の紫式部像、池にせり出した釣殿(つりどの)や反橋など、絵巻のような景色のなかを平安貴族気分で散策できる。 越前市東千福町369 Tel 0778-22-3012(越前市都市計画課) 紫式部公園
15.RYOZO 栁瀨良三製紙所
昭和21年創業・栁瀨良三製紙所が作る和紙は、光が透けるほど薄くやさしい風合いが特徴。特に越前和紙の伝統技法を使った「金型落水紙」はレースのように繊細で美しい文様が魅力。和紙アイテムは「RYOZO」で購入でき、併設の工房見学も可能。 越前市大滝町10-1 Tel 0778-42-1155 栁瀨良三製紙所
16.御誕生寺(ごたんじょうじ)
「ねこ寺」として親しまれている曹洞宗の禅寺。猫の保護や里親募集、譲渡会を通して、人と猫のご縁を数多く結んできたという。境内でのんびりくつろぐ猫の姿を楽しみに、多くの猫好きが参拝に。世界でも珍しい、膝に猫をのせた大仏様は必見。 越前市庄田町32-1-1 Tel 0778-43-6081 御誕生寺
17.万葉菊花園
古くから菊の栽培が盛んな越前市。万葉菊花園では、北陸の秋の風物詩「たけふ菊人形」に展示する伝統的な菊を栽培。菊栽培の過程(見頃は秋)を見ることができるほか、園内のガラス温室や隣接する「万葉の里 味真野苑」で四季折々の花を楽しむことができる。 越前市余川町22-96-1 Tel 0778-27-7800 万葉菊花園