ごきげんロードトリップキービジュアル
文=宮田珠己/撮影=阿部吉泰/イラスト=田中 斉

春の北海道は温泉とサーモン三昧! 地獄谷&登別温泉ドライブ旅

新千歳空港から1時間、絶景・グルメ・名湯を巡る胆振(いぶり)地方の魅力を体感!

北海道の胆振地方はグルメと温泉の宝庫。ダイナミックな地形に圧倒される地獄谷と北海道では珍しく温泉街のある登別(のぼりべつ)、日本有数の透明度を誇る支笏湖(しこつこ)を巡り、北の大地ならではのグルメと温泉を探索。雪が残る北海道胆振地方を快適にドライブしてきました。

目次

北海道随一の温泉街、登別は地獄の町

登別泉源公園の看板

温泉街を上りつめたところにある泉源公園には間欠泉があって、常時、湯煙が立ち上っている

登別温泉の温泉街

温泉街には、インバウンドの観光客も多く歩いていた

登別泉源温泉の間欠泉

泉源公園の間欠泉。半地下の洞窟内で、ゴボゴボという大きな音とともにお湯が噴出し、あたりを白い蒸気で包んでいた

温泉街を上りつめたところにある泉源公園には間欠泉があって、常時、湯煙が立ち上っている

温泉街には、インバウンドの観光客も多く歩いていた

泉源公園の間欠泉。半地下の洞窟内で、ゴボゴボという大きな音とともにお湯が噴出し、あたりを白い蒸気で包んでいた

ものすごくありきたりな発想であると自覚しているが、北海道と聞くと、大自然という言葉が反射的に浮かぶ。本州以南とは明らかに違う風景と空気の質。西日本育ちの私は昔から強い憧れを持っていた。温泉で有名な登別に広大な地獄谷があると聞き、訪ねてみることに。実は、何を隠そう私は火山好きなのだ。地獄谷のような火山の周囲に生まれた地形も気になる。いったいどんなところなのか。そして登別を含む胆振地方にはどんな自然やグルメがあるのか、その魅力を探ってみたい。

登別温泉は新千歳空港から西へ1時間のところにある。広大な北海道においては至近距離と言っていい。一般に北海道の温泉地は、広い土地柄のせいだろうか、ホテル内の施設が充実していることが多く、観光客がそぞろ歩く温泉街があまり発達していないと聞く。だが、登別温泉には食堂やお土産屋の並ぶ一筋の温泉街があり、私が到着したときも道に人があふれていた。
温泉街を歩いてみると、間欠泉のある、鬼の金棒が立ち並んだ公園や、閻魔(えんま)さまの大きな像が鎮座する「からくり閻魔堂」などがあって、ちょっとした地獄のテーマパークのよう。閻魔堂の閻魔さまが決まった時間に動き出すというので待っていると、ゴオオオという不気味な音が鳴りはじめ、閻魔さまの顔が憤怒で真っ赤に変化したかと思うと、さらに「地獄に落ちたくなければ行いを正せ」と恐ろしい声をはりあげたので、見ていた子供がおびえて泣いていた。迫力ありすぎ。

登別のからくり閻魔堂

温泉街の中ほどには、閻魔さまの大きな像が鎮座する「からくり閻魔堂」があって、定時になると閻魔さまが動き出す
●からくり閻魔堂/登別市登別温泉町 Tel.0143-84-3311(登別国際観光コンベンション協会)

時刻を告げ動き出すからくり閻魔さま

夜にはホテルの部屋にまで閻魔さまの怒りの声が聴こえてくるほどで、自分も地獄に落ちないよう行いを正そうと思ったのだった

登別名物、激辛「地獄ラーメン」で、地獄の何丁目まで行けるか

味の大王の地獄ラーメン

地獄ラーメン(一辛)1,050円。辛み1さじ(1丁目)増やすごとに+50円

味の大王の地獄ラーメン

1丁目でもこの色。辛そうだが、意外な甘みが隠れており、手の込んだ味わい

地獄ラーメンを食べる男性

激辛料理が苦手な私でも、1丁目は大丈夫だった。これなら3丁目ぐらいはいけそうな気がした。これまでの最高記録は62丁目だそう。無茶すぎる

地獄ラーメン(一辛)1,050円。辛み1さじ(1丁目)増やすごとに+50円

1丁目でもこの色。辛そうだが、意外な甘みが隠れており、手の込んだ味わい

激辛料理が苦手な私でも、1丁目は大丈夫だった。これなら3丁目ぐらいはいけそうな気がした。これまでの最高記録は62丁目だそう。無茶すぎる

温泉街の一角に外国人観光客が行列をつくっている店があった。その名も「味の大王」、激辛で知られる地獄ラーメンで有名な店である。
最初に白状すると、私は辛いものが苦手だ。カレーも辛口ぐらいまではOKだが、大辛、激辛となるとうろたえてしまう。自宅で夕食に出された麻婆豆腐を辛くて食べられないと言ったら、この程度で? と息子になめられたことがあるぐらいだ。
店に入ると、血の池地獄のような真っ赤なラーメンを食べている人がいて、戦慄(せんりつ)を覚えた。見るからに辛そうではないか。
辛さにはランクがあり、0丁目から始まって、辛みをスプーン1杯加えるごとにランクが1丁目ずつあがるそうだ。10丁目以上の完食者は壁に名前を貼り出してもらえるというのだが、私はチャレンジする気はさらさらなかった。断固として1丁目を注文。臆病者とののしりたい者はののしるがよい。スプーン1杯を加えただけでも私の中では大きな一歩なのだ。
出てきたラーメンはやっぱり血の池地獄のようで震えたが、おそるおそる食べてみると、予想に反し、辛さの中に甘みが感じられ、あれ? これおいしいかも、と思ったのである。
店長の飯島さんに尋ねると、辛みの元は通常の鷹(たか)の爪ではなく、朝鮮なんばんというトウガラシだとのこと。鷹の爪とどっちが強力なのか知らないが、私には合っていた。
飯島さんは、平成9(1997)年、父親の後を継いで店長となったが、それまでは各地の洋食屋などを転々とし修業を積んできたそう。道理で、辛さの奥にしっかりとしたうまみが感じられると思った。1丁目にしておいてよかった。負け惜しみではない。辛さの陰で、このうまさが埋もれるのはもったいないと思うからだ。

味の大王登別店のメニュー

もちろん辛くないメニューもあるのでご安心を

味の大王登別店の外観

海外のSNSなどでも紹介され、インバウンド客にも大人気。店を出たときは行列ができていた
●味の大王 登別温泉店/登別市登別温泉町29−9 Tel. 0143-84-2415

温泉が湧き、噴気のあがる異世界のような地獄谷をウォーキング

登別温泉の地獄谷

遊歩道は終着点にある鉄泉池まで往復30分もかからない。雪解け後はさらに尾根を越えて大湯沼まで歩くことができる

地獄谷の説明を受ける男性

紺野さんは、登別に来てからずっと健康だそう。吸い込んだ硫黄の成分を体が排出しようとして、かえって浄化されるのでは、とのこと

地獄谷の説明を受ける男性

のりのりで案内してくれた紺野由美子さん。「味の大王」でのおすすめは、「味噌カレーラーメン地獄半辛(0.5丁目)麺かため、ワカメ大盛り」だそう

地獄谷と遊歩道

遊歩道はしっかり整備されていて歩きやすい。夏は新緑、紅葉の季節は赤や黄色のグラデーションが美しいという

泉質が変わるという鉄泉池

大きな地震があるたびに、泉質が変わるという鉄泉池。見ている間も水位がゆっくり上昇したり下降したり、大地が呼吸しているかのようだった

遊歩道は終着点にある鉄泉池まで往復30分もかからない。雪解け後はさらに尾根を越えて大湯沼まで歩くことができる

紺野さんは、登別に来てからずっと健康だそう。吸い込んだ硫黄の成分を体が排出しようとして、かえって浄化されるのでは、とのこと

のりのりで案内してくれた紺野由美子さん。「味の大王」でのおすすめは、「味噌カレーラーメン地獄半辛(0.5丁目)麺かため、ワカメ大盛り」だそう

遊歩道はしっかり整備されていて歩きやすい。夏は新緑、紅葉の季節は赤や黄色のグラデーションが美しいという

大きな地震があるたびに、泉質が変わるという鉄泉池。見ている間も水位がゆっくり上昇したり下降したり、大地が呼吸しているかのようだった

●登別ゲートウェイセンター/登別市登別温泉町26番地 道南バス登別温泉ターミナル内 Tel. 0143-84-2200 https://gwc.noboribetsu.co.jp/

登別地獄谷と呼ばれるその場所は、火山活動によって1万年という長い歳月をかけて生み出された爆裂火口跡で、約11haもの広さの谷に、多くの噴気孔や湧出口が散在している。その荒涼とした世界はまさに地獄。ダイナミックな風景に気分があがる。
遊歩道が整備されており、中心部にある鉄泉池まで往復できるとのことなので、登別ゲートウェイセンターの地元ガイドである紺野さんに案内してもらった。紺野さんは、「こんなにカラフルな山、日本で見たことありますか」とのっけから強調した。たしかに、遠目に白と茶色に見えた山肌も、よく見るといろいろな色があり、オレンジっぽい土は鉄分、黒いのは硫化鉄、青みがかっているのは石灰で、黄色や黄緑が硫黄、キラキラ光っているのは塩分と教えてくれた。

あたりは硫黄の臭いがたちこめ、遊歩道のすぐ脇で蒸気が噴出していたり、陥没穴からお湯が湧いたりしている。丸く盛り上がった地面の下が実は空洞で、うっかり乗ったら崩れるような場所もあるらしい。
湧いた温泉が川となって流れくだっていて、紺野さんは三途(さんず)の川と呼んでいた。それが沈殿槽を経てホテルの温泉へと引かれているのだそうだ。さらに、「谷の真ん中にある鉄泉池は強力なパワースポットなんですよ」と紺野さん。ここから湧きだす温泉は、大きな地震のたびに泉質が変化し、今は明礬(ミョウバン)泉なのだそう。そんな不思議なことがあるのだ。

地獄谷の奥へ分け入ると、自然の川がそのまま足湯に

地獄谷の天然足湯

●大湯沼川天然足湯/登別市登別温泉町

地獄谷を散策し終えたら、紺野さんがさらに奥にある足湯に案内してくれた。尾根を一つ越えた奥にある大湯沼川の渓流に沿って少し歩いたところに、川に張り出した小さなデッキがあり、そこが足湯だという。湯船があるのかと思ったら、川そのものが温泉なのだった。靴下を脱ぎ、裾をたくしあげて足を浸けると、ややぬるめの湯といった感じで、気持ちがいい。外気温によって水温も変わり、夏には45℃ぐらいにもなるというから、春や秋に入るのがちょうどいい。春は透明感のあるステンドグラスのように新緑が空を覆い、秋になると渓流がイタヤカエデの黄色いトンネルになるんです! と紺野さんが強くすすめてくれた。秋の黄色いトンネルの時期にも来てみたくなった。

5種類の温泉が楽しめる大浴場で、のんびり体を休める

第一滝本館の大浴場

中央の大きな浴槽は芒硝泉(ぼうしょうせん)。高血圧に効く。女性側の大きな浴槽は酸性緑ばん泉

第一滝本館の大浴場

大きな窓から大自然の絶景を眺めながら至福のひととき。窓際の湯船は冷えに効く食塩泉

第一滝本館の大浴場

湯温は熱すぎず、長く浸かっていられる

中央の大きな浴槽は芒硝泉(ぼうしょうせん)。高血圧に効く。女性側の大きな浴槽は酸性緑ばん泉

大きな窓から大自然の絶景を眺めながら至福のひととき。窓際の湯船は冷えに効く食塩泉

湯温は熱すぎず、長く浸かっていられる

地獄谷散策のあとは、老舗旅館第一滝本館(だいいちたきもとかん)の大浴場へ。ここでは登別に湧く9種類のうち、傷を癒やすと伝わる芒硝泉や、アトピーにいいと言われる酸性緑ばん泉と硫黄泉、そして冷えに効く食塩泉など、5種類の源泉を楽しめる。登別の人はこれらのお湯に毎日浸かっているおかげで、みな実年齢より若く見られるそう。世の中には熱くてガツンとくる温泉と、ぬるくて身も心もとろける温泉があるが、ここは後者だ。浸かるほどにいろんなことがどうでもよくなっていく。脱衣室には蝦夷(えぞ)ウコギ茶の無料サービスがあり、お風呂上がりに飲むと、爽やかな冷たさが喉に染みた。

良質なフルーツをふんだんに使ったパフェで疲れも吹っ飛ぶ

老舗旅館第一滝本館には、北海道に初上陸した和歌山の「観音山フルーツパーラー」が入っており、和歌山の柑橘類や北海道のいちごをふんだんに使ったパフェが味わえる。
私は酸味がきつ過ぎる柑橘類が少々苦手なのだが、食べてみると、はっさく、ブラッドオレンジ、キウイなど、どれも柔らかな甘さで大満足。いちごも酸っぱ過ぎず、口の中でほどけるクリームが絶妙だった。出されたときはこんな大きなパフェは食べきれないと思ったのに、最後はおかわりしたくなったほどだ。こんなやさしいパフェがあるとは知らなかった。

観音山フルーツパーラーの旬フルーツの農園パフェ

「旬のフルーツの農園パフェ」2,000円。北海道でこんなにも甘い柑橘類が食べられるのはうれしい

雪だるまのいちご農園パフェ

雪だるまのいちご農園パフェ 2,800円。季節限定商品なので、見つけたら機会を逃さず食べるべし

パフェを作る人の手元

スプーンを入れるとフルーツが落っこちてきそうなぐらいてんこ盛り

旬フルーツの農園パフェを食べる男性

おじさんなので都会でパフェを頼むのは勇気がいるが、リゾート地なら気兼ねなく食べられる

観音寺フルーツパーラーの内観

第一滝本館の社長が、おいしさに感動して出店を直談判。北海道と和歌山の奇跡のコラボが実現した

「旬のフルーツの農園パフェ」2,000円。北海道でこんなにも甘い柑橘類が食べられるのはうれしい

雪だるまのいちご農園パフェ 2,800円。季節限定商品なので、見つけたら機会を逃さず食べるべし

スプーンを入れるとフルーツが落っこちてきそうなぐらいてんこ盛り

おじさんなので都会でパフェを頼むのは勇気がいるが、リゾート地なら気兼ねなく食べられる

第一滝本館の社長が、おいしさに感動して出店を直談判。北海道と和歌山の奇跡のコラボが実現した

●観音山フルーツパーラー 登別/登別市登別温泉町55 第一滝本館ロビー階 Tel. 0143-84-2111

温泉に浸かり、おいしいパフェを食べたら、すっかり気持ちがゆるくなった。この日はこのまま第一滝本館ここに泊まる予定だ。登別の地獄谷を間近で眺められる「プレミアム西館コーナー特別室」に入ると、外には露天風呂があり、うれしくなってまたお湯に浸かった。信楽焼の大きな白いバスタブには、常に樋(とい)から温泉が流れ込んでいるので、大浴場まで行かなくても、夜でも朝でも思い立ったらいつでも入ることができるのだ。私は家では風呂に入るのがとても面倒に思う人間なのだが、この風呂はずっと浸かっていたい。
お湯に浸かりながら目の前の大絶景を眺める。
火山が好きなのは、風景がダイナミックだからだ。大地の息吹が感じられるし、ちょっとスリリングでもある。登別の地獄谷も、かつて大噴火により山が崩壊してできたわけで、その事実を思うと、人間の小ささをあらためて感じさせられる。小さなことで悩んだら、火山を見に行くのがいいのかもしれない。

第一滝本館の西館プレミアム特別室

大きなソファと暖炉ストーブを備えた「プレミアム西館コーナー特別室」

西館プレミアム特別室のテラス

客室の外には、ソファとともに、温泉かけ流しの露天風呂。常時、温泉が流れており、いつでも適温で入ることができる

第一滝本館外観

老舗旅館第一滝本館の外観。館内には大浴場以外にもプールや食事処、おみやげ処、カラオケバーやエステ、フィットネスルーム、ゲームコーナーなどがそろう
●第一滝本館/登別市登別温泉町55東館 Tel. 0143-84-2111 https://takimotokan.co.jp/ja/

北海道と言えばジンギスカンという定説を覆す、白老牛の魅力

レストラン・カウベルの極上バーベキュー140g 2,750円

極上バーベキュー140g 2,750円 【取材当時】

バーベキューで肉を焼く様子

この日の部位は、肩ロースの芯、肩ロース、シンタマのカメノコ、フランク(バラ部位の肉)

特選サーロインステーキ

特選サーロインステーキ200g 7,340円 ライスセット(ライス・味噌汁・ミニサラダ)580円 【取材当時】

特選サーロインステーキを焼く様子

さしが多くてももたれないのが、白老牛の特徴

肉を食べる男性

口の中でふわっと溶ける絶妙な味わい。食べた瞬間、肉が消えたような気がしておどろいた

極上バーベキュー140g 2,750円 【取材当時】

この日の部位は、肩ロースの芯、肩ロース、シンタマのカメノコ、フランク(バラ部位の肉)

特選サーロインステーキ200g 7,340円 ライスセット(ライス・味噌汁・ミニサラダ)580円 【取材当時】

さしが多くてももたれないのが、白老牛の特徴

口の中でふわっと溶ける絶妙な味わい。食べた瞬間、肉が消えたような気がしておどろいた

夕食は白老までクルマを走らせ、森の中に建つロッジのようなレストラン・カウベルへ。北海道の肉といえば、まずジンギスカンが頭に浮かぶが、この地ではむしろ白老牛(しらおいぎゅう)の名をあちこちで見かける。カウベルは、その白老牛のバーベキューを専門に提供するレストランだ。ここに来るまで、白老牛の名前も知らなかった私だが、この夕食は正解だった。

3代目店主の前田さんによれば、黒毛和種の白老牛はさしが多めなのが特徴だという。そう聞くと、敬遠する人もいるが、さしが多くても牛の味がしっかりしておいしいとのこと。赤身部分だけでなく、さしにも味があるといわれるほどらしい。
「極上バーベキュー」を注文すると、この日出てきたのは肩ロースなど4つの部位の肉で、前田さんがそれぞれの部位を説明してくれた。味はそれぞれ違うものの、どれも口の中でほどけるような柔らかさにおどろく。牛ってこんなに柔らかかったっけ? 
たしかに見た目はさしが多い。それでも後でもたれるようなことは一切なく、味はどれも絶品だった。前田さんの言う通りである。

カウベルは、初代にあたる前田さんの祖父が森を切り開いて畜産業を興し、やがて精肉店へと転身。さらに白老牛のおいしさを知ってほしいと焼肉レストランを開業した。現在は2代目の父と前田さんが二人三脚で店を引き継ぐ。3代にわたって追求してきた白老牛がおいしくないわけがないのだ。

三代目店主の前田将太さん

3代目店主の前田将太さん。牛は部位によってひとつひとつ味が違う。それぞれの違いを味わってほしいと語る

レストラン・カウベル内観

レストラン・カウベル店内。かつてはビニールハウスで焼肉を提供していたが、1987年に店舗をオープン

レストラン・カウベル外観

白老牛銘柄推進協議会 指定販売1号店に認定されている
●レストラン・カウベル/白老町石山112−14 Tel.0144-83-4567 https://shiraoi-cowbell.com/

白老の町

北海道では、そこらじゅうで動物の姿を見かける

白老周辺の景色

林の中で、鹿がこちらの様子をうかがっている

北海道では、そこらじゅうで動物の姿を見かける

林の中で、鹿がこちらの様子をうかがっている

支笏湖への途上で立ち寄った「ポロトミンタㇻ」で、観光情報を仕入れる

ポロトミンタㇻでソフトクリームを食べる男性

北海道のソフトクリームは、いつもおいしさが期待を超えてくる。のぼりべつ酪農館ミルクソフトクリーム(レギュラーサイズ) 350円

翌朝は支笏湖へ向かう。途中、白老の「ポロトミンタㇻ」に立ち寄った。国内外の観光客に好評を博している「民族共生象徴空間ウポポイ」に近接している、白老観光協会のインフォメーションセンターで、ウポポイと同じ2020年にオープン。中では、観光情報の提供にとどまらず、ちょっとした軽食がとれたり、アイヌ関連の民芸品ほかさまざまなお土産も売られていたりしていて、休憩にちょうどいい。

ポロトミンタㇻの内観

「ポロトミンタラ」館内。観光情報を提供するインフォメーションだけでなく、お土産ショップや休憩スペースまである

お土産品を見る男性

お土産コーナーでは、アイヌ関連の民芸品のほか、白老の特産である白老牛の冷凍ハンバーグや、虎杖浜(こじょうはま)の特産であるたらこなども売られていた

ポロトミンタㇻ外観

「民族共生象徴空間ウポポイ」の道路を挟んだ向かい側に、「ポロトミンタㇻ」のモダンな建物がある
●ポロトミンタㇻ/白老町若草町1-1-21 Tel.0144-82-2216

支笏湖の昔と変わらない風景を眺めながら、自然湧出の温泉に浸かる

丸駒温泉に浸かる男性

丸駒温泉旅館は、ゆっくり自分のペースで時を過ごせる、そんな宿だ。鄙(ひな)びた場所にありながら、1泊朝食のみの自由度の高いプランも用意されている

丸駒温泉に浸かる男性

支笏湖は周囲のほとんどが自然の姿をとどめており、まるで原始の世界を眺めているかのよう。雪を抱く風不死岳(ふっぷしだけ)の怜悧(れいり)な姿に見ほれる

丸駒温泉の野湯

天然湧出の露天風呂。43℃の源泉に外気が触れて、38℃ぐらいになる。雪が解けると水位が上がるので、秋になるほど深い。丸駒温泉の原点

丸駒温泉旅館のロビー

ロビーでは、雄大な景色を眺めながら思い思いに過ごすことができる。コーヒー、紅茶などのセルフサービスがうれしい

丸駒温泉旅館の日生下和夫さん

代表の日生下和夫さん。支笏湖の水を大切にしながら経営してきたと語る。支笏湖の水を飲めるのは丸駒温泉旅館だけだ

丸駒温泉旅館は、ゆっくり自分のペースで時を過ごせる、そんな宿だ。鄙(ひな)びた場所にありながら、1泊朝食のみの自由度の高いプランも用意されている

支笏湖は周囲のほとんどが自然の姿をとどめており、まるで原始の世界を眺めているかのよう。雪を抱く風不死岳(ふっぷしだけ)の怜悧(れいり)な姿に見ほれる

天然湧出の露天風呂。43℃の源泉に支笏湖の水が加わり、38℃ぐらいになる。雪が解けると水位が上がるので、秋になるほど深い。丸駒温泉の原点

ロビーでは、雄大な景色を眺めながら思い思いに過ごすことができる。コーヒー、紅茶などのセルフサービスがうれしい

代表の日生下和夫さん。支笏湖の水を大切にしながら経営してきたと語る。支笏湖の水を飲めるのは丸駒温泉旅館だけだ

左手に、雪を頂く樽前山(たるまえさん)の美しい姿を眺めながらクルマを走らせていくと、不意に「秀逸な道」という看板が現れ、下り坂の先に湖面が見えてきた。支笏湖だ。支笏湖といえば、日本でも有数の透明度を誇る美しい湖。湖畔をなぞるように走る国道453号は、まさに秀逸としか言いようがない道だった。静謐(せいひつ)な湖面の向こうに樽前山の三角形の秀峰がそびえ、周囲には原生林が広がる。湖畔にほとんど人工物が見当たらない。これぞ北海道! 絶景とはこのことだろう。

湖畔を北へ回り込み、恵庭岳の麓に位置する丸駒温泉に到着。丸駒温泉旅館は110年の歴史を誇る超老舗旅館である。
ロビーに足を踏み入れると正面にその歴史を紐解(ひもと)く写真パネルがあり、代表の日生下(ひうけ)さんが丁寧に説明してくれた。丸駒温泉は、創業者の佐々木初太郎氏が、湖畔に温泉が湧いているのを見つけ、草ぶき小屋の温泉宿として大正4(1915)年にスタートさせたのが始まりという。当時はまだ道もなく、昭和42(1967)年に有料道路ができるまで、お客さんは船でしか来ることができなかったそうだ。

さっそく展望露天風呂に入らせてもらった。そこから眺める支笏湖は大絶景だった。
対岸に人工物がほとんど見えないので、きっと創業時と見える風景はほとんど変わらないはずだ。今も湖面に突き出した桟橋が当時の面影を残しており、船で通って温泉小屋を建てた初代・初太郎氏の気持ちが想像できて、その先見の明とたくましさに感服した。
お湯の温度もちょうどいい。泉質は保温効果の高い塩化物泉で、少しだけ鉄の味がする。展望露天風呂以外にも、丸駒温泉の原点と言っていい、温泉が今も足元で湧出する天然の露天風呂があり、北海道の自然の恵みを思いっきり味わえる宿なのだった。

丸駒温泉旅館で、宿泊者だけに提供される支笏湖チップを特別に食べさせていただいた。チップとはヒメマスのことで、支笏湖では古くから孵化(ふか)増殖事業が行われている。国内屈指の水質を誇る湖で育っただけに、川魚のような臭みがなく、年間通して低い水温のなかで育ち脂がのっているのが特徴だそう。今回は塩焼きにしてもらったが、かぶりついた瞬間、そのふくよかなボリューム感におどろいた。クセのない淡い風味が口いっぱいに広がって、奥深い魚だとわかる。
「天然のチップをお造りで食べるとトロと甘エビを足したような味がします」と言われ、それを食べにまた来たくなった。

炉端で焼く支笏湖チップ

宿泊者のみに提供されている支笏湖チップの塩焼き

支笏湖チップの塩焼き

支笏湖チップのシーズンは6月から8月。やはり旬の季節に食べたい

支笏湖チップを食べる男性

川魚特有の雑味がなく、魚が苦手な人でも、きっと好きになる味だと思う

丸駒温泉旅館の客室

客室は、湯治宿の面影を残す。ゆったりとした時を過ごせる畳敷きがうれしい

丸駒温泉旅館外観

温泉でどのように過ごすのがお客様にとって心地良いのか、そこを一番に考え、2024年12月にリニューアルした

宿泊者のみに提供されている支笏湖チップの塩焼き

支笏湖チップのシーズンは6月から8月。やはり旬の季節に食べたい

川魚特有の雑味がなく、魚が苦手な人でも、きっと好きになる味だと思う

客室は、湯治宿の面影を残す。ゆったりとした時を過ごせる畳敷きがうれしい

温泉でどのように過ごすのがお客様にとって心地良いのか、そこを一番に考え、2024年12月にリニューアルした

●湖畔の宿支笏湖 丸駒温泉旅館/千歳市幌美内7 Tel.0123-25-2341 【JAF優待】

支笏湖秀逸な道を走る自動車

湖畔を走る「秀逸な道」は、9㎞近くにわたって湖面と並走できる。絶景に見とれ過ぎないよう注意が必要だ

「王子サーモン」の工場で、おいしいスモークサーモンの秘密を探る

王子サーモンのお店を訪ねた男性

工場に隣接する直営店で、お土産を物色する。皮は、少量のオリーブオイルで炒めると絶品だそう。サーモンだけでもさまざまな商品がある

王子サーモン直営店の内観

近年はスモークの技術を生かし、サバ、ホタテ、ムール貝、カキなどの燻製品も開発している。どれもおいしそう

王子サーモンで売っているさまざまなサーモン

さんざん迷った末、産地の違いを食べ比べてみようと世界各地のスモークサーモンを購入。帰宅後の楽しみができた。北海道産鮭スモークスライス(60g)972円、カッパーリバー紅鮭スモーク(60g)1,404円、フィヨルドサーモンスモークスライス(60g)1,404円、アトランティックサーモンスライス(60g)1,404円、キングサーモンスモークスライス(60g)1,728円【※上記は2025年3月時点の価格です】

王子サーモン工場のシャッターとロゴ

直営店のすぐ裏が工場。シャッターに描かれたロゴがかわいい

工場に隣接する直営店で、お土産を物色する。皮は、少量のオリーブオイルで炒めると絶品だそう。サーモンだけでもさまざまな商品がある

近年はスモークの技術を生かし、サバ、ホタテ、ムール貝、カキなどの燻製品も開発している。どれもおいしそう

さんざん迷った末、産地の違いを食べ比べてみようと世界各地のスモークサーモンを購入。帰宅後の楽しみができた。北海道産鮭スモークスライス(60g)972円、カッパーリバー紅鮭スモーク(60g)1,404円、フィヨルドサーモンスモークスライス(60g)1,404円、アトランティックサーモンスライス(60g)1,404円、キングサーモンスモークスライス(60g)1,728円【※上記は2025年3月時点の価格です】

直営店のすぐ裏が工場。シャッターに描かれたロゴがかわいい

苫小牧で「王子サーモン」の工場にお邪魔した。国道36号沿いに直営店があり、その裏が工場になっている。「王子サーモン」は、主にスモークサーモンを加工販売している老舗企業で、その歴史は昭和42(1967)年にさかのぼる。当時ロンドンを訪れていた王子製紙の役員が、現地のレストランでスモークサーモンを食べたところ、そのおいしさに感動。鮭の産地を尋ねると、北海道の日高沖と教えられた。地元じゃないかとおどろいた役員は、さっそくうちでも作れと指示を出したのが始まりだという。

工場長の浅倉さんが工場の内部を案内してくれた。この工場には、ノルウェー、アラスカ、チリ、ニュージーランド、ロシア、そしてもちろん国内からもサーモンを入荷しているそう。冷凍の状態で届いたそれをムラのできないよう時間をかけて解凍し、ウロコを除去、さらに殺菌した後、機械で三枚におろす。三枚におろす機械なんてものがあるとは、知らなかった。その後、小骨を取り除いていくのだが、1日約3,000枚、多いときは4,000枚も手作業でさばくというから大変だ。
その後味をつけ、乾燥し、24時間かけて燻製(くんせい)にする。この時間をかけるところがポイントだそうで、水分をしっかり抜くことで軽くなり、味が凝縮しておいしくなるのだという。
完成したスモークサーモンは最後、金属探知機やⅩ線検査にかけ、品質を確認した後、出荷となる。

長年携わっていると、鮭の顔を見ただけで味がわかるようになるらしく、浅倉さんに、おいしい鮭はどんな顔なんですか、と聞くと、「かわいい……」という答えが返ってきたのがおかしかった。「若い魚なんですよ。若ければいいってわけじゃないんですが、脂がのって優しい顔をしてるんです」
どんな顔か見てみたかったが、ここにあるのは頭を落とされた胴体ばかりで、拝むことはできなかった。

サーモンを手作業で容器に並べる人々

工場には多くの機械が導入されているが、肝心なところは手作業だ。スライスしたスモークサーモンをおいしそうに見せるのも、職人の腕次第

工場でパッケージされるサーモン

いくつもの工程を経て、パック詰めされた商品

王子サーモン工場の外観

「王子サーモン」苫小牧工場では、年間500tもの商品を生産している
●王子サーモン 苫小牧・北海道工場直営店/苫小牧市有明町2−8−15 Tel.0144-84-1187 https://www.oji-salmon.co.jp/
【JAF優待】

道の駅サーモンパーク千歳で出会った「鮭の遡上丼」に圧倒される

鮭の遡上丼メス

「鮭の遡上丼(そじょうどん)」にはオスとメスがあり、メスでは、マグロをめくると中にイクラが隠れている

鮭の遡上丼メス

鮭の遡上丼 メス 6,050円。総重量1.2㎏。ひとりで食べられる量じゃないと思ったら、ひとりで食べた猛者もいるらしい

鮭の遡上丼は提供のとき太鼓のお囃子とともに運ばれてくる

注文すると、太鼓を鳴らし、ホイサーホイサーというお囃子(はやし)とともに、運ばれてくる。他のお客さんの注目を浴びて少々恥ずかしい

鮭の遡上丼を見て嬉しそうな男性

この豪勢な一皿。こんなのが運ばれてきたら、そりゃ、あがります

「鮭の遡上丼(そじょうどん)」にはオスとメスがあり、メスでは、マグロをめくると中にイクラが隠れている

鮭の遡上丼 メス 6,050円。総重量1.2㎏。ひとりで食べられる量じゃないと思ったら、ひとりで食べた猛者もいるらしい

注文すると、太鼓を鳴らし、ホイサーホイサーというお囃子(はやし)とともに、運ばれてくる。他のお客さんの注目を浴びて少々恥ずかしい

この豪勢な一皿。こんなのが運ばれてきたら、そりゃ、あがります

千歳市内に入り、道の駅サーモンパーク千歳に立ち寄る。ここは北海道が誇るサーモンの魅力を発信する道の駅だそうで、パーク内には千歳川の清流が流れ、フードコートと特産品や農産物の直売所が一体となった建物と、サケのふるさと千歳水族館が隣接する。

フードコートの「海鮮丼とと丸」ですごいものを見つけた。その名も「鮭の遡上(そじょう)丼」。掲示されたメニューの写真を見ると、オスとメスの2種類の丼があり、鮭の姿を模した皿にサーモンとイクラはもちろんのこと、本マグロやキハダマグロ、ネギトロ、ウニ、カニ、ホタテ、とびっこなど海の幸がどかどか盛り付けられている。なんと総重量1.2㎏。
店長の磯見さんの話では、主にファミリーからの注文が多いとのこと。そりゃそうだろう。
ここまで来たら食べてみようとウニやホタテののったメスの遡上丼を注文した。遡上丼という名前は、千歳川を遡上してくるサケをイメージしたと磯見さん。その見た目と味のインパクトで、テレビやSNSでも話題となり、1日20食出る日もあるそう。

楽しみに待っていると、突然とと丸の店員さんたちが一列に並んで太鼓とともに、ホイサーホイサーと歌い出し、磯見店長が大声で遡上丼の説明をしながら、スタッフが鮭の形をした器を運んできた。こうしたパフォーマンスは、お客さまの北海道に来た思い出になれば、という狙いで行っているそうだ。お客さんの視線が集まり少々恥ずかしかったものの、やってきた遡上丼を見てそんな思いは吹っ飛んだ。予想はしていたが、ほんとにでっかい。
ネタの良さはもちろんだが、私が気に入ったのは、魚介出汁だった。出汁をかけてお茶漬けのようにして食べてもおいしいと言われたので、試してみるとこれがうまかったのだ。贅沢すぎるお茶漬けである。
北海道はおいしいものばっかりだ。

道の駅サーモンパークの内観

道の駅サーモンパーク千歳の内部。農産物の直売所も、お土産コーナーもどれもが充実

道の駅サーモンパークの外観

隣の水族館とともに、たっぷり時間をとりたい
●道の駅サーモンパーク千歳/千歳市花園2−4−2 Tel.0123-29-3972 https://www.salmonpark.com/
【JAF優待】

北海道を走ると、町のすぐ背後に広大な自然が広がっていることにおどろかされる。新千歳空港から少し走っただけで、本州以南とはまるで違う風景が広がっていた。

そしてそこに息づく開拓者精神のようなものを、今回の旅では感じることができた。道も通わない湖畔に温泉宿を開き、土地を開いて牛を育て、他所で見つけたおいしいものは積極的に取り入れる。そんな、何もないところに新しい何かを生み出していく力。0を1にする行動力。そういう力によって町や産業が生まれていく過程が、風景の中にむきだしになっている気がする。

そのせいだろうか、旅をしながら、自分のなかに力が湧いてくるようなそんな気分を味わった。温泉に浸かり、おいしいものをたらふく食べたことで、リフレッシュできただけでなく、胸に秘めていた何かが掘り起こされたような旅になった。

支笏湖の湖畔に車とたたずむ男性

今回のごきげんロードマップ

北海道胆振イラストマップ

A. 味の大王 登別温泉店 B. 登別ゲートウェイセンター C. 大湯沼川天然足湯 D. 第一滝本館 E. 観音山フルーツパーラー 登別 F. レストラン・カウベル  G. ポロトミンタㇻ H. 湖畔の宿支笏湖 丸駒温泉旅館 I. 支笏湖 秀逸な道 J. 王子サーモン苫小牧・北海道工場直営店 K. 道の駅サーモンパーク千歳 L. 新千歳空港

「ごきげんロードトリップ」掲載自治体のご紹介

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※記載のデータは2025年3月現在のもので、料金は大人1名分(税込)です。変わる場合もありますので、お出かけ前にご確認ください。
取材協力=北海道登別市・白老町・苫小牧市・千歳市

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しこつこ

北海道登別市・白老町・苫小牧市・千歳市ドライブガイド

1.大湯沼

日和山(ひよりやま)の爆裂火口跡にできた周囲約1kmの沼。沼底では約130℃の硫黄泉が噴出し、表面の温度も約40~50℃に保たれている世界的にも珍しい大規模な湯の沼。水面には湯気が漂い、大自然の息吹を感じられる。

登別市登別温泉町
Tel.0143-84-3311 (一般社団法人 登別国際観光コンベンション協会)

大湯沼

2.からくり閻魔堂

登別温泉街のメインストリートにある、閻魔様を祀(まつ)ったお堂。1日7回、「地獄の審判」の時間になると鳴り響く音とともに閻魔大王の表情が一変し動き出すからくりの演出を披露。閻魔堂のなかではおみくじもひける。

登別市登別温泉町
Tel.0143-84-3311 (一般社団法人 登別国際観光コンベンション協会)

からくり閻魔堂

3.登別ホースパーク遊駿

雄大な風景のなか、人懐っこい道産子やポニーと触れ合える観光者向け乗馬クラブ。引き馬、乗馬体験、ボニーの餌やりなど、初心者や子供たちも楽しめるメニューが充実。馬場内での基本レッスン後、森林を巡るコースもおすすめ。

登別市札内町230-1
Tel.0143-85-7288

登別ホースパーク遊駿

4.ホテルまほろば

大露天風呂や檜風呂、ジャグジーバスなど男女合わせて31種の多彩な浴槽で登別の名湯が満喫できる温泉リゾート。北海道の海の幸をはじめ新鮮な食材を生かした料理が盛りだくさんのビュッフェも大好評。

登別市登別温泉町65 
Tel.0143-84-2211

ホテルまほろば

5.登別マリンパークニクス

400種の海洋生物を展示する水族館。高さ8mのクリスタルタワーやアクアトンネル、イワシの「銀河水槽」、ペンギンパレード、イルカのパフォーマンスなどユニークな演出で魅了する。北欧の街並みのようなパーク内には遊園地やレストランも。

登別市登別東町1-22
Tel.0143-83-3800

登別マリンパークニクス

6.虎杖浜(こじょうはま)温泉ホテルいずみ

源泉かけ流し100%の天然温泉、太平洋が一望できる露天風呂が自慢。海鮮食材の宝庫である白老町の美味を満喫できる宿泊プランのほか、日帰り入浴でも楽しめる。広大な敷地内にはキャンプ場もオープン。

白老町虎杖浜312-1
Tel.0144-87-2621

虎杖浜温泉 ホテルいずみ

7.アヨロ海岸

朝日も夕日も美しい、白老を代表する絶景スポット。海鳥の生息地として知られるほか、アイヌ文化の遺跡が数多く発見されている文化的にも貴重な地域で、周辺にはアヨロ鼻灯台、アフンルパロ(あの世への入り口)など見どころも多い。

白老町虎杖浜316
Tel.0144-82-8214(白老町経済振興課)

8.たっちゃん食堂

白老町産の海産物を中心に旬の魚介が新鮮なまま味わえる人気の食堂。バフンウニ、毛ガニなどの海鮮丼や日替わりのスペシャル丼やイカ、エビがたっぷり入った塩ベースの「たっちゃんラーメン」などメニューが豊富。

白老町虎杖浜69-3
Tel.0144-84-8166

たっちゃん食堂

9.仙台藩白老元陣屋資料館

幕末期、蝦夷地警備の命を受け仙台藩がこの地に築いたのが仙台藩白老元陣屋。国の史跡となった陣屋跡に併設された資料館では絵図面や古文書、武具等の資料を展示し、藩士の暮らしやアイヌの人々との交流などの歴史を今に伝えている。

白老町陣屋町681-4
Tel.0144-85-2666

仙台藩白老元陣屋資料館

10.ウポポイ(民族共生象徴空間)

アイヌ文化の復興、創造の拠点としてオープン。国立アイヌ民族博物館、国立民族共生公園、慰霊施設などからなり、アイヌ古式舞踊をはじめとする伝統芸能、思想、歴史など、さまざまな角度からアイヌ文化を学び、その魅力に触れることができる。

白老町若草町2-3
Tel.0144-82-3914

ウポポイ(民族共生象徴空間)

11.太平洋フェリー苫小牧港営業所

北海道へはゆっくりと船旅でのアクセスもおすすめ! 太平洋フェリーは苫小牧~仙台~名古屋を結ぶ航路を国内最大級のフェリーで運航。船内には和洋中のメニューがそろうバイキング形式のレストラン、ラウンジショーや映画が楽しめるシアターラウンジも完備。

苫小牧市入船町1-2-34
Tel.0144-34-5185

太平洋フェリー苫小牧港営業所

12.道の駅ウトナイ湖 プレジール

苫小牧のブランド豚「B1とんちゃん」を使った豚まんなど軽食がテイクアウトで楽しめる農家直営店。ポテトやソーセージ、ドリンク付きの「農家の豚まんセット」(写真)やソフトクリームなどドライブ中の休憩にぴったりの地元グルメが充実。

苫小牧市植苗156-30
Tel.0144-58-2677

道の駅ウトナイ湖 プレジール

13.ぎょれん新千歳空港店

北海道のお土産を買うならここ! カニ、鮭、ほたて、昆布など海産物や海産加工品を販売する北海道漁業協同組合連合会の直営店。ご飯のおともやおつまみ、おやつにも喜ばれる北海道の美味がところ狭しと並ぶ。

千歳市美々 新千歳空港国内線ターミナルビル2F
Tel.0123-46-5616

ぎょれん新千歳空港店

14.弟子屈(てしかが)ラーメン 新千歳空港店

麺は北海道産小麦100%、スープには摩周湖の伏流水と地元産の厳選素材を使用し、北海道ならではのラーメンの魅力を追求する名店。オホーツクのほたて干し貝柱や魚介、野菜を炊き込んだ特製醤油タレの「魚介しぼり醤油」が看板メニュー。

千歳市美々 新千歳空港国内線ターミナルビル3F 北海道ラーメン道場
Tel.0123-45-8888

弟子屈ラーメン 新千歳空港店

15.ドレモルタオ

1,600坪の敷地に人気洋菓子店『ルタオ』の魅力が広がる"スイーツリゾート"。自慢のケーキはもちろん、ルタオ唯一のベーカリーには焼きたてのパンが並び、カフェでは繊細な口溶けのパンケーキなどここでしか味わえない新しい魅力がいっぱい。

千歳市朝日町6-1-1
Tel.0123-23-1566

ドレモルタオ

16.千歳ワイナリー

趣ある石蔵造りのワイナリー。千歳特産のハスカップ、余市町の契約ブドウ畑で収穫されるケルナーやピノノワールなど北の大地に育まれたブドウから芳醇で果実味豊かなワインを醸造し販売。工場見学(要予約)も行っている。

千歳市高台1-7
Tel.0123-27-2460

千歳ワイナリー

17.花茶(かちゃ)

のどかな農園の風景に囲まれた、手作りアイスクリームと石窯焼きピッツァの人気店。花茶農園をはじめ地元で育った旬の野菜や果物をアレンジしたジェラートは、季節限定メニューも含め約15種類のフレーバーから選べる。

千歳市泉郷479
Tel.0123-29-2888

花茶

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