ごきげんロードトリップキービジュアル
文=宮田珠己 / 撮影=阿部吉泰 / イラスト=田中 斉

鳴門金時、徳島ラーメン、すだちぶり。渦潮と名画を背景に走る、食の宝庫・鳴門ドライブ

徳島県鳴門(なると)市のおいしいグルメと絶景を満喫!

鳴門といえば渦潮。だが、鳴門の魅力は渦潮だけじゃない。ダイナミックな自然と洗練されたリゾートホテル、西洋美術の粋を凝縮した美術館に豊富な海と陸の幸。そして意外に知られていないもうひとつの鳴門海峡。この土地は、クルマを走らせるほどに期待以上の景色を見せてくれる。先入観を超える新しい発見の旅へ出た。

目次

渦潮観潮船で、鳴門の渦にめちゃくちゃ迫る

大鳴門橋の下を進む船からの景色

大鳴門橋の下まで船で行くと、渦潮を間近に見ることができる

地図を眺めるのが好きな私は、以前から鳴門という土地に興味を持っていた。四国と淡路島を隔てる鳴門海峡は有名だが、実は地図をよく見ると、四国側にもうひとつ海峡がある。案外知られていないが、鳴門海峡は2つあるのである。それだけではない。さらに広い地中海まであるのだ。鳴門がそんな複雑な地形であると知る人は少ないのではないだろうか。今回ドライブするにあたっては、そんな知られざる鳴門の姿も一緒に追いかけてみようと考えた。

さて、鳴門観光といえば、まずは誰もが知っている渦潮である。観潮船に乗って、海の上から渦潮を体験することにした。渦潮は潮の満ち引きによってつくり出されるため、干満差の大きい大潮の日ほど巨大化する。さらに時間帯によっても迫力が全然違うので、あらかじめ潮見表を確認しておき、一番激しい時間帯の観潮船に乗り込むのがおすすめだ。
観潮船では船内のシートにあえて座らず、後部デッキに出て海に対峙(たいじ)する。冬の風が冷たかったが、やはり自然のスペクタクルは、窓越しではなくじかに眺めたい。
出航してすぐ小さな半島を回り込んだところで、さっそく激しい海流に遭遇する。海がまるで川のように流れ、ところどころ滝みたいな段差もできているのが見えた。かなり激しい流れだ。聞けば時速20kmで流れているという。相当な速さだ。
大鳴門橋の真下の広大な海面にたどりつくと、周囲に次々と渦が現れはじめた。漏斗のように海がくぼんで、見ているだけで引きずり込まれそう。逆に海中から水の塊が湧き上がってきて、水面を丸く押し上げているところもある。めまぐるしく変化する海面は、まるで水が生きているかのようだ。
驚いたのは、観潮船がそうした渦や荒波に近づいて見物するだけでなく、中へ突入していくところである。ええっ、大丈夫なの? なんという荒行。船ごと潮に巻き込まれてみると、自然の荒々しさがダイレクトに感じられ、とてもスリリングだ。陸から見るより、何倍も迫力がある。寒さも忘れて見入ってしまった。いいものを見た。これは他ではなかなかできない体験だ。

大鳴門海峡を進む船からの景色

観潮船は、荒波をものともしない。スリルはあるが不安はなかった。もし渦の中心に突っ込んでエンジンを切ったらどうなるんだろうと、そんなことを想像しながら海を眺める

うずしお汽船外観

●高速観潮船 うずしお汽船/鳴門市鳴門町土佐泊浦福池65-63 Tel.088-687-0613(乗船料1,600円)https://www.uzushio-kisen.com/

「道の駅くるくる なると」で味わう極上スイーツ

くるくる なると店舗外観

道の駅くるくる なるとの入り口には鳴門金時の巨大オブジェが展示され、フォトスペースになっている

渦潮を内側から体験した後は、「道の駅くるくる なると」でひと休み。なんでもここに鳴門の名物鳴門金時を使用した極上のスイーツがあるという。到着すると、鳴門金時のオブジェが出迎えてくれた。
ドライブ中に道の駅に寄るのは楽しい。地元ならではのおいしそうな特産品が並んで、ついあれもこれも買って帰りたくなる。「くるくる なると」は店内も華やかで、まるでテーマパークに来たかのようだった。鯛やわかめ、地鶏、すだちなど鳴門の名物が並ぶなか、鳴門金時の関連商品も充実していた。そのなかで、ふしぎな見た目のおいもあんぱんと、人気商品の鳴門金時うずまきソフトをいただく。鳴門金時を使用したおいもペーストがぎっしり詰まったおいもあんぱんは、スイートポテトをパンにしたよう。なんだかほっとする食べ心地だ。うずまきソフトは、渦を表現したモンブラン部分だけでなく、その下に隠れた和三盆のソフトクリームから全部おいしい。冷たいのに、鳴門金時の温かみのある味わいのおかげで、冬でも食べたくなるおいしさだ。どちらもさつまいもの甘みが絶品だった。

おいもあんぱん

ベーカリーイモホレタのおいもあんぱん(300円)。1日2,000個以上出る日もある人気商品。中に詰まった鳴門金時を使用したおいもペーストは、繊維を残して焼き芋感を出している

鳴門金時うずまきソフト(450円)

ナルトエエモンの鳴門金時うずまきソフト(450円)。和三盆のソフトクリームに鳴門金時を使ったモンブランをのせ、カリカリの大学イモをトッピング

くるくる なると店舗内観

鳴門金時芋やお菓子を販売する物販コーナーのほか、お刺し身やお寿司をテイクアウトできる海鮮コーナー、お総菜やお弁当の販売、さらに屋上には子供が遊べる広場もある

ベーカリーイモホレタのおいもあんぱん(300円)。1日2,000個以上出る日もある人気商品。中に詰まった鳴門金時を使用したおいもペーストは、繊維を残して焼き芋感を出している

ナルトエエモンの鳴門金時うずまきソフト(450円)。和三盆のソフトクリームに鳴門金時を使ったモンブランをのせ、カリカリの大学イモをトッピング

鳴門金時芋やお菓子を販売する物販コーナーのほか、お刺し身やお寿司をテイクアウトできる海鮮コーナー、お総菜やお弁当の販売、さらに屋上には子供が遊べる広場もある

●道の駅くるくる なると/鳴門市大津町備前島蟹田の越338-1 Tel.088-685-9696 https://www.kurukurunaruto.com/

徳島ラーメンの元祖に近い白系は、こってりとあっさりが同居する贅沢な味

ふじいのラーメン

徳島ラーメン ふじいのラーメンは白1種類のみ。肉入り(980円)、トッピング生卵(60円)のラーメン

徳島ラーメンといえば、濃い口しょうゆベースの茶色い豚骨スープで知られるが、茶色以外にも白と黄色があるという。高松自動車道の鳴門インターチェンジにほど近い川北街道沿いの「徳島ラーメン ふじい」は、白一本で勝負する。店主の藤井さんによると、もともと徳島ラーメンの元祖は白系だったという。店では一時、茶色系も出していたそうだが、最終的に白だけに絞ったそう。メニューも肉入りのほかトッピングはいろいろあるが、スープと麺は一択。藤井さんの自信のほどがうかがえる。
豚骨に鶏ガラを加えたスープに太い麺、そこにチャーシューをのせたラーメンは、臭みが少なく、豚骨なのにあっさりして食べやすいと評判だ。温度や塩分濃度を徹底管理し、とにかく丁寧に作るのがモットーだそう。
スープを口に含むと、胃にもたれてこないあっさり感。それでいて豚骨の旨みはしっかりあるし、チャーシューは厚みがあって、食べ応えは十分。うまい! こういうラーメンが一番好きだと思った。

ふじい外観

県道12号沿いにある店舗。のぼり旗が目印

店主の藤井さん

「うちなんかが登場していいんでしょうか」と謙虚な藤井康史さん。もとは看護師をしていたが、ラーメン好きが高じて一念発起。小松島の老舗で10年以上修行を重ね、憧れのラーメン店主に

ふじい店舗外観

居心地のいい清潔感あふれる店内。奥のミニバイクは趣味の品。「徳島ラーメン ふじい」では、ラーメン以外に米にもこだわり、徳島産のこしひかりを使用している

県道12号沿いにある店舗。のぼり旗が目印

「うちなんかが登場していいんでしょうか」と謙虚な藤井康史さん。もとは看護師をしていたが、ラーメン好きが高じて一念発起。小松島の老舗で10年以上修行を重ね、憧れのラーメン店主に

居心地のいい清潔感あふれる店内。奥のミニバイクは趣味の品。「徳島ラーメン ふじい」では、ラーメン以外に米にもこだわり、徳島産のこしひかりを使用している

●徳島ラーメン ふじい/鳴門市大麻町姫田森崎20-5 Tel.088-661-3019 https://tabelog.com/tokushima/A3601/A360102/36007478/【JAF優待】

鳴門土産を探しに立ち寄った道の駅「第九の里」で、鳴ちゅるうどんに出会う

第九の里内観

鳴門土産を探して、四国お遍路の一番札所霊山寺のそばにある道の駅「第九の里」へクルマを走らせた。第九とは、まさに交響曲「第九番」のこと。第一次世界大戦中にドイツ人捕虜を収容した施設が鳴門にあり、ドイツ兵捕虜によりベートーヴェンの「交響曲第九番」が日本で初めて演奏されたことがその名の由来。今ではそれを記念して、ドイツ人兵士と地元の人々の交流の様子を展示した「鳴門市ドイツ館」が建てられ、隣接する形で道の駅「第九の里」が営業している。
中に入ると、鳴門の物産品が並ぶ奥に食堂があり、そのメニューに、鳴(なる)ちゅるうどんなるものを発見。鳴門名物のB級グルメだそう。鳴ちゅるうどん。語感がいい。ラーメンを食べたばかりだが、食べてみたくなった。
さっそく注文する。お隣香川県のさぬきうどんはこしの強さで知られるが、鳴門の鳴ちゅるうどんは、それとは対極のやわらか麺。ちくわとわかめ、お揚げが入ったうどんは一見、どこにでもありそうに見えるが、麺のゆるさが独特。太さもまちまちで、こしはまったくない。それだけに食べやすく、少し甘みのある出汁がしみじみとおいしかった。究極にシンプルで、うどんの原点を見るようだった。
ちなみに、お土産は銘菓「なると金時」を購入。鳴門土産の定番だ。

道の駅 第九の里外観

ドイツビールやカリーヴルストなど、鳴門だけでなくドイツの名産品も販売している

鳴ちゅるうどん

鳴門のご当地めん、ちくわとわかめがたっぷり入った鳴ちゅるうどん(500円)。「ちゅる」っと食べられる究極のあっさり味。鳴ちゅるという名前は、まさに言い得て妙

なると金時芋のお菓子とパッケージ

鳴門金時芋を出荷するときの段ボール箱に似せたパッケージが目印の銘菓「なると金時」(10個 1,296円)。鳴門金時の芋ペーストを、黒糖を練り込んだ生地で包んだ饅頭

ドイツビールやカリーヴルストなど、鳴門だけでなくドイツの名産品も販売している

鳴門のご当地めん、ちくわとわかめがたっぷり入った鳴ちゅるうどん(500円)。「ちゅる」っと食べられる究極のあっさり味。鳴ちゅるという名前は、まさに言い得て妙

鳴門金時芋を出荷するときの段ボール箱に似せたパッケージが目印の銘菓「なると金時」(10個 1,296円)。鳴門金時の芋ペーストを、黒糖を練り込んだ生地で包んだ饅頭

●道の駅 第九の里/鳴門市大麻町桧東山田53 Tel.088-689-1119 http://www.city.naruto.tokushima.jp/contents/michino_eki/index.html【JAF優待】

郷土食材にこだわったアオアヲ ナルト リゾートのバイキングに舌鼓を打つ

アオアヲ ナルト リゾートのビュッフェ料理

今夜の宿は瀬戸内海国立公園内のアオアヲ ナルト リゾート。鳴門海峡を望むオーシャンビューが魅力のホテルだ。その見事なロケーションもさることながら、泊まってみて驚いたのは、豪華な郷土料理バイキングが待っていたことだ。
バイキングというのは、提供する側のこだわり具合がはっきり出るシビアなスタイルである。その意味でアオアヲ ナルト リゾートの郷土料理バイキング「阿波三昧」は徹底して手が込んでいた。鳴門鯛やすだちぶり、うず潮はまち等の近海の海鮮や、地元野菜を使った料理のバラエティーの多さだけでなく、そのひとつひとつに作り手の意図が感じられるのである。
たとえば、鳴門わかめの天麩羅、季節の野菜と鳴門金時のグラタン、徳島県つるぎ町伝統の太麺半田そうめん、地海老と干し椎茸の風味を感じるそうめん出汁、鳴門鯛飯、そんなメニュー名を見るだけでも、ひとつひとつが考え抜かれた料理であることがわかる。ほかにも鳴門の食材がたっぷり入った渦潮汁、鳴門鯛しゃぶ、鯛のあら炊き、海鮮漬け丼など、いったい何種類食べたかわからない。なんという贅沢なバイキングだろう。全部食べられないのが悔しいぐらいだった。できるだけ多くの料理をちょっとずつ味わって、最後は鳴門金時芋ソフトクリームで締めた。大満足とはこのことであった。

アオアヲ ナルト リゾートホテル外観

紀伊水道沿いにある、ビーチ至近のリゾートホテル

ゴッホのひまわりルーム内観

ゴッホのひまわりがモチーフの洋室や、徳島の伝統工芸・大谷焼アートプレートに彩られたデラックスツイン、阿波藍ルームなど、アートが香るテーマルームがある

アオアヲ ナルト リゾートホテルの部屋から見える夕陽

部屋からは対岸の淡路島と、遠く和歌山まで一望できる。日の出とともに目覚める贅沢

アオアヲ ナルト リゾートホテルの露天風呂

海を眺めながら入れる露天風呂は、芯まで体が温まるナトリウム塩化物泉。早朝風呂なら日の出が見られるかも

紀伊水道沿いにある、ビーチ至近のリゾートホテル

ゴッホのひまわりがモチーフの洋室や、徳島の伝統工芸・大谷焼アートプレートに彩られたデラックスツイン、阿波藍ルームなど、アートが香るテーマルームがある

部屋からは対岸の淡路島と、遠く和歌山まで一望できる。日の出とともに目覚める贅沢

海を眺めながら入れる露天風呂は、芯まで体が温まるナトリウム塩化物泉。早朝風呂なら日の出が見られるかも

●アオアヲ ナルト リゾート/鳴門市鳴門町土佐泊浦大毛16-45 Tel.088-687-2580 https://aoawo-naruto.com/【JAF優待】

西洋名画が陶板となって大集結。大塚国際美術館の豪勢すぎる展示に驚愕

スクロヴェーニ礼拝堂

環境展示(古代遺跡や礼拝堂などの壁画を環境空間ごと再現した、臨場感を味わえる立体展示)のスクロヴェーニ礼拝堂内の椅子に座ると、厳かな気分になれた

イタリア、ポンペイの遺跡を再現した「秘儀の間」

イタリア、ポンペイの遺跡を再現した「秘儀の間」

ギリシアの都市テサロニキにある聖ニコラオス・オルファノス聖堂

ギリシアの都市テサロニキにある聖ニコラオス・オルファノス聖堂

レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」の原寸大再現

レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」は、修復前と修復後を向かい合わせに展示しているため比較鑑賞ができる

モネの「大睡蓮」/オランジュリー美術館、フランス

フランス、オランジュリー美術館所蔵のモネの「大睡蓮」を再現した陶板名画は屋外に展示

ゴッホひまわりに触れる男性

ゴッホが描いた「ヒマワリ」の中でも第二次世界大戦の折に焼失した幻の「ヒマワリ」を原寸大に再現。陶板なので触れることもできる!

皇帝ナポレオン1世と皇后ジョセフィーヌの戴冠

フランス、ルーヴル美術館に所蔵されているジャック=ルイ・ダヴィッドの「皇帝ナポレオン1世と皇后ジョゼフィーヌの戴冠」を再現展示。鑑賞者までもが戴冠式に参加しているかのような没入体験ができる大きな作品

環境展示(古代遺跡や礼拝堂などの壁画を環境空間ごと再現した、臨場感を味わえる立体展示)のスクロヴェーニ礼拝堂内の椅子に座ると、厳かな気分になれた

イタリア、ポンペイの遺跡を再現した「秘儀の間」

ギリシアの都市テサロニキにある聖ニコラオス・オルファノス聖堂

レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」は、修復前と修復後を向かい合わせに展示しているため比較鑑賞ができる

フランス、オランジュリー美術館所蔵のモネの「大睡蓮」を再現した陶板名画は屋外に展示

ゴッホが描いた「ヒマワリ」の中でも第二次世界大戦の折に焼失した幻の「ヒマワリ」を原寸大に再現。陶板なので触れることもできる!

フランス、ルーヴル美術館に所蔵されているジャック=ルイ・ダヴィッドの「皇帝ナポレオン1世と皇后ジョゼフィーヌの戴冠」を再現展示。鑑賞者までもが戴冠式に参加しているかのような没入体験ができる大きな作品

●大塚国際美術館/鳴門市鳴門町土佐泊浦字福池65-1 Tel.088-687-3737 入館料3,300円 大塚国際美術館

インバウンド観光客の間で鳴門の大塚国際美術館が大人気だという噂は前々から聞いていた。なので鳴門に行くなら、ぜひ訪ねてみたいと思っていた。
ここがユニークなのは、著名な西洋絵画を陶板で再現した美術館であること。というと、なんだ原画じゃないのか、とがっかりする人がいるかもしれないが、その再現度が半端じゃない。2万色を表現できる高度な技術を用い、完成した陶板は現地へ運んで実物の色と合致するまで調整、絵の具の盛り上がりも立体的に再現している。その完成度は各国の美術館長やピカソの子息のお墨付きをもらうほどだ。
ともあれ西洋美術の名だたる作品が一堂に会す館内のオーラがものすごい。額にはまった作品だけでなく、ミケランジェロによる有名な「システィーナ礼拝堂」の天井画や、ポンペイ遺跡の「秘儀の間」なども現地さながらの臨場感を味わえる。
建物は周囲の景観に配慮し、ほとんどが地下に建設されていて、地下3階の古代と中世から、地下2階のルネサンスとバロック、地下1階のバロックから近代、地上1階と2階の現代作品まで順次観覧していく。作品数は1,000点を超え、くまなく見て回ると4km歩くことになるというから壮大だ。
さらにこの美術館が素晴らしいのは、どれも撮影可能どころか触れてもOKという自由さである。なんでも陶板は2,000年劣化しないのだそう。そのためモネの「大睡蓮」などは、自然光のもとで描いたモネの感覚を追体験できるよう屋外に展示されている。太陽光に当たっても気にしないのである。
現物が焼失してしまった作品や、美術館で展示されていても近寄って鑑賞することが難しい作品、現存する作品の修復前と修復後の比較展示などもあり、実物をわざわざ見に行くよりも、ここで鑑賞したほうがじっくり見られる。しかも名だたる名画を一度にだ。名画に次ぐ名画の登場で、豪勢な気持ちになれ、アート心がくすぐられた。正直鑑賞する前は、トリックアートみたいなものかと思って心配していたが、原画を見る以上の体験ができた。鳴門にこんなにすごい美術館があったとは、うれしい誤算だ。

エトワールのケーキ

館内のカフェ・ド・ジヴェルニーでは、ドガの名作をイメージしたケーキが食べられる。写真は「エトワール」(コーヒーセット950円)

エトワールのケーキを食べる男性

なにしろ全部見て歩くと4㎞になるのである。途中休憩が必要だ。美術館には甘いケーキが似合う

フォトスポットでポーズを決める男性

絵画からインスパイアされたフォトスポットがあり記念撮影が楽しめる(3月頃まで)

アルルのゴッホの部屋

カフェ フィンセントの店内にも、ゴッホの名画「アルルのゴッホの部屋」を再現したフォトスポットがあった

館内のカフェ・ド・ジヴェルニーでは、ドガの名作をイメージしたケーキが食べられる。写真は「エトワール」(コーヒーセット950円)

なにしろ全部見て歩くと4㎞になるのである。途中休憩が必要だ。美術館には甘いケーキが似合う

絵画からインスパイアされたフォトスポットがあり記念撮影が楽しめる(3月頃まで)

カフェ フィンセントの店内にも、ゴッホの名画「アルルのゴッホの部屋」を再現したフォトスポットがあった

四方すべてが絶景、四方見(よもみ)展望台へ足を延ばす

四方見展望台の眺め

●四方見(よもみ)展望台/鳴門市瀬戸町中島田東山(鳴門市観光振興課) Tel.088-684-1157 四方見展望台

鳴門と聞くと、誰もが渦潮とその上にかかる大鳴門橋を思い浮かべると思うが、広大な地中海が存在することを知っている人は少ないだろう。筆者は以前、地図を見ていてそれに気づき、ウチノ海と呼ばれるその海を見てみたいとずっと思っていた。ウチノ海は四国本土と2つの島に囲まれており、鳴門スカイラインを利用すればぐるっと一周することができる。まさにドライブにもってこいのルートと言える。
実際このルートが意外に穴場で、スカイライン途中の四方見展望台に立ってみると、その名の通り四方に絶景が広がっていた。しかもうれしいことに、見てみたかったウチノ海の全貌が一望のもとに見渡せるではないか。鳴門海峡のすぐ隣に、秘密の海が隠されていた! って、べつに誰も隠してたわけではないけれど、そんな謎っぽい地形にワクワクした。わざわざ立ち寄って大正解だった。

千畳敷展望台で、大鳴門橋と鳴門の渦潮をダブルで眺める

千畳畳展望台からの眺め

●千畳敷展望台/鳴門市鳴門町土佐泊浦(鳴門公園内) Tel.088-684-1157(鳴門市観光振興課) 千畳敷展望台

ここまで来たら大鳴門橋もじっくり見てみたい。そう思い、今度は千畳敷展望台を訪れた。鳴門海峡を間近に眺めることができる展望台だ。
近くで見る大鳴門橋は圧倒的な存在感。眺めれば眺めるほど、よくぞこんな逆巻く海峡の上に橋を架けたものだと驚きを禁じ得ない。昨日観潮船で通過したときと違って大きな渦はできていなかったが、激しい流れを体験した記憶があるだけに、ここに橋が架かっていることが奇跡のように感じられた。刻一刻と変化する海。そんなダイナミックな自然の営みが見られるのは、鳴門ならではだ。

もう一つの鳴門海峡を臨むモダン建築で、阿波おどりの公演を

阿波おどり公演の様子

旧体育館を改装したシアターは、全国初の阿波おどり専用の円形ステージを備える。観客席から間近に見える本場の踊りが季節を問わず体感できる

阿波おどり公演が行われる円形シアター内観

天井には鳴門の名物・渦潮の中にいるようなカーテンが設置されている。テグス発祥の堂浦にちなみ、地元企業が製造した釣り糸で装飾をしている

増田友也建築のテラス

masudaテラスの室内は、園舎や校舎内にあったイスやテーブルを配置したくつろぎスペースになっている

円形ステージでの阿波おどり実演の様子

輪踊りをモチーフにした円形ステージで、踊りの輪に加われば本場の熱狂が体感できる

トナル瀬戸売店販売のグッズ

売店では、tonaruオリジナルグッズや阿波おどりグッズのほか、いちごミルクやtonaruソーダなどここでしか味わえないドリンクも売られている

旧体育館を改装したシアターは、全国初の阿波おどり専用の円形ステージを備える。観客席から間近に見える本場の踊りが季節を問わず体感できる

天井には鳴門の名物・渦潮の中にいるようなカーテンが設置されている。テグス発祥の堂浦にちなみ、地元企業が製造した釣り糸で装飾をしている

masudaテラスの室内は、園舎や校舎内にあったイスやテーブルを配置したくつろぎスペースになっている

輪踊りをモチーフにした円形ステージで、踊りの輪に加われば本場の熱狂が体感できる

売店では、tonaruオリジナルグッズや阿波おどりグッズのほか、いちごミルクやtonaruソーダなどここでしか味わえないドリンクも売られている

●tonaru SETO(トナル瀬戸)/鳴門市瀬戸町堂浦地廻り参220-1 Tel.088-688-0151 https://tonaru.jp/ 【JAF優待】

トナル瀬戸は、閉校となった旧瀬戸小学校と幼稚園の建物を再利用した観光施設である。鳴門のにぎわいから少し離れ、小鳴門海峡に沿って少し走った先にそれはあった。
ここの最大の見どころは、主に日曜と祝日に行われる阿波おどり公演だ。実際に徳島県阿波踊り協会に所属する「連」がやってきて、本物の阿波おどりを披露してくれる。会場は旧体育館を改装した円形シアターで、約180人が一度に鑑賞できるそう。
このシアターが面白い。入ってみて思わず笑みがこぼれた。天井に巨大なドーナツが浮かんでいるではないか。もともとは建築家の故増田友也氏が設計したモダン建築で、音響や断熱効果を考慮し、内部をカーテンで囲んだのだそう。天井のドーナツもカーテンで作られている。なんてユニークなデザインなんだ。この建築を見るためにわざわざ訪ねてくる人もいるそうで、旧幼稚園舎を改装したmasudaテラスには、masudaギャラリーも備え公共構造物を多く手掛けた増田友也氏の資料も展示されている。
ほかにも小学校の旧校舎で当時の設備を見学できるようになっており、開校当時の資料写真などが見られるほか、禁断の校長室や職員室に入ることもできる。
2階の展望デッキから小鳴門海峡を眺められるのもうれしい。これが、筆者が見たいと思っていた瀬戸内海と太平洋をつなぐもうひとつの鳴門海峡で、秘密の海を発見した気分だった。知名度はないものの、ここでもやはり渦潮ができるらしい。無料で乗れる渡し船もあるとのことなので、時間があれば乗ってみたかった。
なお、トナル瀬戸は、2024年にオープンしたばかりで、さらなる観光資源の発掘に取り組んでいく予定だそうだから今後に期待したい。

阿波おどりレッスンの様子

阿波おどり公演では、踊りのレッスンもあり、本物の踊り子たちといっしょに阿波おどりを踊ることができる

トナル瀬戸フィッシング体験の様子

トナル瀬戸では、海釣り体験もできる。事前に教室でレクチャーを受けた後、ウチノ海に浮かぶイカダへ移動して海上で釣る。主にアジやイワシ、サヨリなどが釣れるという

トナル瀬戸のテラス前

幼稚園を改装したテラス(写真左手)も、増田友也氏による設計。四隅に柱がなく、格子状にデザインされた壁一面の窓が特徴だ

丼なのに皿でくる“とれたて丼”と、鳴門名産すだちぶりの秘密

とれたて食堂のとれたて丼

鯛、すだちぶり、イカ、タコなどの刺し身、すだちぶりの炙り、ねぎとろ、そしてその上にイクラがたっぷりのった、とれたて丼(2,800円)

鳴門市街から国道11号を北へ向かい、瀬戸内海に出てしばらく走ると道路沿いに「北灘漁協直送 とれたて食堂」が見えてきた。その名のとおり、すぐ後ろの港で水揚げされた取れたての魚を食べさせてくれる、県外からも客が大挙して押し寄せるという人気の食堂だ。コロナで人出が激減した時期でも、常に満席だったというから、それだけ旨いということである。
入ってさっそく、特にリピーターが多いという「とれたて丼」を注文する。丼と言いつつ皿で登場したのには驚いた。だが理由はすぐにわかった。鯛、すだちぶり、イカ、タコなどの刺し身、すだちぶりの炙り、ねぎとろ、そしてその上にイクラがたっぷりのって、ボリューム満点。皿で出されるのは、丼では入りきらないせいだったのだ。見た途端、「わあっ」と驚きの声をあげるお客さんも多いとか。
ひとりで食べきれるか戸惑いながら口へ運ぶと、さすが取れたて、刺し身はどれもぷりぷりした食感で、絶妙な旨さに笑みがこぼれた。とくに鳴門名物のすだちぶりは、ぶり特有の臭みやギトギト感がなく、あっさりした食べ心地。いったいなぜ? と思ったら、飼料にすだちを混ぜて育てているのだそうで、ふつうは3切れも食べればちょっと重いかなと感じるぶりが、いくらでも食べられるのはそのせいだった。鳴門のわかめたっぷりの味噌汁まで付いて、おなかいっぱいである。

北灘漁協の店舗外観

鮮魚を販売する「JF北灘さかな市」には「とれたて食堂」が併設されて、食事も楽しめる

すだちぶり刺身定食(1,900円)

こちらも人気のすだちぶり刺身定食(1,900円)。脂はのっていてもあっさりして臭みがないのは、すだちマジックか

さかな市で販売されている鮮魚

とれたて食堂の隣には、北灘漁協組合が運営する直売所「さかな市」があり、水揚げされた鮮魚や干物などの加工品もそろう

こちらも人気のすだちぶり刺身定食(1,900円)。脂はのっていてもあっさりして臭みがないのは、すだちマジックか

鮮魚を販売する「JF北灘さかな市」には「とれたて食堂」が併設されて、食事も楽しめる

とれたて食堂の隣には、北灘漁協組合が運営する直売所「さかな市」があり、水揚げされた鮮魚や干物などの加工品もそろう

●北灘漁協直送 とれたて食堂/鳴門市北灘町宿毛谷相ケ谷23 Tel.088-683-8137 http://jf-kitanada.com/【JAF優待】 ※JAF優待は「JF北灘さかな市」が対象となります

これまで渦潮以外のイメージがほとんどなかった鳴門だが、来てみるとダイナミックな自然と秘密めいた地形、そして高い技術によって実現した橋や美術、モダン建築など、自然にも人工物にも美が宿る、見どころだらけの土地だった。
走っても、大鳴門橋だけでなく、鳴門スカイラインや海沿いの道など、走り心地のいいルートが豊富で、海鮮やすだちや鳴門金時、徳島ラーメンほか、おいしい郷土料理にも恵まれて、ドライブ好きには最高の場所ではないだろうか。訪ねたのは冬だったが、どこも明るい光に満ちていたのも印象的だった。
そしてなにより、地図好きの筆者には、ウチノ海と小鳴門海峡の地形の妙がグッときた。よく見るとウチノ海にはもう一か所鳴門海峡へ通じる水路があって、この複雑な海の潮はいったいどんなふうに流れるのだろうと空想してしまう。そして小鳴門海峡にもできるという渦はどんな渦なのだろう。

鳴門にはまだまだ筆者の知らない魅力が隠れていそうだ。もっと深掘りしたい。そんな思いが胸をよぎる。チャンスがあれば、次は誰かを連れてきて、今回訪ねたスポットを案内したい。絶対、感動するにちがいないから。

鳴門大橋を背景に走るクルマ

大鳴門橋の周辺は、海と大鳴門橋が見える絶好のドライブコースだ

今回のごきげんロードマップ

鳴門市イラストマップ

A.高速観潮船 うずしお汽船 B.道の駅くるくる なると C.徳島ラーメン ふじい D.道の駅 第九の里 E.アオアヲ ナルト リゾート F.大塚国際美術館 G.四方見展望台 H.千畳敷展望台 I.トナル 瀬戸 J.北灘漁協直送 とれたて食堂

「ごきげんロードトリップ」掲載自治体のご紹介

JAF Mate Onlineに掲載していないドライブコースやおすすめスポットなども掲載!

※JAF優待の内容や利用方法などの詳細は、記事内の各施設「JAF優待はこちら」をクリックしてください。JAFナビ からも検索可能です。
※記載のデータは2024年12月現在のもので、料金は大人1名分(税込)です。変わる場合もありますので、お出かけ前にご確認ください。
取材協力=鳴門市

徳島県鳴門市の魅力たっぷり! ご当地名産品プレゼントに必要なキーワードはこれ!

ごきげんロードトリップで登場した徳島県鳴門市より、とっておきの名産品をプレゼント。応募にあたっては応募フォームにログインし、キーワードの入力が必要です。名産品プレゼントの詳細は、別公開となっている下記リンクにてチェックしてください。

プレゼント応募用キーワード

うずしお

現地へ足を運ぶといいことあるかも!? ドライブスタンプラリー!

2月28日(金)まで、「大鳴門橋遊歩道 渦の道」「大塚国際美術館」「道の駅くるくる なると」など、鳴門市内の対象10か所の施設をくるくる巡り、スマホスタンプを集めて応募すると抽選で素敵な賞品が当たる「くるくる回ろう鳴門ドライブスタンプラリー」を開催中!
(主催:一般社団法人鳴門市うずしお観光協会)
詳細はこちらから

徳島県鳴門市ドライブガイド

1.大鳴門橋遊歩道 渦の道

大鳴門橋の橋桁空間を利用した全長450mの遊歩道で海上散歩を楽しみながら終点の展望室へ。海上45mの眺望ガラス床からのぞき込む渦潮はスリル満点! 干潮と満潮の時間帯が、大きな渦潮を見られるチャンスだそう。
鳴門市鳴門町土佐泊浦福池65 鳴門公園内
Tel. 088-683-6262

大鳴門橋遊歩道 渦の道

2.エスカヒル・鳴門

全長68mの長いエスカレーターを上りきるとパノラマ屋上展望台に到着! 渦潮、大鳴門橋、淡路島を見渡す絶景が広がる。1階には四国の名産品がそろう売店やご当地グルメが楽しめるカフェがあり、鳴門金時芋ソフトクリームがイチ押し!
鳴門市鳴門町土佐泊浦福池65 鳴門公園内
Tel. 088-687-0222

エスカヒル・鳴門

3.大鳴門橋架橋記念館エディ

渦と橋をテーマにした体験型ミュージアム。4Kシアターや幻想的なデジタルアートをはじめ、大人も子供も楽しめる多彩な展示内容で鳴門の渦潮や大鳴門橋について遊びながら学べる。屋上のパノラマ展望台からの眺めも壮観。
鳴門市鳴門町土佐泊浦福池65 鳴門公園内
Tel.088-687-1330

大鳴門橋架橋記念館エディ

4.網干(あぼし)休憩所

大鳴門橋を望む海沿いに位置する風光明媚な休憩スポット。広い駐車場や屋根付きの休憩所、トイレを完備し、砂浜もすぐ目の前に。2024年にポケモンの絵が描かれたマンホール蓋「ポケふた」が登場し、注目度アップ!
鳴門市鳴門町土佐泊浦大毛
Tel. 088-684-1157(鳴門市観光振興課)

5.ホライゾン

鳴門をベースに、瀬戸内海、太平洋の大自然を満喫できるシーカヤック、サップ、パックラフト、ファットバイクなどの体験ツアーを開催。鳴門の海を知り尽くしたガイドが安全で楽しいアクティビティーを提案してくれるから初心者も安心!
鳴門市鳴門町土佐泊浦黒山246-29
Tel. 090-3782-4250

ホライゾン

6.魚大将(さかなたいしょう)鳴門店

徳島の新鮮な海の幸を堪能できる海鮮料理の店。取れたての魚介の生け造りやお寿司、海鮮丼、揚げ物など、豊富なメニューがそろい、どれもボリュームたっぷりで、リーズナブルに味わえるとあって行列必至の人気。
鳴門市瀬戸町明神弐軒家90-1
Tel. 088-685-8750

魚大将

7.鳴門の渡船(黒崎渡船)

大毛島(鳴門公園)・高島・島田島と四国本土を隔てる小鳴門海峡を渡る交通手段として、古くから活躍してきた渡船は今も現役。黒崎渡船をはじめ岡崎渡船、島田渡船の3航路がそれぞれ小型船で運行されており、利用料は無料。
鳴門市撫養町黒崎磯崎1-2
Tel.088-685-4927

鳴門の渡船(黒崎渡船、岡崎渡船、島田渡船)

8.味処あらし

鳴門近海で水揚げされた旬の魚介を専属の漁師から仕入れ、刺し身や天ぷら、焼き魚など多彩な料理で提供する和食の人気店。天然鳴門鯛がたっぷり味わえる「天然鯛づくし膳」や、名物のわかめ汁が付く定食メニューもおすすめ。
鳴門市撫養町大桑島北ノ浜51-1
Tel. 088-686-0005

味処あらし

9.支那そば 三八(さんぱ) 斎田店

三大徳島ラーメンのひとつ「黄系」と呼ばれる、豚骨と鶏ガラベースのスープが自慢の名店。徳島県内に展開する3店舗のなかでも斎田店はお好み焼きも食べられるラーメン屋さんとして人気。食後のソフトクリームも外せない一品!
鳴門市撫養町斎田岩崎56-1
Tel. 088-685-2333

支那そば 三八 斎田店

10.なると物産館

物産館内には鳴門市の特産品である、なると金時、わかめ、れんこんを使用した商品や、徳島県の名産すだちを使用したお菓子・地酒、そして伝統工芸品など、お土産がいっぱい。鳴門ならではの地元食材を使ったオリジナルジェラートもぜひご賞味あれ。
鳴門市撫養町南浜字東浜165-10 うずしお会館1階
Tel. 088-685-2992

なると物産館

11.たこ焼き鳴門屋

阿波尾鶏と鯛のエキスをブレンドした出汁と鳴門の地ダコなど、地元の美味が詰まったたこ焼きは、レギュラー味(カガヤのソース使用)、鯛塩味など5種から選べる。甘辛い牛スジ肉やチーズなどを包んで焼いた鳴門焼きもおすすめ!
鳴門市撫養町斎田東発16-6
Tel. 090-6888-1587 (予約専用)

たこ焼き鳴門屋

12.Art工房 花橘(はなたちばな)

サンドブラスト加工のエッチング技術を用いたオリジナルガラス製品や海外の雑貨などを展示・販売する工房&ギャラリー。名入れ、手描きの絵のエッチングなどオーダーも可能。大切な記念日に世界でたったひとつだけのギフトはいかが?
鳴門市撫養町立岩五枚193-1
Tel.088-678-6100

Art工房 花橘

13.大谷焼・田村陶芸展示館

江戸時代後期から伝承され、国の伝統的工芸品に指定されている大谷焼。その伝統を守りつつ、彩色を施すなど新しい大谷焼の魅力を発信している窯元。器の購入はもちろん、絵付けや電動ロクロなど一日陶芸体験もできる。
鳴門市大麻町大谷中通り3-1
Tel. 088-689-4039

大谷焼・田村陶芸展示館

14.阿波一宮 大麻比古(おおあさひこ)神社

1,100年以上の歴史を誇り、交通安全や厄除けを願って多くの参拝者が訪れる。広い境内には樹齢1,000年を数えるご神木や、「心願の鏡池」と呼ばれる池、ドイツ人俘虜(ふりょ)が築造したメガネ橋、ドイツ橋など見どころも多い。
鳴門市大麻町板東広塚13
Tel. 088-689-1212

阿波一宮 大麻比古神社

15.鳴門市ドイツ館

第一次世界大戦時、板東俘虜収容所で過ごしたドイツ兵たちと地域の人々の交流の歴史を後世に伝える史料館。ベートーヴェン「第九」の日本初演の地としても知られ、当時のエピソードが映像とロボットで語られる「第九シアター」は必見。
鳴門市大麻町桧東山田55-2
Tel.088-689-0099

鳴門市ドイツ館

16.鳴門市賀川豊彦記念館

明治から昭和にかけて活躍した鳴門出身の社会運動家、賀川豊彦を顕彰する記念館。「友愛・互助・平和」を説き、社会的弱者のために活動した彼の足跡を、写真パネルや年表、ゆかりの品など約600点を超える貴重な資料でたどることができる。
鳴門市大麻町桧東山田50-2
Tel.088-689-5050

鳴門市賀川豊彦記念館

17.門前一番街

四国霊場八十八ヶ所一番札所「霊山寺」の門前にある、四国遍路と周辺観光の拠点。巡拝用品やお土産品が並ぶショップ、鳴門名物「あわくった」(写真)が味わえるカフェスペースがあり寺町の趣を楽しめる。お遍路気分を体験できる衣装レンタルも。
鳴門市大麻町板東西山田29-6
Tel. 088-689-4388

門前一番街

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