後部座席のチャイルドシートで眠る赤ちゃん

チャイルドシート、使っていても座らせ方に誤りが4割超。使用率は過去最高の84.0%

5歳児の約3人に1人は未使用。JAF・警察庁の2026年調査で分かった課題と、乗車前の確認ポイント

JAF(日本自動車連盟)と警察庁は2026年9月15日、チャイルドシート使用状況全国調査の結果を発表した。6歳未満の子供の使用率は84.0%と過去最高を更新した一方、5歳児では約3人に1人が未使用だった。また、着座状況を調べた子供の4割超に、ハーネスの締め付けなどの誤りが見つかった。チャイルドシートは、使っていても取付けや座らせ方が適切でなければ、十分な保護効果を発揮できない。子供を乗せる前に、固定状態やベルトの締め具合を確認しておきたい。

目次

チャイルドシート使用率は84.0%で過去最高。1歳未満では94.8%に

6歳未満のチャイルドシート使用率の推移。2008年は50.2%、2026年は84.0%を示す横棒グラフ

使用率は前年から1.6ポイント上昇したものの、未使用は16.0%。6歳未満の約6人に1人がチャイルドシートを使っていない(画像=JAF)

6歳未満の子供をクルマに乗せる際は、チャイルドシートを使うことがドライバーに義務付けられている。今回の調査は2026年5月9日〜31日、全国99か所で、クルマに乗っている6歳未満の子供12,914人を対象に実施された。使用率は84.0%で、前年の82.4%から1.6ポイント上昇し、過去最高を更新した。年齢層別の結果は次の通りだ。

2025年と2026年のチャイルドシート使用率を年齢層別に比較した横棒グラフ。2026年は1歳未満94.8%、1歳〜4歳86.9%、5歳65.7%

5歳児の使用率は、1歳未満より29.1ポイント低い。自分で座れるようになっても、6歳未満はチャイルドシートの使用義務の対象となる(画像=JAF)

年齢層 2025年 2026年
1歳未満 93.20% 94.80%
1歳〜4歳 84.80% 86.90%
5歳 66.70% 65.70%
6歳未満全体 82.40% 84.00%

1歳未満では9割を超える一方、5歳は約3人に1人が使っていない。自分で座れるようになっても、6歳未満はチャイルドシートの使用義務の対象となる。

5歳児の約3人に1人がチャイルドシート未使用。助手席でも未使用が3割超

5歳児のチャイルドシート使用率は65.7%で、調査した年齢層の中で最も低かった。5歳児全体の14.8%は車両のシートにそのまま座り、14.3%は大人用のシートベルトだけを着けていた。

また、6歳未満の子供全体を乗車位置別に見ると、助手席の使用率は後部座席より低く、前年を下回った。

乗車位置 2025年 2026年
後部座席 84.30% 86.00%
助手席 71.30% 68.60%

助手席では、自分で座れるようになっても、大人用のシートベルトを着けているだけでは、体格に合った位置にベルトがかからない場合がある。年齢や乗る位置だけで判断せず、子供の体格に合ったチャイルドシートを使いたい。

チャイルドシートの取付けミスは22.4%。固定するベルトの締付け不足に注意

乳児用・幼児用のチャイルドシート434台を調べたところ、22.4%に何らかの取付けミスがあった。正しく取り付けられていたのは77.6%で、前年の74.8%から改善したものの、取付け状態には課題が残る。

最も多かった取付けミスは、チャイルドシートをクルマのシートベルトで固定する際の、腰ベルトの締付け不足だった。乳児用ではサポートレッグ(チャイルドシートを支える支柱)の調節不良、幼児用ではシートベルトの通し方の間違いも多かった。

取り付けたつもりでも、ベルトの緩みや通し方の誤りがないか、確認が必要だ。使用している製品の取扱説明書に沿って、固定用ベルトの締め付けやサポートレッグの調節状態などを見直しておきたい。

チャイルドシートの着座ミスは4割超。最多はハーネスの締め付けの誤り

チャイルドシートに座っている6歳未満の子供651人を調べたところ、41.3%に何らかの着座ミスがあった。前年の44.4%から改善したものの、依然として4割を超える。

乳児用・幼児用で最も多かったのは、子供の体を固定するハーネスの締め付けが適正でないことだった。ハーネスの高さ調節の間違いや、よじれ・ねじれも見られた。学童用(ジュニアシート)では、クルマのシートベルトのよじれ・ねじれ、肩ベルト・腰ベルトの通し方の間違いが多かった。

ハーネスの調節方法やベルトの通し方は、あらかじめ取扱説明書で確認しておきたい。乗車前には、子供を座らせた状態でベルトの緩みやねじれ、かかる位置をチェックしよう。

JAFの検証動画では、子供の体格に合ったチャイルドシートを使う重要性を紹介している。

チャイルドシートは6歳で卒業とは限らない。JAFは身長150cm未満に使用を推奨

チャイルドシートの使用義務があるのは6歳未満だが、6歳以上であっても子どもの体格によってはクルマのシートベルトが十分な効果を発揮できない場合がある。JAFは、身長150cm未満の子供にチャイルドシートやジュニアシートの使用を推奨している。

ただし、150cmはあくまで目安だ。子供の体格や車種によってベルトのかかり方は異なるため、首や腹部にかからず、適切な位置で着用できているかを確認したい。

成長に合わせたシートの選び方や、正しい取付け・座らせ方は、JAF公式ウェブサイトの「チャイルドシート完全ガイド 」で紹介されている。年齢だけで使用をやめず、子供の体格に合ったチャイルドシートを選ぼう。

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