チャイルドシート使用状況全国調査で、約半数が正しく使えていない状況が明らかに!

およそ4分の1がチャイルドシートを使っていない実態も…

JAFと警察庁が合同で実施した「チャイルドシート使用状況調査」と「チャイルドシート取付け状況、着座状況調査」。その結果、およそ4分の3がチャイルドシートを使用しているものの、約半数の人がチャイルドシートを正しく使用できていないということがわかった。

目次

およそ4分の1がチャイルドシートを使用していない!

JAFと警察庁は、2023年6月3日(土)~7月17日(月・祝)※の期間、自動車乗車中の6歳未満の子供を対象に「チャイルドシート使用状況調査」と「チャイルドシート取付け状況、着座状況調査」を実施し、その結果を公表した。

全国98か所で実施した「チャイルドシート使用状況調査」の結果では、6歳未満の全体の使用率は前回の調査より1.5ポイント増え過去最高の76.0%となった。しかし、一方でチャイルドシートの使用が義務付けられている6歳未満の子供のうち、およそ4分の1はチャイルドシートを使用していないという実態も明らかになった。

  • 調査データに不備があったため10月に一部再調査を実施

2022年と2023年の年齢層別チャイルドシート使用率(棒グラフ)

1歳未満では90%以上の使用率だが、5歳では約半数が使用しておらず、全体の使用率を下げる結果となっている。

2005年~2023年までのチャイルドシート使用率の推移(棒グラフ)

2005年の調査では使用率が約半数だったが、2023年では76%まで増加したものの、依然として4分の1は使用していない。

半数が正しく着座できていない実態も判明した!

また、全国16か所(8地域)で実施した「チャイルドシート取付け状況調査」では、チャイルドシートが自動車に正しく取付けられていたのは61.9%。残りの38.1%は何らかの問題で正しく取付けられていないことも判明。さらに同時に実施した「チャイルドシート着座状況調査」では、半数以上の52.1%が正しく着座できておらず、着座状況にも課題があることが浮き彫りとなった。

こうした状況を踏まえ、JAFでは引き続き車内での子供の安全を守るため、適正なチャイルドシートの使用に関する啓発活動を積極的に進めていく方針だ。

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