千葉県の高速道路が2日間4,200円で乗り降り自由! 「千葉ぐるっとパス」はどのように使うと得になる?
NEXCO東日本関東支社は、千葉県内エリアの高速道路が定額で乗り降り自由となるETC車限定のドラ割「千葉ぐるっとパス」を2023年7月22日から販売(7月7日14時から受付開始)すると発表した。千葉ぐるっとパスは、どのように使うと得になるのだろうか。いくつかのパターンで試算してみた。
2023年7月22日から利用開始
千葉ぐるっとパスは、千葉県の観光と高速道路の利用促進のため、同社と千葉県が連携して販売する。利用期間は2023年7月22日からで、ETC利用の普通車・軽自動車等(二輪車含む)が対象。ただし、ETCコーポレートカードでは利用できない。また、ゴールデンウイーク、お盆(2023年の場合は8月10~16日)、年末年始期間(2023年から24年の年末年始の場合は2023年12月26~2024年1月4日)は利用できないので要注意。
販売価格は普通車4,200円、軽自動車等3,400円。下記の周遊エリアが連続する最大2日間乗り降り自由となる。東京湾アクアラインや外環道、首都高速、千葉県道路公社が管理する有料道路は対象外となり、別途料金が必要だ。
千葉ぐるっとパスの周遊エリア。東京湾アクアラインや外環道、首都高速、千葉県道路公社が管理する有料道路は対象外となるので注意が必要だ(画像=NEXCO東日本)。
単純往復の場合、元を取れるエリアは限られる
千葉ぐるっとパスは、どのように利用すれば元が取れるのか、NEXCO東日本のウェブサイト「ドラぷら
」で普通車の各種割引適用前の料金をもとに調べてみた。
まずは単純に目的地への往復に使った場合。東関道・湾岸市川ICを起終点とするのであれば、東関道の佐原香取IC(2,190円)以東の周遊エリアを利用すれば元が取れる。館山道方面の場合は、君津PAスマートIC(2,140円)から南の区間へ向かう際は得だ。京葉道路・幕張ICを起終点とする場合は館山道・富津金谷IC(2,230円)以南であれば得になる。
アクアライン連絡道・木更津金田ICを起終点とする場合はどうか。東関道方面へは、酒々井(しすい)IC(2,280円)以東、東関道大栄JCTを経由して圏央道の下総IC・神崎ICへ向かうのであれば、千葉ぐるっとパスの方が安い。湾岸市川IC(2,160円)に行く場合もわずかに安くなる。
木更津金田ICから圏央道方面を利用する場合、松尾横芝ICは2,290円と往復するだけで元が取れるのだが、ETC2.0車載器の車の場合はETC2.0割引によって料金が2,090円となるので、利用しない方が安くなる。
ETC2.0の割引による価格差は、圏央道・神崎(こうざき)ICを起終点にする場合でも起こる。館山道へ向かう場合の損益分岐点は通常であれば市原IC(2,140円)になるが、ETC2.0の場合は同様の割引によって2,090円となるため、ひとつ先の姉崎袖ヶ浦IC以南を往復する場合に得になる。
あちこち立ち寄りながら、目的地へ向かうのがポイント
乗り降りし放題という性格上、あちこちに立ち寄るドライブをすることでメリットが大きくなる。ドラぷらの利用例によると、幕張ICから千葉ぐるっとパスを利用し始め、1日目に成田山新勝寺(幕張IC→成田IC・1,210円)から東京ドイツ村(成田IC→姉崎袖ケ浦IC ・1,950円)、粟又の滝(姉崎袖ケ浦IC→市原鶴舞IC・1,040円)に立ち寄って宿泊。2日目は鴨川シーワールドから道の駅 とみうら枇杷倶楽部(一般道)、マザー牧場(冨浦IC→富津中央IC・1,050円)、SUNSET BEACH PARK INAGE(富津中央IC→湾岸千葉IC・1,900円)を観光する場合、通常料金が7,150円のところ、フリーパス料金は4,200円で2,950円お得になるという。
詳細は下記リンクまで。