いまだに6割近くの同乗者がシートベルトをしない「恐るべき現実」
JAFと警察庁でシートベルト着用状況全国調査を実施JAF(日本自動車連盟)は2024年2月16日、2023年10月10日~11月10日に警察庁と合同で実施した「シートベルト着用状況全国調査」の結果を公表した。
前席は95%以上が着用も、後席は4割程度の着用にとどまる
全国885か所で調査した結果、運転席の着用率は一般道路で99.2%(前年比0.1ポイント増)、高速道路等で99.6%(前年と変わらず)、助手席の着用率は一般道路で97.1%(前年比0.2ポイント増)、高速道路等で98.6%(前年比0.1ポイント減)となった。
一方、後席での着用率は一般道路で43.7%(前年比0.8ポイント増)、高速道路で78.7%(前年比0.7ポイント増)となった。
後席については、前年より着用率が向上したとはいえ、とくに一般道路でいまだ6割近い人がシートベルトを装着していないという現実が浮かび上がった。
一般道路におけるシートベルト着用率の推移(2007~2023)
同乗者の安全を守るため、後席にもシートベルト着用の呼びかけを
万が一の事故の際、後席でシートベルトをしていないと、車内のピラーやシートなどに激突し傷害を負ったり、運転者や助手席へぶつかることで同乗者へ危害を加えたり、窓から車外に放出されたりするなどの危険性が高まる。
こうした危険については、JAFユーザーテストの実験でも確認されている(下記動画参照)。
シートベルトの着用については道路交通法でも義務付けられており、高速道路での非着用については行政処分の基礎点数1点が付されることになる。
こうした違反行為であることへの自覚に加えて、自分や同乗者の安全を守るためにも、ドライバーは運転前に同乗者のシートベルト着用を確認することを怠らないようにしたい。
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